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| キャリアやテクニックでは人生は変えられない |
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渋井氏は企業からの依頼を受けて社員をトレーニングしている。クライアントのほとんどが一部上場の一流企業だ。自社でも女性に限定して一般から受講生を募り、セミナーを実施している。彼女たちの目的は人生を変えることだ。
ところが、キャリアやテクニックでは人生は変えられない。
経営者人材になるためには自分を転換させるトレーニングをしなければなりません。これは国語や数学など学校の勉強とは異なり、はっきりと教科によって分けられるものではないのです。 イメージしやすいように分類するとすれば、「(経営者人材としての)視点」、「(経営者人材としての)経済的分析力」、「(経営者人材としての)経済的伝達力」、「自分なりの仕事哲学」の4つに分けられます。 この中でもっとも重要なのが「視点」です。また、「自分なりの仕事哲学」は視点や分析力、伝達力が身について、それを実践することで自身の中に培われるものなので、トレーニングする必要はありません。
「視点」とは物事に対するとらえ方といえる。視点が変わらないかぎり、人生は変わらない。視点が変われば価値観が、価値観が変われば考え方が、考え方が変われば性格が、性格が変われば行動が、行動が変われば習慣が、そして習慣が変われば人生が変わるのだ。 経営者人材になるためにもっとも重要なことが視点を変えることでした。その視点は4つあります。
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| 長期的・将来的視点 |
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お茶汲みやコピーとりなどの単調な仕事を命じられることを嫌がる人がいます。自分にはもっと能力がある、プライドが許さないなど理由は様々あるでしょうが、不満ばかり感じていても何の意味もありません。 今やっている仕事が将来どのように位置づけられるのかという視点から見ることです。コピーとりを例にすれば、できるだけ早く、きれいにコピーを取れるように工夫してみてください。コピーなどの雑用を素早く済ませることができていれば、将来、本格的な仕事を任されたとき、それに十分な時間を割くことができます。どんな仕事でも創意工夫をして成功すれば、達成感が得られ、楽しくなるのです。
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| 全体的・マクロ的視点 |
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自分がしている仕事やこれからやろうとする仕事は、社会全体の中でどのように関わり合っているのかを考えることが全体的・マクロ的視点をもつということです。 どんなわずかな仕事でも、それは必ず会社や社会の役に立っています。ただ単に与えられた仕事をやっていると思っているのと、自分の仕事は世の中のためになっていると意識しているのとでは、例えば、就職における面接の際にどちらが堂々と誇りをもって話せると思いますか。どちらに説得力があるでしょうか。自分の仕事に誇りをもつためにも全体的・マクロ的視点は欠かせません。
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| 本質的・根本的視点 |
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成功したり、失敗したりする裏には必ず理由や原因があります。その理由や原因をとらえるためには本質的・根本的視点が必要です。 我々の身体の機能は適度に使えば発達し、使わなければ退化してしまいます。脳も同じです。私たちは受験のときなど暗記を中心に脳を使ってきました。でも、本当に考えてはいなかったのです。 本質的・根本的視点を身につけようとすると、ゼロから何かを生み出す思考力と問題発見力が養成されます。そうなれば、上司や顧客が何を求めているのか、それを発見し、そのための方策を考えられるようになり、現場を客観的に見て、自分の直感や問題意識を企画や提案に結びつけることができるようになるのです。
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| 多角的・多面的視点 |
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通常、仕事はチームで進めます。チームメイトとはコミュニケーションが大切ですが、コミュニケーションの基本とは相手の立場に立ち、自分とは違う立場を受け入れることです。 それが多角的・多面的な視点といえるでしょう。 この視点をもっていないと、コミュニケーションを円滑にできないだけでなく、会社や社会の常識にとらわれすぎて、問題が起こってもそれを克服できません。 世間で言われていることや目の前で起こっていることだけが真実ではないのです。そのような単一的な思い込みに陥らないように、常に一歩引いて物事を見ることを習慣にしてください。 別の見方や常識、道徳などは存在しないのか、その疑問をもつことです。すると、自分の価値観を信じられるようになります。 一歩引いて自分の方向性が定まったとき、夢が希望に変わるのです。
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