転職×天職 > ゲーム業界の転職 > 東京ゲームショウ2008 注目の7企業徹底レポート > テクモ
古くは「アルゴスの戦士」、第一次次世代ゲーム期には「モンスターファーム」シリーズなど個性的なタイトルをリリースすることで、根強いファンを獲得したテクモ。常に新機軸を打ち出してきた同社は、TGS2008においてメーカーブース内で「テクモ プレスカンファレンス TGS2008」を開催し、新作タイトルの発表が行った。
主なタイトルはPS3用「QUANTUM THEORY」（仮）やPSP用「アンデッドナイツ」（仮）、ニンテンドーDS用「AGAIN FBI超心理捜査官」、Wii用「プレシェキ！」（仮）、ニンテンドーDS用「ノスタルジオの風」など。これらのタイトルの中には映像出展だけのものもあったが、ステージイベントでは制作陣によるトークイベントやタレントの木下優樹菜さん、プロレスラーの蝶野正洋選手などの参加もあって、参加者を飽きさせない趣向が満載だった。
なお、ブースではノスタルジオの風やプレシェキ！などを試遊台で楽しめるほかに、ニンテンドーDS用「DS 西村京太郎サスペンス2 新探偵シリーズ 金沢・函館・極寒の峡谷 復讐の影」では警察の取調室をイメージさせる展示も行われ、ブースの見せ方やマニアックなスタイルで他社と一線を画していた。このほかにもケータイ向けコンテンツ「あいのり☆ラブワゴン」のリリースに合わせて、TGS期間中はテレビ番組の「あいのり」で使用されたラブワゴンの実展示も行い参加者の興味を集めた。
（筆者の眼）
TGS2008前にコーエーとの提携がニュースになり、メーカーとしての方向性がどのように動くか多少の不安を感じさせたテクモ。しかし、TGS2008ではニュータイトルを発表することで揺ぎない姿勢を改めて打ち出した形となった。新作発表で興味を引いたのは、家庭用ゲーム機向け出展タイトル8作中に完全新作7本を据えた点だ。続編のリリースが目立つゲーム業界において、ここまで完全新作をそろえるケースはあまりなく、それだけに同社の将来がおおいに楽しみになった。
取材記者プロフィール 岩尾 学
伝説のパソコンホビー誌「LOGiN」の元名物編集者。
その後、週刊ファミ通編集者、プロボクシングA級レフェリー、インプレスの企画編集スタッフを経て、2004年にフリーライターとして独立。
ゲーム以外の業界も含め、独自の視点で分析した内容をテキストとして書き連ねている。
