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世界規模で成長・発展を続けるイーライリリー。日本でも飛躍的な成長が見込まれています。

日本イーライリリー株式会社

130年の歴史を持ち、143カ国を市場とする世界的製薬会社

3世紀にわたり、世界の医薬をリード

米国インディアナポリスに本拠を構えるイーライリリー・アンド・カンパニー(以下「リリー社」)の歴史は、1876年にまで遡ります。有効性の定かでない「万能薬」ばかりが売られていた時代、南北戦争に従軍したイーライ・リリー大佐が「医師に推奨される最高の品質の医薬品の開発」を目指して創業しました。そして「私たちの事業は人々の健康と生命に深く関与している。その中でミラクルを起こせるような画期的な新薬を送りだしていこう」 という信念のもと、次々に医薬の新しい扉を開いてきたのです。

1920年代にはインスリン製剤の実用化で糖尿病治療の発展に寄与、1940年代には世界で初めて抗生剤ペニシリンの大量生産法を開発、1900年代後半からは精神疾患治療や、バイオテクノロジーの応用を牽引…。大佐の言葉どおり「画期的」と評される新薬をつくりつづけてきたのです。

現在は「循環器系」「内分泌系」「神経科学」「オンコロジー(腫瘍学)」という4つの疾病領域に重点を置き、研究を進めるリリー社。いま世界で最も緊急性の高い医療ニーズといわれるこれらの分野でも、すでに着実な成果を収め、各国から高い評価を受けています。さらに数種の大型新薬を世界同時発売する準備も進み、期待と注目が一層高まっています。

現在は世界143カ国に製品を提供

現在、リリー社はインディアナポリスの本社を中心に、研究開発主導の製薬会社として地球規模で事業を行っています。7ヵ国に研究開発施設を有し、60ヵ国以上で臨床試験を実施。総社員数は4万2000人以上、製品販売市場は143ヵ国にものぼります。そして1481億ドルという売上高は世界10位にランクイン。 技術力・開発力だけでなく、企業規模でも世界を代表する製薬会社のひとつだといえるでしょう。

売上2倍増×2倍増を狙う「日本イーライリリー」

中長期計画「ダブル-ダブルビジョン」

リリー社の日本法人として1975年に設立された「日本イーライリリー株式会社」。国内でも順調に業績を伸ばし、2005年度の総売上も対前年12.7%増。
これで5年連続(2001〜2005年)二桁成長の達成となり、いまも業界トップクラスの成長率を持続しています。さらに2004年の売上をベースに、2010年までにはその2倍の1200億円、2015年にはそのまた2倍の2500億円突破を目指す「ダブル-ダブルビジョン」という中長期計画を策定。これを達成すれば一気に国内トップ10入りする可能性も十分です。

変革プロジェクト「SHIFT」

「ダブル-ダブル」達成のためには、ベストインクラスの薬剤をいち早く日本で上市させることが不可欠。そのために同社では2006年の夏から「SHIFT」という変革プロジェクトをスタートさせています。まず臨床開発の機能組織の構造・プロセスを基礎から見直し、「組織力」と「社員力」を高め「国内最強の臨床開発組織」を構築する。同時にグローバル治験・アジア治験に積極的に参加し、グローバルリリーにおける主導的役割の獲得を目指す。結果、臨床開発のコスト削減と大幅なスピードアップを実現。 臨床開発環境が国際的なレベルで劇的に変化し続ける昨今、その変化に迅速に対応し、開発候補品の価値を最大限に高めようという狙いです。

「日本主導型」のグローバル治験もスタート予定。

「SHIFT」の中でも特に注目すべきは、グローバル治験・アジア治験への積極参画。これまで世界規模での治験ではほとんどの場合、米国本社がその主導権を握っていました。しかし今後は、特にアジア地域での治験において、申請資料やデータマネジメント、解析などの業務を日本イーライリリーが主導していこうという構想です。

現在同社は、糖尿病患者向け「吸入型インスリン」のアジア治験、肺動脈性肺高血圧症治療薬「タダラフィル」のグローバル治験に参画しています。さらに双極性障害うつ状態治療の「ジプレキサ」、非ホジキンリンパ腫治療薬「エンザスタウリン」のグローバル治験にも参画予定。この4つはいずれも米国本社主導ですが、2008年度には中枢神経系(CNS)領域において、日本主導型の治験もスタートする予定です。

大型医薬品の日本上市準備も着々と進行中。

日本イーライリリーでは、2010年までに国際市場で5〜10億ドル規模の売上を築いている10以上(適応拡大含む)ものベストインクラスの薬剤の導入を予定しています。変革プロジェクト「SHIFT」により臨床開発のスピード化が図られる中、これらの日本上市に向けた準備も着々と進捗。以下はその一例です。

  • ・多動性障害治療薬「アトモキセチン」/06年度世界売上5億7900万ドル → 承認申請中
  • ・糖尿病治療薬「エクセナチド」/06年度世界売上4億3020万ドル → フェーズII
  • ・骨形成促進薬「テリパラチド」/06年度世界売上5億9400万ドル → フェーズIII

世界の製薬会社の歴史を見ても、これほど大きな市場性を有した製品群を集中投入した前例はありません。実現すれば日本の多くの患者に役立つことはもちろん、同社は悠々と「ダブル-ダブル」を達成し、国内市場の勢力図を塗り替える存在になるかもしれません。

「研究開発こそ企業の魂である」

これは創業者、イーライ・リリーが掲げた経営理念です。

現在、製薬業界はM&Aによって規模の拡大を争う傾向にありますが、リリー社にはそんな概念は一切なし。独立経営で研究開発に全力を注ぐことのみで企業としての発展を目指しています。

事実、リリー社は年間30億ドル強を研究開発に投じており、「21%」という売上に対する研究開発費率は世界の製薬会社の中でもトップクラス。米国インディアナ州(4ヵ所)のほか、ベルギー・カナダ・イギリス・ドイツ・スペイン・日本にも研究所を構え広範な科学分野で経験を積んだ8000人超のスタッフが在籍しています。さらにオーストラリア・シンガポール・中国でも研究開発合弁事業を運営し、 日本を含む研究開発提携も裕に100を超えます。

こうした研究開発に対する姿勢はもちろん高く評価されており、世界的な投資銀行をして「Lillyの開発後期にある医薬品候補の将来予測売上高は業界1位・2位」と言わしめるほど。今後もリリー社からは「画期的」な新薬が生み出されるに違いありません。

130年間、変わらず受け継がれてきた価値観がある

「リリーバリュー」とは

リリー社には創業以来受け継がれてきた価値観があり、それを「Lilly Values」と呼んでいます。下記の3つを柱とするこの考え方は、世界の全社員に根付いている同社の大切な価値基準でもあります。

【個人の尊重】〜Respect for People〜
人こそが財産でありすべての人には重要な価値と尊厳とがあるという信念。「企業の財産とは、顧客の信頼と好意、社員の信頼と忠誠心」という考え方のもと、顧客、社員、株主、パートナー、地域社会など関わる全ての人々を尊重する姿勢。

【誠実さ】〜Integrity〜
人の生命に関わる製薬企業として、事業活動のどの分野においても絶対的な誠実を大切にする。この精神は「正直で、倫理的かつ道義をわきまえた言動」という行動理念として全世界の社員に浸透。

【卓越性の追求】〜Thirst for Excellence〜
トップレベルの研究開発力でインスリンの実用化に成功し、様々な難病に立ち向かいながらエクセレンスを追求し続けてきたリリー社。真に有用な薬の開発を目指すという創業者の思いを代表するこの言葉は、まさに同社の事業活動の基盤。

「リリーバリュー」に基づく人材開発・教育制度

「リリーでは、何といっても人が最初に来る。そして、社員の開発育成が経営上の優先順位の中で最も高いものである」

同社会長・社長兼最高経営責任者シドニー・トレールのこの言葉も、もちろん「人こそが財産」というリリーバリューに基づくものです。そしてこの言葉どおり、リリー社には社員個々を尊重する人材開発・教育制度が用意されています。

【レベル別能力開発プログラム】
これは各自のレベルに応じた能力開発、自己啓発がはかれる総合的なプログラム。医薬知識のみを重視するのではなく、コミュニケーション能力とのバランスをとりながら、実際に活用できるスキルの取得を目的としています。この中には日本におけるグローバル企業の社員として、世界のフィールドで活躍できる能力を育成する「Global Business Communication」「Global Leadership」といったプログラムも含まれています。

【パフォーマンスマネジメント】
これは個人の潜在能力を最大限引き出すことを第一の目的とするリリー社の人材開発・育成プロセス。「人材が他社との競合において最も大きな差異を生むものである」という信念のもと、1990年代半ばにスタートして以来、毎年そのプロセスが改善されてきました。社員が望むキャリアプランや夢を会社の方向性や戦略とすり合わせ、互いにwin-winの関係を築きながら成長していく…。「人こそが財産」「人が最初に来る」というリリー社の思いが、ここに集約されているといえるでしょう。

コンサルタントからのメッセージ

担当コンサルタント
早川 裕子

米国インディアナ州インディアナポリスに本社を置き、全世界143カ国に展開する、世界第10位の製薬会社であるイーライリリー。同社の魅力は豊富なパイプラインにあります。

日本においては、2010年までに売り上げを1200億円、2015年にはその倍増の2500億円を目指し、現在13品目の開発候補品(Phase2以降)を抱えています。また、今後は日本国内のみならずアジアでの臨床開発にも積極的に関わっていくという方針もあり、グローバルでの展開も期待されています。

評価については、「Pay for performance」という成果とプロセスの両面を重視する人事評価システムを導入しています。年齢や社歴、性別・国籍・学歴も関係なく全ての人に公平にチャンスが与えられますので、自分の可能性を高めていくことに意欲的な方には理想的な環境といえるでしょう。

また、GPTWジャパンが2007年2月に行った「働きがいのある会社」調査では、第4位にランキングされています。制度だけでなく、社員も働きがいを実感しているようです。

日本イーライリリー株式会社
設立 1975年11月1日 資本金 127億7250万円
売上高 821億8600万円
(2006年12月期)
従業員数 1,700名
(2007年4月現在)
事業内容 中枢神経系疾患・内分泌系疾患・癌・循環器系疾患領域を中心とした医薬品、ならびに畜産薬品等の、研究開発・製造・輸入および販売 。
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