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大型歯車の製造で世界のBig4に数えられるセイサ 住友重機械工業グループのネットワークを活かし、飛躍期に突入

株式会社セイサ

(取材日 2008/05/30 )

私たちのまわりのあらゆる機械の中に「セイサの歯車」あり

歯車、ベアリング、ねじ。これらは古くから「機械の三大要素」と呼ばれています。中でも「歯車」は紀元前から水車や水時計などに用いられており、人類の産業や文化の発展を支えてきました。
近年、科学技術の著しい進化・発展により、例えばブラウン管から液晶ディスプレイ、ビデオテープからDVDへと、製品そのものが変遷を遂げるケースも少なくありません。もちろん産業用機械も例外ではなく、時代とともに自動化・大型化・高速化がなされています。しかしその中枢ともいうべき「動力伝導」の仕組みにおいては、今も「歯車」に代わるシステムが出現していません。諸機械にこれまで以上の高速回転や大きな動力が求められる中、その存在はますますクローズアップされています。

動力伝導システムの総合トップメーカー

大阪営業所

そんな歯車の専業メーカーとして90余年の歴史と実績を持ち、世界水準の技術・製品を生み出し続けているのが「株式会社セイサ」です。同社は歯車の小型化・軽量化・高効率化・メンテナンスフリーといった普遍的なテーマの解決に取り組み、その精度や耐久性を高めてきました。

そして現在では「動力伝導システムの総合トップメーカー」として、確固たる地位を築いています。モーターやエンジン(原動機械)の回転運動を、その回転数や回転方向を歯車で自在に操り、様々な動き・作用(被動機械)に変える。ありとあらゆる機械が、今もこの基本的な仕組みによって成り立っています。自動車、船舶、航空機、エレベーター、エスカレーター、クレーン、コンベアー、発電装置、ダムや河川の水門、製鉄・製紙・食品製造・自動車製造などの産業機械…。

「セイサの歯車」は、私たちの身のまわりのいたるところに存在します。機械の内部に組み込まれるシステムだけに、社名が表に出ることはありませんが、同社はあらゆる機械の基盤を支える陰の立役者として活躍しているのです。

住友重機械工業グループの中で、大型や特注歯車の開発・製造を担う

様々な産業機械を製造する住友重機械工業も、事業の一環として歯車や減速機を手がけています。しかしそれは小型で大量生産できるものが中心。大型の製品や、一品一品手間をかけてつくりあげるオーダーメイドの製品はグループの一員であるセイサが担当しています。もちろん同社のテクノロジーは単に大型歯車をつくるだけのものではありません。

いくつも歯車を組み合わせる「変速機(増減速機)」の設計でもその技術は世界屈指のレベル。原動機の回転をムラなくロスなく確実に伝え、耐久性にも富む。しかもそれをできるだけコンパクトなボックス内に納め、騒音も最低限に抑える。そこには昭和初期から変速機づくりに取り組んできた独自の理論と長年のノウハウが集約されています。

大型歯車の分野で「世界のBig4」を誇る技術力

巨大なパラボナアンテナを動かす歯車、世界最大のクレーン船や発電所のタービン用の減速機、石油掘削機用の回転テーブル…。最大で直径4メートルにも及ぶ歯車と、歯車の精度を100%活かす変速機は、国内外の様々な場所で幅広く活用されています。中でも採掘場でセメントの原料となる岩石を砕く「セメントミル用減速機」では世界市場で20%のシェアを獲得。その技術力・製品の精度は大型歯車の分野で「世界のBig4」の一社に数えられているほどです。

BRICsなどの経済発展に貢献しながら、セイサ自身も急成長中

世界水準を作り出す技術

現在、セイサの歯車・減速機は直輸で海外に出るものがおよそ30%(売上高比率)。国内の産業機械メーカーなどに納品され、機械の一部として海外に出るものまでを含めると同70%ほどにも及びます。中国やインドなど急進国のインフラ整備に、同社の製品・技術が不可欠となっているのです。こうした国や地域の経済発展に伴い、セイサの業績も好調に推移。05年度:売上高83億9600万円(10億円)、06年度:売上高92億9700万円(14億円)、07年度:売上高124億9500万円(14億円)と着実に売上を伸ばしています。

しかしBRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)やVISTA(ベトナム・インドネシア・南アフリカ・トルコ・アルゼンチン)の経済発展は、まだまだこれからが本番です。また2006年5月にセイサ自身が住友重機械工業の連結子会社から完全子会社となったことで、その海外ネットワークをフルに活用できる体制も整っています。こうした好条件のもと、同社では今後5年間で売上高を倍増することを目指しています。90年を超える歴史の中でも、過去に例を見ないほどの大きな飛躍期に突入しようとしているのです。

担当コンサルタントより

設計技術者を積極採用中。巨大な動力伝導システムに携わるチャンス

担当コンサルタント
篠原 功一

今後の大きな成長を見込んでいるセイサでは、いま設計技術者の増員を積極的に推進中です。歯車や減速機そのものの経験者に限らず、例えば産業機械の一部の設計をしていた人、経験が浅くても大学で機械工学などを学び基礎知識を持つ若手など、幅広く募集しています。最近では「自動車の駆動系に関わっていた」「ある機械の構造設計をしていた」といった転職希望者を次々に採用。派遣出身の方でも、設計技術のご経験さえあれば「業績・待遇の安定した会社」で正社員として働ける大きなチャンスが拡がっています。

すでに在籍している設計技術者によれば、同社には「この分野の世界最先端の技術が身につく」「自分の設計したものが実際に産業機械を動かし、仕事の成果が目に見える」「パラボナアンテナや発電所など、他では経験できない巨大な設備の駆動に関わることができる」といった魅力があるといいます。また紀元前からその基本的な構造が変わらない歯車ですが、「まだまだ小型化・軽量化・低騒音化・高効率化などの余地があり、新たな発想でその部分を追求していく面白さがある」という声も聞かれます。

外から直接見えないけれども、実はあらゆる産業機械の中で重要な役割を果たしている歯車や減速機。「世界Big4」に数えられる事業規模と技術水準のもとで、今後の急成長が見込まれています。その設計開発に携わる機会がいま、多くの技術者に広く開かれています。
是非、ご相談頂けたらと思います。

  •  産業機械の一部の設計をしていた方
  •  大学で機械工学などを学び、基礎知識を持つ方
  •  設計技術のご経験をお持ちの方
(更新日 2008/08/01 )