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ソニー・コンピュータエンタテインメント

TGS開催以前に新型PSP(PSP-3000)を発表し、また開催期間中にもPS3の新ラインナップを発表したSCEJ。ふたつの目玉ハードがリリースされたこともあり、TGS2008では参加メーカーで最大規模のブーススペースをフルに使ったステージが数多く催された。

SCEJブースは大きく4つに分けられ、入口ゲートから右半分がPS3向け、左半分がPSP向け、中央の円形スペースが「PlaystationHALL」と銘打たれたイベントスペース、そしてやや奥まったところに年齢規制のあるゲーム紹介スペースがあった。

PS3のスペースでは「リトルビッグプラネット」のオブジェクト周辺に試遊台が設けられ実際にゲームを遊べたほか、「グランツーリスモ5プロローグ Spec III」、「ワールドサッカーウイニングイレブン2009」、「モーターストーム2」、「FIFA 09 WAORLD CLASS SOCCER」、「ストリートファイターIV」、「ガンダム無双2」、「メタルギアオンライン」など自社他社を交えた数多くのタイトルが体験できるようになっていた。

一方のPSPスペースでも「毎日いっしょポータブル」や「勇者のくせになまいきだor2」といった人気タイトルを筆頭に、初お披露目となる、「Resistance:Retribution(仮)」、「銃声とダイヤモンド(仮)」、「遠隔操作 -真実への23日間-」などを出展。とくにネットワーク機能を活かした新しいサービスは力を入れて紹介しており、PS3を介してアドホックモードを遠くのユーザーと楽しめるようにする「アドホック・パーティー for PlayStation Portable」は人気のある「モンスターハンターポータブル 2nd G」向けのサービスということで参加者の注目を集めた。

(筆者の眼)
2007年はWiiの大躍進のせいもあって後塵を拝した感もあったSCEJだが、2008〜2009年はネットワークとの親和性が高いPS3の利点を活かすことでWii追撃を狙っているように思われた。その現われが新ラインナップのPS3であり、これは従来機種から値段は据え置きでありながら、搭載ハードディスクの容量を増やすことで実質的なニューバリュー製品としたものだ。なお、イベント期間中は「PlaystationHALL」で新規タイトルの映像を流していたが、スクウェア・エニックスからの出展となる「ファイナルファンタジーXIII」の映像に道ゆく誰もが目を留めていたのが印象に残った。

取材記者プロフィール 岩尾 学

伝説のパソコンホビー誌「LOGiN」の元名物編集者。 その後、週刊ファミ通編集者、プロボクシングA級レフェリー、インプレスの企画編集スタッフを経て、2004年にフリーライターとして独立。
ゲーム以外の業界も含め、独自の視点で分析した内容をテキストとして書き連ねている。