転職×天職 > 注目企業採用情報 > オプテックス株式会社
1970年代まで、自動ドアは床に設置された面状のスイッチを人が踏むことによって開く仕組みが主流でした。このスイッチはマットなどでカバーされてはいましたが、特に屋外では雨や衝撃による故障も少なくありませんでした。
そんな自動ドアの常識を覆したのがオプテックスです。当時、防犯機器メーカーに勤務していた現社長の小林徹氏が「遠赤外線による物体の感知」を自動ドアに転用することを考案し、数名の仲間とともに起業しました。
そして1980年に世界初の「遠赤外線利用の自動ドア用センサ」を開発。頭上に設置した遠赤外線センサで「人が近づくことによって起こる温度変化」を感知し、ドアを開くというシステムを生み出したのです。
この「自動ドア用センサ」は、それまで専ら軍事用や医療用などに使われていた遠赤外線技術を世界で初めて「民生利用」したという点でも大きな意義を持ち、海外からも注目を集めました。そして故障が少なく設置コストも抑えられるというメリットから、瞬く間に普及。同社も設立からわずか5年で自社ビルを持つまでに急成長を遂げました。
その後も人以外の要因による誤作動を極限まで減らすなどの改良を重ね、さらに新たな技術による自動ドアセンサも開発し、トップメーカーとしての地位を確立。国内で圧倒的シェアを誇るとともに海外でもトップクラスのシェアを獲得し、いまでは「足で踏む式」の自動ドアを探すことさえ困難になりました。
頭上センサ式 | 同社の第一号の製品であり自動ドアセンサの主流。頭上に設置されたセンサが人体接近による温度変化を感知しドアを開閉するシステム。現在では遠赤外線による温度感知と近赤外線のデュアルセンサで、より高精度で安全な検出を可能にしました。 |
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タッチスイッチ式 | ドアに設置されたスイッチを手で押すことによりドアを開閉。「スイッチ式だから赤外線やセンサは関係ないのでは?」と思われるかもしれませんが、実はここにも同社の技術が生きています。「スイッチが押された」という信号を赤外線で飛ばし、それをドアの駆動部のセンサで感知。両者を電線で結んだ際に起こる「断線」などのトラブルを防いでいます。 |
1998年 | デジタル監視カメラシステム「WonderTrack」発売、画像関連分野に参入 フランスのセキュリティショウ“EXPO PROTECTION”で最優秀賞受賞 |
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1999年 | 同システムが世界最大規模の米国セキュリティショウ “ISC WEST”でグランプリを受賞・特許庁長官賞を受賞 |
2000年 | 屋外パッシブセンサBX-80が米国セキュリティショウ “ISC WEST”で部門賞受賞 |
2003年 | 世界初、オールインワンタイプの画像判別による色面積「CVS1」センサを発売 |
オプテックスは自動ドア用センサで培ってきた「赤外線技術」に、先進の「画像関連技術」を融合させ、同社のコア技術ともいうべき「センシング技術」を確立。
センサの働きで状態や変化を検出し、異常を伝えたり、画像を記録したりするセキュリティ分野でも次々に新しい製品を開発し、国内外で高く評価されてきました。
「防犯」という製品特性上、技術的なことや具体的な取引先社名は明かせませんが、様々な国の多くの大手警備会社が同社の製品を採用。
現在、社内売上比率でもセキュリティ関連製品が50%以上を占め、世界市場でもトップシェアを獲得するに至っています。
犯罪が多様化・凶悪化する昨今、セキュリティの重要性は高まるばかり。防犯設備も公的施設やオフィス・店舗だけでなく、一般家庭にも導入されるようになってきました。そんな社会的ニーズに応えるべく、同社の製品も「侵入検知用センサ」から、音や光で侵入者を威嚇する「威嚇用センサ」「センサライト」、検知した侵入者を記録する「デジタル監視カメラシステム」などへと広がってきました。
もちろん防犯機器メーカーは他にも数多く存在しますが、同社は技術力やセンサの精度で他社を圧倒。例えば「検知しなくてよいものは検知せず、検知すべきものだけを確実に検知する」といったセンサは、新規参入のメーカーが一朝一夕でつくり出せるものではありません。同社が自動ドアの分野で積み重ねてきた経験やノウハウがあってこそ、なのです。
そんな同社の製品開発は「電気・電子回路」「ソフトウェア」「画像処理」「樹脂筐体設計」など各分野の技術者がひとつのチームを組んで行われます。各々の知恵と知識を持ち寄り、融合させることによって不可能を可能にし、新技術・新製品を生み出すのです。そのチームをまとめ、開発業務を取り仕切るのがプロジェクトマネージャーです。
メンバーの発想を引き出しながらよりよい結論へと導き、協力メーカーとの折衝・交渉を重ねながら製品を完成させるこのポジションは、まさに同社の開発部門の中心的存在。「ものづくり」の醍醐味を存分に味わえる仕事であり、かつ「安心・安全・快適な社会の創造」に貢献できる意義の高い仕事でもあります。
オプテックスは設立当初から自社に製造設備を持たない「ファブレスメーカー」として事業を展開してきました。
また早くから世界に目を向け、積極的な海外展開を行ってきたのも同社の特長。現在では海外売上高が全体の約60%以上を占め、国内景気の動向に左右されない安定かつ強固な経営基盤を築いています。
また昨今は世界規模でセキュリティに対する意識が高まり、業績も好調に推移。今後も東欧諸国やロシアへの製品提供が予定されており、さらなる売上アップが約束されています。
そんな好状況の中、同社はまた新たな製品を開発し、新たな「世界初」を生み出すために、いま積極的な技術者の採用計画を推進しています。最も必要なのは「回路設計の知識・経験を持ち、プロジェクトマネージャーを務められる人材」。
世界トップクラスのシェアを持つ会社で、世界最先端の技術を操りながら、社会に役立つ「ものづくり」に関わっていく…。そんなチャンスが多くの技術者に開かれています。
役職名でなく「~さん」づけで呼び合うフラットな社風が同社の特長。業務の進め方にもその社風は反映されており、電気・機構・ソフトのそれぞれの技術者が一つのチームとなって、活発に意見を交わしながら一つの製品を完成させていきます。
製品の開発工程の一部分だけでなく、全工程に携わりたいという意向をお持ちのエンジニアにお勧めしたい企業です。
また職場環境の良さも同社の大きなアピールポイントです。琵琶湖畔の自社ビルは、ロビーの壁面がガラス張りとなっており、時には子供たちがカヌー教室を楽しむ姿も見られ、非常に開放的な環境となっています。