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リスク管理にまつわるエトセトラ 〜リスク管理で失敗しない為に〜
日本にはどのような影響があったのですか?
C氏: 日本でも山一證券事件を初め、粉飾決算と経営破綻は何度か経験しているので今後の対策として「日本版SOX法」を2008年3月期にも導入されるという話も出ています。日本版SOX法は、内部統制の状況を企業経営者が確認・評価し、その適正を会計士が監査する二重チェック体制を取るようで、企業は対応に追われているようですね。
A氏: アメリカのSOX法は、アメリカ証券取引委員会に加盟している企業が対象になりますので、日本の企業でもニューヨーク証券取引所に上場している企業などは既に対応をしていますし、海外の証券取引所に上場していない企業でも、外国人投資家を意識しているようなところでは早くから準備をしていますね。
具体的にはどのような対応をしていますか?
B氏: 日本ではリスク管理に対する対応がやや遅れていたせいもあって、経験者が不足しているんですが、リスク管理業務に携わっていた方はもちろん、監査法人でコンサルタントとして個別のリスク検証をされていた方などを、各社が求めているような状況ですね。転職というところに焦点を絞ると、今後しばらくの間は、リスク管理職の求人数は飛躍的に伸びていくことが予想されますね。
日本でリスク管理という概念が出てきたのは最近のことなんですか?
C氏: そういう訳ではないんです。日本でこのリスク管理の重要性がより語られるようになったのはバブルの崩壊以降ですね。バブル当時はマーケットリスクやクレジットリスクのマネジメントがかなりおろそかになっていたことで長い不況に見舞われてしまいましたから、それを教訓にリスクマネジメントを厳しくしていこうという流れができてきたんですよ。また、近年の規制緩和やグローバル化によって様々な金融商品が生まれましたから、個々の商品のリスク管理というところも重要になりましたよね。
B氏: SOX法が成立してから注目されるようになったのは、リスク管理のうち主に「オペレーショナルリスク」に関するところですよね。ただ、SOX法が作られる原因になったエンロンやワールドコムといった大企業の経営破綻があまりにも大きな影響だったので、「リスク管理」という言葉がより広く注目されるようになった、ということではないでしょうか。一般にリスク管理というと「マーケットリスク」、「クレジットリスク」、「オペレーショナルリスク」の3つ全てを指すんですが、初めの2つに関しては金融業界を除いた一般の認知度は低いのかもしれませんね。
A氏: ある大手金融機関の人事の方が嘆いていらっしゃったんですが、日本ではもともとリスク管理を経験されていた方が少ない上に、先程の話にもあったように、マーケットリスクやクレジットリスクの一般の認知度が低いせいか、この話をした時に紹介会社の人に通じないことも多く、なかなかいい人を紹介してもらえないそうなんですよ。日本でもリスク管理全体がきちんと知られるようになるには、日本版SOX法が施行されてからになるのかもしれませんね。
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