キャリアチェンジや異業界への転職を行うに当たって、一番の懸念点は、キャリアの断絶と、それに伴う年収の減額でしょう。しかし経験職種を軸にした半導体デバイスメーカーから異業界への転職では、転職後にこれまでの経験を活かすことのできるケースが多く、過去の実例でも横ばいから増額といったケースも少なくありません。
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半導体デバイスメーカー
(年収680万)
自動車部品メーカー
(年収700万)
以前から興味のあった自動車・自動車部品に携わる仕事を求めて、転職活動をスタート。これまで勤めていた会社で扱っていた半導体製品の中にも自動車に使われているものはあったが、より自分のプロダクトがリアルに反映される様子を感じながら働きたい。語学力が活かせれば、なお良し。
前職では半導体デバイスメーカーのセールスで、ダイレクトセールス(直販)を行っていた斉藤様。客先に自動車部品メーカーやサプライヤーをお持ちだった経験から、自動車業界内にて既に豊富な人脈を有されている方でした。また、お会いした当初から「憧れの自動車業界とはいえ、年収が減額する転職はしない」という明確な意思をお持ちでしたので、早い段階から企業を絞り込んでご紹介することができました。
斉藤様へご紹介した企業の中心となったのは外資系企業。経験・職種によるものの、外資系企業の求人は日系企業と比べて給与水準が高くなるものも多く、取り扱う製品もグローバルスタンダードとなっている物もあります。ただし外資系企業は書類選考の審査基準が高いという風潮があるため、選考の準備には十分な時間をかける必要があります。この点が在職中の転職活動となる斉藤様の課題となりました。
在職中の斉藤様の平日はたいへんご多忙で、お一人では経歴の整理もままならない状態でした。企業に応じてアピールすべき経験は異なるもの。職務経歴書の作成にあたっては、面談を通じて2人で棚卸をした経歴を、企業の特徴に合わせて書き分けていきました。
最終的に斉藤様がご入社された企業は、自動車の安全性部品など、クリティカルな要素において世界的なシェアを有している外資系自動車部品メーカー。自動車において欠かせない部品であり、「自動車に携わっている実感がある」と大変ご満足いただける転職となりました。
田中 徹
自動車業界も景況感は高いものの、各企業が凌ぎを削る業界です。
目標の実現に向けて自分で方法を模索し、行動へ移す「セルフスターター」の資質が求められます。
斉藤様の場合は元々が半導体業界にてタフなセールスをご経験されており、こうした資質を十分にお持ちでした。
また、ご存じなかった企業にも積極的に関心を持っていただけたことも、転職が成功した要因ではないかと考えています。社会的に認知度の高い企業はそれだけで魅力的なものです。 しかし日本には、認知度は低くとも給与水準・福利厚生・取扱い技術の高い優良企業がたくさんあります。ブランド力も企業の実力を測る指標の一つですが、既知ではなかった企業もぜひ検討していただきたいと思います。
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半導体デバイスメーカー
(年収520万)
家電メーカー
(年収520万)
デバイスの設計を行う中で、市場やアウトマーケットではどのような製品が求められているのかを体感したくなり転職を検討。できる限りエンドユーザーの声をプロダクトに反映させていきたいので、家電メーカーでの設計に興味がある。
EDA(S社製)を用いたAsicLSIのデジタル回路設計や、3DグラフィックスレンダリングエンジンとなるLSI、画像補正・画像圧縮の専用ASICでの設計をご経験されていた村上様。製品の技術的な特徴や個々の製品の特性についての、高い技術理解もお持ちの方でした。
通常、半導体デバイスメーカーから家電メーカーへの転職を希望される方には、電子部品メーカーの求人もご紹介させていただいています。これは面談でお伺いしたご経験や志向から、電子部品メーカーのほうが向いていると思われる方がいらっしゃるためです。しかし村上様の場合、設計の経験を非常に豊富にお持ちだったことと、「よりエンドユーザーの声をプロダクトに反映させたい」という強いご希望から、家電メーカーに絞ってご紹介させていただきました。
お人柄もよく、技術や知識においても優秀な村上様の転職の課題となったのは、半導体デバイスメーカーと家電メーカーで違う設計のプロセスをご理解いただけるかという点でした。
一般的に半導体デバイスメーカーでは、まず半導体製品があり、どのように組み合わせていくかを考えるボトムアップ形式のような設計を行います。一方で家電メーカーでは、まず家電製品の完成イメージが確定します。そしてこの完成イメージを実現するために「どのような電子部品を用いるのか…」といった設計方法をとるため、同じ「設計」という職種でもプロセスが異なるのです。
家電メーカーへ転職をされる方には、必ずこうしたプロセスの違いご説明させていただくのですが、やはり入社後になって違和感を訴えて再度転職を希望される方もいらっしゃいます。村上様がそのような事態にならないよう、ご興味を抱かれた企業の説明には心を砕かせていただきました。また、面接の過程でも「自社のどのような点に惹かれたのか」といった企業理解を試される質問が出される傾向もあるため、そちらの対策としてもご説明させていただきました。
これまで自分が携わっていた業務内容には自信がありました。それだけに事前の情報収集に欠けていた部分があったと反省しています。同じ設計という職種でも、業界が違えばプロセスが異なってくることなど、お話しを伺うまで全く知りませんでした。おそらく知らないまま入社していたら、こうしたプロセスの違いはストレスに感じてしまっていたかもしれません。事前に教えてもらうことができて助かりました。
田中 徹
人気の高い家電メーカーへの転職では、いかに「熱意」を伝えられるかが重要となります。プロセスの違いなどによって違和感を感じ、辞められてしまう方がいらっしゃることは前述いたしましたが、企業側の採用担当者(人事)も同様の点を気にされながら面接が行われます。
そのため今回も「どれだけ自分の企業に入りたいのか」をきちんと伝えられることが要となりました。
エンジニアの方の転職では主に技術力に目がいきがちですが、こういった点ではコミュニケーション能力も重要となってきます。けして話し上手である必要はありませんが、志望動機の伝え漏れなどが起こらないよう、面接当日まで選考対策をお手伝いさせていただきました。
また上記の例のほかにも、半導体デバイスメーカーから異業界への転職成功例がございます。この他の転職成功例にご興味をお持ちの方、これまでの職務経験を活かした転職をお考えの方は、是非一度、お気軽にご相談ください。ご経験にあわせた転職情報をお伝えいたします。

半導体用語辞典はこちら
前職での客先に自動車部品メーカーやサプライヤーがあったため、自動車業界の情報は把握できているものと思い込んでいました。年収にこだわったため、外資系の企業を多くご紹介いただいたのですが、なかには名前も知らない企業も。
そこで初めて、自分が見ていたのは自動車業界の一部に過ぎなかったことを痛感しました。自分が知らないだけで優良企業はたくさんあり、一人で転職活動を行っていたら見過ごしていた可能性は高かったと思います。