30代で転職成功!失敗しないテクニック

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「30代だけど未経験の仕事に就いても大丈夫?」「管理職の経験がないとやっぱり不利?」。このように、転職に関する30代ならではの悩みはさまざまです。

ここでは30代の転職で知っておきたい、転職の成功率を上げるテクニックや採用担当者の評価ポイントをご紹介します。

30代の転職は不利?採用担当者の意見

30代になると社会経験も豊富になり、「もっと給与をもらいたい」「仕事の幅を広げたい」などの理由から転職を検討する人も多くなります。

しかし、30代の転職は20代と違って、自分が求めている条件と求人とのマッチングが難しくなる傾向になります。30代の転職の現実と、採用担当者が重視するポイントを整理してみましょう。

転職成功者の平均年齢は32.1歳

転職者の年齢割合を表した円グラフ。平均年齢は32.1歳。24~29歳がボリュームゾーン。以下、年齢:割合。24歳以下:9.5%。25~29歳:38.1%。30~34歳:23.8%。35~39歳:13.1%。40歳以上:15.5%。

転職サイトDODAが2017年下半期に行った調査によると、転職成功者の平均年齢は32.1歳です。

実際に転職した人のボリュームゾーンは25~29歳、次いで30~34歳となっており、20代の転職活動が活発なものの30代で転職する人も少なくないことがわかります。

即戦力の人材が評価される

30代にオススメの転職先。◯:同じ業界の同じ職種。◯:他の業界の同じ職種。✕:未経験職種(業界問わず)

30代に求められる条件は「即戦力であること」です。そのため、転職先には自身の経験が生かせる業界・職種を選ぶと成功しやすくなります。

最もおすすめなのは同業界・同職種の転職先を選ぶことですが、「商社の営業から保険の営業」のように業界を超えて活躍できるケースもあります。

採用担当者が見ているポイント

中途社員には、「◯◯の知識で業務を進めてくれる人が欲しい」「△△の分野を開拓してくれる経験者が欲しい」など、企業が現在抱えている問題をすぐに解決することが求められます。つまり、新卒と違って、企業側のコストをかけずに即戦力となる必要があるわけです。

転職はポジションと人材のマッチングがほぼすべてですから、求人情報から企業が求めるスキル・経験を理解し、持っていることをアピールできれば内定も近付くはず。

30代の転職では、とにかく実績のみを見て判断されます。まったく未経験の仕事にはチャレンジしないほうがベターです。

30代の応募者は柔軟性と適応力が必須

選考ではスキルや実績だけでなく、企業の社風に合うかどうか、人物面も見られます。30代の人材には前職との変化に対応する柔軟性と会社に溶け込む適応力が求められます。

「前の会社ではこうだった」と固定観念にとらわれてしまう人は、転職後も周囲に馴染めず大変な思いをするかもしれません。また、30代の転職では上司が年下になるケースもありますが、自身が新人であることを意識した謙虚な姿勢も必要です。

採用担当者が見ているポイント

新しい知識を吸収する柔軟性や、周囲との関係を築くコミュニケーション力も評価の対象です。転職では人間関係もリセットされるので、新しい環境に適応する能力はかなり重要です。

その分野のスペシャリストであっても、企業によって細かい部分のやり方が違うことは当たり前です。わからないことがあったとき、年下の相手であっても遠慮なく質問するなど自分からコミュニケーションを取れる人材は、入社後も早く職場に馴染んで活躍できるケースが多いでしょう。

マネジメント経験があると有利に

30代はビジネスマンとしても過渡期の年代です。30代前半であればまだプレイヤーの経験だけでも充分ですが、30代後半になるとプレイヤー兼管理職候補としての能力も評価されると考えましょう。

プロジェクト責任者やチームリーダーなどを経験しておくと、転職時の自己PRに役立つでしょう。

採用担当者が見ているポイント

年齢で大別すると、30代前半は即戦力としての能力がある人材、30代後半は幹部や次期リーダー候補にふさわしいリーダーシップを持つ人材が理想ですね。プレイヤーとしての実績はもちろんですが、小規模のプロジェクト単位であったとしても、マネジメントを行った経験があるとより採用意欲が高くなります。

ただし、募集しているポジションに対してオーバースペックの人物は「うちにはもったいないのでは」「給与が見合わないのでは」と躊躇してしまうので、あくまでも「求人に合う人物」が前提です。

転職成功率を上げるためのテクニック

30代は人生のターニングポイント。将来設計やキャリアプランを考えて転職を検討する人も少なくありません。

しかし、安易な転職は職歴を傷つけ、今後の転職に影響を与える可能性もあります。ここでは転職の成功率を上げるためのテクニックや、考えておくべきポイントを紹介します。

転職前に把握すべき3つのデメリット

30代の転職には3つの大きなデメリットがあります。転職が必ずしもマイナスに作用するとは限りませんが、転職にはリスクがあることを押さえておきましょう。

「転職前に把握すべき3つのデメリット」1:給与が上がるとは限らない。2:キャリアや人間関係がリセットされる。3:企業によって評価制度が異なる。

給与が上がるとは限らない

待遇アップを目的に転職する人もいますが、転職したからといって給与が上がるとは限りません。

厚生労働省「平成27年転職者実態調査」によると給与が増加した層は全体の40.4%で、36.1%はむしろ給与が下がったと回答しています。

キャリアや人間関係がリセットされる

転職すると、仕事内容によっては前職のキャリアや人間関係がリセットされ、ゼロからのスタートになります。前の会社で輝かしい成績を残していたとしても、転職先の評価にその実績は含まれません。

また、気心の知れた同僚や頼りにしていた上司もいなくなってしまいますので、自分自身の力が試されることになります。

企業によって評価制度が異なる

企業によって仕事の評価制度は異なるため、「前職で高収入だった人が転職先ではあまり評価されない」というのは珍しくないパターンです。

特に年功序列の企業でそれなりの給料をもらっていた人は、実力主義の企業へ転職した場合に評価が下がる可能性も。自分が納得行く評価を得られるかどうかは入ってみないとわからない部分もあります。

志望動機・退職理由を伝えるポイント

「退職理由・志望動機はポジティブに言い換えを」以下、before:after。給与が低い:実力で評価される会社で働きたい。人間関係が悪い:チームワークを活かせる職場で働きたい。

志望動機や退職理由は、たとえ本音ではネガティブな理由があったとしても、ポジティブな内容に変換しましょう。

「給与が低いから」「人間関係が悪いから」などの理由で退職する人がほとんどですが、本音をそのまま伝えてはいけません。退職に至った経緯を端的に説明した上で、「もっと実力を評価してくれる会社に行きたい」「チームワークを生かせる環境で働きたい」など、前向きなコメントに結びつければ、仕事への熱意をアピールできます。

前職の愚痴や批判はNGです。

マネジメントスキルのアピール方法

課長や部長などの肩書がなくても、プロジェクトリーダーや後輩指導の経験があればマネジメントスキルのアピールに活用できます。

面接では役職の話ではなく自分なりのマネジメント方法や、人をまとめるための工夫について説明しましょう。どのような苦労を乗り越え、どれだけの成果を出せたのか、具体的な事例で説明できると効果的です。

鋭い逆質問で好印象を与えよう

面接で「何か質問はありますか」と逆質問の時間が設けられることがあります。逆質問は企業への熱意や自己PRを伝える絶好のチャンス。ここで的確な質問をしておくと採用担当者からの評価もアップします。

業界の動向を踏まえた企業戦略に関する質問など、経験ある30代ならではの視点から質問できるとベストです。

また、人事や役員、社長など採用担当者の職位によって適切な質問も異なります。

※評価される逆質問の項目について詳しくは→『転職の面接でよくある質問34例と、評価を高める逆質問集

辞めるのは転職先を見つけてから

転職活動は在職のまま進めることが基本です。「忙しくて転職活動の時間が取れない」と悩む人もいますが、仕事を辞めた後にじっくり腰を据えて探そうとすると、どうしても理想が高くなりすぎて動きが鈍くなる人も少なくありません。

また、転職活動は交通費や書類代、スーツなど何かとお金がかかるもの。収入が絶たれることで、かえって金銭的・精神的な負担が大きくなってしまいます。「休日は応募書類を作成する」「寝る前の30分は企業研究を行う」など目標を決めて時間を有効に活用しましょう。

みんなの転職理由と疑問別の対処法

それでは実際に30代で転職した人は、どのような理由から転職を決めたのでしょうか。ここではよくある転職理由や、悩み別のアドバイスをご紹介します。

30代で最も多い転職理由とは?

30代の転職経験者を対象に行われた調査(厚生労働省)では、離職理由の上位に「労働条件が良くなかったから」「満足の行く仕事内容ではなかったから」などが上がっています。

また、30代男性に限定すると「会社の将来に不安を感じたから」という回答も上位にランクイン。30代で転職する人は、自身の状況に不安を覚えるとともに、将来的に長く働ける場所を求めていることが分かります。

30代の転職理由ランキング(1~5位を抜粋)。「30~34歳」順位:退職理由:%。1:賃金が低かった:30.1。。2:労働条件がよくなかった:27.0。3:仕事内容に不満:25.0。4:会社の将来に不安を感じた:24.4。5:能力・実績が正当に評価されず:20.2。「35~39歳」1:会社の将来に不安を感じた:32.5。2:労働条件が良くなかった:30.4。3:仕事内容に不満:34.6。4:賃金が低かった:21.7。5:能力・実績が正当に評価されず。

ここからはよくある疑問別に、応募者が意識すべきポイントをまとめます。

1転職して収入アップを目指すには?

「収入アップ」は転職理由として悪いものではありませんが、面接で第一の転職理由として話すのはNG。面接ではあくまで会社への熱意やスキルアップなどを志望理由としましょう。

給与について尋ねる際は「同年代・同ポジションの人材の給与はどれくらいでしょうか」「どのような成果を挙げるとどのぐらい昇給するのでしょうか」など、遠回しな表現を用いるとスムーズに聞き出せることもあります。

なお、専門的なスキルを生かす、管理職を務めるなど業務の範囲が広がる場合は、それを根拠に金額を上乗せすることも可能です。「家のローンがあるので給与を上げてほしい」などの個人的な理由は交渉の材料になりません。

230代の転職で資格は有利になる?

事務職なら簿記、外資系企業ならTOEICなど、業務に関連した資格であれば自己PRにも役立ちます。ただし、30代は即戦力の人材であるかどうかが重視されるため、「資格を持っているだけ」では有利になりません。資格は個人の実力を証明するためのサポート要素と考えておきましょう。

なお、資格を取得するなら在職中がベストです。退職するとブランクができるだけでなく、「即戦力」という最大の価値も失ってしまいます。

3転職回数が多いと不利?

一般に30代で転職回数が3~4回以上だと「転職回数が多い」と判断されます。転職回数が多いと「すぐ辞めてしまう人なのか」「人間関係に問題があるのではないか」などと不安を感じさせるため、第一印象は悪くなりがちです。

しかし、転職の理由をきちんと説明し採用担当者を納得させられれば問題ありません。

一見ばらばらに見える職歴でも、「人と接する仕事がしたい」「ものづくりに関わりたい」など何らかの軸があるはずです。転職先を選ぶときはその軸も併せてアピールすると、説得力のある自己PRになります。

事務職から海外渉外担当を目指すSさんの自己PR例(転職回数3回)

私の職歴は塾講師のアルバイト、ホテル(フロント)2社、商社(営業事務)1社と業界も職種もバラバラですが、「英語を使う仕事」を軸にさまざまな仕事に挑戦してきました。

塾では英語科目を担当し、ホテルでは英会話を、営業事務ではビジネス英語や、英語による文書作成のスキルを磨いてきました。商社勤務のため基本的な知識はありますし、プライベートでは海外旅行に行き現地の人と交流を楽しむなど、英会話の能力には自信があります。

この能力を御社の渉外担当で生かし、売上に貢献したいと考えています。

なお、職歴の勝手な省略は入社後のトラブルにつながります。職歴は必ず事実をそのまま記入しましょう。

4結婚・妊娠しても転職できる?

結婚しても働き続ける予定なら、結婚の直前・直後に転職しても大丈夫です。ただし、転職直後の寿退社は歓迎されないため避けましょう。

妊娠については、育休や育児休業給付金のことを考慮すると、育児が落ち着くまで転職を控えたほうが無難です。

育児・介護休業法では「入社1年未満の労働者」を労使協定により育休の対象外にできると定めているため、企業によっては入社後すぐに育休を取得できない可能性があります。もちろん、「仕事があまりにハードなので辞めたい」など、個人の事情によっては適切な判断は変わってきます。

※結婚・妊娠産前の転職について詳しくは→『転職のタイミングは?成功を導く転職計画術

まとめ

30代の転職は将来の人生設計やキャリアプランにも大きな影響を与えるからこそ、慎重に考えたい問題です。

20代と比べて厳しい状況にあることは事実ですが、企業のニーズに合致したスキル・実績をアピールできれば内定獲得も夢ではありません。転職のテクニックを駆使して、満足の行く転職を目指しましょう。

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