転職×天職 > 自動車部品業界 転職特集 > 画像処理の技術を活かした転職
画像処理技術は、これまで家電・半導体メーカーの液晶テレビやデジタルカメラなどの製品に活かされてきました。しかし、韓国・台湾メーカーの参入による価格競争などの影響で国内家電・半導体メーカーの業績は悪化しています。
その一方、画像技術自体は医療・自動車など幅広い業界への応用が進んでいます。画像処理エンジニアの方は、家電・半導体以外の業界にも活躍の場が広がっているのです。
画像診断系医療機器
携帯電話
自動車
その中でも自動車業界では、世界トップクラスのメーカーが『画像処理エンジニア』を積極採用するなど、採用ニーズが特に高まっています。これは画像処理技術を搭載した『先進運転支援システム』が欧州、米国で法令化の追い風をうけ、標準装備化される流れの中で、今後大きく成長していく分野として注目を集めているからです。
『先進運転支援システム(ADAS)』はSUBARUの”アイサイト”やボルボの”シティ・セーフティ”、フォルクスワーゲンの”シティ・エマージェンシー・ブレーキ”に代表される、自動車事故を未然に防ぐとともに、ドライバーをサポートするためのシステムです。
カメラやレーダーによって周囲の環境を認識し、安全で快適な運転を支援するもので、そのうちカメラを利用したシステムで画像処理技術が活用されています。
技術領域 | 機能 | デバイス | 具体的な機能 |
---|---|---|---|
運転支援技術 | クルーズ コントロール |
ミリ波 レーダー |
前方の車との車間距離や速度差を認識し、 前の車に自動的に追従する |
認知支援技術 | 前方衝突警報 (FCW、Forward Collision Warning) |
カメラ | 前方の車を察知し、ドライバーに衝突の危険を知らせ、 回避させる |
リアカメラ | カメラ | バック時、後方にいる歩行者を認識し、衝突を防ぐ | |
車線逸脱警報 (LDW、Lane Departure Warning) |
カメラ | 走行中に道路上の白線を認識し、車両が車線から外れた時にアラームを鳴らす | |
交通標識の認識 (TSR、Traffic Sign Recognition) |
カメラ | 制限速度情報をはじめとした道路標識情報をドライバーの視野に入るディスプレイ上に表示する | |
ハイビーム コントロール |
カメラ | 前方の車や対向車を認識し、ヘッドランプのハイビームとロービームを自動的に切り替え、暗い道での視認性を高める | |
衝突回避支援・被害軽減技術 | ふらつき警報 | カメラ | 車両のふらつきを検知し、ドライバーに危険性を知らせる |
緊急ブレーキ支援 (EBA、Emergency Brake Assist) |
ミリ波 レーダー |
前方の車と衝突の危険性がある場合、自動ブレーキにより減速し、被害軽減を図る | |
AT誤発進抑制制御 | レーザー レーダー |
前方に障害物が検知された状態で、 必要以上にアクセルを踏み込んだ場合、警告を発する |
自動車業界における安全性の“トレンド”は、Passive Safety(事故の際にドライバーを守る)からActive Safety(未然に事故を防ぐ)へと変わってきています。
『先進運転支援システム』のニーズは、SUBARUの”アイサイト”を筆頭に日本でも浸透しつつあり、今後も世界中で導入が急速に進んでいく技術です。
理由1世界的な『先進運転支援システム(ADAS)』法令化・標準装備化の流れ
2014年に欧州、2016年に米国で法規制化の流れから、『先進運転支援システム』は設置が加速していくと考えられます。
この流れが日本をはじめとして世界中に波及することは間違いなく、今後は『先進運転支援システム』を搭載した自動車が一般的になるでしょう。(エアバックが商品化された際も、欧州⇒北米⇒日本の順に装着が義務付けられました。)
理由2『先進運転支援システム(ADAS)』の社会的要請
『先進運転支援システム』は、交通事故の発生件数を減らす社会貢献度の高いシステムです。高齢化社会が進む日本では高齢のドライバーも増えており、安全な運転を支援する仕組みは、今後よりいっそう重要性が増していきます。
このような背景から『先進運転支援システム』に携わる画像処理エンジニアの採用意欲が高まっているのです。
国内ではSUBARUだけでなく、トヨタやホンダ、日産、ダイハツなど多くの自動車メーカーが『先進運転支援システム』を搭載した自動車を発表しています。海外でもボルボやフォルクスワーゲンなど世界中の自動車メーカーで『先進運転支援システム』が導入されつつあります。
『先進運転支援システム』は世に広まりはじめる段階であり、今、自動車業界に転職することで、今までなかった新しい技術が世の中に広がる瞬間に携われるという醍醐味があります。
また、研究開発だけでなく、“商品化”に関わることでエンジニアとしてのキャリア形成に大きく役立ちます。
自動車事故発生件数は減少傾向にあるものの、2012年も70万件近く発生しており、依然として高い数字が続いています。交通事故の主な原因は、運転操作の誤りではなく、携帯電話の使用などによるわき見運転や居眠り運転等の”不注意”によるもの。『先進運転支援システム』は事故件数の低減と事故被害者の減少を実現し、多くの命を救う社会貢献度が高い技術です。
今なら、異業界からの転職も可能。自動車業界の現状
画像処理技術を活かした『先進運転支援システム』はこれから世の中に普及していく段階。
これまで自動車業界には画像処理技術をお持ちの方はいませんでした。しかし、『先進運転支援システム』の需要が高まるのに伴い、自動車業界各社が異業界で画像処理に携わった経験者を必要としている、それが今の自動車業界の実情です。
今、自動車業界に転職すれば、画像処理技術を活かして今までなかった社会貢献度の高い技術を世に広めることができます。
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