年収・ノウハウ・実態までご紹介 商社への転職って実際どう?

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高給かつスケールの大きい業務に携われるイメージの商社は、転職市場でも大きな人気を誇っています。

この記事では、「商社に必要されるのってどんな人材?」「7大商社って実際どうなの?」といった疑問お答えします。

未経験から商社に転職は可能? 商社の転職基礎知識

まずは、「そもそも商社とは何か」「未経験から商社に転職はできるのか」など商社に転職する上で前提となる知識をご紹介します。

商社とは?事業内容をおさらい

商社とは、商品やサービスの需要先と供給元をつなげる仕組みを作る会社です。

その主な事業は「トレーディング」と「事業投資」の2つに大きく分けられます。

トレーディング

トレーディングは、あらゆる分野で売り手と買い手を結びつける、商社の基本機能ともいえる事業です。

取引相手を探す情報コストや取引相手の経営状態を調べる調査コストなどを肩代わりする代わりに、仲介手数料や売買差益によるマージンを得ることで商社は利益を上げています。

事業投資

事業投資は、商社が持つ豊富な情報や人的資源、資金などを有力な事業に投入して、投資先の価値向上を図る事業です。

その結果得られる取込利益や配当の増加、株価の上昇によって商社は利益を獲得します。また、投資先との関係強化や自社の市場を拡大することも目的として挙げられます。近年の商社はトレーディング以上に事業投資に力を入れているといわれています。

総合商社と専門商社の違いとは?

商社には総合商社と専門商社の2種類がありますが、その違いは扱う商品の種類です。

総合商社は「カップラーメンからロケットまで」というフレーズに象徴されるように、食品や繊維から石油や自動車・ロケットまでさまざまな品目を取り扱いますが、専門商社は特定の分野だけに特化しています。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

総合商社は7社のみ!ビジネスの幅や規模が大きい

現在、一般に総合商社と呼ばれる日本の会社は、三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅・豊田通商・双日の7社しかありません(※)。

これらはまとめて「7大商社」と呼ばれ、それぞれに得意分野があります。例えば三井物産は石油や天然ガスといった資源分野で大きなシェアを誇っており、伊藤忠商事は繊維や食料といった非資源分野に強いです。

転職において専門商社と比べた総合商社の魅力は、なにより収入が高いことです。総合商社7社の平均年収はおおよそ1,000万円~1,400万円。専門商社の平均年収は700万円~1,000万円であり、比べての高収入ぶりは一目瞭然です。

また、事業規模の大きさと扱う商品の幅広さは、スケール感のある仕事を成し遂げたい方に大きなやりがいを与えるでしょう。

(※)多分野の品目を扱う企業はほかにもありますが、この記事では大手7社を狭義の総合商社として解説します。

専門商社は特定分野に精通できる

専門商社は、特定の分野の商品を専門に取り扱います

その分野は、大きく分けて繊維・アパレル、機械・半導体、鉄鋼、科学、食品、医薬品、日用品、燃料・エネルギーの8系統に分けられます。

また、専門商社はその成り立ちによって総合商社系・メーカー系・独立系の3種類に分類されます。それぞれの概要は以下の通りです。

総合商社系

総合商社を親会社とする専門商社です。

総合商社の人脈や規模の大きさを利用できるのが強みで、親会社の社風を受け継ぐ傾向にあります。

<例>三菱食品(食品系)、伊藤忠丸紅鉄鋼(鉄鋼系)

メーカー系

メーカーを親会社とする専門商社です。

業績が赤字になったとしてもメーカーが補填してくれるため、給料・生活の安定感は抜群です。また、商材が決まっているため、営業の戦略が立てやすいです。

<例>キャノンマーケティングジャパン(機械・半導体系)、東レインターナショナル(繊維・アパレル系)

独立系

総合商社系・メーカー系と違い親会社を持たない独立した専門商社を指します。商材や販路が限定されないため、仕事の自由度が高く、風通しが良いといわれています。

<例>スズケン(医薬品系)、あらた(日用品系)

総合商社と比べた専門商社の一番の魅力は、特定の分野においてエキスパートとなれることです。

たとえば総合商社では取り扱わない世界市場規模数百億円程度の機械の販売など、特定分野の商品に関する深い知識を生かし、“自分にしかできない”仕事を成し遂げるのは専門商社ならでは醍醐味です。

また、専門商社は総合商社に比べて現場に足を運び人と関わるような泥臭い営業の仕事が多いため、売り手と買い手を結びつける過程に深く関われます。

商社の魅力は高い給料と事業スケールの大きさ

商社の魅力は、給料の高さと事業スケールの大きさ五大商社の平均年収は軒並み1,000万円を軽く超えています。

大手商社に勤務すれば、30代で年収1,000万円以上受け取ることも夢ではありません。

2019年版、5大商社の平均年収ランキング表。以下、順位(トップ500社における順位):企業名_平均年収_前年比(平均年齢)。6:三菱商事_1,540万円_154万円(42.7歳)。11:伊藤忠商事_1,460万円_77万円(41.6歳)。14:三井物産_1,419万円_206万円(42.1歳)。21:丸紅_1,322万円_101万円(41.6歳)。25:住友商事_1,304万円_49万円(42.7歳)。※トップ500社における順位

※出典:最新!平均年収「全国トップ500社」ランキング(2019年1月4日公表)|東洋経済オンライン

また、商社は事業スケールが大きく、扱っている商材によっては1人で何百億円も動かす規模の大きな仕事に携われます。

さらに、商社は世界中にネットワークを持つため、海外勤務を行い、グローバルに活躍したい方にもおすすめです。

商社のネックは激務と転勤の多さ

商社は代表的な激務の業界の1つです。扱っている商品の数が多い商社の業務量はそもそも膨大な上、人脈が非常に重要なため接待も多く、ほとんど気の休まる暇がないことも。

また、住む場所にこだわりのある方は、商社は避けた方が無難でしょう。世界中に拠点を持つ商社では、転勤は日常茶飯事です。転勤は基本的に拒否することはできません。

日本のような快適な生活は期待できない発展途上国や、治安があまり良くない国に転勤させられる可能性もあります。

未経験から商社に転職は可能

未経験から商社に転職することは可能です。総合商社・専門商社を問わず多くの商社が中途採用を実施しています。

ただし、第二新卒でない限り中途で求められるのはほとんどが“即戦力”の人材。採用されるには、スキルや前職での経験を生かしてすぐに活躍できると証明することが不可欠です。

また、中途採用は常に募集があるわけではなく、職種に欠員が出た時点で募集されることになります。そのため、既に行きたい会社が決まっている人は、求人サイトや企業のキャリア採用ページを定期的に訪れて新たな求人がないかをチェックしてください。

志望先がキャリアエントリー制度を採用している場合は、事前の登録を忘れずに行いましょう。

「キャリアエントリー」とは?

キャリアエントリーとは、志望先の採用サイトに「職務経歴」「スキル」「資格」といったキャリアにまつわる情報を登録することです。

キャリアエントリーをすることで、企業がその情報に合致する人材を必要とした場合に中途採用のオファーを受けることができます。

大手総合商社でもキャリアエントリー制度を行っています。

女性総合職はまだ少ないが増加傾向

『就職四季報2020年度版』によると、総合商社における女性社員の割合は、20~30%弱。そのうち約半分は一般職として採用されているため、女性総合職の割合は10~20%程度だと考えられます。

管理職として活躍する女性の割合も多いとはいえず、例えば三菱商事では執行役員49名の全員が男性です(2018年6月30日時点)。

ただし、各商社が女性活躍推進を目標の1つとして掲げており、実際に総合職採用の女性数や管理職に占める女性の割合は増加傾向にあるようです。

<女性活躍を推進する活動例>

中途採用者でも商社で出世は可能

中途採用者でも実力を示すことができれば商社で出世することは可能です。

ネットなどでまことしやかに語られるように、新卒で入社した社員しか出世できないわけではありません。

ただし、新卒から経験を積み上げてきた生え抜きの社員に、出世競争におけるアドバンテージがあるのは事実です。中途採用者が商社で出世するには、新卒採用者以上の努力が必要なのは間違いないでしょう。

商社に転職するためのポイントとおすすめ転職エージェント

商社は非常に人気が高く、転職するにはしっかりとポイントを押さえた対策が不可欠です。商社に転職するためのノウハウとツールをまとめてご説明します。

商社に転職するための5ポイント

商社に転職するために意識するべき5つのポイントをご紹介します。

1自分の専門分野を持つ

中途採用の場合、商社には専門性を持つ人材が採用されやすいです。

総合商社の仕事は基本的に何でも屋であるため、1つの業務に対する専門性は育ちにくいといわれています。そのため、ある分野において専門性を持ち、高度な作業を行える人材を求めています。

例えば長年中国企業と取引してきたため人脈が広く、北京語・広東語も話せるといった人材は、アジア市場の開拓を図っている商社に求められる人材です。

専門商社の場合は、その会社が専門とする分野に通じた人材が採用されやすいです。例えば鉄鋼系であれば、鉄鋼メーカーで勤務しており、業界での人脈や海外に製品を売り込むノウハウがある人材は重宝されるでしょう。

2マネジメント経験を積む

総合商社では、経営や部署のマネジメントなどの経験を持つ人物を求めています。その理由は、現在総合商社が「事業投資」分野の事業に力を入れているからです。

特定の事業にカネ・ヒト・モノを投じる事業投資では、広い視点で人材や市場を俯瞰する経営的なセンスが求められます。そのため、マネジメントスキルを持つ人材が重要になるのです。

3英語力を身に付ける

世界を相手に商売をする商社では英語力は不可欠だといえます。この場合の英語力は学校教育で学んできた英語力とはやや異なり、海外の販売元と交渉したり、販売先と契約を結んだりするための“ビジネスで使える”英語力を指します。

そのため履歴書や面接では、TOEICの点数や英検などの資格を取得したことよりも、外国で勤務した経験や海外メーカーと取引を行った経験など、実際に英語を使って仕事をした経験をアピールすべきでしょう。

4専門商社や総合商社の事業子会社を視野に入れる

商社といえば総合商社と考えている方も多いのではないでしょうか? しかし、総合商社の中途採用は非常に高倍率で、応募する人材のレベルも高いです。

また、折角自分にアピールできる専門性があっても、そのスキルを必要とする部署・職種に欠員がなければ応募することすらできません。

その点、専門商社や総合商社の事業子会社ならば、自分の専門性を確実にアピールすることができます。また、企業数と規模の多様さは総合商社とは比べ物にならないほど多いため、その分採用される確率も高くなります。

専門商社に入社し、商社の文化を学びつつ自分の専門性を磨いてから総合商社に転職するのも1つの手です。

5転職エージェントを利用する

商社への転職には転職エージェントを利用するのがおすすめです。そのメリットは2つ。

1つは応募したい求人の詳しい情報を手に入れられることです。商社それぞれの社風や待遇、面接官のキャラクターなどの情報を、業界で長年転職を支援してきたコンサルタントから教えてもらえます。

もう1つは、コンサルタントによるキャリア分析が受けられることです。スキルや経験をヒアリングした上で、「総合商社にも受かる可能性が高い」「専門商社で生かせる経験がある」などどんな企業があなたを求めているかを客観的に教えてくれます。その分析は、商社への転職戦略を立てる上で大きなカギとなるでしょう。

商社に強い転職エージェント5選

商社への転職に強い5つの転職エージェントをご紹介します。

規模の大きいリクルートエージェント

「転職成功実績No,1」のエージェントです。

全国に拠点を構えているため、どの地域であっても直接転職相談ができる、公開・非公開含め5,000件以上の商社の求人がそろっているなど、リクルートブランドに支えられた規模の大きさが魅力です。

非公開求人の多いdoda

「転職者満足度No.1」のエージェントです。

その背景にあるのは業界最大級の求人数と、ヘッドハンターの紹介や企業から直接メールが届くスカウトメールなど多様なサービス。求人の8~9割が一般には公開されていないため、登録することで転職先商社の選択肢が大きく広がります。

高収入求人を狙いやすいビズリーチ

ビズリーチはヘッドハンティング型のエージェントです。

年収750万円以上の高収入求人が多く、総合商社・大手専門商社への転職を狙う方におすすめです。ただし、その分人材に求められるレベルは高いため、自らの実力・経歴に自信がある方にのみ向いています。

グローバル企業に特化したJAC リクルートメント

JACリクルートメントはグローバル企業への転職に特化したエージェントです。

そのため、語学力に自信があり、海外でバリバリ働きたい方におすすめです。マネジメント職や専門職の転職に特化しているため、既に商社業界に精通しておりキャリアアップを狙いたい方に向いているでしょう。

サポートが手厚いSpring転職エージェント

Spring転職エージェントはキャリアコンサルタントの手厚いサポートが特長です。

企業との交渉代行や、地方の方向けの個別転職相談会の開催など細かい気配りが行き届いています。登録後すぐにコンサルタントから連絡が来るため、とにかく早く商社への転職を進めたい方におすすめです。

コラム:商社の一般職・事務職に転職するには?

中途入社で商社の一般職・事務職になるには、欠員が出たタイミングを逃さないことが重要です。

ほとんどが新卒から採用される商社の一般職は、総合職と同じかそれ以上に狭き門。転職エージェントに登録したうえで、商社の求人をこまめにチェックしてください。

正社員ではなく契約社員や派遣社員の募集が多いため、雇用形態にこだわらない方が採用される確率は高いでしょう。

年収・有給消化日数……商社業界人気企業の転職データ総まとめ

平均年収、有休消化年平均日数など、商社における人気企業の転職データをまとめました。。

平均年収から有休消化率、女性の割合まで7大商社の転職データ

平均年収、平均残業時間、有休消化率など7大商社の気になる転職データについて調べました。

なお、記事中のデータは『就職四季報 2020年度版』と各企業サイトの企業情報を元にしています。

※出典:東洋経済新報社「就職四季報 2020年度版」(2018、東洋経済新報社)

三菱商事

  • 平均年収:1,541万円
  • 平均年齢:43歳
  • 平均残業時間:24.7時間
  • 有休消化年平均日数:13.2日
  • 女性の割合:26%
  • 関連専門商社:メタルワン(鉄鋼系)、エム・エス・ケー農業機械(機械系)など。
  • キャリア採用サイト:http://www.career-mc.com/career/

三菱商事は総資産や売上、純利益など多くの指標で商社業界のトップに位置する企業です。

得意分野はエネルギー、金属、日用品、機械など適度に分散しており、バランスの良さが強みです。子会社・関連会社は1,000社を超え、従業員数は単体で6,000名以上、グループ会社もあわせると77,000名以上となります(2018年3月31日時点)。

近年ではコンビニエンスストア大手のローソンが子会社となりました。「組織の三菱」という言葉があるように社風は体育会系で、上下関係を重んじる文化だといわれています。

伊藤忠商事

  • 平均年収:1,461万円
  • 平均年齢:41歳
  • 平均残業時間:34.5時間
  • 有休消化年平均日数:11.7日
  • 女性の割合:24%
  • 関連専門商社:伊藤忠エネクス(燃料・エネルギー系)、伊藤忠食糧(食品系)など。
  • キャリア採用サイト:http://career.itochu.co.jp/career/

伊藤忠商事は2000年代まで純利益で見て4位でしたが、食料・繊維など非資源分野の増益を背景に躍進し、2016年3月期には初めて1位となりました(2018年3月期は3位)。

また、ビジネス雑誌『PRESIDENT』に掲載された「幸せな会社」ランキングでは2位にランクイン。これは、平均年収など待遇の良さに加えて、午後8時以降の残業を原則禁じる「朝型勤務」や夜の宴席を1次会で終わりにする「110運動」など社員のライフワークバランスを重視する施策が評価されたためと推察されます。

三井物産

  • 平均年収:1,420万円
  • 平均年齢:42歳
  • 平均残業時間:18.9時間
  • 有休消化年平均日数:13.9日
  • 女性の割合:28%
  • 関連専門商社:三井物産ケミカル(化学系)、リテールシステムサービス株式会社(食品・日用品系)など。
  • キャリア採用サイト:https://career.mitsui.com/recruit/

三井物産は「資源商社の雄」と呼ばれ燃料・エネルギー部門を事業の柱とし、長年純利益などの指標において商社業界2位の座に君臨していました。

現在は資源分野にさらに力を入れつつも、機械や化学品など非資源分野にも注力して、安定した収益が得られる事業づくりを図っています。

社風としては「人の三井」といわれるように、ほかの総合商社に比べて社員1人1人の「個性」を重視する傾向にあるといわれています。

住友商事

  • 平均年収:1,304万円
  • 平均年齢:43歳
  • 平均残業時間:不明
  • 有休消化年平均日数:14.2日
  • 女性の割合:23%
  • 関連専門商社:住友商事ケミカル株式会社(化学系)、住商フーズ株式会社(食品系)など。
  • キャリア採用サイト:https://job.axol.jp/16/c/sumitomocorp/entry/shokushu

住友商事は長年、三菱商事、三井物産とセットで御三家と呼ばれてきた伝統ある総合商社です。

御三家の中でも非資源分野に強いのが特徴で、輸送機や日用品、メディア、インフラなど多彩な分野で存在感を発揮していました。

現在は2015年度に多額の投資をした資源分野で大きな損失を出した反省を踏まえて、自動車や社会インフラなど成長性の高い分野に力を注ぐ経営戦略を立てています。社風としては、他社と比べて保守的で、リスク管理に秀でているといわれています。

丸紅

  • 平均年収:1,322万円
  • 平均年齢:42歳
  • 平均残業時間:19.2時間
  • 有休消化年平均日数:12.3日
  • 女性の割合:24%
  • 関連専門商社:丸紅インテックス(日用品系)、山星屋(食品系)など。
  • キャリア採用サイト:http://www.marubeni-careers.com/

丸紅は、近年純利益などの指標において5位の位置を占め続けています。

三菱商事から丸紅までの5社はまとめて5大商社と呼ばれ、トップ総合商社の代名詞とされてきました。

丸紅は電力や穀物といった部門で強みを発揮しており、国内トップの地位を築いています。特に穀物分野では2013年に米国穀物大手ガビロン社を買収したことで業界トップとなりました。

社風としては、風通しが良く、若手に大きな裁量が与えられる傾向にあります。

双日

  • 平均年収:1,103万円
  • 平均年齢:42歳
  • 平均残業時間:28.3時間
  • 有休消化年平均日数:13.9日
  • 女性の割合:22%
  • 関連専門商社:双日マシナリー(機械系)、双日ファッション株式会社(繊維・アパレル系)など。
  • キャリア採用サイト:https://mypage.1150.i-web.jpn.com/sojitz-career/

 双日は2003年にニチメン・日商岩井の合併により発足しました。多大な負債を抱えた二社の合併だったため、経営は苦しいスタートでしたが、着実に利益を上げ、7大商社の一角として安定した収益を確保できるようになりました。

航空機の販売活動において強みを持ち、米国ボーイング社の販売代理店として国内トップのシェアを誇っています。

社風は典型的な体育会系であり、情熱とハングリー精神にあふれる人材が多いといわれています。

豊田通商

  • 平均年収:1,052万円
  • 平均年齢:42歳
  • 平均残業時間:21.7時間
  • 有休消化年平均日数:12.4日
  • 女性の割合:30%
  • 関連専門商社:豊通鉄鋼販売(鉄鋼系)、豊通ファッションエクスプレス(繊維・アパレル系)など。
  • キャリア採用サイト:http://www.toyota-tsusho-careers.com/

1948年にトヨタグループの商事部門を継承して設立され、2006年に独立系総合商社のトーメンと合併することで総合商社となりました。

トヨタとのつながりという大きなアドバンテージを持つ自動車部門に金属・化学品を加えた3分野を基幹事業としています

これからのビジョンとして、自動車部門を起点に生活環境の向上や地球課題の解決に貢献することが掲げられています。

社風としては横のつながりの強さと、チャレンジを奨励する雰囲気が挙げられます。

【商材別】トップ専門商社の転職データ

専門商社のなかでもトップといわれるような商社を分野別に3社ずつピックアップし、それぞれの年収と有休消化日数を表にまとめました。

専門商社の専門性の高さや現場との深い関わりに惹かれた方は、こちらのデータを参考に興味のある会社・商品系統を探してみてください。

商材別・トップ専門【商品系統】企業名(種別)年収_平均年齢_残業時間_有給消化日数。【繊維・アパレル】蝶理(メーカー系)900万円_39歳_残業時間データなし_8.8日。【繊維・アパレル】帝人フロンティア(メーカー系)881万円_40歳_9.6時間_10日。【繊維・アパレル】ヤギ(独立系)885万円_39歳_19.2時間_8.8日。【機械・半導体】豊通マシナリー(総合商社系)830万円_41歳_27時間_7.7日。【機械・半導体】キャノンマーケティングジャパン(メーカー系)846万円_48歳_6.9時間_12.2日。【機械・半導体】山善(独立系)842万円_37歳_14.8時間_7.3日。【鉄鋼】伊藤忠丸紅鉄鋼(総合商社系)1,066万円_40歳_27.6時間_13.4日。【鉄鋼】JFE商事(メーカー系)1,164万円_41歳_26.5時間_12.3日。【鉄鋼】阪和興業(独立系)1,047万円_40歳_21.0時間_10.2日。【化学】明和産業(総合商社系)789万円_41歳_9.7時間_7.5日。【化学】稲畑産業(メーカー系)1,006万円_42歳_15.2時間_11日。【化学】長瀬産業(独立系)1,013万円_41歳_10.2時間_12.9日。【食品】三菱食品(総合商社系)736万円_43歳_19.5時間_8日。【食品】日本アクセス(総合商社系)712万円_42歳_22.2時間_11日。【食品】国分グループ(独立系)801万円_44歳_11.2時間_8.1日。【医薬品】アルフレッサ(独立系)690万円_46歳_6.7時間_5.5日。【医薬品】メディセオ(独立系)677万円_47歳_11.8時間_6.9日。【医薬品】スズケン(独立系)635万円_44歳_残業時間データなし_9.7日。【日用品】PALTAC(独立系)643万円_46歳_7.2時間_10.6日。【日用品】花王カスタマーマーケティング(メーカー系)707万円_44歳_9.7時間_12.8日。【日用品】あらた(独立系)593万円_41歳_2.4時間_8.8日。【燃料・エネルギー】伊藤忠エネクス(総合商社系)1,052万円_41歳_15.6時間_13.8日。【燃料・エネルギー】三愛石油(独立系)887万円_44歳_5.0時間_9.3日。【燃料・エネルギー】岩谷産業(独立系)888万円_39歳_7.7時間_8.7日。

専門商社業界で大きなシェアを誇る企業としては、メディセオを中核とするメディパルホールディングスや、三菱商事の連結子会社である三菱食品などが挙げられます。

業界全体の傾向を読み解くキーワードは「合併」と「グローバル化」。経営の効率化や経営規模の拡大を目的に専門商社同士が合併する例が増えています。

例えば、2017年4月には豊田通商傘下の機械・半導体系商社、豊通エレクトロニクスとトーメンエレクトロニクスが合わさってネクスティエレクトロニクスが誕生しました。

また、新たな市場を獲得するため海外進出をする企業が増え、専門商社のグローバル化が進んでいます。英語や中国語など現地の言語を用いて仕事ができる人物は、より採用において重宝される傾向にあるといえそうです。

まとめ

商社業界の基礎知識から業界ごとの転職データまでご紹介しました。

商社はイメージ通り高年収でやりがいの大きい仕事ですが、その分倍率が高く、中途で採用されるには人並み以上の実力や経験を示すことが不可欠です。

この記事の情報を元に企業研究を進め、自分が最もアピールできるポイントは何か考えるなど転職の下準備を行ってみてください。

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