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知的好奇心を刺激させモチベーションを活性化する |
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経営者人材になるためには、「視点」、「分析力」、「伝達力」、「自分なりの仕事哲学」の4つが必要でした。 分析力と伝達力は不可分の関係にあります。ビジネスにおいては常に誰かを説得しなければなりません。それは上司やクライアント、顧客であったりするでしょう。そのためには、物事を分析し、その結果を伝達して納得してもらう力が必要になります。 これは実践を通して身につけていくものですが、その基礎は日本経済新聞と夕刊フジを毎日読むことで習得することができるのです。 日経新聞はほとんどの記事が経済というフィルターを通して書いてあります。経済とは人間の欲望などを貨幣という単位で数値化したものです。日経新聞は世界経済欲望ドラマ新聞ともいえますから、そのドラマを知るには格好のテキストになります。それを意識して読むことで、記事の広がりやつながりを自分なりに整理し、仮説を立てたり、意見を考えたりするのです。それが分析力と伝達力を養うことに役立ちます。 正統派の日経に対して夕刊フジは異端とはいいませんが、一線を画しており、企業のネガティブな記事も少なくなく、このような記事は日経ではあまり見られません。情報源は複数あったほうがいいでしょう。
ここでは日経新聞の読みこなし方の一端をご紹介します。
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「ヨコ読み」を心がける |
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ご存知のとおり、新聞は政治、経済、社会、国際などの各面から構成されています。各面ごとに読むことが「タテ読み」です。
一方、国際面に載っていたことが、政治問題に発展したり、経済に影響を与えたりして、国際面以外にも掲載されることがあります。これら各面を関連づけて読むことが「ヨコ読み」なのです。 「ヨコ読み」は同じ日の紙面で読んでいくこともあれば、日をおいてから別の日の紙面で読み進めることもあります。「ヨコ読み」をする場合、ある思考法を使わなければなりません。それが「WEB思考」です。これは論理的で段階を追って考える方法ではなく、関連要因を網の目のように、相互関係や様々な方法を模索しながら、パズルを組み替えるようにして答えを出します。
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「3つのマル」を意識する |
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記事は国について書かれたものか、もしくは企業か個人か、大きく3つに分けることができます。記事を読むとき、まず3つの内のどのマルに関することかを考えるのです。ただし、この3つのマルはどこかで必ずつながっています。 3つのマルを意識しつつ、「ヨコ読み」をしていくことが第一歩と考えてください。3つのマルで記事を整理して、それぞれの影響を評価し、そして全体をとらえれば、これから先の展開を予測することができるようになります。 次に3つのマルを世界に広げてみましょう。国を日本だけでなく、アメリカや中国、EUなどに、企業も日本企業だけでなく、外国の大企業や多国籍企業に、個人も日本人のみならず諸外国の人たちへと。 このように見ていくと、世界経済が私たち個人の生活にまで影響を及ぼすことがわかってきます。 3つのマルで記事を読んでいくことで、自然と多角的・多面的視点で物事を見る訓練になるのです。多角的・多面的にとらえることができるようになれば、物事の裏に潜んでいる原因や問題点、今後の影響が予想可能となり、ビジネスや投資などで大きな力となるでしょう。 それだけではありません。環境は加速度的に変化しています。環境に適応できないと私たちは生きていけません。3つのマルで考えていくことで、自分の置かれている環境を正しく認識できるようになるのです。 さらに、予想が的中することで知的好奇心を満足させられます。生きていくうえでモチベーションを維持することは重要ですが、知的好奇心を刺激するとモチベーションを活性化することができるのです。
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参考図書 渋井真帆の日経新聞読みこなし隊 (日本経済新聞社・1,200円) |
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