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国内14拠点・海外32拠点に展開。数々のOnly one、No.1製品を生み出し続ける

ダイセル化学工業株式会社

(取材日 2007/08/31 )

その技術は、日本の産業基盤と人々の生活を支えます

あらゆる産業分野に新たな化学材料を提供

新大阪本社
西梅田・毎日インテシオビル

ダイセル化学工業は1919年、セルロイド会社8社が合併して誕生した化学メーカーです。設立時から「モノづくり」の原点を「新たに意義ある価値を創造していくこと」と定義し、社会の発展に大きく貢献。「セルロース化学」「有機合成化学」「高分子化学」「火薬工学」の4つをコア技術とし、あらゆる産業分野に新たな化学材料を提供してきました。

パルプなどの天然繊維を素材とする酢酸セルロース、各種水溶性高分子などの各種セルロース誘導品、酢酸と酢酸誘導品を中心とする各種有機合成品、医薬中間体などの有機ファインケミカル製品、ポリアセタール樹脂、PBT樹脂などのエンジニアリングプラスチック、AS・ABS樹脂、エンプラアロイ樹脂、各種プラスチック製品…。 材料名だけではピンとこないかもしれませんが、その技術は人々の生活のいたるところに活かされています。
【タバコのフィルターは国内シェア100%、液晶ディスプレイ保護用TACフィルムの材料は世界の約80%】

例えば「セルロース化学」の分野では酢酸セルロースから、写真フィルム、タバコのフィルター、液晶ディスプレイの保護フィルムといった製品が誕生。1934年設立の「富士写真フイルム株式会社」も、実は同社の写真フィルム事業が分離して生まれた会社です。

また「火薬工学」の分野では、自動車用エアバッグの開発にも貢献。わずか0.1秒で乗員の安全を確保するインフレータ(ガス発生装置)は、同社独自の技術です。いずれも社名が表に出ない分野だけに、一般消費者の認知度は決して高いとはいえません。
しかし国内においても、また国際的にもそのシェアは圧倒的です。

液晶ディスプレイ保護用TACフィルムの材料は世界の約80%を独占、合成樹脂部門のポリアセタールやPBTではアジアNo.1、エアバッグのインフレータでは国内No.1、世界第3位。戦闘機などのパイロット緊急脱出装置では、日本唯一のメーカーです。

現状に満足せず、積極的にグローバル展開中

ダイセル化学工業はすでに国内屈指の化学メーカーの座を不動のものとしています。
しかし現状に甘んじることなく、さらに上を目指します。今後も世界市場での競争力を維持していくために、長期的視野に立った事業計画を策定・推進。国内では姫路製造所網干工場を次世代型化学工場として生まれ変わらせるなど、積極的に設備投資を行ってきました。また海外でも1984年のDaicel(U.S.A.),Inc.(ロサンゼルス)開設から、アメリカ・ヨーロッパ・アジアへ進出。現在、海外拠点は32社に上ります。今後も世界のニーズに応えるため、より積極的に海外拠点拡充を図っていく計画です。

「人材は人財である」という信念を次々に具現化 -離職率は1%前後-

大竹テニスコート 研修センター:エントランス

同社の人事制度や職場環境づくりには、随所に「人を大切にする」という信念が見て取れます。教育・評価の面では1998年に研修センターを開設し、「モノづくり研修」「海外研修制度」も導入しました。

さらに評価制度や進級制度と連動する「目標によるマネジメント(MBO/Management By Objectives thorough Self Control)」を実施。「能力は仕事を通してのみ身につけることができる」という考え方をベースに、社員のチャレンジ精神を全社的にバックアップしています。

一方、福利厚生の面でも、各事業所で働きやすい環境づくりに尽力。網干工場には体育館・グランド・テニスコート、大阪本社にはグランド・テニスコート、広島の独身寮にはジェットバスまで設置。
離職率も1%~1.5%と非常に低く、「すべての社員が気持ちよく働けるように」という思いを、カタチにして表している、長く働きやすい環境です。

コンサルタントからのメッセージ

担当コンサルタント
藤田 七瀬

日本を代表する総合化学メーカーの同社。原材料費が高騰している現況においても売上を伸ばし、市場平均を上回る利益率を残しています。それに伴い、広島県の大竹に工場を新設するなどの設備投資と、人材への投資も積極的に行っています。離職率も1%~1.5%と非常に低く、長く働きやすい環境が整っている同社は担当プロダクトをしっかり育てたいという志向の技術者の皆様、営業職の皆様にとっての優良企業であるといえます。

(更新日 2008/08/01 )