回答者:化粧品業界担当キャリアコンサルタント
村田 知香
今回は、化粧品業界の中でも特に売り上げ好調な通販化粧品業界についてお話ししたいと思います。
1990年代後半から新規参入が相次いだ「通販化粧品」の分野でも、成功した企業グループと残念ながら撤退や縮小に追い込まれたグループの差がはっきりしてきたのが、この1〜2年の傾向ではないでしょうか。
通販化粧品は、比較的資本が小さくても進出できたため、新興のベンチャー企業が数多く参入しました。しかし、限られたマーケットに対する競争はそれだけ激化しましたので、企画力、商品力などの面で特色を打ち出せなかった企業にとっては苦しい戦いとなってしまいました。
通販が化粧品流通の新たなチャネルとして確立したことにより、これまで通販を行っていなかった大手化粧品メーカーや、カタログ販売大手、ドラッグストア、製薬メーカーといった異業種からの参入も多くなり、体力のない小規模ベンチャーにとっては手ごわい相手が増えたといえるでしょうね。
そのため、通販化粧品ベンチャーを主要な取引先としていたOEMメーカーの中にも、業績面で苦戦する企業が現れています。
化粧品業界自体は、景気に左右されにくい安定業界といわれており、近年も市場規模が大きく変化することはありませんでした。それだけに、流通チャネルの変化やトレンドの移り変わりにうまく対応できた企業と、そうでなかった企業との差がより鮮明になったといえそうです。
もちろんあります。うまくトレンドにあわせてシェアを伸ばした会社や新たに異業種から参入してきた企業では、即戦力となる業界経験者を積極的に募集しています。
まず注目したいのは、高級ブランドから低価格路線まで幅広くカバーしているタイプのメーカー。積極的に中途採用を行っている企業として、たとえばピアス株式会社があげられますが、同社ではトレンドの変化に対応して、その時もっとも伸びが期待できる分野に人材や資本を集中させる戦略をとって成功しています。
通販のほかにコンビニやドラッグストアなど新しい販路開拓を積極的に行ってきた企業も好調です。DHCやハーバー研究所などが代表的な存在です。 異業種からの新規参入企業の場合は、経営のスピードを重視して業界経験者を積極採用したり、あるいは通販化粧品ベンチャーをM&Aによって買収するケースもあるようです。この場合、大手企業グループに入ることで課題であった資本の問題が解決され、業界内での競争力がV字回復することもあります。経験者の活躍の場としてご注目いただきたいパターンです。
基本的には化粧品業界での実務経験者の方が対象になります。3年程度以上のご経験が目安になるようです。
職種に関しては、「商品企画」「マーケティング」「営業」「研究開発」「Web(サイト運営・構築など)」…と幅広く求められています。業績拡大のための増員のほか、欠員補充のケースもあります。
化粧品業界は、その業界の特質上、女性の比率が高く、結婚や出産を契機に転職したり勤務形態を変えられる方が比較的多くなっています。そのため中途採用には各社とも抵抗がなく、また産休・育休などから復職される方のための制度づくりも進んでいます。
新しい環境でこれまでの経験・キャリアを生かしてみたいという方、あるいは一時的にビジネスの場を離れていたが復帰したいと考えている方にとっても、受け入れ態勢がしっかりしている業界といえると思います。





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