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AEDなど、トップシェア製品を多数持つME(医用電子)機器の専門メーカー中途入社のエンジニアの9割が異業界出身

日本光電工業株式会社

(取材日 2007/01/22 )

専業メーカーでは唯一の東証一部上場企業

開発拠点:西落合事業所

アメリカに次ぐ医療技術先進国といわれる日本。そのハイレベルな技術水準を支えているのが、検査から治療、手術、リハビリ、さらには医学研究まで、様々な場面で使われている「ME(Medical Electronics=医用電子)機器」です。日本光電工業株式会社は、このME機器業界を代表する専門メーカーです。

日本光電の創業は1951年。「工学と医学の接点を研究することにより、人の命を救うことができれば…」という思いから、わずか12名のスタッフでスタート。その5カ月後に世界初の交流式脳波計の開発に成功しました。それから半世紀以上。現在では、国内トップシェア製品をいくつも持つ大手メーカーに成長しています。

日本光電の代表的な製品

  • ・脳波計(国内シェア89.4%)※世界でもトップクラス
  • ・誘発電位・筋電図検査装置(国内シェア87.4%)
  • ・除細動器(国内シェア41.3%)
  • ・ポリグラフ(国内シェア73.6%)
  • ・生体情報モニタ(国内シェア38.1%)

※いずれも国内トップシェア

他にも、BISモニタ、覚醒レベル・催眠レベルモニタ、集中治療支援システム、熱型表記録システム、パルスオキシメーター、人工呼吸器、心臓ペースメーカ、心電計、超音波診断装置、血球計数器…など多彩な製品を開発・製造・販売しています。

通常、医用機器の業界は製品ごとに専門特化した企業が多く、同社のように多くの製品ラインナップを持ち、さらに5分野ものトップシェア製品を持つ企業は非常に珍しい存在といえます。

AED(自動体外式除細動器)

同社は、創業時からの蓄積を持つ脳神経機器(脳波計、ポリグラフ、他)に定評があるほか、人と機器をつなぐ「ヒューマン・マシン・インターフェース」、具体的にはセンサや信号処理の分野で高度な技術を持っています。指先にセンサを装着するだけで血中酸素飽和度を測定できる「パルスオキシメーター」、鼻呼吸でも口呼吸でも呼気中のCO2濃度を測定する「超小型CO2センサ」…などの技術はその象徴といえます。

また、2004年以降、各種公共施設や一般企業に急速に普及が進んだ「AED(自動体外式除細動器)」も好調で、大きな実績をあげています。グループ会社を含めた社員数は3,367名(2008年3月末)。ME機器専門メーカーとしては唯一の東証一部上場企業として、日々医療と社会への貢献を続けています。

社員インタビュー

生命を守る技術、社会貢献度の高い仕事

医療機器技術センタ
新井 研さん
(2007年2月入社)

専門性を高めたい

「日本光電に入社した動機は、ME機器により専門的に取り組みたいと思ったからです。前職のメーカーでも医療機器の部門に3年いたのですが、そこは医療機器専門ではなかったんです。たまたま実家に近い東京で働きたいと思っていた時に、ME機器の専業メーカーとして日本光電を紹介され、非常に興味を持ったのが最初の出会いです」

大きなやりがい

「現在の部署は、血液の自動測定器の開発部門。私が担当しているのは制御ソフトの設計・開発です。医療機器にはある程度の経験があったので、動作系についての開発を任せてもらっています。

血球計数器

といっても、血液の特性や検査の内容といった専門知識は初めて接するもの。それらの知識を吸収しつつ、また、実際に機器が使われている病院や検査施設などの現場に出向いてユーザーの声を聞いたり…と、幅広い業務に川上から川下まで関わることができていますね。機器を使う人と接するとやりがいも感じますし、同時に大きな責任のある仕事だと実感します」

将来は世界を相手に

「日本光電の製品は海外でも広く使われています。開発エンジニアも国外の現場に出向く機会があるようなので、今後は英語の勉強もしていきたいと思っています。世界に出る製品を手がける、というのが私の当面の目標です」

業界未経験のエンジニアも中途入社で活躍中

生体情報技術センタ
越後谷 あかねさん
(2006年5月入社)

新しい業界への挑戦

「前職はカーオーディオの開発。経験を積んでいくうちに、もっと直接的に社会や人の役に立つ製品をつくりたい…という思いが強くなってきたんですね。医療機器業界は最初から転職先として候補にあったのですが、心配だったのはそれまでの経験が生かせるのか、ということでした」

集合研修で同期意識も

「そんな時に最初に面接を受けたのが日本光電だったんです。ME業界ではトップ企業だということと、中途入社の人の9割が異業種の出身と聞いて、ほとんど迷いなく入社を決めた感じですね。

生体情報モニタ

実際に入社してみると、中途採用の場合でも7日間(現在は、9日間と5日間の2回)の集合研修があって、とても丁寧な印象を受けました。同時期に入社した人がまとまって研修を受けるので、中途でありながら同期の仲間のような感覚も持てるところも良かったですね。そして配属が決まってOJTになると、周囲がフォローしつつも、仕事はどんどん任されていきます。エンジニアとしての経験を尊重してくれるので、私としてはやりやすかったですね」

目標となる先輩

「今取り組んでいるプロジェクトは、生体情報モニタの開発。アナログ回路の設計を担当しています。経験が大事な仕事なので、今はキャリア10年くらいの先輩と一緒に毎日が勉強の日々。まずはこの仕事で自分がリーダーになれるようになりたいと思っています」

中途入社の人の9割が異業界の出身

現代の医療を支える「ME(医用電子)機器」の専業メーカーの同社。現在、エンジニアとして募集しているのは、けして業界経験者ばかりではありません。中途入社の人の9割が異業界の出身という事実が示すように、電気・電子、ソフトウェア、サービス/サポートなどの技術経験をお持ちの方であれば、前職の業界を問わず募集しています。

中途入社された方のなかには「専門的な分野で、トップクラスの技術を磨きたい」「海外や世界に通じる仕事をしてみたい」といった点が、同社に関心を抱いたきっかけだったという方もいらっしゃいます。もちろん同社の魅力の一つは、こうした意欲に応える環境を備えていること。

しかし同社の社員に最も求められるのは「ユーザにとって使いやすく、患者様に負担のかからない機器の開発をしたい」という意欲です。同社の「最先端の技術によって、世界に貢献する」という意欲に共感した社員によって、今日の日本を代表する ME(医用電子)機器専業メーカーという地位は築かれました。

担当コンサルタントのコメント

「社員を大切にする社風、充実した福利厚生」

世界でトップレベルの製品をつくるために、社員にも業界ナンバーワンの待遇を…。この考え方は、日本光電の創業当時からの理念で、現在も同社はトップレベルの給与水準で知られています。「PRESIDENT」誌(2007年12月3日号)の特集「全公開!日本人の給与」で、日本光電の平均年収は「電機機器、精密機器、その他製品」に分類された企業の中で12位にランキングされています。

また細かな点ではありますが、社員食堂では240円でランチが食べられたり(外食した場合の3分の1から4分の1の価格設定です)、定時(17時10分)を超えて2時間以上残業した場合には残業食手当が支給される…など、社員のための配慮が行き届いている企業です。

(更新日 2008/08/01 )