人材紹介会社から見た関西の転職事情
-----皆さんは関西を中心に転職希望者の方々のお手伝いをされているわけですが、まずは現在の関西における転職マーケットの状況についてお話し願えますか。
キャリアコンサルタント A (以下 A) やはり関西は、首都圏に次ぐ大都市圏ですから、求人企業数・転職希望者数ともに多いといえるでしょうね。20代の若い年齢層の転職が増えてきているといった傾向も、首都圏などと似ているように思います。
キャリアコンサルタント B (以下 B)
ただ、私たちコンサルタントがご相談に乗るスタイルの「人材紹介」のご利用度についていえば、首都圏に比べてまだまだ少ないのが実情ではないでしょうか。実際、ご相談に来られても「人材派遣」と勘違いされていらっしゃる方や、システムをまったくご存知ない方もいらっしゃいますし…
キャリアコンサルタント C (以下 C) 最近はインターネットがありますからね。ネットで求人情報を検索していたら、たまたま私たちのホームページがヒットした…というので、「よく分からないけど、とりあえず話を聞いてみよう」ということでお見えになる方も多いですね。
-----そういったまったく初めてという方に、人材紹介のサービスを利用するメリットを、どのように説明されているのでしょうか。
まずは、システムのご説明をきっちりさせていただくのはもちろんですが、大きいメリットとして「公募に出ていない求人情報」もご紹介できることがあるでしょうね。企業によっては、機密保持などの観点から公募ではなく紹介会社だけを使って募集されることも多々あります。そういう隠れた優良企業の情報は、多くの人の目には触れませんから、競争倍率の少ない中で、じっくり企業と話し合っていただくことが出来ます。
関西の地元企業の場合、私たちコンサルタントとの個人的リレーションを大事にしてくれることが結構あるんですね。これはビジネスライクな首都圏との大きな違いかもしれません。いったん信用していただけたら、書類選考なしで面接を設定していただけるようなケースもあるほど。そのかわり、そうなると、私たちも「この方なら」という人材しかご推薦できなくなるのですが…。
個人を大事にする、人と人のつながりが濃いというのは、転職という局面でも関西の特徴といえるかもしれないですね。転職希望者の方も、たくさんの紹介会社に同時並行で登録する…という方は少数派で、気に入った紹介会社をとことん使うというパターンが多いように思います。そうなると、こっちも「なんとかしてあげなあかん!」となる。ご希望に沿う求人がない場合は、新規に企業開拓をするなどして、その方にあった求人をオーダーメイドで探し出したりもしますよ。
-----その他に関西ならではの転職事情といったものはありますか。
すべてではないですが、「人物本位」の採用の割合が高いように思いますね。特に、関西の地場企業、中堅・中小企業でその傾向があります。
能力や学歴で誰が見ても優秀な人材というのは、企業同士でも奪い合い。どうしても大手企業が優位に立ってしまいますからね。そうなると、中堅・中小は「人物のよい人材」を採って、自社で育てようということになるんだと思いますよ。
一次面接から社長が立ち会うといったことも多いですよね。トップが自分の目で見て判断するということですが、応募する方にとっても、最初から社長に会えるというのは魅力ではないでしょうか。その企業の体質は、最終的にはトップの人柄に帰結するわけですし、まず社長に会えれば、いろんなことが分かると思うんですよ。






