転職×天職 > 注目企業採用情報 > 日本コンベヤ株式会社
「コンベヤ」には、非常に多くの種類があり、社会のさまざまな場面で使われています。一般にはベルトコンベヤという言葉で知られるように、帯状のベルトに物を載せて搬送するシステムで、工事現場や工場の生産ラインなどで利用されている光景は、なじみ深いものかもしれません。
そうしたコンベヤの中でも、もっとも規模が大きく、一種の輸送システムとして用いられているのが、日本コンベヤ株式会社の手がける「産業用大型コンベヤ」です。長いものでは全長20km以上、鉄鉱石や石炭などの重量物を運ぶことも多く、その場合の張力(ベルトを引く力)は100トン以上にもなります。もちろん、一件一件が特注のコンベヤプラントであり、開発から施工・納入までに40~50億円が動く一大プロジェクトでもあります。
日本コンベヤの創業は1949年。大型コンベヤの国内唯一の専業メーカーとして産業界のニーズに応えてきた企業です。その納入先は、製鉄、セメント、電力、土木、環境…といった大規模な工場運営や工事を行う業界が中心。関西国際空港、中部国際空港、神戸ポートアイランド、六甲アイランドなどの大型埋立工事でもその実力を発揮しました。
また、中国、韓国、台湾、インド、インドネシア、イエメン、イラン、エジプト、ブラジル、ロシア、アフリカ、欧州…など世界34カ国に納入実績があり、国際的にもその技術力は高い評価を得ています。特に、資源ビジネスが盛んな地域や発展途上国では大型コンベヤに対する需要も大きく、今後もさらなる伸びが期待されています。
コンベヤ自体の原理はそれほど複雑なものではありませんが、これを大型化し、さらに安定的に稼動させるには非常に多くのノウハウが必要となります。日本コンベヤは、専業メーカーとしての半世紀以上の実績、豊富な事例による技術力を背景に、常に業界をリードしてきた企業です。
また、現在はこのコンベヤで培った技術力を応用して、立体駐車場システムの開発・販売にも進出しており、こちらでも大きな成功を収めています。
同社の手がける大型コンベヤには大きく分けて以下のような種類があります。日常生活ではあまり目にすることがありませんが、いずれも現代の産業社会を支える設備といえるものです。
長距離コンベヤ | 資源などの輸送に利用されるタイプで、全長数十キロに及ぶ場合もあります。トラック輸送などに替わるものであり、地球環境保全にも役立つ技術の一つです。 |
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ダム建設コンベヤ | タワークレーンに吊るタイプのコンベヤで、3次元的な高い位置にも資材を運ぶことができます。中国の一大プロジェクト・長江三峡ダムの建設でも使われ、工期短縮に貢献しました。 |
プルコンシステム | 埋立工事専用のシステム。連続的に広範囲の埋立が可能な同社だけのオリジナル技術です。 |
パイプコンベヤ | ベルトがパイプ状で粉塵などを出さない無公害型のコンベヤ。 |
急傾斜コンベヤ | 垂直に近い縦の移動を実現し、工場の省スペース化を実現するコンベヤ。 |
シップローダ | 物資の船積みや船からの荷下ろし専用のコンベヤ。製鉄所、石炭火力発電所、セメント工場、鉱山などで広く利用されています。 |
場内コンベヤ | 製鉄所、火力発電所、セメント工場など大量の物資を搬送する大型工場で利用されます。 |
日本コンベヤでは、こうした産業用コンベヤの「設計」および「施工管理」を行うエンジニアを募集しています。
コンベヤプラントは、その建設地の地形や用途、目標性能などによって、構造や特性がすべて異なるオリジナルとなります。数十キロもの距離におよぶ場合、山や障害物を回避するためのカーブを設ける場合、厳しい気象条件への対応…など、創意工夫をこらしてさまざまな課題を解決しながら設計・施工を行います。
プロジェクトの開始から納入までは2~3年かかることも珍しくありません。また、建設地が海外の場合は、現地のスタッフと協力、あるいは指導しながらの業務となるなど、まさに地球が舞台であることを実感できるスケール感のある業務となります。
苦労もありますが、世界で一つだけのコンベヤが完成した時の達成感は何ものにもかえがたいほど大きいものがあります。
コンベヤは特殊な技術であるため、同業で設計や施工を経験した技術者の方はほとんどいらっしゃらないのが実情です。そのため、同社では機械設計や施工管理の経験者であれば、前職の業界にはこだわらず積極的に採用を行っています。
入社後、同社の技術に慣れるための研修・指導は十分に行いますが、その後はプロジェクトに配属し、実際の業務を通じて生きたノウハウを学びとっていくことを重視しています。年齢や中途採用によるハンディはなく、実力のある方にはどんどん仕事を任せていく社風です。実際、20代で海外プロジェクトに参加し、現地スタッフの指導業務で活躍しているケースもあります(もちろん、上司や先輩のフォローはあります)。
また、海外からの案件受注増に対応して、語学研修にも力を入れています。週一回、英会話学校のネイティブスピーカー講師を招いての勉強会も開かれており、今後海外でも活躍したいという方にとっては、語学力を磨く機会も十分に用意されています。
本社は大東市緑が丘 社員の7割がマイカー通勤
駐車場が完備されており、マイカー通勤の方が多いようです(電車通勤した場合と同額の通勤手当が支給されます)。電車の場合の最寄り駅はJR学研都市線「住道駅」です。
コンベヤという特殊な製品に特化されている企業ですので、あまりなじみがないかもしれませんが、逆にいえば、有力企業数社でほぼ独占している市場といえます。今後も資源開発などが進む海外諸国を中心にさらに引き合いが増える見通しもあり、しっかりした技術を身につけたいというエンジニアの方にぜひご注目いただきたい企業です。
以上で転職をお考えの方は、ぜひ一度ご相談いただきたいと思います。