社会人のみなさ−−−−ん! やらかしてますか−−−−?

社会人12年目の私、本日久々にやらかしました。Dybe!さんとのオンライン会議に、うっかり遅刻。罪悪感を一刻でも早く仕事に昇華したいと考え、頼まれてもいないのに、この禊コラムを勝手に書きだしたところでございます。

会社員を経て2年前に独立した、フリーランス編集者の小沢あやです。自分で言うのもなんですが、黒髪デコ出しだからか、周囲からは比較的「真面目でしっかりした人」に見られがちです。

おかげさまで、毎日ごはんを食べて、好きなお洋服を着て、推しに課金できるくらいには、なんとかお仕事をいただいています。

……でも、新卒時代から、結構やらかしてきました。今回は、過去の失敗を振り返りながら、うっかりさんのための「やらかしハック」を共有します。

【鉄則】やらかしは即、即、即、報告して謝る

やらかしは、初動が重要です。気まずいからと報告が遅れても、本当にロクなことがありません。

とくに新卒の場合はなおさらです。ミスったら、気がついた瞬間に「ごめんなさい!」と素直に謝り、その上で自分なりの改善策をきちんと伝えることが大事。

なぜかというと、やらかしたミスが会社にどんな損害をもたらすかは、若手社会人だと正確な判断がつかないこともあるからです。

「これくらいは大したことないから黙っておこう」という、「自分にとっては」些細なミスが、実はその後の進捗に大きな影響を及ぼし、リリースが遅れることもあるでしょう。

まれに「自分は『やらかした!』と思ったけど、有識者から見ると全然大したことなかった」という、ラッキーパターンもあります。

【やらかしハック①】自分のやらかし傾向と法則を知る

IT業界や医療現場では、障害や事故が発生すると、対応者が責任を持って「インシデントレポート」を書きます。

「発生時刻」「状況」「要因(原因)」「対処方法」「改善策」などを、簡潔にまとめるんです。反省や言い訳などの「感情」は含まないのがポイントです。

私は、やらかしてしまった際、日記にセルフインシデントレポートを書いています。おのずと、己のやらかし傾向とその対策が見えてくるんです。2つほど例をあげておきますね。

やらかしあるある①:営業なのに商談時に名刺を忘れて気まずい

たとえば、「名刺を忘れる」なら、「名刺を忘れないようにしよう!」と思うのは無駄です。心掛けるだけで忘れ物がなくなるくらいしっかりした人なら、そもそも忘れないはず。

この場合、どんな環境下で名刺を忘れることが多いのかを振り返ります。バッグやコートを変えたとき、大人数での会議後に名刺の補充を忘れたとき、といったところでしょうか。

理由がわかったら、「名刺入れを買い足してすべてのバッグに入れておく」「洋服のポケットや財布、スマホケースの内側などに名刺を数枚仕込んでおく」など、具体的な対策を立て、そもそも名刺を忘れる状況を潰します。名刺入れはダイソーでも買えるし、大きなコストもかかりません。

やらかしあるある②:うっかり寝過ごして会社に遅刻してしまう

「朝、うっかり寝過ごす」も同じで「早起きしよう!」と思うだけではダメです。具体的に、寝過ごしてしまった日の前日のお酒の量と種類(飲んだ水の量も)、直近の残業・睡眠時間などを振り返ると、気をつけるべきことがなんとなく見えてきます。

どうしても起きる自信がない人は、潔く、ギリギリまで寝ても大丈夫な仕組みを構築することが大事です。会社員時代、もし寝過ごしてしまったらパジャマすっぴんのまま会社までタクシーで行けばいいように、デスクの引き出しに着替えとメイクポーチを忍ばせるなど、対策をとっていました。

早起きできるようになってからも、重要な仕事の前日は、何食わぬ顔で渋谷新宿まで行けそうなUNIQLOのコットンワンピースをパジャマにして寝ることが多いです。

【やらかしハック②】デジモノに頼って「やらかしにくい仕組み」を作る

とにかく「人間、気をつけてもミスするときはミスる」「気合いだけではなんともならない」と認識することが大事です。「頑張るぞ!」の気分任せが一番危ないし、何も改善しません。

やらかしにくい仕組みを作るために、アプリやガジェットを活用するのも手です。私は朝自然光を浴びて強制的に目覚められるよう、毎朝7時に、カーテンを開けてくれるロボットを設置しています。

スケジュール管理は、手帳だけでなく、オンラインで。移動時間も計算して事前に登録します。アラームやタスク管理ツールと連携して、何重にも通知が届くようにしておくのが重要です。

……と、偉そうに書いたけど、今日のオンライン会議うっかり遅刻は、いつもつけているApple Watchをたまたま忘れていたからです。はい、ごめんなさい。

【やらかしハック③】『やばい!』と叫び、周囲に助けを求める

昔、法人営業をしていた頃、なんとしても売り上げを達成しなければいけない大型案件がありました。部署全員が燃えていましたし、私も若手なりに、本気で営業を頑張ったんです。

結果として順調に発注数も積み上がり、「私、営業部のエースじゃない?」と、調子に乗っていたのですが、まさかの血の気が引く自体に。発売日直前まで営業を粘った結果、肝心の商品が、全然足りなくなってしまったんです。

在庫管理画面を観た瞬間、死ぬかと思って、その場で「ごめんなさい! やっちゃいました! ●●、在庫足りないです!」と大声で申告。すると「どうしたの?」「あー、そりゃまずいね」と、社内の有識者たちが、私のデスクにわらわらと集まってきてくれました。

アポが入っている私の代わりに、先輩が倉庫まで商品を取りに行ってくれたり、在庫を多めに抱えていた取引先のバイヤーさんが一部返品してくれたりして、最終的には、なんとかなりました。

いたたまれない気持ちになりましたが「自分のやらかしだし、自分で解決しよう」と変に責任感を持って単独で動くよりも、即座に人を頼った方がピンチを切り抜けられる可能性が圧倒的に高くなる、という知見を得ました。

やらかしの数だけ人は強く、優しくなれる

「在庫全然足りない事件」解決後、ピンチを助けてくれた先輩が、過去の重大やらかし案件を懺悔告白してくれたのも、記憶に残っています。もちろん、最初から周囲の助けをアテにしたり、開き直ったりしてはいけないですが、みんな、失敗するんだなと。

今は丸腰の個人事業主なので、やらかしたら次はないですが…….。ちょくちょく遭遇する他人のやらかしに対しては、「私もあったあった〜!」「しょうがないね〜!」と、だいたいは寛容に受け止められます。

「○○さん、しばらく進捗連絡がないから、私からアラートをしたほうがいいな」

「だいぶ前に決めたスケジュールだから、うっかり忘れることもあるかも。『明日●時の取材、よろしくお願いします』と、ご挨拶がてらメールをしておこう」

などなど、先回りもできています。

やらかしは、完全チャラにはなりません。でも、その後の対応と仕事振りで巻き返すことにより、将来的に「あの時、超やばかったよね〜!」と、笑い話にできる可能性はあります

きっちり反省しつつ、過剰に凹まず。胸張って、お仕事やっていきましょう。

この記事を書いた人

小沢あや

小沢あや(おざわ・あや)

フリーランスのコンテンツプランナー / 編集者。大学卒業後、音楽レーベルでCD営業とアーティストPRを経験し、IT企業を経て2018年に独立。エッセイのほか、女性アイドルやミュージシャン、経営者のインタビューを多数制作。「ワーママのガジェット育児日記」「フリーランスな私たち」「きのう何作った?」など連載中。豊島区公認の池袋愛好家としても活動している。

Twitter:@hibicoto