【仙台で転職したい人必見】求人傾向から仕事の探し方まで

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東日本大震災からまもなく6年。宮城県仙台市も大きな被害を受けた地域の一つです。街ではインフラの整備が進み、一時期の復興バブルも落ち着きつつあると言われてはいますが、今も求人数は堅調に伸び、転職がしやすい地域です。

震災後に職を失い、とりあえず就ける仕事で地元での生活をがんばってきた人は、そろそろ自分らしく働けるステージを求めたいころではないでしょうか。被災し、やむを得ず他府県へ移転した人の中にも、再び地元で仕事をしたいと熱い思いを抱いている人がいることでしょう。ここではそんな仙台で転職したい人に向けて、知っておくと役に立つ情報をお届します。

【目次】
1.気になる仙台での仕事事情~震災前と震災後~
あの企業も発祥 東北経済を司ってきた仙台市
震災復興支援で本社移転や支店を置く企業が増加
震災後の有効求人倍率 実は落ち込み知らず
仙台で働く人の年収もまずまず良好
2.転職前にまずチェック! 仙台の求人状況
未経験、第二新卒、中堅まで幅広く受け入れの傾向
土木・建設は採用ニーズが高め
製造業やサービス業、金融・不動産関連の求人も好調
今後求人数が伸びる注目株はIT関連か
3.仙台で理想の転職を叶える求人の探し方
求人サイトは地元密着型も要チェック
「自分に合う転職先とのマッチング」「キャリアチェンジしたい」なら転職エージェントへ
合同説明会や転職セミナーでも情報収集
ハローワークの震災被災者対象求人サービスも利用
U・Iターン希望者が知っておきたい自治体の再就職支援
4.まとめ

1.気になる仙台での仕事事情~震災前と震災後~

あの企業も発祥 東北経済を司ってきた仙台市

地理的な条件に恵まれ、大規模な人口を有し、十分な都市機能を備えた宮城県。中でも仙台市は東北地方のビジネスの中心地として、古くから重要な役割を果たしています。

特に盛んなのはサービスなどの第三次産業。学校や官公庁、多種多様な企業が集中し人口が多いことから、飲食や卸売・小売業には勢いがあります。

仙台発祥の企業はいくつかあり、有名どころでは七十七銀行、ピーチ・ジョン、ストロベリーコーンズ、元禄寿司、ホシザキ東北株式会社など。このほかにも全国的に名前が知られた中小企業が多く活躍し、地域を盛り上げてきました。

東北地方で生まれた若者は、大学進学などを機に首都圏へと出てそのまま就職してしまうことも多いですが、地元に残った人は昔から働き口の多い仙台に職を求めることもあるようです。

震災復興支援で本社移転や支店を置く企業が増加

pixta_15631775_M_R2011年に起きた東日本大震災では仙台の街も一時は壊滅状態になったものの、5年の歳月を経て復興しつつあります

安全確保のためにいったん社員を仙台から離れてさせていた企業は、震災前と同じように営業を再開。また、現在は落ち着ついた復興バブルも活気を取り戻す追い風となりました。

全国の企業が震災復興支援で仙台に本社を移転したり、工場や支店を開設したりする動きが加速し、人々や街には少しずつにぎわいが戻ってきています。
しかし、被害が大きかった沿岸部はインフラの整備もスムーズには進まず、防災対策などの課題が山積。いまだ手付かずのエリアもあり、まだまだ完全に復興とは言えません。

震災後の有効求人倍率 実は落ち込み知らず

ここ数年の仙台における有効求人倍率は実のところ右肩上がりです

震災前からの求人倍率の推移を示したグラフを見ると、平成22年までは微増減を繰り返していた求人数に平成23年は明らかな伸びが見られます。

先日宮城県が公表した「平成28年第3四半期(7~9月期)の宮城県の経済状況」では「生産が持ち直しており、求人倍率は高水準で推移しているなど、基調としては緩やかに回復している」と報告されています。

実際に有効求人倍率は前年同期差が7期連続の上昇、新規求人倍率は前年同期差が7期連続の上昇となっています。

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出典:宮城県の経済動向 平成28年第3四半期(7月~9月期)

いくつかの大手求人サイトをのぞいてみても、仙台を勤務地とする求人は他の東北地域と比べると多く、新規参入の企業が増えていることもあり、豊富な人材が求められています。

仙台で働く人の年収もまずまず良好

では、仙台で働く会社員の年収はどうなのでしょうか。

東洋経済オンラインが2016年に発表した「平均年収北海道・東北73社ランキング」によると、1位がはじもとホールディングスで933万円。同社は震災後の平成24年にきらやか銀行と仙台銀行が経営統合して生まれた地方銀行です。

さらに3位に七十七銀行(724万円)、4位に東北電力(716万円)と続き、9位にユアテック(649万円)の名前が挙がっています。このように仙台に本社を置く4社がトップテン入りを果たしており、まずまず良好な状況と言えるのではないでしょうか。

しかし、全国ランキングで見るとトップテンに手が届く仙台の企業はなく、これからの活躍に期待したいところです。

2.転職前にまずチェック! 仙台の求人状況

未経験、第二新卒、中堅まで幅広く受け入れの傾向

震災後の人口減で働き手を失った仙台では、多くの職種が人材不足に陥っています。先に示したグラフからもわかるように、現在は有効求人数が有効求職者数を上回る売り手市場です。即戦力として期待がかかる経験者はもちろん未経験者にもチャンスが多く転がっており、転職希望者にとって有利であることは間違いありません。

求人情報には専門職であっても「未経験者大歓迎」の文字が踊り、キャリアチェンジも叶いやすいと言えます。また「第二新卒も活躍中」や「満60歳未満の方もOK」といった記載が目立つことからもニーズの幅広さがうかがえるでしょう。さらに店長候補やマネジャー職の募集が多い点にも注目したいところ。これまでの実績や経験に自信がある人にはキャリアアップを目指すチャンスも広がっています。

ただ、こうした状況を楽観視ばかりもしていられません。求人数の多さは転職につながりやすい反面、サービス業など職種によっては労働環境が悪く賃金が低かったりもします。日本人の働き手が確保できないことから、低賃金でも働いてもらえる外国人を積極的に採用するところも増えつつあり、今後は土木・建設など一部の職種でも労働環境や収入面にさらに厳しい現状が生まれるかもしれません。

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出典:データで見る仙台の産業 平成28年度

売り手市場が大半を占める中、買い手市場の職種もあります。それが、転職希望者が多い事務職。上のグラフでは事務職の有効求人数は有効求職者数の3分の1ほどしかありません。この現状を見ると、強く希望する人以外は別の職種にチャレンジしたほうが賢明かもしれません。

土木・建設は採用ニーズが高め

pixta_13454994_M_R企業ビルや公共施設の再建、住宅の復旧、沿岸地域の防災対策整備などが急ピッチに進む今、土木・建設関係は多くの人材を求めています。資格があれば優遇される専門職でもあり、経験者はスムーズな転職に結びつきやすいでしょう。
震災後は多くの人材が首都圏をはじめ全国から仙台に来ていましたが、昨今は東京オリンピック施設の整備が重なり、県外からの働き手がそちらに流れ、人材の取り合いや不足がますます深刻化するのではと危惧する声があります。また資材の高騰により人件費が削られる事態も発生しているというニュースも。

現場の高齢化が進む中、業界の未来を背負う若手は未経験でも採用される率が高いと言えますが、やはり仕事はきつく体力勝負。

だからといって高収入が見込めるわけでもないことは心に留めておく必要があります。人材不足を補うために外国人労働者に広く門戸が開放されている現実も知っておきましょう。

製造業やサービス業、金融・不動産関連の求人も好調

仙台は東北地方の中でも特に人口が集中しているため、生活の充実に伴う製造業やサービス業の求人も好調です。どちらも未経験者でもやる気があれば比較的転職しやすい職種でしょう。

震災後は小売店や飲食店などの新規オープンが続いているため、オープニングスタッフとして気持ちを新たに働ける職場にも事欠きません。

しかし賃金の低下が著しく、正社員として採用されても十分な年収が望めないデメリットも。またサービス業の中でも飲食店やホテルなどは求人に「外国人OK」と記載しているところが多く、賃金が低い恐れがあります。

製造業やサービス業に負けず劣らず求人数が多く、幅広い人材が求められているのが金融関連や保険関係、不動産関係の営業職です。これらの業種は一般的に扱う商品が高額で売りにくいうえノルマを課せられることがあったり、被災者への手続き対応などに追われて多忙を極め疲弊することもあったりするため、離職率はやや高め。

しかしコミュニケーション能力や交渉能力に長けた人、粘り強い人には向く職種なので、興味があればチャレンジしてみてはどうでしょうか。

今後求人数が伸びる注目株はIT関連か

宮城県で今静かに熱い分野がIT業界です。県では雇用創出効果の高さに注目し、情報サービス関連産業の早期復旧・復興を目指すため、平成24年にIT産業版の復興特区の認可を受けました。

「ソフトウェア業、情報処理・提供サービス業」「インターネット付随サービス業」「デジタルコンテンツ関連業」など7業種の事業者が復興産業集積区域内で被災者雇用などを行う場合は税制上の特例措置を受けることができ、業界が飛躍する弾みとなっています。

また、県内のIT企業約200社が集結した一般社団法人宮城県情報サービス産業協会が共同拠点となる仙台開発センターを仙台に置き、一丸となって開発作業を進めたりたりするなど、県をあげてIT事業の拡大化に取り組んでいます

それに伴い仙台ではIT技術者の育成にも意欲的。今後はSEなどの専門職が活躍する場が増えていくことも予想されます。すぐに転職につながるとは言い切れませんが、関心のある人は動向に注目しておくとよいかもしれません。

3.仙台で理想の転職を叶える求人の探し方

求人サイトは地元密着型も要チェック

pixta_22156987_M_R転職活動を行うとき、まずは手軽な求人サイトのチェックから始める人が多いでしょう。検索上位に引っかかってくる大手のサイトは、情報量も多く頼りになります。

また地方での転職でより味方となってくれるのが地方密着型のサイトです。大手サイトでは拾えない地元の小さな企業なども掲載されているので、併用するとよいでしょう。以下に人気の大手サイトと東北地方の求人に強いサイトを紹介します。

マイナビ転職
自社でのみ取り扱う求人件数の多さに自信を持つサイト。仙台の求人登録件数は590件

リクナビNEXT
求人検索だけでなく、転職を成功させるためのノウハウを書いたコンテンツもあり困ったときに役立つ。仙台の求人登録件数は606件

DODA(デューダ)
東北地方の求人の中でも宮城県の件数を多く有しているサイト。仙台の求人登録件数は601件

仙天ナビ
仙台や東北地方の正社員求人最大級をうたう転職サイト。U・Iターン向けのコンテンツもあり。求人登録件数は482件

(求人登録件数はいずれも2017年1月30日現在)

「自分に合う転職先とのマッチング」「キャリアチェンジしたい」なら転職エージェントへ

地方での転職活動は都市部とは違い、情報量の少なさや活動方法に行き詰まりを感じることもしばしば。そんなときは転職エージェントを利用するのも一案です。地方都市に根ざしたサポートを行うエージェントもあります。

リージョナルキャリア宮城
取り扱う求人の90%以上が地元に本社がある企業。地方での転職活動が難しいと言われる30歳以上に特化しコンサルティングを行っている

ネオスタッフネクスト
仙台エリアに完全特化して実績を積んできた会社。専任コンサルタント制でスピーディーな転職を目指す

ヒューレックス株式会社
仙台に本社を置く転職エージェント。東北企業との結びつきが強く、独自のネットワークを駆使したマッチングが期待できる

こうした転職エージェントは地元の大手企業とのパイプを持っていることが多いのが特徴の一つ。登録者にはメディアには掲載されていない求人案件をオープンにしてマッチングを行ってくれます

またコンサルタントが面接で希望や悩みをとことん聞いてくれたり、自分の気づかなかった能力や特性を引き出してくれたりとサポートが手厚いため、転職活動の不安が軽減される点もメリットです。

自分に合う転職先がなかなか見つからない人や思い切ってキャリアチェンジしたい人は、コンサルタントの客観的な視点が理想の転職につながるかもしれません。これまで培ったキャリアを生かして大企業で働きたい人にはエージェントのバックアップがあれば心強いでしょう。

44歳以下の転職希望者は県が若年者向けに就職支援を行っている「みやぎジョブカフェ」の利用もおすすめです。

合同説明会や転職セミナーでも情報収集

一日でも早く転職をするためには、多くの企業が一堂に会する合同説明会や転職セミナーに参加するのも手です。

会場では目的をもって積極的に動くことがポイント。採用担当者と直接話すことで自分をアピールできたり、会社の雰囲気を知ることができたり、欲しかった情報が得られたりと、行動した分だけ収穫が期待できるでしょう。
仙台・宮城UIJターン就職セミナー&合同企業説明会

ハローワークの震災被災者対象求人サービスも利用

転職活動を行うときは、ハローワークのサービスも大いに活用したいところ。東日本大震災で被災した人には専用の求人情報検索があります
被災者の方を積極的に支援してくれる求人や住まいも提供してくれる求人など、被災者にとって有益な情報と結びつけてくれるので便利です。
ハローワークインターネットサービス 東日本大震災被災者の方々を対象にした求人情報検索

U・Iターン希望者が知っておきたい自治体の再就職支援

働き手を仙台に呼び戻したいと考えている自治体では、U・Iターン希望者を積極的にサポートしています。
県内の中小企業等の経営強化につながるような人材には「宮城県プロフェッショナル人材UIJターン助成金事業」を設け、受け入れ態勢を整備。また、先にも紹介したような就職セミナーや合同説明会も定期的に開催しています。

本気でU・Iターンを考えている人は、移住者向けのさまざまな情報がまとめて掲載されているサイトをチェックするのもおすすめです。
みやぎ移住ガイド

仙台周辺は緑が多く教育環境や医療設備が整っています。新幹線を利用すれば東京まで1時間40分程度とアクセスも良いことから支店を置く企業が多く、働き盛りの世代がU・Iターンを選びやすい地域かもしれません。

しかし、家族とのゆったりとした暮らしと引き換えに、収入が減ったり通勤に時間がかかるなど、ある程度の犠牲が伴うことは頭の片隅にとどめておいてください。

4.まとめ

いかがでしたか。仙台は復興に向けて一歩ずつ前に進んでいます。転職を希望する人は、自分の成長のためにも、また地域を活性化させるためにも、より活躍できる場を求めてみてはどうでしょうか。