【2017年版】福岡で転職したい! 転職事情と求人情報の探し方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
福岡市の航空写真

近年、住みやすい街の世界ランキングで福岡市が上位にランクインするなど、移住先としても注目を集めている福岡。

ここでは、福岡県での転職を考えている人のために、福岡県の転職事情や求人の探し方、Uターン・Iターンのお役に立つ情報をご紹介していきます。

【目次】
1.福岡の転職事情
有効求人倍率は全国平均より若干低め
正社員の有効求人倍率は1倍以下
「建設」「製造」「医療・介護」「飲食」なら仕事多数
県内でも地域によって事情は異なる
福岡県に本社のある有名企業
2.福岡の求人情報を探すならここ
大手求人情報サイト
地域密着型求人情報サイト
ハローワーク
転職イベント
3.U・Iターン希望者向けお役立ち情報
U・Iターン者にはさまざまな支援が
U・Iターンの情報を探すには
遠距離転職は転職エージェントが便利
収入ダウンの可能性も考慮を
4.まとめ

1.福岡の転職事情

情報のチェック

福岡での転職を考えるにあたり、まず把握しておきたいのは福岡の転職事情。

福岡県内の有効求人倍率は? 求人の多い職種は? 転職希望者が気になる情報をご紹介していきます。

有効求人倍率は全国平均より若干低め

厚生労働省福岡労働局によると、福岡県内の最新の有効求人倍率(2017年3月)は1.41倍。前の月に比べて0.02ポイント、前の年の同じ月に比べて0.14倍ポイント上昇しました。全国平均は1.45倍ですので、これと比べると若干低くなっていますが、九州・沖縄地方では、熊本県の1.54倍に次いで高くなっています

ちなみに2017年3月の有効求人倍率が最も高いのは東京都(2.06倍)。福岡県のように政令指定都市を抱える主な道府県では、愛知県(1.77倍)や岡山県(1.71倍)、広島県(1.70倍)、宮城県(1.51倍)、静岡県(1.47倍)大阪府(1.47倍)、京都府(1.45倍)、新潟県(1.43倍)などが福岡県を上回っています。

正社員の有効求人倍率は1倍を下回っている

上の有効求人倍率はパートを含めたものですが、こちらをご覧になっている方の中には、正社員での転職を希望されている方も多いと思います。

正社員に絞って福岡県内の有効求人倍率を見てみると、2017年3月は0.91倍で、パートも含んだものよりも低くなっています。これでも前の年の同じ月を0.14ポイント上回り、83ヶ月連続で改善していますが、依然として1倍を下回っているのが現状です。

正社員の有効求人倍率は全国的にも1倍を下回っており、全国平均は0.94倍。1倍を超えているのは東京都(1.30倍)や群馬県(1.12倍)、福井県(1.35倍)、岐阜県(1.23倍)、富山県(1.24倍)、石川県(1.17倍)、愛知県(1.32倍)、京都府・大阪府(いずれも1.01倍)、岡山県・広島県(いずれも1.19倍)、山口県(1.02倍)、香川県(1.15倍)など、全都道府県中の4分の1程度にとどまっています。

景気は回復傾向にあるとはいえ、正社員の求人はまだまだ厳しい状況が続いています。正社員での転職を希望している人は注意しておきましょう。

「建設」「製造」「医療・介護」「飲食」の関係で高い有効求人倍率

福岡県内の雇用情勢を職種ごとに見るとどうでしょうか。

厚労省福岡労働局によると、2017年3月の有効求人倍率が最も高い職種は、型枠大工やとび工、鉄筋工などの「建設躯体工事」で有効求人倍率は8.41倍。次いで高いのは箱詰め・袋詰めなどの「包装」(5.66倍)で、「医師、薬剤師等」(4.80倍)、自衛官や警察官、警備員、道路交通誘導員などの「保安の職業」(4.44倍)と続いています。

【福岡県で有効求人倍率が2.5倍以上の職種(2017年3月)】

福岡県で有効求人倍率が2.5倍以上の職種

福岡県内の有効求人倍率を職種別に見ると、建設や製造、医療・介護、飲食といった関係の職種で高いことが分かります。一方で、営業職は0.96倍、一般事務は0.39倍と、1倍を下回っている職種も少なくありません。

全国平均と比べてみると、建設や医療・介護、飲食の関連職種の有効求人倍率が高くなっているのは同様ですが、福岡県では製造関連の職種で全国よりも高くなっています。求人から見ると、福岡県は全国に比べて製造業が好調と言え、これに伴って包装の求人も増えているのかもしれません。

「求人は水物」とよく言われるように、企業の求人・採用状況は刻一刻と変化しています。ここでお示ししたのは、あくまで2017年3月のデータです。ここではおおよその傾向をつかんでいただき、実際に転職活動を行う際には、最新の状況をチェックすることをオススメします

同じ県内でも地域によって事情は異なる

海辺の工業地帯福岡県と一口に言っても、福岡市のように商業施設が集まっている地域もあれば、北九州市のような工業都市、また農業や水産業が盛んな地域もあり、雇用事情も地域によって大きく異なっています

福岡県は地理的・歴史的・経済的特性から、大きく「福岡」「北九州」「筑豊」「筑後」の4つの地域に分けられ、福岡労働局ではそれぞれの地域ごとの有効求人倍率を発表しています。2017年3月の地域別の有効求人倍率は次の通りです(カッコ内は前の年の同じ月との比較)。

福岡地域…福岡市、春日市、筑紫野市、大宰府市など
1.63倍(0.13ポイント増)
北九州地域…北九州市、行橋市、苅田町など
1.35倍(0.11ポイント増)
筑豊地域…飯塚市、宮若市、直方市など
1.25倍(0.27ポイント増)
筑後地域…久留米市、八女市、大牟田市など
1.42倍(0.23ポイント増)

人口増加を続ける福岡市。若者も多く多様な職種で求人が豊富

やはり、九州最大の都市・福岡市を中心とする福岡地域で有効求人倍率が最も高くなっています。福岡市には多くの企業や商業施設が集まっており、サービス業を中心にさまざまな職種で豊富に求人が見られます。

福岡市は人口が毎年1万人ずつ増え続けており、15~29歳の若者が人口に占める割合も全国の政令指定都市で川崎市に次いで高く、全国的に見ても元気な街と言えるでしょう。企業の進出も相次いでおり、2013年には無料対話アプリを提供するLINEが福岡に子会社を設立したことも話題になりました。

福岡市はまた、2014年に起業や新規事業の創出を促進する国の「グローバル創業・雇用創出特区」に指定され、ベンチャー企業の立ち上げも盛んです。さらに、九州大学の移転や博多港での人工島建設など、大型の公共事業も活発に行われています。

県内各地に自動車産業を積極誘致。福岡地域以外でも関連求人は充実

福岡県では近年、自動車産業の誘致を積極的に進めており、2005年にはトヨタ自動車九州が苅田町に、2008年にはダイハツ九州が久留米市に、2010年には日産車体九州が苅田町に、それぞれ工場を設置するなど、多くの自動車関連企業が県内各地に拠点を置いています。

筑豊地域は県内で唯一、有効求人倍率が1倍を下回っていますが、宮若市に本社を置くトヨタ自動車九州を中心に多くの自動車部品メーカーが立地していることから、自動車関連の求人は県内で最も多くなっています。

実はあの企業も! 福岡県に本社のある有名企業

・プレナス(福岡市)…弁当店「ほっともっと」や定食店「やよい軒」を展開
・ロイヤルホールディングス(福岡市)…ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」を展開
・かねふく(福岡市)…福岡の特産品・辛子明太子を製造
・レベルファイブ(福岡市)…ゲームソフト開発会社。「妖怪ウオッチ」が大ヒット
・TOTO(北九州市)…衛生陶器・住宅設備機器メーカー。トイレのシェアは国内No.1
・安川電機(北九州市)…産業用ロボットメーカー。生産台数は世界一
・ムーンスター(久留米市)…ゴム靴メーカー
・アサヒシューズ(久留米市)…ゴム靴メーカー
・梅の花(久留米市)…和食レストラン「梅の花」を展開

2.福岡の求人情報を探すならここ

大手求人情報サイト…求人掲載数はマイナビ転職がトップ

スマホで求人情報サイトを見るイメージ

転職活動をする際、多くの人が利用する大手の求人情報サイト。各サイトとも全国の大量の求人を扱っていますが、福岡県の求人が多く掲載されているサイトには次のようなものがあります。

【福岡県内の求人掲載数の多い転職サイト(2017年5月18日時点)】

マイナビ転職(マイナビ)…1047件
リクナビNEXT(リクルートキャリア)…815件
はたらいく(リクルートホールディングス)…609件
エン転職(エン・ジャパン)…562件

各サイトとも、トップページから勤務地や業界・職種を絞り込んで検索することができます。サイトによっては、福岡県内の地域別に求人情報を検索することも可能です。

地域密着型求人情報サイト…大手に載っていない求人が見つかるかも

福岡県には、県内の求人情報に特化した地域密着型の求人情報サイトがいくつかあります。大手のサイトに比べると知名度では劣るかもしれませんが、いずれも福岡県内に本社を置いていますので、地域の情報にも詳しく、大手のサイトを上回る求人を掲載しているサイトもあります。地元密着側のサイトを活用すれば、大手のサイトでは出会えないような求人が見つかるかもしれません。

求人情報ふくおか

正社員や契約社員の求人を紹介する「社員版」と、紹介や派遣に特化した「紹介・派遣版」の2つのサイトがあります。自分に合った仕事を見つけられる「適職診断テスト」や、パソコンや会計など仕事に必要なスキルを学べる多様な講座を行っているのも特徴です。

はたらくぞドットコム

福岡県内の求人情報掲載数は2000件以上。求人情報に加え、職務経歴書の書き方など転職希望者をサポートするコンテンツや、福岡県内の転職事情や求人動向を解説する記事も豊富に掲載されています。このサイトを通じて転職に成功すると、サイトから祝い金を受け取れるのもポイントです。

パコラ

福岡県を中心とする九州北部や山口県を対象に発行されている求人情報フリーペーパー「パコライフ」と求人折り込みチラシ「パコラ」のウェブサイト。一般的な求人サイトとは異なり、フリーペーパーや折り込みチラシの紙面をウェブ上で閲覧するスタイルで、紙面データはPDFでダウンロードすることもできます。

しごとっぷ

比較的新しいサイトで、まだ福岡市近郊エリアの求人がほとんどです。求人掲載数も200件ほどにとどまっていますが、このサイトの特徴は、求人情報に30秒程度の企業紹介動画がついていることです。企業の様子や働くイメージを動画でチェックすることができます。

ハローワークの求人もネットで見られる

ハローワークの求人も、実はインターネットで見ることができます。厚生労働省が運営する「ハローワークインターネットサービス」では、全国のハローワークが受理した求人をインターネット上で検索することが可能です。

求人は誰でも検索することができますが、一部の求人はハローワークで求職者登録をした人でないと見ることができません。利用する際はあらかじめ求職者登録をしておいた方が使い勝手はいいでしょう。

また、実際に応募する際も、ハローワークが発行する「紹介状」が必要になります。自宅などで検索して応募したい求人が見つかったら、そのページを印刷するか、求人番号を控えてハローワークに行きましょう。

ハローワークでは、日本全国から求人を探し、応募することが可能です。「東京に住んでいるけど福岡で仕事を探したい」という場合でも、最寄りのハローワークで対応してくれます。

転職イベントなら直接話しを聞ける

転職サイトを運営する人材系企業や自治体が行う転職フェアや合同企業説明会もオススメです。福岡市では年に数回、複数の人材系企業が転職フェアを行っていますし、県や市町村といった自治体も県内各地で合同の企業説明会を開いています。

転職イベントの最大のメリットは、企業の担当者から直接話しを聞けること。気になることはその場で質問することができ、企業や仕事についてより詳しい情報を得られます。イベントにはたくさんの企業が集まっていますので、短時間で効率的に情報を得ることができます。「ネットでは分からない企業の情報を知りたい」「たくさんの企業を効率的に見たい」といった人は足を運んでみるといいかもしれません。

転職イベントの告知は主催する人材系企業や自治体のホームページなどで行われますが、以下のようなポータルサイトには全国で行われる転職イベントの情報がまとめて掲載されているので便利です。

合説どっとこむ
転職フェア.jp

3.福岡に戻りたい・移住したい! U・Iターン希望者向けお役立ち情報

パソコンと応募書類イギリスの総合雑誌「MONOCLE」の「世界で住みやすい都市ランキング」2016年版で福岡市が7位にランクインするなど、住みやすい街としても注目を集める福岡。ここをご覧になっている方の中にも、「福岡に戻りたい」「福岡に移住したい」と思っている方もいるのではないでしょうか。

自治体によっては、住宅を中心にさまざまな面でUターン・Iターン者をサポートする制度を用意しているところもあります。ここではUターン・Iターンを考えている方に役立つ情報をご紹介していきます。

U・Iターン者にはさまざまな支援がある

Uターン・Iターンを考えるにあたって、まず考えなければならないのが仕事と住まい。福岡県内の自治体では、Uターン・Iターン希望者向けに支援制度を用意しているところが少なくありません。

自治体が行っている支援で最も多いのは、住まいに対する支援。住宅を紹介してくれたり、住宅の購入に補助金を出してくれたりといった支援が中心です。

例えば、北九州市と福岡市の中間にあり、ベッドタウンとして発展している宗像市の場合、市外から転入してきた未就学児のいる世帯に対し、1万3千円を上限に賃貸住宅の家賃への補助を行っています(家賃5万円以上~)。また、北九州市には、市外から転入してきた人が住宅を購入する場合、最大50万円相当の補助を受けられる制度があります。

Uターン・Iターン希望者向けに求人を紹介している自治体もあります。北九州市では、Uターン・Iターン希望者専用の求人情報サイトを運営しており、専任のコンサルタントに求人や転職活動の相談をすることも可能です。

U・Iターンの情報を探すには

上でご紹介した支援情報はほんの一部です。福岡県が運営するポータルサイト「福がお~かくらし」では、県内の自治体が行っている支援制度をまとめて検索することができます。

実際に移住した人のインタビューも掲載されていますので、現地での生活をよりイメージしやすくなるでしょう。

遠距離転職には転職エージェントが便利

電話相談をするビジネスマン

いざUターン・Iターンしようと思っても、福岡から遠いところに住んでいる方が転職活動をするのは大変です。そんな時は転職エージェントを使ってみましょう。不慣れな土地での転職活動を無料でサポートしてもらうことができます。

転職エージェントを利用すれば、遠く離れた場所でもあなたの経歴や希望に合った福岡県内の求人を紹介してもらうこともできますし、面接日程の調整もあなたに代わって行ってくれます。離れた場所に転職する場合、頻繁に面接に行くことは難しいと思いますが、転職エージェントにお願いすれば、1日で複数の会社の面接を受けられるように調整してもらうといったことも可能になります。

収入ダウンの可能性も考慮を

福岡へのUターン・Iターンを検討する際には、今よりも収入がダウンする可能性があることも考慮する必要があります。

厚生労働省が行った2016年度の「賃金構造基本統計調査」によると、福岡県の一般労働者(短時間勤務労働者や臨時労働者を除く全ての労働者)の平均年収は437.1万円(平均年齢42.0歳)。一方、最も高い東京都は606.0万円(平均年齢41.4歳)で、福岡県とは168.9万円もの差があります。平均年収で単純に比較すると、東京から福岡に転職した場合、年収は3割程度ダウンしてしまう、ということになります。

福岡県の平均年収は九州・沖縄地方ではトップですが、福岡県と同じように政令指定都市を抱える道府県と比べると、決して高いとは言えません。

【政令指定都市のある道府県の平均年収(2016年度)】
神奈川県 544.3万円(42.1歳)
愛知県  536.3万円(41.3歳)
大阪府  526.5万円(42.1歳)
京都府  494.2万円(42.4歳)
兵庫県  484.8万円(42.2歳)
千葉県  473.2万円(42.9歳)
静岡県  472.5万円(42.5歳)
埼玉県  470.0万円(42.4歳)
広島県  464.6万円(42.3歳)
宮城県  455.5万円(42.7歳)
岡山県  448.2万円(42.0歳)
福岡県  437.1万円(42.0歳)
北海道  417.2万円(43.7歳)
新潟県  408.8万円(42.6歳)
熊本県  394.7万円(42.7歳)

※厚生労働省「2016年度賃金構造基本統計」を基に作成。カッコ内は平均年齢

もちろん、東京から福岡に移り住めば家賃の負担も軽くなりますし、福岡は物価も比較的安いので生活に必要なお金も少なくて済みます。年収ダウンには注意が必要ですが、家賃や物価などもあわせて総合的に検討した方がいいでしょう。

4.まとめ

福岡県の有効求人倍率は上昇傾向にありますが、全国平均を若干下回っており、正社員の求人だけで見ると1倍を下回っています。ただし、建設や製造、医療・介護、飲食といった関係では有効求人倍率が2倍を超えている職種もあり、同じ県内でも地域によっても事情はさまざまです。

求人は刻一刻と変化します。最新の情報をこまめにチェックし、福岡での転職を叶えましょう。

更新日:2017年6月26日
(公開日:2016年2月17日)