私がニューヨークに出張した時のことでした。ウォールストリートを歩いていると、エレガントでかっこいい女性、日本では死語になったキャリアウーマンという言葉がぴったりの女性たちと数多くすれ違いました。ストリートを颯爽と歩く姿は、自信に満ちていてとても印象的でした。
日本でも仕事柄、大手町や丸の内に出かけることは多く、金融機関で働く女性の姿もよく目にしています。でも、素直に「かっこいい!!」と思えるような方に出会えることは、正直言って少ないような気がします。決して外見のことを言っているのではないのです。この違いはどこから生まれているのでしょうか。
私は、以前から女性の社会進出や社会での活躍のお手伝いをしたいと考えてきました。思い返してみると、その昔、学生時代の卒業論文のテーマも「女性の自立 〜働く女性のライフプラン〜」でした。女性の活躍なくしては、日本の発展は望めないと思っていました。現在の仕事(コンサルタント)を選ぶ際も、人の役に立ちたい、特に女性の社会進出に貢献したい、その思いからでした。そして、金融業界担当のコンサルタントとして活動し、転職を希望する多くの女性の皆さんとお会いしてきました。
「どんなに働いても男性のように責任のある仕事につけない…」「昇給や昇格が平等でない…」「何かにつけて女なんだからと言われる…」など、金融業界でも女性であることがマイナスだという現実はいたるところにあり、「ちゃんと評価される環境で働きたい」「能力を生かしたい」と考えている女性は本当に多くいらっしゃいます。
日本の金融業界の女性たちが、ウォールストリートで活躍する女性たちに負けないくらい自信を持って働けるように…適職と出会える転職のお手伝いを通して、少しでもお役に立てればと思い、この連載をスタートさせていただきました。
コンサルタント 山本 友香
山本 友香(やまもと ゆか)
管理系職種専門チームから金融・不動産業界担当チームに異動し約5年、金融・不動産業界を中心に1000名を超える方の転職サポート実績を持つとともに管理職として、部下の育成、マネジメントを行う。また、有名転職支援サイトにてコンサルタントランキング総合部門4位に選出されたこともあり、ジュニアクラスの方からエグゼクティブに至るまで、幅広い層からの支持を得ている。