現在の業界の動向
日本の二輪車業界は世界の市場をリードする形となっており、ホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキの国内4メーカーで、世界の生産台数の約半分を占めています。
二輪車市場は産業発展のバロメーターでもあります。
はじめ二輪車が国内で普及し、国内の産業が発展すると二輪車に換わって自動車が普及していきます。そして二輪車市場は別の発展途上国に移動していくという特徴があります。
日本国内では既に自動車が普及して久しく、二輪車の国内市場の急激な拡大は期待できませんが、アジアでは二輪車需要が爆発的に増大しているため、海外市場での大きな成長が期待できます。 ただし近年では、中国メーカー・台湾メーカーも急速に力をつけてきており、アジア市場での競争激化が予想されます。
二輪車業界の気になる話題
二輪車全般が好調な東南アジア市場と並んで、大型二輪車の販売が好調な欧米市場。07年7月、スズキは08年モデルとして、欧米市場に大型スポーツバイク・子供向けオフロードモデルなど新型二輪車11機種を順次発売することを発表しました。
ホンダは1980年代から中国に進出し成功を収めていますが、近年中国のメーカーのコピーバイクが問題となっています。自社で開発をせずに日本車を模倣して売り出すもので、開発コストがかからず安く売れるのです。これにより、高価格のホンダ製品の売れ行きは低下しました。02年7月、ホンダは「HONGDA」のロゴを使っていた中国企業を提訴、04年12月に勝訴しました。今後も、こうした商標権侵害と戦っていくことになるでしょう。
ホンダ
(本田技研工業)7兆8,897億円
スズキ1兆8,884億円
ヤマハ
(ヤマハ発動機)9,652億円
カワサキ
(川崎重工業)8,830億円
会社全体としてはホンダが群を抜いていますが、二輪車事業では各社しのぎを削っています。
ホンダ
(本田技研工業)53万9,901台
スズキ52万3,494台
ヤマハ
(ヤマハ発動機)45万3,526台
カワサキ
(川崎重工業)25万4,837台
日本各社の生産量の合計は177万2,204台。上位4社で全体のほぼ100%となる
177万1,758台を生産しています。
二輪車業界の主要企業
二輪車市場のシェアでは国内のみならず世界でも1位の本田技研工業は、タイ・インドネシア・インド3か国の生産台数が1,000万台を超えました。F1やWGPなどモータースポーツにも積極的に参戦しています。
- 本社所在地
- 東京都港区南青山2-1-1
- 資本金
- 860億円
- 連結売上高
- 11兆871億円(経常利益7,928億円)
- 平均年収
- 829万円
- 従業員数
(グループ全体) - 167,231人
04年11月にインドネシアに2社目の二輪車製造会社を設立し、同年6月には中国・上海に二輪車開発の新会社を設立しました。翌05年には、11月にロシア、12月にインドに相次いで販売会社を設立しました。08年10月にはベトナムに新工場を設立する予定です。
- 本社所在地
- 静岡県磐田市新貝2500
- 資本金
- 482億円
- 連結売上高
- 1兆5,820億円(経常利益1,253億円)
- 平均年収
- 711万円
- 従業員数
(グループ全体) - 41,958人
05年5月にインドネシア、06年5月にはタイで二輪車生産500万台を達成しました。得意の小型車生産でインド市場を席捲、他社のアメリカ中心の市場開拓とは一線を画したビジネスモデルが高い評価を得ています。乗用車販売ではインドで5割を超えるシェアを誇り、06年3月からは二輪車販売も開始しました。
- 本社所在地
- 静岡県浜松市南区高塚町300
- 資本金
- 1,202億円
- 連結売上高
- 3兆1,637億円(経常利益1,391億円)
- 平均年収
- 640万円
- 従業員数
(グループ全体) - 45,510人
二輪車のほかにも、陸海空各分野で多岐にわたる商品を製造しています。二輪車市場の多くを占める50ccクラスの原動機付自転車を製造しないというユニークな市場戦略をとる川崎重工業は、バイク愛好家からは「大排気量のカワサキ」として有名です。川崎重工業の大型二輪車は欧米で評価が高く、更に中国・台湾・インドネシア・タイにも進出しています。
- 本社所在地
- 兵庫県神戸市中央区東川崎町1-1-3
- 資本金
- 1,031億円
- 連結売上高
- 1兆4,386億円(経常利益490億円)
- 平均年収
- 727万円
- 従業員数
(グループ全体) - 29,211人





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