デメリットや転職方法も解説 「誰でもできる仕事」ランキング

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誰でもできる仕事」とは、未経験者でも挑戦しやすい仕事とも言えるでしょう。

具体的にどんな仕事があるのか、そうした仕事ならではのデメリットなどについて解説します。

「誰でもできる仕事」とはどんな仕事?

「誰でもできる仕事」とは、学歴・職歴にかかわらず未経験でも挑戦しやすい仕事とも言い換えることができます。

転職Hacks編集部では、マイナビ・doda・リクナビの大手3社の求人サイトで「業界未経験OK」「職種未経験OK」「学歴不問」「正社員雇用」の4つの条件に該当する求人を「誰でもできる仕事」と定義し、各業種・職種においてそれらの条件を満たす求人割合を調査。

その結果をもとに、誰でも始めやすい仕事を紹介します。

「誰でもできる仕事」ランキング

「誰でもできる仕事」=学歴不問・未経験OKの求人が多い職種・業界のランキングは、以下の通りです。

本章では、この中から特に求人割合の高かった6つの業界や職種を詳しく紹介します。

【誰でもできる仕事ランキング】 (順位/業種・職種/未経験OK・学歴不問の求人割合/該当求人数/3社総数): 1/技能工・配送/51.1%/2685/5257|2/販売・フード・アミューズメント/21.4%/1263/5894|3/保育・教育・通訳/19.9%/214/1077|4/管理・事務/18.6%/1640/8810|5/営業/12.9%/3005/23288|6/医療・福祉/11.2%/383/3418|7/コンサルタント・金融・不動産専門職/9.4%/535/5706|8/クリエイティブ/8.7%/332/3831|9/建築・土木/7.2%/1611/22263|10/医薬・食品・化学・素材/4.5%/158/3540|11/企画・経営/4.2%/507/12056|12/WEB・インターネット・ゲーム/4.0%/184/4601|13/電気・電子・機械・半導体/3.9%/661/16995|14/ITエンジニア/1.4%/385/27737

※上記のランキングは2021年1月29日に集計した結果をもとに作成しました。 

1位:製造・配送

未経験でも始めやすい仕事が最も多いのは、製造スタッフがいる製造業界・配送業界です具体的な職種・仕事内容には以下のようなものが挙げられます。

  • 物流倉庫スタッフ:製造物の点検、梱包、シール貼りなど
  • 製造工場スタッフ:部品の組み立て、加工といったライン作業
  • 配送員(ドライバー):運送物の配達、集荷など

製造・配送の仕事は、主に製造物の点検や荷物の配達など、特別な資格が不要な作業が多く、学歴不問・未経験歓迎の求人割合が高くなっています。

黙々と丁寧に作業をすることが得意な人には、向いている仕事だといえるでしょう。

2位:販売・フード・アミューズメント

販売・フード・アミューズメント業界も、学歴不問・未経験歓迎の求人が多いようです。具体的な職種は、主に以下の通りです。

  • 販売スタッフ:接客やレジ打ち、在庫管理など
  • 飲食店ホールスタッフ:飲食店での接客、レジ打ちなど
  • アミューズメント施設のスタッフ:施設内のイベントの進行やアトラクションのガイドなど

販売・フード・アミューズメント関連の主な仕事は接客です。

お客さんとのコミュニケーションの機会が多いことから、経歴やスキルよりも、応募者の人となりを重視する傾向にあるため、未経験可の求人割合が高くなっています。

コミュニケーション能力が高い人やサービス精神が旺盛な人には、向いている仕事だといえるでしょう。

3位:保育・教育

保育・教育業界も、未経験で始めやすい仕事が多い業界です。具体的な職種とその仕事内容は、以下の通りです。

  • 保育士:乳児から幼児の保育など
  • 小学生向けの塾講師:小学校の授業のサポートや受験指導など
  • インストラクター:スポーツの取り組み方の指導など

保育・教育の仕事内容は、主に子どもの保育や、勉学や身体能力などを育むための指導が中心になっています。

共働きの家庭が増えた影響から、国や地方自治体では保育施設の設置に力を入れています。施設の増加とともに、保育士や幼稚園教諭などの人材が多く求められているため、未経験でも歓迎される傾向が強いようです。

また小学生向けの塾講師であれば、学歴不問で募集している場合もあります。どちらも子どもと関わる仕事なので、コミュニケーションが得意な人に向いている仕事です。

ただし、保育の資格免許や教える内容の知識が必要になることもあり、無資格でできるのは補助業務が中心になります。

4位:管理部門・事務系職種

誰でも挑戦しやすい仕事として、管理部門・事務系職種も挙げられます。主な仕事内容は以下の通りです。

  • 管理部門:経理や人事といったバックオフィス業務など
  • 一般事務:書類作成・整理、来客対応、雑務といったオフィスワークなど

管理部門・事務系職種の仕事内容は、主に営業職や開発職など会社の売上や商品・サービスを直接的につくる部署のサポート業務が中心になっています。

事務職が行うデータ入力や書類整理などは誰でも始めやすい業務のため、未経験でも採用されやすいでしょう。

ただし、キャリアアップなどを目指して活躍していくためには、一定のPCスキルや資格が求められる場合もあります。

※バックオフィスについて詳しくは→コトバ解説:バックオフィスとは|意味・やりがい

5位:営業

営業職も、未経験から始めやすい職種として挙げられます。

  • メーカー営業:自社の商品やサービスの売り込みなど
  • コールスタッフ:見込み客・新規顧客の獲得のための電話業務など

営業の仕事内容は、主に自社の商品やサービスの売り込みが中心です。営業職は特別な資格が不要であることに加え、業界・業種問わずどんな会社でも必要な仕事であるため、求人数も多くなっています。

商材についての知識と提案力は、入社してから実践しつつ身に付けることができるため、未経験でも入社のハードルは低いでしょう。

顧客との会話が必須であるため、コミュニケーションが苦でない人に向いている仕事だといえます。

6位:医療・福祉

医療・福祉業界にも、学歴不問・未経験歓迎の仕事が多くあります。具体的な職種とその仕事内容は以下の通りです。

  • 介護補助:高齢者の生活のサポートなど
  • エステティシャン:美容サロンの施術作業など

未経験でも始めやすい医療・福祉の仕事内容は、主に高齢者や障害のある方の日常生活のサポートが中心です。

将来的には介護士の資格が必要になることもありますが、介護業界は慢性的な人手不足であるために、未経験でも入社を歓迎してくれる施設が多くあります。

コラム:逆に、誰でもできるわけではない仕事とは

学歴不問・未経験の求人割合が低い仕事には、ITエンジニア、研究・開発職、企画・経営職が挙げられます。

ITエンジニアなどの技術職や、電気・電子系・医薬品などの製造業の研究・開発職など、専門的な知識が必要となる仕事では「未経験OK」の割合が低い結果となりました。大学・大学院での専攻分野が仕事に直結する職種が多いことも、学歴不問の求人が少ない一因でしょう。

また、コンサルティングなどの企画・経営に関する仕事は、新卒でない限り経験や実績が必要とされるため、転職市場においては即戦力が求められるでしょう。

「誰でもできる仕事」のデメリット3つ

「誰でもできる仕事」に就くことで起こりうる、3つのデメリットを紹介します。

【「誰でもできる仕事」デメリット3つ】 1、やりがいを感じにくい|2、シフト制で勤務形態が不規則になる|3、基本的に給与が低い

やりがいを感じにくい

「誰でもできる仕事」と呼ばれる仕事は、やりがいを感じにくいというデメリットがあります。なぜなら、仕事内容が単純作業であることが多く、自分の成長や成果に気づきにくいためです。

また、毎日同じ作業を行うルーティーンワークでは、ミスをしないことが重要視されます。そのため挑戦の機会がなかなかなく、主体的に考え工夫する場面も少なくなりがち

単純作業を行うだけではキャリアアップもあまり望めないことから、やりがいを感じにくくなってしまうといえるでしょう。

シフト制で勤務形態が不規則になる

「誰でもできる」とされる仕事は、不規則な勤務形態になりやすい傾向があります。飲食店や工場のスタッフなどは、24時間体制で稼働する場合があるため、交代制が導入されているところで働く場合が多くなります。

一般的に休む人が多い深夜帯や土日祝日が勤務日にあたる場合もあるため、友人・家族とのプライベートの予定が合わせづらくなることもあります。

※シフト制について詳しくは→シフト制とはどういう働き方?残業や休日出勤・有給はどうなる?

基本的に給料が低い

「誰でもできる仕事」のデメリットとして、給料が低く設定されていることが多い点が挙げられます。専門的なスキルや知識を必要としない仕事も多いことから、人材に希少性がなく、給料を安くしていても応募が集まるためです。

2019年の国税庁の調査結果によると、電気工事や水質調査といった専門知識が必要な職種が多い電気・ガス・熱供給・水道業の平均年収は約824万円でした。

一方、接客がメインで未経験でも働きやすい宿泊・飲食サービス業では、約260万円。パートやアルバイトといった非正規労働者が多いことも影響しているとはいえ、年収に約3倍もの差があります。

「役職手当」がもらえないのもひとつの原因

「誰でもできる仕事」は一般社員に任されることが多いため、役職手当が支給される管理職に比べると毎月の収入は低くなる傾向があります。

東京都産業労働局が2020年に中小企業を対象として実施した調査によると、役職手当の平均支給額は5万6,700円でした(同一の役職に同額の手当を支給している場合)。

「誰でもできる仕事」に従事し続けても役職手当がもらえる可能性は低いため、相対的に高い収入を得ることは難しいと言えます。

※出典:
民間給与実態統計調査結果|国税庁
中小企業の賃金・退職金事情(令和2年版)|東京都産業労働局

「誰でもできる仕事」を辞めたい場合は?

「誰でもできる仕事」を辞めたい場合、行動を取るべき2つの行動を解説します。

  • 資格を取ってスキルを身につける
  • 専門性が磨ける「未経験OK」の会社に転職する

資格を取ってスキルを身につける

「誰でもできる仕事」を辞めて転職するためには、資格を取得し、企業にアピールできる専門的なスキルや知識を身に付ける方法があります

資格を持っていると、他者との差別化になるだけでなく、自分のスキルを客観的に示すこともできるため、採用担当者から評価されやすくなります。

今「誰でもできる仕事」に就いている場合は、やりたい業界や収入アップにつながりそうな仕事を探し、その仕事に役立ちそうな資格を選ぶところから始めましょう。

自分の市場価値を高めやすい資格6選

企業にアピールできる専門的なスキルや知識を身に付けたい場合、以下のような資格を取得することで、自身の市場価値を高めることができるでしょう。

  • TOEIC:通訳や英会話講師など、英語を活用する仕事に就きたい場合に、実践的なビジネス英語の能力をアピールできる
  • 食品衛生責任者:食品販売・製造を行う職場で働きたい場合に、食品を扱う営業ができることを証明できる
  • 管理業務主任者:マンションの管理業者で働きたい場合に、管理委託契約に関する重要事項の説明や、管理委託契約書に記名押印ができることを証明できる
  • マンション管理士:マンションの管理人になりたい場合に、マンション維持・管理に関するコンサルティングができることを証明できる
  • 図書館司書:図書館司書になりたい場合に、資料の選定から貸出、読書案内に至るまでの全般的な業務を行うスキルを証明できる
  • MOS:一般事務職や経理職などに就きたい場合に、パソコンスキルをアピールできる

資格を取れば転職が有利になることもあるため、自身のキャリアに役立ちそうな資格を選ぶようにしましょう。

※転職で有利な資格について→【転職で有利な資格】おすすめ15選|資格がない場合は

専門性が磨ける「未経験OK」の会社に転職する

「誰でもできる仕事」からキャリアアップするには、「職種未経験OK」「業種未経験OK」などをかかげている企業に転職し、イチから専門スキルを習得する手もあります

その中でも特に、教育体制が整っているところを選ぶことで、働きながら専門スキルを習得し、その分野のキャリアを積むことができます。

ただし、教育体制の充実度は求人を見ただけではわからないため、面接時などに社員がどのようにスキルを磨いているのか質問すると良いでしょう。

まとめ

「誰でもできる仕事」とは、学歴不問で未経験でも始めやすい仕事と言い換えることができます。一方、やりがいを感じにくかったり、給料が安かったりといったデメリットも存在します。

「誰でもできる仕事」を辞めて転職したい場合は、資格の取得や、キャリアの積み重ねでスキルの習得を目指しましょう。

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