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本社2号館
ユーザーが自動車を評価するとき、どのような視点があるでしょうか。「性能」「安全性」「デザイン」「価格」「環境対策」…など。
グローバルなスケールでの競争が続く自動車業界では、それらのどれもが無視できない要素であり、日々開発にしのぎが削られています。
こうした諸要素の中でも、性能、安全性、環境…などに直接的な関連を持つ自動車の「機能」に特化し、開発を行っている技術集団が、トヨタテクニカルディベロップメント株式会社(TTDC)です。
同社は、2006年4月に(株)トヨタテクノサービスと(株)トヨタマックスの合併、そして(株)トヨタコミュニケーションシステムのCAE・電子分野が統合されてスタートしました。
これまでそれぞれにトヨタ自動車の車両開発の一翼を担ってきた3社の技術力が結集したTTDCは、トヨタに最も近い開発パートナーとして、トヨタ車の設計・試作・評価から、車両開発に欠かせない計測機器開発、技術情報管理、技術情報解析、技術者教育…など幅広い業務に取り組んでいます。
TTDCが関わるのは車両開発の中でも主に量産車の機能開発。トヨタ自動車技術部と技術やノウハウを共有し、高度で専門的な技術開発を行っています。
量産車は世の中の多くの人が実際に使う自動車であり、ユーザーの反応を身近に感じ、非常にやりがいの持てる開発です。TTDCは「機能のプロフェッショナル」として幅広く奥深い技術に取り組み、車づくり技術の深化に貢献しています。
総合的な技術力が求められる自動車産業。世界トップレベルの自動車メーカーとなったトヨタ自動車と連携するTTDCでは、以下の15の技術領域に幅広く取り組んでいます。
「環境(低燃費や静粛性)」と「走り(動力性能)」を両立させる注目の技術がハイブリッド。制御・情報系(システム制御、ソフト設計・開発など)、ユニット系(モーター、インバータ、エンジン、バッテリーなどの開発)など幅広い分野に渡ります。
車両電子システム開発、部品開発(ハード・ソフト)、車両開発(電子部品仕様設計、ワイヤーハーネス設計、システム評価など)。
具体的には、走行制御システム・ITS制御システム・ITS情報システム・電子プラットフォーム・車両用半導体製品・ボデー電子システムなどです。
新しいエネルギーとして注目の燃料電池。燃料電池車は、究極のエコカーとも言われますが、FCスタックを中心に制御対象となる部品が多く、高品質な部品供給と複雑な制御開発が要求されます。短期間に大幅な設計変更などもあり、効率的な開発手法も求められています。
自動車の3つの基本性能である「走る・曲がる・止まる」。その中でも「走る」ための機能を担うドライブトレーン(駆動系)技術を追求します。エンジンやモーターの出力をいかに効率的にタイヤに伝達するか…。そのためのハード・ソフト両面の技術です。
サスペンション・ステアリング・ブレーキの基本設計と制御システムの開発を中心に、自動車の3大基本性能「走る・曲がる・止まる」を実現するハード、ソフトを開発します。乗り心地や安定性、操作性に大きく影響する技術です。
車両の骨格であるボデーシェル、エクステリア・インテリア、機能・機構部品など車両全般にわたる開発です。ボデー剛性、衝突性能、静粛性などの目標を実現するため、構造計画から3D設計、製品図作成まで一連のプロセスをトータルに担当します。
自動車の心臓部ともいえるエンジン。出力性能や燃費、クリーンな排気ガス…などを実現するため、車両の要求にあわせたエンジン本体の開発、精密な制御システム、さらには開発ツールの開発などまで幅広い技術開発を行います。
自動車の企画・設計工程で行われる衝突・振動・強度など各種性能の解析。 また生産工程ではプレス成形解析・鋳造解析など。
製品の品質向上や開発期間の短縮、速やかな生産立ち上げなどを行ううえで欠かせない解析支援業務を行います。
自動車の静粛性、空力性能、空調性能、強度信頼性、衝突安全性、操縦安定性、ユニバーサルデザイン…など性能品質を保証します。
実験や予測手法を用いて、先行・設計段階から各種車両性能を予測し、図面に性能を織り込んでいきます。
電池・触媒・金属・樹脂・有機材・塗料・油剤…など、自動車には機械や電気・電子の技術だけではカバーできない様々な材料の技術も不可欠です。
開発・設計・試験・実験・解析・分析など一人一人が個性や専門性を発揮して開発に取り組んでいます。
ハイブリッド車など新技術の開発、開発のスピードアップに欠かせない各種シミュレーションをはじめ、計測機器・計測システムなどを開発。人間が五感で感じる要素の評価・解析など、「感性のデジタル化・計測のシステム化」をテーマに取り組んでいます。
図面の電子化、シミュレーションによる設計支援、設計情報のデータベース化、世界各地の開発拠点・関連サプライヤー間での情報共有など、最先端の自動車開発をバックアップするITテクノロジーを提供します。
特許情報・技術論文・一般文献などから開発動向・技術トレンドなどを調査・解析し、主にトヨタ自動車向けレポートにまとめます。また、海外での特許出願、権利化のサポート、高精度な知的財産権侵害の予防調査、翻訳・通訳など。
設計の成果としての図面や部品表をはじめとする設計技術情報の管理、開発車両を世界各国で販売するための各国当局への認可取得業務、各国車両法規への適合確認…など、開発をスムーズかつ効率的に行うための各種サポートを提供しています。
基礎教育、設計ツールであるCAD/CAE教育、制御技術教育、試験・評価運転技能教育、交通安全教育、構造実習、基本技能実習…など、自動車開発に関わる幅広い教育を実施。
また、カリキュラムを修了した技術者にその後のサポートも行います。

TTDCの理念は「人が財産」というもの。「開発力」というソフトで勝負する企業として、人材育成には常に積極的に取り組んでいます。
TTDCの教育プログラムは以下のように構成されています。
教育の中で、一番重視しているのが「職場でのOJT」。上司と部下の“face to faceのコミュニケーション”による教育により、技術・技能の伝承を日々の仕事の中でじっくりと行っていく風土を創っています。
さらに、トヨタ自動車の技術者と同じ教育を受講できる「R&Dラ−ニングセンター」。トヨタ車の車両開発に関わる技術者としての基礎教育を実施しています。経験豊富なエンジニアから学ぶことによって、技術的な専門知識をしっかり習得できます。
また、社内でも独自の技術教育を実施し、「自動車の構造実習」や「テーマ別のテクニカルセミナー(「3次元CAD教育」「制御プログラミング」など)」を通じて、技術力向上を支援しています。
最後に、自己啓発に対する支援として、社内外の英会話教室、各種通信教育などがあり、自らのスキルを高めたいという意欲を歓迎し、成長をサポートする体制を整えています。

担当コンサルタント
一般に自動車業界の場合、中途採用では同業での経験者を募集している場合が多いようです。そのため、学生時代は自動車関連の仕事につきたかったのに、たまたま異業種に就職してしまったため、再チャレンジが難しいとお感じの方もいらっしゃると思います。
今回ご紹介したTTDCは、理工系学科のバックグラウンドがある方でしたら、未経験からでも一人前のエンジニアへと育成するシステムが整っています。また、非常に幅広い分野の開発に取り組んでいる企業ですので、適材適所で必ず知識を生かしていただける分野があります。
自動車業界で働く夢を実現したいという方に、ぜひご注目いただきたい企業です。
トヨタグループ直系の企業であり、勤務環境や待遇、福利厚生などがしっかりしている点も特筆できます。労働組合もあって、働く人を守る体制が整っています。住宅補助等も充実しており、遠隔地から応募・入社される方も多くなっています。自動車関連に興味をお持ちでしたら、お気軽にお問い合わせいただきたいと思います。