転職×天職 > ゲーム業界の転職 > 東京ゲームショウ2008 注目の7企業徹底レポート > スクウェア・エニックス
「ファイナルファンタジー」シリーズと「ドラゴンクエスト」シリーズという強力なキラーコンテンツを有する点で、常にゲーム業界の話題の中心に立つメーカーである。それだけにTGS2008でも試遊台はもちろん、イベントステージでもでも当たり前のように行列ができていた。
スクウェア・エニックスブースの今年の目玉は話題作の映像が鑑賞できる「クローズドメガシアター」であり、ここでは「ファイナルファンタジーXIII」3部作や「キングダムハーツ」2部作の最新映像が見られるほか、クローズドシアターのみの映像として「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」、「パラサイトイブ」シリーズの最新作となる「The 3rd Birthday」や「クロノ・トリガー」などが楽しめた。とくに来年発売を控えた「ファイナルファンタジーXIII」シリーズはPS3/PSPのマルチプラットフォームで発売されることが決まっており、1〜2時間待っても映像を見たいという参加者で沸き立っていた。
試遊台では「キングダムハーツ」シリーズをはじめ、「ディシディア ファイナルファンタジー」、「スターオーシャン4 -THE LAST HOPE-」、「ラストレムナント」、「チョコボの不思議なダンジョン」、「チョコボと魔法の絵本」、「ヴァルキリープロファイル −咎を背負う者−」、「ピングーのわくわく♪カーニバル」などを出展。ボリューム感のあるタイトルだけでなく、チョコボやピングーのような愛らしいキャラクターを全面に押し出すことで女性参加者の目を釘付けにしていた点に、改めて同社の強さを感じさせられた。
(筆者の眼)
PS3/PSP/Wii/ニンテンドーDSとプラットフォームを限定せず、いずれのゲーム機でも目玉になるタイトルを輩出し続ける同社。そのパワーと実力をまざまざと感じさせられたのがTGSでの正直感想だ。人気を博したタイトルの続編だけでなく、「ラストレムナント」のように完全新作を生み出せるのは、同社が現状に留まることをヨシとしない意志を持っているため。硬軟取り混ぜたラインナップで、スクウェア・エニックスが2008〜2009年も話題の中心に立つのは間違いないだろう。
取材記者プロフィール 岩尾 学
伝説のパソコンホビー誌「LOGiN」の元名物編集者。
その後、週刊ファミ通編集者、プロボクシングA級レフェリー、インプレスの企画編集スタッフを経て、2004年にフリーライターとして独立。
ゲーム以外の業界も含め、独自の視点で分析した内容をテキストとして書き連ねている。