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【連載】本田勝裕 ーアラサーaround30世代へ贈るー

キャリアの悩み 解決します

【 Vol.3 】 天職家の自己紹介 その3

本田勝裕 −アラサーaround30世代へ贈る−キャリアの悩み解決します とは…

アラウンド30世代の皆さま、「俺も随分オトナになったな・・・」と感じること、多いのではないですか?
会社組織においては『若手層』ではなくなり、会社によってはマネージメント層へ本格仲間入り・・・私生活では結婚や、親の現役引退など「社会のなかでもポジショニングが変わってきたな・・・」と、オトナの重みを感じられているのでは?
このコラムは、そんなアラウンド30の皆さまへ贈るキャリアの悩み解決コラムです。
講師の本田勝裕氏は、学生・社会人のキャリア形成、企業の人材採用などのコンサルタントとして活躍中。
組織心理学「FFS理論」と、コーチングの最先端技術である「ソリューションフォーカスドアプローチ」をベースに、アラウンド30世代:オトナのキャリアの悩みを解決します。
社会責務やら、悩みやら、ついこの前まで頭を悩ませていた問題とはちょっと違う「いわゆるおとなの悩み」が出てきはじめたアラウンド30の皆さま・・・「楽スルナカレ、クルタノシモウ」!

第三部「クルタノシイ天職話」

携帯にかかってきた電話の主は、前の会社からお付合いのあった企画会社の社長だった。
ロックミュージシャンでもある人情豊かなその人は、こう言った。
「本田君、助けてくれんかな」
「なんですか」
「専門学校で講師がいなくて困ってる」
「なにを教えるんですか」
「編集」
「それだったら現役の編集者に言えばいいじゃないですか」
「現役は仕事で忙しい。だからリハビリかねて、助けて」

長いつきあいをしてきた人だからこそ、「助けて」に弱いこともお見通し。
それから僕は週に2回、大阪の専門学校に通った。
1時間8000円の講義料は無収入の僕には嬉しかったが、
ガキを相手にプライドある仕事を教えるのは、つまらないだろうと思っていた。

ところが実際に学校に通うとそこには、とんでもない連中がいた。
「どうせ僕ら専門学校生は大手の出版社なんかに就職できるわけがない」
「親が大学の代わりに専門学校でも行けっていうから来た」
「退屈だから来ただけ。ただそれだけ」
そんな学生がたくさんいたのだ。
想像を遥かに上回るツワモノたち。
予想を下回るやる気のない連中。

僕はその時「このまま帰っちゃおうかな〜」という逃げの気持ちと、
「コイツらの目の色を変えてやったらおもしろいな〜」という妙なSの気持ちで溢れた。
そして後者が勝った。
それから彼らとの文字通り格闘の授業が続いた。
「どうせムリでしょ」という言葉を、
「誰がムリって決めたんじゃ」と返し、
「もういいですよ」という言葉に、
「諦めるのが一番ださいんじゃ」で切り返す。

言葉で言うだけではダメやから、
恥をしのんでかつてのギョーカイに出かけ、
雑誌のトレンドや、デザインの変化などを教えてもらった。

やがて彼らの目の色が少しずつ変わり、
クラスでフリーペーパーを出したり、
チームに分かれてプロの編集者のところに丁稚に出たりしてゆく。
そんな彼らの成長や変化を見てると、こっちはますます楽しくなっていく。
だから当然、トレンドの変化を仕入れにいく。

ある日、勤めていた会社の上司に再会した。
かっこう悪いので会いたくなかったけど、
「久しぶりにビールでも飲むか」ということでビアバーへ。

かっこう悪い自分の退職後を隠すために、専門学校の学生のことをガンガン話した。
「アイツら可愛いんですよ。本気でやるようになってきたし、希望進路も見えてきました。
 ほんまにこのギョーカイでエエ仕事してくれたらいいんですけどね〜」
すると上司はこう言ったのだ。
「オマエ、そんなに学生好きやったらいっぺん大学でも喋ってみるか?」
その時、僕はビアグラスの向こう側に、
たくさんの学生が笑いながら、僕の話を聞いてる姿をイメージしていた。

「やらせてください」

この瞬間に、僕は過去のちっぽけなプライドという紙袋を捨てることができた。

そして猛烈に人に会い、猛烈に本を読み、猛烈に勉強しに出かけ、
そして大学の教壇に立つことになった。

あれから10年、僕の天職は今も続いている。
可能性の塊である学生や若い社会人と、
今もこうして原稿や講演で出会ってる。

睡眠時間は4時間前後。
コンサートや映画にはほとんど行けない。
若いビジネスマンと一緒じゃ、リッチなレストランより居酒屋に行くことが多い。
飛行機に1年で80回も乗り、
ホテル暮らしのどさ周りの演歌歌手のような生活。
クルシイ生活。

それでも僕はこの仕事を天職だと感じてるよ。

だって講師をやった人なら誰でもわかるだろうけど、
僕らは先生ではなく、学生に教えてもらってる人たち。
教室に座っている学生や社会人から学んでいる仕事。

専門学校の学生たちが目の色を変えて輝きはじめたように、
毎日出会う学生がその目の色と行動を変えていく。
毎日連絡をくれる社会人が、元気になって前進するのを見させてもらう仕事。
彼らの姿の美しさに、うっとりできる仕事。
タノシイ仕事。

寝てるヒマなんかあるかいな〜!
エネルギーを与える仕事というよりも、エネルギーをもらう仕事やねんもん。

「このままこの会社でいいのか」という問いに一緒に考え、
「やりたいことがわからなくなってきた」という問いに一緒に頭を使い、
「自分の進路と家族の期待する進路が違う」という問いに一緒に解決策を探す仕事。

それが僕のこの原稿を書く「自分エンジン」であり、
「クルタノシイ天職」の現在進行形やねん。

さて、長い自己紹介になってしまったね〜。ゴメンゴメン これで天職家の自己紹介三部はシュウリョ〜! ほな、ビールでも飲みにいこか!

じゃなくて、

僕の話はこれぐらいにして、次回からはいろんな転職のエピソードも入れながら、
君のキャリアデザインのヒントについて書きはじめる。
もちろん転職や起業も視野に入れつつ、
社会のトレンドも組み合わせて最適な解決策を一緒に探していこう。

君には今、課題があるのかな?
君には今、迷いがあるのかな?
君には今、悩みがあるんかな?

「楽スルナカレ、クルタノシモウ」
クルシサの向こう側にタノシサがあるんやから。

ほな、ぼちぼちいこか〜!

本田 勝裕
キャリア・コンサルタント。有限会社ポンタオフィス代表取締役。
就職、創業、進学をテーマにしたコンサルタント。1962年生まれ。神戸在住。1985年甲南大学経営学部経営学科卒業。同年、(株)学生援護会に入社し、11年間『an』の編集及び企画業務に携わる。また、学生・OL向けのイベント、セミナーもプロデュース。同社退社後、(株)クリエテ関西(あまから手帖版元)で広告企画部長を経て、1997年1月にキャリア・コンサルタントとして独立。
現在は、企業や学生を対象に講演及び執筆活動を行っている。また、キャリア支援ホームページ「ポンタのキャリアゼミナール」やメーリングリストを主宰。授業・講演実績約506本(90分単位)、コラム執筆約100本、本出版1冊(すべて2009年実績)。社会人、学生がお互いに学びあう学校、ポンタキャリアカレッジも主催。 自分と組織の関係性、コミュニケーション能力、自分マーケティング能力などについてのセミナーが反響をよんでいる。

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