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企業変革・組織変革をサポートするビジネス・コーチングという仕事

株式会社コーチ・エィ

(取材日 2007/06/08 )

日本初のコーチング・ファームとして誕生

本社 九段下オフィス

自ら考え、行動する人材の育成は、現代の企業にとって最重要課題といわれています。そのために広く注目されている手法が「コーチング」。業務分析や企業改革、コンサルティング…などに関与されていた方なら、必ず目にしたことがある言葉ではないでしょうか。 コーチングとは、相手の考え方や能力、知識を最大限に引き出し、短期間で成果を出せるようにサポートしていくコミュニケーションスキルを意味します。相手の自発的な行動を促しながら、目標達成にむけてその筋道を共に作り上げていきます。近年では管理職が備えるべき重要なマネジメント能力の一つとされており、部下の育成などに活用されています。

本社 オフィスエントランス

アメリカでは1980年代から広く導入されていましたが、日本に本格的に紹介されたのは1990年代後半からです。1997年に、米国最大のビジネスコーチ育成スクールであった「コーチ・ユニバーシティ」と契約したコーチ・トゥエンティワンが発足したのが最初といわれています。 株式会社コーチ・エィは、このコーチ・トゥエンティワンの法人事業部が 2001年に分社化されてスタートした、法人企業を対象として設立された日本初のコーチング・ファームです。現在では約800社の大手企業にそのプログラムを提供しており、導入企業の80%以上からの高いリピート実績を誇っています。

本社 社内風景

コーチ・エィのコーチングの特色は、企業の経営者・役員クラスを対象に1対1で行う「エグゼクティブ・コーチング」、そして管理職クラスを対象にした「コーチング・スキル・トレーニング」など、いずれも企業経営の中枢、またはその近くに位置する人々を対象にしていること。 それだけに、非常に高いレベルのパフォーマンスが求められるとともに、日々蓄積されるノウハウもグローバル企業の最前線から得られる質の高いものとなります。企業や組織の変革を手助けしながら、そこで働くコーチ自身もまた大きく成長できる仕事だといえます。

経営コンサルタント、システムエンジニア、営業…など多彩な前職

現在コーチ・エィでは約60名のビジネス・コーチが活躍しています。しかし、その大部分は中途採用でコーチ・エィに入社後、コーチとしてのキャリアをスタートさせています。 前職は外資系コンサルティングファーム、大手シンクタンク、IT・通信業界、メーカー、金融など実に様々。また職種もコーチに近いコンサルタント出身者がやや多いとのことですが、SE(システムエンジニア)など論理的に進めていく業務で活躍していた方なら、文系・理系を問わずに活躍しています。

もちろん、入社後はしっかりとした育成・研修体制が用意されています。同社の業務は、「エグゼクティブ・コーチング」と「コーチング・スキル・トレーニング」に大別されますが、それぞれに求められる資質が異なります。そこで、基礎的なトレーニングを終えた後は、先輩コーチについて様々な業務を経験することになります。 その後は適性に応じた担当業務で経験を積みながら、より上級のコーチへ、あるいはマネジメントへ…と様々なキャリアパスが用意されています。経営者との1対1で行う「エグゼクティブ・コーチング」として一人立ちできるには、平均3年のコーチ経験が求められますので、中・長期的に自己研鑽を続けていくことも重要です。

社員インタビュー

山下ビジネスコーチ
長田 祐典
前職での仕事を教えて下さい。
「化粧品会社です。店頭の美容部員をどうモチベートするか、ということをミッションとして仕事に取り組んでいました。当時は、コーチングについての知識を具体的に持っていたわけではありませんでしたが、自分が直接的に関わることで多くの人のモチベーションをあげていきたい、という問題意識を持ったことが、その後コーチングの道に進むきっかけになったと思います」
実際にコーチングを行うようになってみていかがですか。
「コーチングは、優秀なコーチの実際の行動を体系化したもので、発明されたものではなく、発見されたものと言われています。そのため非常に実践的で、かつ成果の上がる方法であることを確信するようになりました。現在は、1対1でクライアントにコーチングを行っていますが、私の直接的な関わりによって、彼らは自らの可能性に気づき、高いモチベーションで行動を起こしてくれます。共に目標達成を目指すプロセスには、驚きや発見、喜びがたくさん詰まっていますが、最終的に得られるのは最高の感動です」
今後の目標を教えて下さい。
「さらに多くの方と出会い、直接的な関わりの中で彼らのモチベーションを上げることを目指しています。また、前職の社長のコーチになるという目標も持っています。そして組織全体へインパクトを与えるコーチになりたいと思っています」
ありがとうございました。

社員インタビュー

山下ビジネスコーチ
村方 仁
前職での仕事を教えて下さい。
「外資系IT企業で、データベースの導入コンサルタントとして、大規模システムの構築やソリューション提案などの業務に従事していました。数万人から、場合によっては数百万人規模で利用されるようなシステムの案件が多く、失敗は許されないという強い責任感を感じながらの仕事でしたね」
転職されたきっかけを教えて下さい。
「とても充実感のある仕事をしていると思っていたのですが、ある時、自分の将来ビジョンについて上司と話し合う機会がありました。5年後、10年後にどんな仕事をしていたいか…と問いかけられて、なぜか即答できなかったんですね。それ以来、自分にとって仕事のヤリガイとは何かを考えるようになりました。そして、自分が本当にやりたいのは、顔の見えない大勢の人の役に立つことではなく、直接関わりあう人々の喜ぶ表情が見える仕事なのだ、ということに気づいたのです」
その当時はコーチングについてご存知だったのですか。
「実は、そうやって仕事について考えていた頃に出会ったのがコーチングでした。最初は、後輩コンサルタントの教育のために身につけようと思ったのがきっかけだったのですが、学んでいくうちに、まさにこれこそ自分の求めていた仕事ではないか、と思うようになりました。考えてみると、学生時代からテニスコーチ、家庭教師、大学の授業のティーチング・アシスタント…など、現在やっているコーチングの仕事に通じるようなアルバイトばかりをやっていたんですよ。直接触れ合う人々に喜ばれる仕事がしたいという思いは、その当時からあったのかもしれません」
現在、5年後、10年後のビジョンは見えていますか。
「間違いなく、誰かのためにコーチングをしている自分のイメージが広がっています。クライアントの顔を思い浮かべて、この人のために何ができるだろうと考えている時に、最高の充実感と仕事の喜びを感じますから。10年後といわず、可能ならば50年後でも続けていたい仕事に出会えたと思っています」
ありがとうございました。

社員インタビュー

ビジネスコーチ
山本 多佳子
前職での仕事を教えて下さい。
「金融系のシンクタンクです。もともとはシステムエンジニアとして入社しましたが、営業、人事、さらにはグループの銀行への出向など幅広い業務を経験しました」
転職されたきっかけを教えて下さい。
「いろいろな立場で仕事をしてきましたが、ずっと一貫していたのは、チームのパフォーマンスを最大化させる環境をつくるということだったと思います。パフォーマンスをあげるためには、メンバーのモチベーションアップが必要。試行錯誤しながら、どうすれば一人一人のモチベーションをあげることができるのだろう…と考えていた時に、コーチングという考え方に出会ったのです。個人のスキルとチームのパフォーマンスの溝を埋めるのはコミュニケーションである…という個人的な思いにも、非常に近いものを感じ、これこそ自分の取り組むべき仕事だと感じました」
その当時はコーチングについてご存知だったのですか。
「とにかく、やってみよう!走りながら考えよう!…というカルチャーがあります。すぐ取りかかることのメリットは、たくさん失敗が出来ること。たくさん失敗をしてその原因を追究することで、次へのチャレンジに活かすことが出来ます。どんどんバージョンアップしていこうとするスピード感は、私がコーチ・エィで最も好きなところですね」
ありがとうございました。

2010年、200名体制のコーチ・エィをめざして

2006年10月18日 開催
コーポレート・コーチング・
シンポジウム2006

同社が取り組んだ代表的事例としては、日産自動車で、約3年半にわたり約2400名もの管理職に「コーチング・スキル・トレーニング」を実施し、また50名以上の執行役員へのコーチングを行ったケースがあります。現在もこうした大型案件の引き合いは多く、同社では、今後ますます高まるコーチングのニーズに対応していくため、コーチングパワーの強化を積極的に進めています。 具体的には、2010年に200名体制の実現を目標としています。これは現在の倍以上の陣容であり、優秀な方には活躍の場が限りなく広がっているといえます。 コーチングは、人材育成という枠にとどまらず、企業変革を引き起こすきっかけにもなる、大きな責任ある仕事です。クライアントと二人三脚で歩み、時にはのめりこむほどの熱さも必要になってきます。それだけに、一生をかけられるやりがいのある仕事なのです。

担当コンサルタントのコメント

担当コンサルタント
小幡 瑞季

ビジネスコンサルティングなどの分野で活躍されている方で、「もっと企業の内部に入り込んで、実際に成果をあげていくような仕事をやってみたい」とおっしゃる方がおられます。 コーチングも、たしかに外部からサポートする仕事ですが、大きな違いは「何かを提案して終わりではない」ということです。クライアントと一つになって、経営ビジョンを策定したり次世代経営者を育成したり、とにかく成果が出るまでつきあっていく仕事です。 それだけに求められるものもハードですが、自由な発想を尊重したり、コーチ同士で勉強会を行って切磋琢磨したり…と成長意欲の高い方にとっては十分に満足度の高い環境も整えられています。
コーチングに興味をお持ちであれば、ぜひ業界トップの同社にご注目いただきたいと思います。

(更新日 2008/08/01 )