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自動車のインパネ・バンパー用などの「大型金型」で圧倒的シェア 高精度・高品質の金型を世界に発信する業界唯一の上場企業

株式会社積水工機製作所

1961年、積水化学工業のグループ会社としてスタート

金型専業として初の上場を果たし、世界に名を連ねる企業とのお取引きも堅調

日本のプラスチックのパイオニアであり、いまも住宅・建築・医療・日用品などの分野で数多くのプラスチック製品をつくり続ける積水化学工業。その金型設計・製造部門が分社独立するかたちで、1961年に誕生したのが「積水工機製作所」です。

本社

バケツ、パイプ、電化製品の枠やボディ…。私たちの身のまわりには無数のプラスチック製品が存在し、そのすべてが「金型」によってつくり出されます。同社の事業も当初はプラスチック製の日用品など、比較的シンプルな構造の金型からスタートしました。しかし金型専業メーカーとして常に技術を磨き、最先端の設備を整え、より高精度・高品質な金型の設計・製造を実現。化学・樹脂・自動車産業へと事業領域を広げ、1991年には金型専業として初の上場(大証二部)を果たしました。現在も同業の上場企業は、唯一同社のみ。世界トップ水準の技術力・品質を誇り、多くの取引先に製品を提供しています。

主要取引先
  • ●トヨタ自動車
  • ●ホンダエンジニアリング
  • ●日野自動車工業
  • ●児玉化学工業
  • ●三菱樹脂
  • ほか多数
  • ●トヨタ車体
  • ●マツダ
  • ●富士重工業
  • ●千代田製作所
  • ●三ツ星ベルト
  • ●日産自動車
  • ●ダイハツ工業
  • ●現代自動車
  • ●東洋ゴム工業
  • ●ユアサ産業機器販売
  • ●日産車体
  • ●いすゞ自動車
  • ●旭化成
  • ●豊田合成
  • ●リード
  • ●三菱自動車工業
  • ●スズキ
  • ●倉敷紡績
  • ●日本写真印刷
  • ●積水グループ各社

独自の3次元CAD/CAE/CAMシステムにより、複雑な構造も可能に

30tもの大型金型。ミクロン単位の精度で対応できる、世界最高水準の技術

現在、同社の売上の約90%を占めているのが自動車部品用の金型。部品といえば10cm程度の小さなものを想像されるかもしれません。もちろん小さな部品用の金型も手がけていますが、同社が得意とするのはむしろバンパーやインパネといった大型のもの。最近では5ドア車の後部ドアも、ドア全体が1つの部品として1つの金型からつくり出されています。例えばバンパーなどは幅が1m以上あり、その金型の重量は20~30t。しかもミクロン単位の精度が求められ、対応できる会社は数えるほどしかありません。その数社の中でも最高水準の技術・ノウハウ・設備・即納体制を有するのが積水工機製作所なのです。

そんな同社の金型設計・製造技術に、最近のプラスチック素材そのものの進化が相まって、自動車は年々デザイン性を高め、軽量化・低燃費化を遂げてきました。例えば耐熱性に優れた素材とその金型の開発により、これまで金属製だったエンジンまわりにもプラスチックが用いられ、より軽い車体が誕生。また同社独自の3次元CAD/CAE/CAMシステムがより複雑な構造や曲線を持つバンパー・インパネを生み出し、それが個性的なデザインや優れた走行性能につながっているのです。

同社の金型で成形された自動車関連製品

業界を問わず製造・生産機能を海外移転させる企業が増え続ける近年。いまや食品・衣類など、あらゆる製品が中国や東南アジア各国で生産されています。金型の分野も例に漏れず、家電のボディ用などシンプルな構造のものは海外でつくられるようになりました。しかし同社の大型・高精度の金型だけは事情が別。国内すべての自動車メーカーに製品を提供しているほか、最近は海外の自動車メーカーからのオーダーも増えているのです。特に独自の「バルブゲートシステム(特許取得)」は世界から注目を集めており、このシステムでの製作を指定するケースが急増。日本でも世界でも、同社の技術的アドバンテージが揺らぐことはありません。

世界的エンジニアリング企業との連携で、グローバル化が加速

経常利益・約2.5倍増と飛躍的に伸びている同社

アジア、ヨーロッパ、アメリカに
グローバルネットワークを拡大

積水工機製作所は国内での事業拡大と同時に、早くから海外進出にも積極的に取り組んできました。1988年の米国「CTD社」との業務契約を皮切りに、1999年にはタイ「タイサミット社」と技術支援契約、2002年には米国「HI-TECH社」と業務提携を締結し、先進の金型設計・製造技術を世界に向けて発信し続けてきたのです。

そんな同社のグローバル展開を決定的に加速させたのが、2003年のアークグループへの参入です。アーク社は企業の新製品開発や工業デザインなどを総合的に支援する世界的なエンジニアリング企業(資本金/307億5550万円、総従業員数/2万1000人以上)。北米・アジア・欧州に60以上の拠点・関連会社を有しています。これらをフル活用することで、同社はより強固なグローバルネットワーク体制を確立。高品質・短納期に「現場ニーズへのスピーディーな対応」「現地での素早いフォロー・メンテナンス」という強みを加えることになったのです。

日本の自動車メーカーの積極的な海外進出に伴い、同社の製品の海外への出荷率も約50%にまで上昇。ここ数年、売上も飛躍的に伸びてきました(経常利益・約2.5倍増)。国内の新車生産台数は頭打ちだと言われていますが、中国やインドでの生産はまだまだ増える一方。今後も業績の好調な推移が約束されています。

主な海外事業の実績国
  • ●イギリス
  • ●ハンガリー
  • ●インド
  • ●カナダ
  • ほか
  • ●オランダ
  • ●スロバキア
  • ●マレーシア
  • ●アメリカ
  • ●ドイツ
  • ●トルコ
  • ●タイ
  • ●アルゼンチン
  • ●ポーランド
  • ●フランス
  • ●中国
  • ●オーストラリア
  • ●チェコ
  • ●パキスタン
  • ●韓国

時には新車の開発に、設計・デザイン段階から携わる

「新車開発に携わっている」という充実感

新車の開発競争がますます激化する昨今、自動車メーカーの、開発から発売のサイクルも年々早くなっています。しかも短い期間で独自性・デザイン性を追求し、軽量化・低燃費化をも実現させていかなければなりません。そんな中、同社の「金型設計技術者」が新車の設計・デザイン段階から携わるケースが増えてきました。メーカーの開発プロジェクトの中で現場のニーズを直接聞き、素早く設計に反映させる。そうすることで金型そのものの納期を短くしようというのです。

金型設計という仕事は従来、顧客からの依頼をそのまま図面化するというものでした。しかし同社では現場で意見を求められることもあります。金型の専門家として提案を行うこともあります。時には困難な課題を技術と知識でクリアするという場面にも出くわします。「言われたことをこなすだけ」ではない大変さはありますが、逆に「自分も新車開発に携わっている」という充実感も大きいといいます。

無理なくステップアップできる環境と、最先端の設備・世界最高水準の技術

もちろんこうした仕事をいきなり入社直後から任せるということはありません。インパネやバンパー用の大型の金型は「凹と凸の2面」という単純な構造ではなく、もっと多くのパーツから構成されます。まずはそのパーツのひとつの図面を担当、次にいくつかのパーツの設計、十分に経験を積んで金型全体の設計を統括する立場へ…。無理なくステップアップできる環境が整っています。

また最先端の設備・世界最高水準の技術の中で仕事ができるのも、積水工機製作所ならではの魅力。同社では50台を超える設備機器と400点以上の金型部品が複雑に絡み合う工程を完全ビジュアル化し、各工程をリアルタイムでマネジメントできる独自の管理システムを開発。それが短納期・高品質の実現に大きく寄与しています。さらに特許取得の独自技術「バルブゲートシステム」で耐久性・メンテナンス性・安定作動性に優れたプラスチック部品の製造工程を実現。いずれも他社では触れることのできない設備・技術です。

担当コンサルタントより

担当コンサルタント
篠原 功一

1961年積水化学工業社の金型設計・製造部門が分社独立する形で誕生した同社。 今では金型専業メーカーとして唯一の上場企業として世界トップ水準の技術力・品質を誇っています。扱う製品は大型金型が中心になりますので、同社にしかできない製品が数多くあります。

  • ■金型設計の技術をより高めていきたい
  • ■大型設計をしたい
  • ■自動車業界と関わった仕事がしたい
  • ■グローバルな視点で仕事をしていきたい

上記のようなお気持ちの方にお薦めできる企業です。

(更新日 2008/08/01 )