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NAND型フラッシュメモリで世界NO.1シェアを狙う

株式会社東芝

(取材日 2007/07/30 )

東芝の新たなる挑戦

NAND型フラッシュメモリ マーケットの拡大

世界有数の半導体メーカーとして、日本の半導体業界をリードする東芝が、現在もっとも力を入れているのが「NAND型フラッシュメモリ」です。

記憶保持に電力を必要としないフラッシュメモリは、東芝が世界で初めて開発した、まさに同社の代名詞といってもよい製品です。「アクセススピードが速い」「衝撃に強い」などの利点から、近年需要の高い携帯電話、デジカメ、携帯型オーディオプレーヤー…といった製品の記憶デバイスとして広く用いられているほか、HDDのかわりに大容量のフラッシュメモリを組み込んだパソコンなども登場しています。

従来の半導体業界の中心であったDRAMに比べて、より広い用途で用いられるフラッシュメモリの市場は、世界的規模で急速に拡大しています。こうした流れの中で同社は、より高性能なフラッシュメモリの開発にいち早く着手。大容量化に不可欠な微細化加工技術において最先端の水準で業界を牽引する存在となっています。

経営資源の積極投資。四日市工場の拡張

東芝では、需要が急増するこのフラッシュメモリ市場に経営資源を集中。生産能力を増強し、この分野で世界首位のシェアを狙っています。2007年度だけで3540億円、今後3年間では1兆200億円以上の投資を予定しています。

フラッシュメモリ生産の主力拠点である四日市工場は、31万2300平方メートル(東京ドーム約7個分)の敷地に、月産能力約11.8万枚(300mmウェア換算:2006年度末実績)の施設を保有。さらに、2007年後半から稼動する最新の第4棟が加わるとその生産能力は倍増し、国内最大クラスとなります。

微細化加工・多値化・MCPの最先端技術

フラッシュメモリを最初に開発した東芝は、現在も最先端の技術を保有しています。特に、NAND型フラッシュメモリは、さらなる大容量化、チップとしての高速化・低消費電力化が勝負の分かれ目といわれており、技術の優秀性は非常に大きい意味を持ちます。

現在、4GB・8GBといった大容量のフラッシュメモリが主要製品として市場に流通していますが、さらに今後は、新型携帯電話やHDDの代替など、先端アプリケーションの台頭にあわせたこれまで以上の大容量化が求められています。ここで重要テーマとなってくるのはメモリセルの微細化技術です。

東芝は現在、90nm、70nm及び56nmのプロセスを量産しており、2007年後半には世界最大となる48,800平方メートルものクリーンルームを持つ第4棟が本格稼動を開始します。300mm口径ウエハーの処理能力に関しても当初計画を上回る引き上げを図っており、今後40nmプロセスへの移行を計画しております。

また世界初の大容量32GBメモリーカードのリリースも先日発表され、SDHCメモリーカード市場からも高い注目と期待が寄せられています。

東芝のフラッシュメモリの95%が多値化

東芝のもう一つの最先端技術が「多値化」技術です。これはひとつのメモリセルに2値以上のデータを書き込む技術であり、従来の半導体が「1」と「0」の2値1ビットで行ってきた信号処理を、「00」「01」「10」「11」の4値2ビットで行うもの。これにより、同じ容量に実質的に2倍のデータを書き込むことが可能となります。

電圧制御の難しさ、ゆらぎの幅のコントロールなど、実用化には高度な技術が必要とされますが、東芝は数年前から製品化に成功しており、現在では同社製フラッシュメモリの95%までが多値化されています。

MCP(マルチチップパッケージ)も一貫生産

MCP(マルチチップパッケージ)といわれるメモリ同士の積層パッケージも大きな需要拡大を迎えています。東芝では従来の携帯電話向けMCPメモリに、SDメモリカードインタフェースをサポートしたコントローラとギガバイト規模のNAND型フラッシュメモリを搭載した製品を量産しています。

MCPはNANDフラッシュのウエハー厚みを30μm厚前後まで極薄化して17枚前後のチップを積層し、これまで以上の大容量化を実現しました。最新の実装技術を駆使し、豊富なメモリLSIのラインナップから幅広い組み合わせを構成できるMCPは、四日市工場において月産3000万個体制をめざしています。

世界でも最先端といえる東芝のフラッシュメモリ技術。さらに次世代の最新技術への挑戦が続く環境は、デバイスやプロセス開発に関わるエンジニアにとって非常に魅力的な職場といえるでしょう。

四日市工場拡張に伴い積極的な人材強化を継続中

大規模なエンジニア採用を展開

四日市工場第4棟稼動に伴い、東芝では、プロセス開発、デバイス開発、パッケージ開発、製品評価…など、様々なエンジニアを積極的に募集しています。

社宅 外観

■四日市の生活環境
東芝・四日市工場のある四日市市は、三重県で最も人口の多い都市。名古屋駅まで近鉄特急・急行で約30分、中部国際空港(セントレア)までは船で約35分という立地です。東名阪自動車道が通り、名古屋方面や関西方面へのアクセスも良好です。中心部を少し離れれば、海にも山にも近く、豊かな自然に恵まれた土地柄だけに、それぞれのライフスタイルにあわせて暮らしを楽しむことができます。

■寮・社宅完備
四日市工場では、寮や借り上げ社宅も完備。四日市で暮らすのが初めてという人を支える体制や環境も整っています。 また、保養所・保養施設などの諸施設に加え、あらかじめ用意された数多くの福利厚生メニューの中から一人一人のライフプランに適した項目を選べる選択型福祉制度「Teatime」を導入。付与されるポイントを使って自由にメニューを組み立てることが可能で、「プライベートの充実に貢献している」と社員の方からも好評です。

■豊富な研修制度
採用の対象となるのは、半導体関連業界で3年以上の実務経験をお持ちのエンジニア。フラッシュメモリの経験があれば大歓迎ですが、フラッシュメモリ以外のキャリアで入社されたエンジニアの方も多数活躍されています。十分な研修制度や自己啓発支援制度もあり、自ら学ぶ社員を会社も周囲も応援する社風です。

担当コンサルタントのコメント

世界首位をめざす活気にあふれた東芝で活躍してみませんか? フラッシュメモリという、これからの半導体市場をリードしていく製品分野で貴重な経験を重ねることができると思います。

こんな方にお勧めです。

  • ・世界を相手にする最先端のフラッシュメモリ技術に触れてみたい方
  • ・立ち上げプロジェクトなどに参画してみたい方
  • ・半導体製造装置メーカー(日系・外資系とも)経験者で、日系大手企業で活躍してみたい方
  • ・現在は派遣社員として働いているが、今後は正社員としてキャリアを積んでいきたい方
  • ・理工系第二新卒の方で半導体業界に興味がある方
  • ・四日市で勤務したい方(Uターン・Iターンいずれも歓迎)

※ 本特集で用いている数値データは産業タイムズ社・半導体産業新聞(2007年6月6日付・9月26日付)によるものです。

(更新日 2008/08/01 )