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外資系大手自動車部品メーカーの動向と企業レポート。世界で好調な日本の完成車メーカーとのビッグビジネスを睨んで。

自動車部品メーカー全体の流れ

自動車部品業界では、グローバルな価格競争・リーマンショックによる先進国の需要激減などにより、生産コストの低減が課題となっています。

その解決方法として『モジュール化』の動きが近年加速されつつあります。部品メーカー各社は、個々の部品ではなく、ドアモジュールやインパネモジュールのように、周辺部品を組み合わせたひとかたまりの部品(モジュール)を開発・製造することで、部品の重複をなくし、コスト低減と軽量化を目指しているのです。

実際、自動車部品メーカーの中には『モジュール化』のために主力製品だけでなく、周辺製品もあわせて開発・製造したり、部品メーカーの買収を行ったりする企業も現れています。自動車部品メーカー各社に要求される技術力・課題解決力は今後も高まることは間違いなく、受注競争のなかで各社の明暗が分かれていく可能性があります。

外資系自動車部品メーカーの動向と転職・求人情報

競争の激しい自動車部品業界ですが、外資系自動車部品メーカーの日本での存在感は増しています。
世界の自動車生産・販売は大きく新興国にシフトし、生産の約60%、販売の50%以上を新興国が占めるまでになりました。日本の完成車メーカーが海外に工場を設け、生産するようになったことで現地工場を持つ外資系自動車部品メーカーに部品の発注を移管するケースも増加しています。このような需要の高まりにつれ、外資系自動車部品メーカーの日本法人の重要性が増しているのです。

この流れの中、外資系自動車部品メーカーでは日本の完成車メーカーへ提案営業を行う『セールス』、顧客のニーズに合わせた技術支援や、日本の顧客と本国の技術部門の折衝業務を行う『アプリケーションエンジニア』、プロジェクトを推進する『プロジェクトマネージャー』といった職種の募集が引き続き増えています。

外資系自動車部品メーカーの企業情報

外資系自動車部品メーカーのなかには、日本に研究・製造拠点を設け、スピード感ある製品開発を行ったり、独自の研修制度を用意し社員のスキルアップを図ったりすることで、競争力を高めようとする企業もあります。
以下では、競争力の高い外資系サプライヤーをご紹介します。

ボッシュ株式会社

全世界27万人以上のスタッフを擁し、世界50カ国以上に260カ所の拠点を設けている年間売上高約5兆円超の世界最大自動車部品メーカー。1886年の創業以来、数々の「世界初」の技術を生み出しており、エアバッグ、トランスミッション、ディーゼルハイブリッドエンジン等の多岐にわたる自動車関連技術を開発・製造しています。
特に燃費向上に関しては、電気自動車やハイブリッド車等に搭載される電動化技術に力を入れています。同時に、内燃エンジン用の燃料噴射、過給器、アイドリングストップ関連の製品などの今後も自動車市場の主力となる分野を強化しています。

同社は、これまで新しい技術分野を先行開拓することで先行者利益を享受し、収益性の高い事業を育ててきました。自動車メーカーの一般的な研究開発費が売上高の4〜5%といわれる中、現在でも、売上の約8%を研究開発費に充て、新技術の先行開発を行っています。 日本においても2009年にはテクニカルセンターを増築するなど、ドイツに次ぐ開発拠点として積極的に技術開発を行っています。

シェフラー・ジャパン株式会社

グローバルシェアNo.2のベアリング製品を筆頭に、幅広い領域で精密機械部品を展開するドイツ系メーカーの日本法人。
同社の強みである『摩擦を操るノウハウ』は、エネルギー損失を減らすベアリング、不要なすべりをなくしてエンジンに動力を伝えるクラッチなどに活かされており、これらは自動車の技術が電気自動車やハイブリッドにシフトしても必ず必要となる燃費向上のコア製品です。特に欧州完成車市場で先行する部品のモジュール化においては、日系メーカーよりも技術開発が進んでいます。また、同社は研究開発には惜しみない投資を行っており、毎年利益の10%という業界平均を上回る費用を研究開発にあてるなど、常に新しい技術の開発・向上に取り組んでいます。

日本法人は、シェフラーグループの中でも特に技術力の向上をテーマに掲げており、扱う技術の幅と質を大きく向上させています。具体的には、セントラルエンジニアリングと呼ばれるテクニカルセンターを2010年に開設し、三次元精密測定やCAE(Computer Aided Engineering:コンピュータによる製品開発支援)解析、材料分析を行うなど、日本で対応可能な技術を拡充しています。その効果もあり、トヨタ自動車からは、性能品質の達成を認定する「Certificate of Achievement in Quality Performance 2012」を受賞、日産自動車からも「The Excellent Quality Supplier Award」を受賞するなど高い評価を得ています。

コンティネンタル・オートモーティブ株式会社

ドイツに本拠を構える、世界トップクラスの自動車部品サプライヤー、コンティネンタルオートモーティブ社の日本法人。国内に開発拠点、営業拠点、製造拠点、テストコースまで備えており、外資系自動車部品メーカーの日本法人で最大規模の体制を有しています。
元々強みを持っていた世界トップシェアのブレーキだけに留まることなく、モトローラ社のエレクトロニクス事業部門やシーメンス社の自動車部品部門を買収することで、事業領域を拡大。ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)技術・センサー・無線技術にも長けており、ADAS(Advanced Driver Assistance System)と呼ばれる先進運転支援システムにおいても、高い技術力と豊富な導入実績があります。

一方、国内ブレーキ市場大手の日清紡との合弁会社として日本法人を設立したという経緯から、社員への手当・支援制度も整備されており、転居に伴う費用や各種手当が支給されます。そのほか英語やITスキルに関する社内トレーニングが受けられる等、入社後もグローバルな環境に身を置きながら自らを磨いていくことの出来る企業です。

株式会社ヴァレオジャパン

フランスに拠点を構え、グループ全体で世界26カ国に約130工場、約70の研究開発センター、9カ所の流通センターを持ち、総従業員数は約7万4000人を擁する自動車部品メーカー。
ルノー社の最大の部品供給メーカーであり、フォードやプジョー、フォルクスワーゲンなどの海外メーカーをはじめ、ホンダやスズキ、日産などの国内メーカーにも部品を納入しています。製品としては、スイッチや制御用電子機器、照明機器、クラッチ、ワイパーなどの電動部品に強みを持っています。

2011年にはスイッチ・センサー大手の日本ナイルスの買収により電子制御部門の強化とアジアの販売基盤強化を進め、一方でエンジンのダウンサイジングとともに需要増が見込まれる電動スーパーチャージャー事業VTES(Variable Torque Enhancement System)をイギリスの技術開発会社CPT(Controlled Power Technologies)から買収するなど製品ラインを拡充しています。

ハネウェルジャパン株式会社

米国ハネウェル・インターナショナル社の100%出資会社です。ハネウェル・インターナショナル社は、売上高313億ドルを誇るターボチャージャーに強みを持つ自動車部品メーカー。ターボチャージャーにおいては世界最大企業で世界シェア50%超、ディーゼルエンジン排出ガスのクリーン化に不可欠な技術であるVNT(Variable Nozzle Turbo:可変式ノズルターボ)については、欧州でほぼ100%のシェアがあります。

日本市場においても排気量削減・燃費向上は課題となっており、エンジンのダウンサイジングや、ターボチャージャーなど過給機の動力性能向上が注目されています。
この流れの中、日本でも需要拡大が見込まれており、同社の日本法人では新規受注獲得に向けた体制強化を図っています。

そのほか、次のような企業もあります。

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