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一太郎やATOKで蓄積された日本語処理技術は最高水準企業向けソリューションに注力し、第二の創業期を迎える

株式会社ジャストシステム

(取材日 2008/02/20 )

「一太郎」「ATOK」で知られるソフトウエアベンダーの老舗

1979年創業のジャストシステムは、日本国内におけるソフトウエアベンダーの草分け的存在です。1980年代以降、数々のヒットソフトを送り出してきました。

1983年に開発された日本語ワープロソフト「JS-WORD」を契機に、日本語ワープロソフトの開発・販売に本格着手。1985年には同社の代名詞ともなった「一太郎」を発売。使い勝手の良さと優れた機能が高く評価され、日本語ワープロソフトの定番となりました。さらにコンピュータ上の日本語処理に注目し、日本語入力システム「ATOK」を開発。日本語入力システムとして最高水準の精度を誇るこのソフトは、ユーザーから高い支持を集めています。

同社製品
左:セキュリティソフト「Kaspersky」
右:オフィス総合ソフト「Just Suite」

その後同社では、蓄積した日本語処理技術を軸として、法人向けソフトの開発も手掛けるようになりました。1997年12月に発売した「ConceptBase Search」は、3,100社210万クライアントに導入されています。こちらも日本ナレッジ・マネジメント学会が調査を行っている「MAKE-Japan(日本で最も称賛されるナレッジ企業 )」で上位にランクされている企業をはじめ、各界のリーディングカンパニーから高く評価されています。

また近年では、総合セキュリティソフトの「Kaspersky(カスペルスキー)」シリーズでセキュリティソフト市場へ参入するなど、多方面へその活躍の場を広げています。最近のトピックスとしては、同社のATOKが携帯端末や話題のゲーム機(WiiやPS3など)にて幅広く搭載されています。

世界に先駆けて開発。 XMLアプリケーション・フレームワーク 「xfy(エクスファイ)」

xfy 帳票作成管理ソリューション システムイメージ

マークアップ言語の一つとして登場したXMLは、企業やプラットフォームの相違を越えた高度な情報活用を可能にしました。現在はW3CやOASIS、また各国政府などによるXMLの標準化活動も活発化し、あらゆる情報をXMLとして扱おうという機運が高まっています。この世界の動きに対応して、同社では世界初のXMLアプリケーション・フレームワーク 「xfy」を開発しました。

同社の提供するxfy ソリューションは、これまで業務ごとに分断されていた既存システムのさまざまなデータや処理プロセスなどを、すべてXMLデータとして管理することを可能にしました。これにより情報の一元化、統一性、 安全性を確保し、XMLデータのもつ柔軟性を最大限に生かすことができるようになりました。

業務の効率化を支援する新しいITシステム、ソリューションを提供するほか、製造業・金融機関などの業界に対するソリューションや、内部統制、財務情報などの特定業務向けソリューションを軸に積極的に展開しています。

xfy製造業向けソリューション

xfy製造業向けソリューションは、生産管理システムや受発注システムなど、複数のシステムにまたがって蓄積されたデータをマッシュアップし、業務に役立つ情報へと飛躍させるソリューションです。設計開発から量産フェーズに入るまでのプロセスの短期化を実現し、量産フェーズでは、全ての生産現場の情報を可視化することで、本社にいながら生産調整の判断やボトルネックの解消に活かすことができます。同ソリューションは、高品質な製品を安定供給することを支援します。

xfy金融機関向けソリューション

xfy金融機関向けソリューションは、業務マニュアル・規程集や報告書などの業務系・情報系データを作成・活用・規制するソリューションです。同ソリューションは、ドキュメントが持つ情報を転記したり別システムに再入力したりする必要なく、情報をオリジナルのまま活用します。この仕組みは、過去の事務ミスの記録を業務マニュアルに反映したり、経営者が可視化した情報を参照して、次の事業戦略の参考にしたりすることができます。同ソリューションは、情報の活用と統制を実現します。

エンジニアとしての最高の醍醐味「新しい技術を世界に提供」

海外フォーラム

■ テクノロジーオリエンテッドで世界に挑戦

「未来のワープロソフトをつくろう。」今からおよそ10年前、ジャストシステムでこんなプロジェクトがスタートしました。ひとりの開発者のアイデアから始まった試みはいくつもの壁を打ち破り、やがて全社的なプロジェクトとなり、日本を飛び越えて世界へと突き進むことになりました。

そして、日本のソフトウェアメーカーとして初めて、米国IBM社と包括的な協業契約を締結し、グローバルでのxfyビジネスの活動を開始しました。

■ 米国IBM社の表彰する「CTO Innovation賞」を受賞

また、製品に対する米国IBM社の評価は非常に高く、同社の表彰する「CTO Innovation賞」を受賞しました。その後は日本オラクル社ともパートナー契約を締結するなど、積極的に活動を行っています。

オフィス風景

■ 自分のアイディアを製品開発に反映

「こんなものがあったらいいのに…」といったアイデアを、ソフトウエアとして形にしていく。xfyはこうした企業理念を、まさに体現した製品です。常に最新の技術、最新のアプローチが求められる「ゼロからの開発」が多いジャストシステムは、独自のアイデアを製品開発に活かすチャンスが多く存在する数少ない企業のひとつです。

これは、常に革新を望むエンジニアの方にとっては、非常にやりがいを感じることのできる環境と言えるのではないでしょうか。ハードではあるけれども、それが「仕事の醍醐味である」と語る社員が多い同社は、今後も世に新しい技術を提供していくことでしょう。

コンサルタントからのメッセージ

担当コンサルタント
岩崎 友美

「一太郎」や「ATOK」などをはじめとしたコンシューマー向け製品の印象が強いジャストシステム社ですが、現在は、「xfy(エクスファイ)」などの企業向けソリューションに注力し、“第二の創業期”という位置づけで事業展開をしています。

特に、「xfy」は、導入事例にもあるように、企業の業務プロセス改善をはじめとした経営課題解決のための製品です。職種に関わらず、「顧客と一緒に業務課題解決のためのソリューションを考える」という姿勢が徹底されているように感じました。

前例のない製品ゆえに、世界初のソリューション事例を世の中にリリースすることも、同社では十分可能です。また、様々なバックグラウンドを活かせる土壌が同社には用意されています。

また営業職においても、いずれの製品にも独自性・多様性があるため、決して画一的な業務に陥ることはないと思われます。「ATOK」を中心に扱われている営業の方は、搭載される製品が携帯電話やゲーム機器、カーナビ、ラベルライターなど、本当に多岐に渡り、自分の提案によっては取扱い製品の幅を更に広げられる可能性もあるため、それがやりがいにも繋がるようです。

自分の知識・経験・可能性を試したいという方も是非ご相談下さい。あなたの持っている「強み」をしっかりと理解し、ジャストシステム社にご推薦させていただきます。

(更新日 2008/08/01 )