好きなことや得意なことが明確にあって、それを生かしている人を見ると、なんだかうらやましく感じる時がある。振り返ると、自分は流されるままに順応して今の環境にいるように思う。自分で選び取った人生かと言われると、受け身のほうが多い気がして……。

流されるままに生きてもいいのです。与えられたものをまっとうすることで、胸を張って生きていけます。夢がなくても、才能がなくても、今自分が与えられている場所で輝く方法を3つまとめました。

与えられた場所で結果を出すコツ|片桐仁

片桐仁

独特のセンスでコアなファンが多い片桐仁さん。彫刻家や俳優など活躍の場を広げていて、才能の塊という印象が強いですが、「これまでやってきた仕事は、自分から望んだものではない」そうです。

美大の油画科に入ってゴッホになるつもりが、落ちて版画科に入ることになった。相方に誘われて芸人になった。映画監督に声をかけてもらったから俳優になった。

「でも、はじめから多分野に渡ってセンスがあったからこそ、多方面からお声掛けがあったのでは?」いえ、それが違うんです。与えられた場所で片桐さんなりに模索し、結果を出したからこそ、今の片桐さんがあるのです。

やってみてできないのと、「俺はこういう人間だから」という思い込みでやらないのとではまったく違います。僕はずっとバラエティ番組という怪物に対する恐怖心があって、自分はそういう現場に向いていないと思い込んでいました。しかし、たまたまクイズ番組の天の声のオファーがあって、一か八かやってみたら、不慣れな感じが逆に良いと言われました。あと楽しかったんです!

自分から始めたのではなく、誘われて始めた数々の仕事。片桐さんがその都度していった努力の仕方を、ぜひ記事で確かめてください。

才能がないから何でもやったら唯一無二の武器が見つかった|河相我聞

河相我聞

自分の武器ってなんだろう。周りの人や仕事に向き合った時に、「これが自分だ!」と声高に宣言できる“何か”が、自分の中にあるのだろうか。

俳優に歌手にアイドルに、さらにはラーメン屋や営業まで……才能がないからこそ仕事を選ばずなんでもやってきた河相我聞さん。体を張りすぎて、文字通り命からがら働いていました。

「僕、『自分を信じる力』が半端じゃないんですよ。(中略)それはやっぱり、みんなが毛嫌いすること、人がやらないことにチャレンジして、濃密な経験値を積んできたから。なんせ、拳銃を突き付けられても生き延びたわけですからね。たいていのことは楽勝に思えます」

若い頃、武器がないことに悩み、それゆえ「何でもやった」河相さん。それは結果的に、「自信」という唯一無二の武器を育てることにつながったようです。

「失敗したらどうしようとか、まったく考えなくなりました。だから、その時々で面白そうなことに躊躇(ちゅうちょ)なく飛び込める。実際、いろいろやりましたよ」

河相我聞さんの仕事を選ばないっぷりはなかなか真似できませんが、与えられたことをまっとうしてみると、見えてくることがあるようです。

与えられたものを楽しんで順応していくコツ|マシンガンズ・滝沢秀一

滝沢秀一

芸人さんはブレイクするまでにアルバイトを続けていたり、ブレイク後も俳優や小説家になったり、二足のわらじを履いている人が多いですよね。お笑いコンビ・マシンガンズの滝沢さんは、本業を「ゴミの清掃員」だと話します。たとえ求めていなかった仕事だとしても、腐らずに楽しみながらやり切ることが大切なのだそう。

滝沢:(中略)ゴールを設定しておけば、手段はなんでもいいから、流されても、その流されてるのを楽しめばいいかなって。

──どういうことでしょうか?

滝沢:たとえば、芸人として「売れる」ことをゴールに設定したら、ゴミ清掃でものすごく大変な日があっても、それはゴールまでのすごくいいシーンとして、必要になるわけじゃないですか。きっといい画が撮れているはずで。

悶々とするときもあるけど、ただ悶々としてるよりはなにかやってみた方が、失敗してもそれがネタになります。周りの人は、自分が思う以上に何も気にしてないですからね。芸人の場合、なにかやるよって言って失敗しても「でへへ」で済ませちゃいます。「でへへ」って、覚えておくと意外と便利ですよ。

どんな仕事でも、それはこれからの仕事や人生で生きてくる。だから流されながらも楽しんで取り組もうと思える、そんな記事です。

自分が求めていたことが仕事にならなくても、今与えられている環境で輝く方法はいくつもあります。与えられたものの中から適性を見出したり、楽しんだりする工夫が、人生を豊かにするのかもしれません。

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