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めざすのは「一番むずかしい仕事を任されるCRO」そのために人材育成を何よりも重視する

株式会社アツクコーポレーション

(取材日 2008/01/08 )

仕事のクオリティーで勝負。少数精鋭の治験技術者集団

製薬会社から高い評価を得る 治験のクオリティー

製薬会社が創薬した新薬の治験データを収集・分析するCRO。日本でも医薬品開発のプロセスの中で欠かせない存在となってきています。現在、大小数多くのCROが活動していますが、その中でも治験のクオリティーに強くこだわり、製薬会社から高い評価を得ているCROが、株式会社アツクコーポレーションです。

同社の設立は2003年3月。モニターを中心に総従業員数54名(2008年6月現在)と少数精鋭の企業ですが、規模ではなく内容を重視する戦略によって、2008年3月期には対前年期比134%(4億1000万円)と売上高を大幅に伸ばしています。
※前年度も、184%と大きく成長しています。

アイロムグループとして

この好調をさらに加速させるため、アツクコーポレーションは2007年7月、東証一部上場の株式会社アイロムホールディングスの資本参加を受け、グループ企業となりました。SMO事業を中心に医療機関の治験を支援してきたアイロムグループにとっては、質の高いモニター集団を抱えるCRO、アツクコーポレーションが加わることにより、「統合医療サポート」を目指しているアイロムグループとしてのラインナップの強化が図れることになりました。

このように双方にとってメリットのある資本提携を実現させましたが、アツクコーポレーションはここで一気に規模の拡大をめざすという方針は打ち出していません。臨床開発企画・推進部長も兼任する吉武社長にお話をうかがいました。

社長および会長も現場をフォロー

代表取締役社長 / 臨床開発企画・推進部長
吉武 淳一氏

「アツクコーポレーションは設立以来、治験のクオリティーで勝負するという姿勢を貫いてきました。

今回、アイロムグループの一員となり資本力は強化されましたが、まず着実に行っていきたいのは適正価格での受注と顧客満足の追求です。そのためにも社員教育は重要ですし、急激に規模を拡大して仕事のクオリティーがおろそかになるようなことがあってはならないと思っています」

そのため、今後も吉武社長および、創業当時の社長である篠崎会長も現場をしっかりフォローしていく体制を維持していくとのこと。

「当面は100名体制にまでしていく計画を立てています。しかし、今のところそれ以上は考えていません。私たちが現場の一人一人のモニターをフォローしきれなくなるからです。治験の現場では想定外のことも発生します。そんな時にが速やかに判断を下して的確に対応することで顧客からの信頼に応えていきたい。それが少数精鋭企業ならではの良さだと思います」

社名に込めた「心、熱く(アツク)」新薬開発にかける気持ち

では、なぜアツクコーポレーションはここまで「仕事の質」にこだわるのでしょうか。それには大きな理由がありました。

「信頼して仕事を依頼してくださったお客様との約束は絶対に破らない」

通常、新薬の開発に製薬会社は10年以上の年月をかけています。候補物質の選定からはじまって、そこには莫大な費用が投下されています。そのクライマックスともいえる最終段階が治験なのです。

では、もしその治験で何か問題があってスケジュールに遅れが発生したら…。
大型の新薬の場合、予定通りに発売されれば1ヶ月で数十億円の売上をあげるものもあります。
つまり一日の遅れが製薬会社に数億の損失を与える可能性があるということなのです。

もちろん、新しい医薬品によって救われる可能性のある患者さんも多くいます。その中には生命の危険と闘っている方もいるはず。つまり、正確でスピーディーな治験を行うことは多くの人の生命を守ることにもつながります。

「創業当初、予定していたプロジェクトが急にキャンセルになったことがあったそうです。立ち上げたばかりの会社ですから、いきなりの大ピンチです。たまたま別の会社から仕事を頂けたことで当社は存続できたのですが、その時、感謝の気持ちとともに“信頼して仕事を依頼してくださったお客様との約束は絶対に破らない”と誓うきっかけとなった出来事だと、篠崎から聞いております。」(吉武社長)

むずかしい仕事にあえて挑むこの思いに共感してほしい

タイトなスケジュールやGCPを厳守する…それは決して簡単なことではありません。だからこそ、同社は「仕事の質」「社員のレベルアップ」にこだわっています。どんなむずかしいプロジェクトでもアツクコーポレーションならやってくれる、と信頼される存在になること。それは大手に負けない存在理由にもなります。

社名の「アツクコーポレーション」には、「心、熱く(アツク)」という治験の仕事にかける情熱と誇りが込められています。むずかしい仕事にあえて挑むこの思いに共感してくれる人に集まってもらいたいというメッセージでもあるのです。

製薬メーカーからも評価される研修プログラムの充実

このように質の高い治験を提供している同社ですが、その中心であるモニターの中には、未経験で入社したという社員が多くおります。そのため、教育制度は非常に充実しており、またその研修プログラムも自社内で開発しています。

また、開発業務の経験がある方々には、プロジェクトリーダーとして依頼者である製薬メーカーとの業務の調整や、若手社員の育成、バックアップ等をお願いしたいと考えております。
会長・社長ともにCRA、CRO経験が豊富であるため、業務を十分に理解した上で、社員の指導、育成を行っております。その結果、大手製薬メーカーからのリピートにつながっています。

他社と異なることは、人としての育成に力をそそぎ、コンピテンシー教育に時間と費用をかけている点です。
この他にも、PCとインターネットを活用したeラーニングによる教育があります。同社オリジナルのeラーニング・プログラムは、大手製薬会社でも社員研修用に導入されているほどの充実した内容。実は、アツクコーポレーションは、製薬会社に対する教育・研修コンサルティング、研修講師の派遣などの事業も手がけており、まさに教育や人材育成のプロでもあります。それだけに、自社の社員教育にもそのノウハウを惜しみなく注ぎ込んでいるのです。

担当コンサルタントより

・少数精鋭で、治験に対する高い理想を持って取り組んでおられる企業です。教育制度もとても充実していますので、モニターとして医薬品開発に関わっていきたいという意欲をお持ちの方にとっては、未経験からでも一人前にしっかり育てていただける会社だと思います。

・また、仕事への厳しさは当然ですが、それ以外の部分では社員のことをよく考え、バックアップされている企業でもあります。たとえば観葉植物にあふれたオフィス空間。きれいなオフィスで働くとモチベーションがあがるということで、人数に対して余裕のあるレイアウトとなっています。有休も取得しやすい風土で、リフレッシュしてしっかり働こうという考え方が浸透しています。

・薬剤師、調剤薬局勤務、MR、看護師、CRC…などの経験をお持ちの方にぜひお勧めしたい企業です。

(更新日 2008/08/01 )