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【連載】本田勝裕 ーアラサーaround30世代へ贈るー

キャリアの悩み 解決します

【 Vol.22 】ネットワーク時代のツナガリ論1
<ランブリング人脈のススメ>

本田勝裕 −アラサーaround30世代へ贈る−キャリアの悩み解決します とは…

アラウンド30世代の皆さま、「俺も随分オトナになったな・・・」と感じること、多いのではないですか?
会社組織においては『若手層』ではなくなり、会社によってはマネージメント層へ本格仲間入り・・・私生活では結婚や、親の現役引退など「社会のなかでもポジショニングが変わってきたな・・・」と、オトナの重みを感じられているのでは?
このコラムは、そんなアラウンド30の皆さまへ贈るキャリアの悩み解決コラムです。
講師の本田勝裕氏は、学生・社会人のキャリア形成、企業の人材採用などのコンサルタントとして活躍中。
組織心理学「FFS理論」と、コーチングの最先端技術である「ソリューションフォーカスドアプローチ」をベースに、アラウンド30世代:オトナのキャリアの悩みを解決します。
社会責務やら、悩みやら、ついこの前まで頭を悩ませていた問題とはちょっと違う「いわゆるおとなの悩み」が出てきはじめたアラウンド30の皆さま・・・「楽スルナカレ、クルタノシモウ」!

まいど。
今日は「奇遇な話」からスタートしよか。

僕が住んでる街は神戸の岡本というところ。
ここは僕が卒業した甲南大学の所在地。
そして今、僕はこの母校で授業「キャリアデザイン」も持ってる。
今年も受講生は200人を超えそう。
すると去年こんなことがあった。

人材ビジネスの会社を経営する先輩から電話があった。
「オレの後輩K君に会ってくれ。今度市長選挙に出るんや」
ってことで一緒にご飯を食べてみたところ、
初めて会うK氏と僕のあいだに、11人もの知り合いがいた。
詳しくは「ポンタのキャリアゼミ」のコラム「世間は狭すぎぃ〜!」を読んでみて。

そのなかでも驚きなのが、市長選挙の参謀が僕の大学時代のO先輩。
なんでK氏とO氏がつながってるのか不明のまま、そこに僕も絡んで三角形を作ってる。
そしてそのお二人を6月の授業ゲストにお招きすることにした。
ただの「奇遇な知り合い」の三角形から、有機的な仕事としての三角形に転換する。
授業ではお二人に、これまでの具体的なキャリアを振り返ってもらいながら、
キャリアの線が複雑に絡んで面になり、
こうして仕事になることを200人の学生に実感してもらうつもり。

日本はどんなに狭いねん!ここは長屋かぁ〜!
と思う瞬間が、僕の街には起こる。
しかもこれが「奇遇」ではなく、割と頻繁に起こる。
否、僕が「奇遇」を「有機的な仕事」に転換しつづけてるのかもしれん。

点ではなく面。
点、つまり一人で考えてもダメ。
線、それが一本の短い線ではダメ。
点と点を線で複数につないで、
面(チーム)にすると解決しやすい。

これは【Vol.11】 タテヨコナナメの関係まとめ<ジャイアンの空き地>に書いたことでもある。

しかしこれからは過去のノスタルジー(郷愁)としての空き地(コミュニティ)のことではなく、
これからの社会で生きていくためのコミュニティ作りについて書いていこう。

この話を始めるにあたり、前回のコラム【Vol.21】春のスペシャルコラム<読者からのつぶやきと、つぶやき返し>の最後の「つぶやき」と「つぶやき返し」を再掲載しておこう。

これを図にしてみよう。

<図解>

:小さくなってる転職市場 :人の動き

結果、転職しようにもラッシュアワーになり、求人倍率は0.47倍。完全失業率(季節調整値)は4.9%(総務庁2010年3/30発表)という有様。
これでは、最適な再就職先を探すのは厳しい。かといって立ち止まって、転職市場が拡大するのを待つだけでは解決せんしね〜。

そこで僕は提案する。

ランブリング人脈で人に、チームに、会いにいけ!

<図解>

:君 :興味ある人・チーム・場所
:君の行動

自分スタンダードで自分を真ん中に置く。そしてそこから興味ある人、チーム、場所をあっちこっちをほっつき歩いて広げてゆく。まず退屈から自分を解放できるし、ヒントがたくさん拾える。

こうやってほっつき歩くことを、「ランブリング」という。
この図のように、F1のコースみたいに縦横無尽に人とチームに会いにいっておいで。
たとえばそれが趣味でもいい。
同業者でも同級生でも幼馴染でも、おばあちゃんでも従兄弟の兄貴でもいい。
さらに知らん人でもいいねん、興味があればそれでいい。
この辺りのことは、これからボチボチ書いていくけど、僕の例を挙げておこう。

今から12年ほど昔、サラリーマンを辞めて途方にくれてた僕は、
「処生術」という本に感動して藤原和博氏を訪ねた。
ただ会ってみたかっただけ。
同時期に、母校の甲南大学のキャリアセンターの職員にも会いにいった。
自分の他大学での講演レジュメを添削してもらいたくて。
どっちも事前にはなんのご縁もなかったけどね〜。

その藤原さんを、冒頭に書いた僕の授業に、去年ゲストで招いた。
点から線へ、そして面になった。
こうして僕の価値観だけではなく、様々なゲストを招いて、
彼らの価値観やキャリア論を展開してもらってるねん。

藤原さんと僕の関係に、大学が加わり、
そこにいた200人の学生が面になって授業を作り上げた。

僕という点と藤原さんという点が「はじめまして」からスタートして、
10年後に一つの教室で面になったということ。
もちろん素晴らしい内容になったけれど、
僕自身、こうやって点を線にして面になったことの達成感は大きかったな〜。

図にすると、こんな感じかな。

<図解>

:僕 :藤原和博氏 :甲南大学
:面のできあがり

ランブルをたくさんして、たくさんの人とチームに出会う。それをつないでいくと、やがて面になってくる。起業しなくても、サラリーマンでも多いに役立つ人間関係を作る楽しさに気づく。

そうやって人と人をつないでいくと、ただの紹介魔になるのではないでー。
商談になったり、新たなビジネスのスキームができたり、
他のビジネスの進め方を応用できたり、恋がはじまったりする。ガハハ!でもマジ!
ポンタキャリアカレッジでは出会った二人が結婚することになった。 ポンタ婚活カレッジか!

実際に僕は藤原さんを京都経営者協会に紹介して新春記念の講演会に発展したで。
お互いに喜ばれ感謝されるだけでも、十分うれしいことやで。
さらにそれがビジネスにもなっていけば、文字通りモウケモンやね。

ただし決して儲けるためにやらんこと。
それをすると、デフレでお金が萎んでるから、小さなネットワークにしかならん。
今は、人と人をつないでチームにして、知恵を集めることを目的にしとき。

お金の価値は増減する。
人脈と知恵は決して減少しない。
ラッシュアワーのなかで、
空いてる電車に乗るように、
人と人をつないでチーム(面)を作ろう!

ちなみにK氏と藤原和博氏も11人の人脈のなかの一本の線でつながってた。
狭いな〜、東京を入れても!

さて次号から、ランブリング人脈が具体的にどんな効果をもたらすのか書いてみよう。

それまでの君への宿題。

“HOW WHO?”について考えて行動して。
つまり、誰とどうつながるか。
これが君のキャリアを変えてゆくんやから。

ほな、またな。

本田 勝裕
キャリア・コンサルタント。有限会社ポンタオフィス代表取締役。
就職、創業、進学をテーマにしたコンサルタント。1962年生まれ。神戸在住。1985年甲南大学経営学部経営学科卒業。同年、(株)学生援護会に入社し、11年間『an』の編集及び企画業務に携わる。また、学生・OL向けのイベント、セミナーもプロデュース。同社退社後、(株)クリエテ関西(あまから手帖版元)で広告企画部長を経て、1997年1月にキャリア・コンサルタントとして独立。
現在は、企業や学生を対象に講演及び執筆活動を行っている。また、キャリア支援ホームページ「ポンタのキャリアゼミナール」やメーリングリストを主宰。授業・講演実績約506本(90分単位)、コラム執筆約100本、本出版1冊(すべて2009年実績)。社会人、学生がお互いに学びあう学校、ポンタキャリアカレッジも主催。 自分と組織の関係性、コミュニケーション能力、自分マーケティング能力などについてのセミナーが反響をよんでいる。

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