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スウェーデンで生まれ、130カ国に展開する世界一の切削工具メーカー“サンドビック株式会社”

サンドビック株式会社

(取材日 2007/07/06 )

140年の歴史と世界130カ国のネットワーク

サンドビック株式会社は、スウェーデンに本部を置くサンドビックグループの日本法人です。世界最高品質を誇るスウェーデン鋼。サンドビック社はその草分け的存在として1862年に創業、以来140年以上の実績を持つ会社です。主に「超硬工具」「鉱山・土木・建設用機械工具」「素材テクノロジー」の3分野で事業を展開。金属を加工する切削工具やトンネルを掘る削岩工具から、特殊鋼や耐熱合金といった素材、化学・食品機器、スチールベルトまで、数多くの高度技術製品を世界に提供しています。現在はグループ全体で130カ国に展開。従業員約40000人、売上高9505億円(2005年)という巨大ハイテクエンジニアリング企業へと成長を遂げました。そんなサンドビックグループの日本でのスタート、つまりサンドビック(株)の設立は1961年。
ここでも超硬切削工具を扱うコロマント事業部を中心に、チューブ・ストリップ・ワイヤー事業部、ハードマテリアル事業部など5事業部が順調に業績を伸ばしてきました。この間に数多くの工場・営業所を開設し、販売網を拡大。今ではアジアの中心として、スウェーデン本社からも大きな期待を寄せられています。

切削工具の分野で圧倒的な世界No.1シェア

サンドビックグループの核となっているのが、世界最大の切削工具メーカー「サンドビック・コロマント」です。この分野では世界で圧倒的なシェアを占め、日本のサンドビック(株)においても「コロマント事業部」が中心的存在となっています。「切削工具」とは金属を様々な形状に高速で切削する際に用いられ、旋削工具・フライス工具・穴あけドリル・エンドミルなどに分類されます。これらは自動車、航空機、工作機械、重工業、造船、精密機器など、あらゆる産業の部品加工に必要不可欠。その精度の高さから、日本の大手自動車メーカーや航空機メーカーでも数多く使用されています。中でもダイヤモンドの次に硬いとされる「超硬工具」は、サンドビックの最も得意とするところです。1969年、超硬チップのGCコーティングに初めて成功。ダイヤモンドコーティングを世界に先駆けて商業化したのもサンドビックです。同業他社平均の2倍といわれる年間総売上高の約6%を研究開発に投入し、毎年2000種類もの新工具・新チップブレーカ・新材種を開発。その結果、コロマント事業部の製品群は現在約25000品目に達し、世界No.1の座を揺るぎないものにしています。さらに切削工具だけでなく鋼材・電熱線・耐磨耗製品・スチールベルトなどでもそのシェアは世界トップクラス。各々が毎年大きく業績を伸ばしています。

スウェーデンと日本の良さが融合した企業風土

サンドビック(株)は、今でこそ一般的なオンラインシステムを30年近くも前に導入。仕事の効率化にいち早くイントラネットなどを採り入れた合理性・先進性は、さすがに外資系ならではです。しかし決して「英語が飛び交う」「徹底した個人主義」というイメージではなく、社内の雰囲気はかなり日本的。日本の顧客に密着した経営方針で、日本の商習慣を大切にしているのです。「自立した社員がその責任のもとで仕事をする」スウェーデンの気風、「社員一人ひとりの仕事をチームの成果に結集させる」日本の協調精神。同社が目指しているのは、この2つを上手く融合させた組織づくりです。人間関係は比較的オープン、上下関係はどちらかといえばフラット。意見が違うことを尊重し、客観的データをもとに意見を調整。そしてやる気のある社員にはどんどんチャンスを与え、チームでバックアップするという仕事環境です。

コンサルタントからのメッセージ

スウェーデン本社の外資系メーカーですが、社内の雰囲気は日本的です。また、アメリカとは違った風土を持ち合わせているのも特徴です。
世界130ヵ国に約300の子会社を持ち、約3万7000人の社員が働いているため、グループでみると巨大企業ですが、日本法人は全体の仕事・動きが把握できる、適度なサイズの組織になっています。
得意とするセグメントでNo.1を目指す事を目標に各企業部が活動をしております。コロマントはまさに世界No.1の地位を築いております。中途採用での入社が約5割を占めており、中途採用がハンディとなる環境はありません。

(更新日 2008/08/01 )