転職×天職 > ゲーム業界の転職 > 東京ゲームショウ2008 注目の7企業徹底レポート > ハドソン
大人から子供まで幅広く楽しめるゲームをラインナップすることで、常にファンとの一体感を提供してきたハドソン。とくに「高橋名人」という稀有のキャラクターを得たことでスターダムにのし上がったことは、ゲーム業界の伝説として今も語り継がれている。
そんな同社がTGS2008で強くプッシュしたのは、Wii用の完全新作タイトルとなる「はたらくヒト」だ。焼き鳥屋や野菜の収穫、消防士、相撲の行司など、さまざまな職業をモチーフにしたミニゲーム集となる同作は、Wiiリモコンを使っていろいろな作業を体験しながら技・得点を競い合う「お仕事アクションバラエティー」の位置づけである。ハドソン渾身の新作となるだけにビジュアル面やゲーム性が高いのはもちろんだが、家族・友達を交えて遊びやすいというWiiの特徴から考えると、同タイトルからはヒットを予感させるものが十分に伝わってきたた。なお、ハドソンブースでははたらくヒトのステージイベントも催され、壇上では「生きた伝説」こと高橋名人による操作のレクチャーで会場はおおいに盛り上がった。
ハドソンではこのはたらくヒトのほかに、 伝説のパズルゲーム「テトリス」のパワーアップ版となるWii用「Tetris Party」や、ボンバーマンが装いも新たに登場するニンテンドーDS用「カスタムバトラー ボンバーマン」、ニンテンドーDS用「桃太郎電鉄20周年」、PSP用「萌える麻雀もえじゃん!」といった魅力的なタイトルも披露された。
(筆者の眼)
ゲーム機がネットワークの機能を組み込んだことで、遊びのスタイルも随分と広がった。その中でハドソンも桃太郎電鉄20周年をオンライン対戦向けにしたほか、パソコン用「ボンバーマンオンラインJapan」をリリースするなど、ネットワーク対戦を楽しめる環境の構築に余念がないようだった。なお、同社からは家庭用通信カラオケ「カラオケJOYSOUND Wii」もリリースされることが決まっており、大人も子供も楽しめるエンターテインメント路線の追求姿勢にいささかも揺らぎがない点に安心感を覚えた。
取材記者プロフィール 岩尾 学
伝説のパソコンホビー誌「LOGiN」の元名物編集者。
その後、週刊ファミ通編集者、プロボクシングA級レフェリー、インプレスの企画編集スタッフを経て、2004年にフリーライターとして独立。
ゲーム以外の業界も含め、独自の視点で分析した内容をテキストとして書き連ねている。