4. 本音は、職場を離れて初めて聞ける
■面談をして、驚くことがあります。
大学を卒業し、ある上場会社に就職、5年経ち転職を考えているということで、人を介して私に相談がありました。
3社応募し、選考途上とのこと。
私の知る範囲では、それらの会社は非常に離職率が高く、うち1社は平均勤続年数が1年もいかない、私は絶対に薦めない会社でした。
「なぜ?」と聞くと、「大量のCMで話題の会社。規模も業界でトップクラスですから。」との答え。 CMは、広告のプロたちが競争を勝ち抜いて作ったわけですからインパクトがあるのは当然です。 が、それと「会社で働く人間」から見た中身(組織の活性度、待遇、離職率等働く人間にとってどうなのか)とは、全く関係ありません。
しかし、一般的には「知名度が高いから安心」的感覚で会社選択をする人が多いのも事実です。 その彼がもしその会社に転職していたら、6ヶ月ももたなかったでしょう。
会社は、彼が辞めてもone of themで影響は全くありません。しかし個人は、履歴書に1社多く経歴を記入する必要があります。しかも就業期間6ヶ月という事実もあわせて。
どんな会社であろうが、本人がある程度の事実を知った上で判断すれば、それは本人の会社選択であり、良い、悪いではありません。 大事なことは、事実を少しでも知る努力をし、その上での会社選択をしたほうがいいということです。

■では、どうやってオープンになっていない会社情報を知ることができるのか?
方法としては、
- 1.その会社の同業も複数受け、それぞれから同業他社情報を聞く。
- 2.人材紹介会社のコンサルタントから聞く。
- 3.その会社の従業員に聞く(外で)。
等考えられますが、1)3)は聞き方に留意は必要です。
1)2)3)に共通するのは、
「その会社の中では、なかなか本音は聞けない」ということです。