

株式会社フコクは、輸送機器用ゴム及び樹脂製品メーカー。1953年に設立され、創立50周年を機に2004年3月に東証二部に上場、そのわずか一年後の2005年3月に東証一部上場を果たしました。
フコクには、専門分野に特化して高シェアを獲得している製品が多数あります。例えば、国内シェア100%、世界シェア約33%で生産量世界一と、圧倒的な強さを誇っている主力商品のワイパーブレードラバー(ワイパーに使われるガラス面と接しているゴム部品)。この他にも、ブレーキ倍力装置用ダイヤフラムは国内シェア75%、排気ガス規制に対応する高速VSVは世界シェア20%を得ています。
独立系であるため、全ての自動車メーカーやアッセンブリーメーカー(1次商品メーカー)を相手にビジネスができるのがフコクの強み。トヨタ自動車、ホンダ、JRグループ、川崎重工など自動車、列車、船舶、航空機など国内だけでなく、世界中の輸送機器メーカーに製品を提供しています。
海外展開にも積極的に取り組んでおり、1983年のタイにおける現地法人設立を皮切りに、現在アメリカ、中国、韓国、タイ、インドネシアの5ヶ国に計13箇所の生産拠点および営業拠点を設け、海外シェアの更なる獲得を目指しています。
ワイパーブレードラバー
フコクの製品分野はブレーキ・シール機能製品、防振機能製品、等速ジョイント用樹脂ブーツ、超音波モータ、セラミックスの5つに分類され、どの分野においても高いシェアを有する製品を擁しています。
例えば、ブレーキ・シール機能製品分野では、ブレーキ系および燃料系、冷却系、吸・排気系、産業機器などに重要なシール用ゴム部品(パッキン、ダイヤフラム、バルブなど)を取り扱っていますが、中でもラジエータパッキンは、日本を含め世界4カ国で年間2000万本を生産しており、グローバルに展開している製品のひとつです。
防振機能製品分野においては自動車用各種サスペンション、回転計のダンパーおよびカップリングをはじめとして、建築・土木用の防振・防音機能部品などを各種産業に提供。振動・騒音低減対策をテーマに鉄道総合研究所と共同開発した鉄道軌道用製品は、在来線や新幹線に使用されています。
この他にも、セラミックス分野の超音波加湿器・吸入器・マイナスイオン発生器等に使用される霧化装置用超音波振動子など、独自の技術を活かした製品が多数ラインナップされています。
異種材料の複合技術
フコクの高シェア製品群のベースとなっているのは、フコク固有の技術の数々です。代表的な例が、ワイパーブレードラバーに低摩擦性を付与する為に施された、特殊な表面改質技術。このような化学反応処理技術の他にも、コーティングやイオン注入、ゴムと金属のような異種材料を接着させる技術など、様々な技術を実現しています。
こういった技術を生み出してきたフコクが研究開発において最も大切にしているのは、顧客とのコミュニケーション。顧客のニーズを徹底的にヒアリングし、数年先を見据えながら他社では決してやらないであろう踏み込んだ領域にまで及ぶ研究開発を行っています。
等速ジョイント用ブーツ
ワイパーや防振ゴムなどに使用するゴム材料の研究を中心に、コーティング剤や特殊シリコーン材料などの研究、エラストマーやプラスチック関係の表面処理開発などに関する研究にも力を入れています。
今後はナノテクノロジー関連分野に注力するとともに、リサイクルの難しいゴム製品をいかにして再生するか、環境分野の研究が課題となっています。
フコクは「フコクでの仕事を通じて、自身を磨き、素晴らしい人生を送って欲しい」という理念を持っており、株主至上主義に走ることなく、従業員満足や社会貢献に力を注ぐことを優先しています。
社員の雇用の安定は特に重視しているポイントのひとつで、法整備に先駆け65歳まで働ける定年後再雇用制度を既に導入済み。基幹社員に対しては終身雇用を目指し、会社の発展と従業員の満足度向上を両立する施策を実行しています。
また、「少しずつでも能力を向上させ、最終的にはその分野のスペシャリストになってほしい」との人事教育方針のもと、研修制度の拡充を図っています。ユニークな点は、専攻に関係なく、全員が会計学講座を受講する点。これは、社員一人ひとりが経営者としての意識を持つこと、原価意識の強いエンジニア・営業を育てることを狙いとしています。
担当コンサルタントフコクは、コツコツと成果を積み上げるのが得意な方、チャレンジ精神旺盛な方におすすめしたい企業です。年齢に関係なく自動車や家電など様々な分野のプロジェクトに参加できる点、既存概念に囚われず、新しい発想で研究に取り組める環境が整っている点がその理由として挙げられます。
品質保証や環境問題への取り組みにも熱心で、2004年度には国内の全事業所で自動車業界最高水準の規格である「ISO/TS16949」を取得し、2005年度には「ISO14001」を取得しています。
業績面では、売上高は単独・連結とも2003年3月期から5年連続でアップ。1株当たり純資産も5年連続の上昇を記録しています。今後、海外拠点を更に増やしていくという計画もあり、海外で活躍してみたいという希望を持つ方にもお勧めの企業と言えます。
| 株式会社フコク | |||
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| 設立 | 1953年12月 | 資本金 | 13億9535万円 |
| 売上高 | 510億円(連結) | 従業員数 | 936人 |
| 事業内容 | ■輸送機器用ゴム・樹脂製品(自動車用、新幹線用、航空機用)、OA機器用ゴム製品、超音波モータ、セラミックス、医療用ソフトバッグの製品販売。 ■主力商品である新車装着用ワイパーブレードは国内シェアほぼ100%と市場を独占し、世界シェアも30%を超える、東証一部上場企業です。 |
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