【 Vol.24 】ネットワーク時代のツナガリ論3
＜リストアップ！Myソーシャルブラザー、Myコミュニティシスター＞
アラウンド３０世代の皆さま、「俺も随分オトナになったな・・・」と感じること、多いのではないですか？
会社組織においては『若手層』ではなくなり、会社によってはマネージメント層へ本格仲間入り・・・私生活では結婚や、親の現役引退など「社会のなかでもポジショニングが変わってきたな・・・」と、オトナの重みを感じられているのでは？
このコラムは、そんなアラウンド３０の皆さまへ贈るキャリアの悩み解決コラムです。
講師の本田勝裕氏は、学生・社会人のキャリア形成、企業の人材採用などのコンサルタントとして活躍中。
組織心理学「FFS理論」と、コーチングの最先端技術である「ソリューションフォーカスドアプローチ」をベースに、アラウンド３０世代：オトナのキャリアの悩みを解決します。
社会責務やら、悩みやら、ついこの前まで頭を悩ませていた問題とはちょっと違う「いわゆるおとなの悩み」が出てきはじめたアラウンド３０の皆さま・・・「楽スルナカレ、クルタノシモウ」！
まいど。
HOW WHO? の時代。
コレカラ誰と会うの？
その人とどうツナガッテいくの？
アニキみたいに？
妹みたいに？
って前回書いたけど、
ホンマモンの家族じゃなくて、
君の周辺に家族みたいな関係の仲間はいてるかな？
僕はこの「仲間」を「長屋の住人」とイメージしてる。
長屋の住人は、
お互いに尊重し介入し、助け合い、考えを深め、支援し、共感し、励ましあって生きている。
原型を理解したければ、片っ端から山本周五郎さんの江戸時代の小説を読むとエエよ。
もちろん山本一力さんや浅田次郎さんの江戸時代の小説でもエエで〜！
ほなこの長屋の住人をカテゴリーに分けてみようか。
皆、僕のソーシャルブラザーであり、コミュニティシスターである。
■ 師匠
■ 親方
■ 一方的に僕が学ぶ先輩 （オジキ・オバチャン）
■ 一緒に学び・遊ぶ仲間 （兄弟・姉妹）
■ 時々一緒に学びあう仲間 （棟続きの長屋の住人）
■ 外国に住む先輩や仲間 （オーバーシーズの長屋の住人）
■ 僕が育てる若い仲間 （息子・娘）
■ 講演を聞いたり、原稿を読んでくれてる対象者 （棟違いの長屋の仲間）
今のところこの読者である君は【対象者】の範疇やから、
まだお互いに「学びあう」関係ではないわけ。
でも、これは君が引っ越せばいつでも棟続きになれるで〜。
僕が出かけていってもエエけどね。 ウルサイデ〜！
さて僕の場合、これがヨウサンいるわけ。
今回リストを作ってみようか。
よければ君も作ってごらん。
■ 師匠
小林惠智博士（組織心理学）
師匠なのでしっかり学び、しっかり叱られ、時々甘えてる。禅寺の住職でありながら、アメリカ海兵隊の組織編成のアルゴリズムを解析したという超人。
叱られる時は中途半端では済みませんぞぉ！
■ 親方
本間正人氏（コーチング）、青木安輝氏（ソリューションフォーカス）
師匠とはちょっと違うけど、手取り足取り、僕の学びである2つのコミュニケーション術、コーチングとソリューションフォーカスのベースを作ってもらった。
「学びあい活かしあい育てあう」というキーワードは本間さんから。
青木さんには「変えることができるのは自分の行動・言動」と教えてもらった。
■ 一方的に僕が学ぶ先輩（オジキ・オバチャン）
伊藤喜代次氏（経営コンサルタント）、吉田雅紀氏（起業支援業）、豊田義博氏（働くことの研究者）
これらの先輩からもまた組織と個人の関係を学べる。しかも専門が異なるから、学びに共通点を見つけては驚き、異なりを見つけては問いかける。共通点も異なりもともに発見があって重要やねん。
■ 一緒に学び・遊ぶ仲間（兄弟・姉妹）
佐藤裕久氏、釘崎清秀氏、石川雅嗣氏、張琴氏、姜雅人氏、櫻井照士氏、福島直樹氏、渡邊剛氏
佐藤は同級生のレストラン実業家。彼にはリアルビジネスの展開のおもしろさを学び、釘崎氏には人材ビジネスの良心と実務を学び、石川以下講師仲間にはそれぞれの考えとやり方と背景を学んでる。
■ 時々一緒に学びあう仲間（棟続きの長屋の住人）
佐藤大吾氏（議員インターンシップやチャリティムーブメントの仕掛け人）、松浦真氏（こどもの経済教育のプロ）、高橋万太郎氏（日本の伝統・文化・価値を今の世につなぐプロ）
この3人は僕よりも若い。しかし彼らのやっていることは日本全体を俯瞰して、現実的に過去と将来を今つないでいる。尊敬する若き仲間である。実際はもっとようさんおるけど、書ききれませ〜ん！
■ 外国に住む先輩や仲間（オーバーシーズの長屋の住人）
マーク マカーゴウ氏（イギリス）、ジェニー クラーク氏（イギリス）、ピーター ザーボ氏（スイス）、ドミニク ゴダット氏（スイス）、キルステン ディロルフ氏（ドイツ）、マルコ マテラ氏（イタリア）、ジョージ アガフィティ氏（ルーマニア）
ソリューションフォーカスの先輩であり仲間。彼らのおかげで「問題は日本もアッチも一緒やん」がわかり、学びあうことができている。
■ 僕が育てる若い仲間（息子・娘）
ポンタキャリアカレッジの参加者を含め、ものすごーくたくさん。名もなき若者でござるな。しかも一番一緒にいる時間が多いので、学ぶ機会は毎日。つまり育てあう仲間ってことやな。
■ 対象者（棟違いの長屋の仲間）
これはまだ見ぬ読者のことであり、講演や研修に参加してくれる人たち。つまり君やな〜。これからどんなご縁があるんやろう。そしてその先にどんな広がりがあるんやろう。
こうやってどんどんリストアップすると、
自分の周囲にどれだけの仲間がいるのかがよくわかるね。
調子がエエときだけではなくて、
メソメソするような厳しい時にも、役立ちあえる仲間の存在は、必要不可欠な存在。
ワンピースでいうところの「俺たちはファミリー♪」というルフィにとってのゾロ、サンジ、ナミ、ニコ・ロビン、トニートニー・チョッパー、フランキー、ブルックという仲間と一緒。同じ船には乗らんけど、同じ長屋で生きてるイメージがあるねん。
君も一度リストアップしてみてごらん。
君オリジナルの
ソーシャルブラザー＆コミュニティシスター
リスト。
そしてHOW WHO？と考えて、それぞれのブラザー＆シスターと、
どんな関係をこの社会で作っていきたいのか考えてみてね。
考えて、もしもっと濃い関係を作りたければ、どんどんその対象者に近づいていこうや。
僕は48歳だからこれだけの人脈を作れた。
君のブラザー＆シスターは、これからどんどん作っていけるねんで。
そしてそのツナガリが、君の将来を明るくしてくれるのではないやろうか？
一人でガンバルのもエエけど、
ツナガリのなかで、張り切るのもアリでっせ。
さて今日はこれからオーバーシーズの長屋の住人、
マーク マカーゴウ氏とジェニー クラーク氏を日本にお招きして、
京都でソリューションフォーカスの研修を受けてくるねん。
梅雨のうっとおしい季節を、爽やかなレクチャーで快晴にしてくるわ。
やっぱり僕にとっては重要やなー、このブラザー＆シスター！
ほな、ぼちぼちいこか〜。
本田 勝裕
キャリア・コンサルタント。有限会社ポンタオフィス代表取締役。
就職、創業、進学をテーマにしたコンサルタント。1962年生まれ。神戸在住。1985年甲南大学経営学部経営学科卒業。同年、（株）学生援護会に入社し、11年間『an』の編集及び企画業務に携わる。また、学生・OL向けのイベント、セミナーもプロデュース。同社退社後、（株）クリエテ関西（あまから手帖版元）で広告企画部長を経て、1997年1月にキャリア・コンサルタントとして独立。
現在は、企業や学生を対象に講演及び執筆活動を行っている。また、キャリア支援ホームページ「ポンタのキャリアゼミナール」やメーリングリストを主宰。授業・講演実績約506本（90分単位）、コラム執筆約100本、本出版1冊（すべて2009年実績）。社会人、学生がお互いに学びあう学校、ポンタキャリアカレッジも主催。
自分と組織の関係性、コミュニケーション能力、自分マーケティング能力などについてのセミナーが反響をよんでいる。
