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武田薬品から分社独立した「試薬」の総合メーカー。85年の実績と独自の技術力で、豊かな未来を創造します。

和光純薬工業株式会社

実験・研究用の「試薬」で国内トップシェア。

和光純薬工業は1922年、武田長兵衛商店(現・武田薬品工業)の化学薬品部門を分離するかたちで発足しました。学術・研究に不可欠な実験用純良薬品(試薬)を、海外の先進メーカーから輸入する商社としてスタート。間もなく自社での研究開発にも着手し、1940年頃には自社生産試薬だけで国内需要に応え得る体制を整えました。
以来、「科学技術の振興と学術研究の進展に寄与し、人々の豊かな暮らしに貢献する」という経営理念のもと、高品位の試薬の開発・製造に努め、ユーザーからの厚い信頼と高い評価を獲得。この分野で国内トップシェアを走り続けています。

企業の研究開発や大学の研究室で使われる「ライフサイエンス関連試薬」「環境分析用試薬」「有機合成試薬」…。現在では自社製品に世界各国のあらゆるメーカーからの輸入品を加え、約60万種もの試薬を取り扱う和光純薬工業。さらに今後も自社開発、海外製品の開拓に力を注ぎ100万アイテムを目指すといいます。またこれらの製品をWEBサイトで検索・発注できる「試薬ドットコム」というシステムも好評。試薬のことなら何でも揃う総合力で他社を圧倒しています。

「試薬」「化成品」「臨床検査薬」の3本柱で安定成長

同社は試薬の開発・製造で培った合成技術を駆使し、1955年頃から化成品分野に進出。さらに1960年代には臨床検査薬の開発にも着手しました。現在では試薬の社内売上シェア40%強に対し、化成品・臨床検査薬が各々30%弱を占めるに至り、同社の事業構成における2本目・3本目の柱へと成長。3本の強力な柱を持つことで、社会情勢の変化や好不況に関わらず安定成長していける盤石の経営体制を確立しました。仮にいずれかの事業部門が短期的に不調であっても、常に他の2事業がそれを補完。2001年度からは毎年、対前年比104%~106%の増収を続けており、2006年度には売上高が743億円に達しています。

最先端の工業原料を創造する「化成品部門」

高分子、医薬・化粧品、写真工業薬品、エレクトロニクス材料といった化成品部門の製品群は、社会や人々の生活に深く関わるものばかり。また電子機器などは製品そのものの進化のスピードが凄まじく、次々に新たな部材や材料が求められます。そんな中で同社は常に開発・製造のスピード化・最適化・品質向上に努め、消費者や使用現場までを想定して高付加価値の化成品を開発・提案し続けているのです。特にここ数年は情報記録材料の需要が急伸。これが化成品部門の成長を支え、会社全体としての成長をも引っぱる存在となっています。さらに2004年にはテストプラントからコマーシャルプラントまでを備えた愛知工場も完成。製造・生産のさらなるスピード化を図るとともに、より顧客ニーズに密着したソリューションビジネスを推進しています。

疾病の予知・診断に貢献する「臨床検査薬部門」

人々の健康に関する関心が高まり、疾病の予防や早期発見・治療の重要性が声高に叫ばれる中、同社は臨床検査薬という側面から医療の進歩に貢献。これまでに生化学検査薬、ホルモン・腫瘍マーカー検査薬、免疫・自己抗体検査薬、感染症検査薬、輸血検査薬、血液凝固検査薬など、様々な製品を開発してきました。高品質な製品を安定供給するために、品質保証の国際規格ISO13485:2003承認を取得。さらに米国FDAの要求するQSR(Quality System Regulation)を実践し、グローバルレベルの品質マネジメントを徹底させています。そのような環境下で、先進的技術により「肝臓癌診断用の《腫瘍マーカー検査試薬》」「アルツハイマー病の研究用試薬《高感度β_アミロイド42測定キット》」といった独自製品を次々に開発。医療現場での診断や治療方針決定において、重要な役割を果たしているのです。

積極的な海外戦略と、「分析機器」という新分野への挑戦。

高純度の試薬を世界に向けて発信

1922年、海外の試薬を輸入販売する会社としてスタートした和光純薬工業ですが、いまでは逆に自社開発製品を広く世界に向けて発信。その優れた品質・純度が国際的にも高く評価されています。1960年代後半から、ノイス・リッチモンドなどに次々と駐在員事務所を開設。マーケット拡大、現地情報収集の拠点として同社のグローバル戦略を牽引してきました。現在はそれらを「ドイツ和光純薬有限会社」「米国和光純薬株式会社」という2つの法人に集約。各々が工場を持ち、高品質の自社製品を現地でも生産しています。さらに米国では2004年にロサンゼルス営業所を、2005年にボストン営業所を開設。試薬の先進国ドイツとアメリカを中心に、今後も積極的な海外戦略を推進する計画です。

「分析機器」の自社開発で、さらに幅広い提案。

和光純薬工業では自社の試薬・臨床検査薬と連動する独自の分析機器や、試薬と検査装置を一体化したシステムの開発にも取り組んでいます。本社のある大阪に専門の事業所を開設。すでに遺伝子関連・細胞関連・バイオ関連などの機器を発売し、欧米の展示会でも積極的に製品紹介を行っています。これにより同社は試薬・臨床検査薬を提供するだけでなく、その品質を最大限に発揮できる機器、検査の方法・システムまでを総合的に提案できる体制を確立。試薬・化成品・臨床検査薬に次ぐ第4の事業部門として、また他部門と連携してより幅広いソリューションを可能にする存在として、「機器部門」には大きな期待が寄せられています。

安定した経営を背景に、安心できる就業環境を実現。

1990年代後半から2000年代前半にかけて、多くの企業が社内の合理化を余儀なくされた時期も、同社はリストラ的な措置を一切行いませんでした。また新卒者の入社3年以内の早期退職率が30%といわれる昨今ですが、同社ではそれも10%ほど。抜群の定着率を誇っています。その背景にあるのはやはり「3つの事業の柱」による盤石の経営体制です。好不況に大きく左右されない安定した業績が社員に大きな安心感をもたらし、長く腰を据えて働ける環境を実現しているといえるでしょう。

もちろん「安定した業績」は、毎年5.0カ月分以上支給される賞与、家賃の60%を会社が負担する住宅手当をはじめとする「安定した待遇・福利厚生」にもつながっています。しっかりとした労働組合も存在し、労使の関係も良好。社内には常に落ち着いた穏やかな空気が流れています。

コンサルタントからのコメント

「試薬」「臨床検査薬」「化成品」の三つの事業部門の各部門ともに安定成長を続けており、新事業の「分析機器」も好調に推移しています。

同社担当させていただいて感じるのは、社員を非常に大切にする会社であるという事。
福利厚生の充実はもちろんの事、同社の採用スタンスからも、非常に社員一人一人を大切に考えている事が伺えます。

業界トップクラスの同社にご興味をお持ちの方は、是非一度お問い合わせ下さい。

(更新日 2008/08/01 )