ニデックは、1971年にわずか7名で創業したベンチャー企業でした。それが、光学とエレクトロニクスの融合という独創的な分野に挑戦してきた結果、従業員数1300名・グループ売上高350億円を超す先端企業に成長しました。 当初は眼科医療用手術装置や診断装置、眼鏡店向け検眼システムといった“眼”に関わる分野に特化していた事業内容も、今では“Eye & Health Care”を企業ドメインに掲げて、身体の領域にまで開発テーマを広げています。眼科向けのレーザー技術を応用し、皮膚科向けのレーザー手術装置を手掛け始めたのも、その一例です。
また、関連会社のジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)では表皮や軟骨などの培養にも挑戦しています。アンチエイジング、健康長寿社会を背景に、ニデックも「眼」を中心に人の健康に貢献していきたいと考えています。 「“眼”に関しては世界トップメーカーになる」という目標と長期ビジョンがあり、着実にその実現へ向けて取り組んでいます。
眼科医療機器は国内トップシェア。世界でも3~4位を争う地位にいます。また、エキシマレーザー角膜手術装置は、ニデックが日本で唯一・開発製造している製品です。また、眼鏡店向けの製品においても、メガネレンズを自由自在に加工するレンズエッチャーは世界ナンバーワンシェアを持っています。 “眼”に関しては、眼の表面の“角膜”から一番奥の“網膜”“眼底”まで、眼に関する全てを診断・手術できる装置を持っていることもニデックの強み。特定分野の製品を持つ企業はあっても、すべてを網羅しているのは、ニデックだけです。最近注目されている商品の一つが、眼底の精密検査を行う“CT”で、緑内障の早期発見に役立つ検査機として大きな期待を集めています。
また、愛知万博では世界で初めて開発した“人工眼”を展示し、話題を呼びました。将来的には、ニデックのある蒲郡市に世界中から多くの人が集まり、癒しと健康を手に入れていただけるような“癒しとアンチエイジングの郷”にしたいという壮大な夢の一端を担いたい考えています。
ニデックは眼科医療の分野では世界でも最先端を走っているため、ドクターや大学で研究をしている教授たちから「こんな機械を作って欲しい」という依頼を受けることもしばしばです。 「単純に“利益追求”だけに限らない社風があります。そしてこれが、開発テーマに純粋に打ち込める環境にもつながっています」と、人事部の仲井部長。技術開発・製品開発で明確な目標を持っている人にとっては、大きなやりがいとなっています。
そして、ニデックグループはアメリカ・フランス・イタリアに広がり、製品は世界中で使われており、世界のライバル企業と戦う機会も多いため、技術・営業を問わず「グローバルな感覚も必要」だと言います。グローバルの競争に勝ち残っていくためには、お客様が望む機械を素早くカタチにすることが大切。そこで、「お客様のニーズをしっかり聞き出して、技術部門にきっちり伝えられるコミュニケーション能力を持った営業」も求めています。 「グローバル」「テクノロジー」「気概」がニデックのキーワード。「世界一になりたいという野心を持った方にぜひ入社して欲しいですね」と、仲井部長は求める人材像をこう表現しています。
ニデックは眼科医療機器で国内トップシェアを誇るメーカーで、世界トップシェア製品も持ち、グローバルに評価される技術力を備えています。 目先の利益に捉われず、 目と体の健康に寄与するために、将来を見据えたチャレンジ精神にあふれた研究開発を行っていることもニデックの大きな特長です。ニデックという会社自身がそうした使命感と夢を持っているので、ものづくりに対するこだわりが強いエンジニアの方や自信を持って自社製品を売りたいという営業の方には生き生きと働いていただける環境が整っている、おすすめの優良企業です。
株式会社ニデック | |||
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設立 | 昭和46年7月 | 資本金 | 4億6,189万円 |
売上高 | 359億円(平成18年度) | 従業員数 | 1,313名 |
事業内容 | 眼科医向け手術装置・診断装置、眼鏡店向け検眼装置などの開発・製造・販売、メガネレンズ・光学部品のコーティング加工 |