原因別に対処法をご紹介 仕事が続かない6つの理由

「どうしても仕事が続かない。入社してしばらくすると辞めたくなってしまう…」
「入社前はやる気があったのに…」
「仕事が続かない…どうしてだろう…?」

仕事が続かないと、なんだかダメな気がして落ち込んでしまうかもしれません。
どうしたら、仕事を長く続けられるのでしょうか?

まずは、あなたの仕事が続かない「原因」を一緒に考えてみましょう

原因がわかれば、仕事を続ける方法もきっと見つかります。一つひとつ一緒に解決していきましょう。

どうして仕事が続かない?よくある6つの理由

仕事が続かないと、「自分は社会人としてダメなのかもしれない」「うまくいかないのは病気だからかも」「大学の友人は楽しそうに仕事をしてるのに」「次は親になんて言い訳しよう…」など、周囲の目が気になり、ついネガティブになって自分を責めてしまいますよね

「どんな仕事もなかなか続かない」。そんなときに憂鬱な気持ちになってしまうのは、自然なことです。

でも、無条件に自分を責める必要はありません。仕事が続かないのは、あなただけに原因があるとは限らないからです。

加えて、少し疲れてしまっている今でも、「楽しく仕事をしたい」という思いがあるなら、一度自分と向き合うことで、問題解決に近づけるでしょう。

そのためにはまず、どうして仕事が続かないのか、その原因を考えてみましょう
「単純にどの仕事もつまらない」「人間関係がいつもうまくいかない」など…もしかするといくつかの原因が絡み合っているかもしれません。

以下に、仕事が続かないよくある原因をまとめました。原因別に対処法としてできることを紹介していますので、自分に当てはまるかもしれないと思うものを選んで参考にしてみてください。

  • 人間関係が苦手で、職場になじめない
  • 入社後に「思っていたのと違う」と感じることが多い
  • 辞める理由はいつも上司の人柄や企業の社風
  • 働こうと思ってもやる気が出ない
  • メンタルが弱く失敗すると辞めたくなる
  • 「本当にこの仕事がしたかった」のかわからなくなる

コラム:仕事が続かないのは「病気や社会不安障害が原因かも」と不安な人は?

仕事が続かない原因が、社会不安障害などの病気や適応障害かもしれない、と不安になる方もいるかもしれません。

その場合は、自分で正しい判断をするのは難しいため、カウンセリングを受けたり病院を受診したりするなどして、専門家に相談してみましょう

厚生労働省が運営するメンタルヘルスに関するサイトでは、そのような不安や悩みを抱える人に向けたさまざまな相談窓口を紹介していますよ。

そのほか、15~39歳までが対象の、仕事の悩みを相談できる施設「地域若者サポートステーション」(略称:サポステ)」も全国にあるので、そこで一度仕事の悩みを相談してみるのも良いでしょう。

人間関係がうまくいかない人はどうしたらいい?

 仕事が続かない原因として最も多いのが人間関係の悩みです。

「上司とそりが合わない」「職場に嫌いな人がいる」「コミュニケーションが苦手で職場になじめない」など、さまざまな理由で会社を転々としてしまうこともあるでしょう。

人間関係はとても難しい問題ですよね。

でも、入社前から「社員全員が自分と合う人かどうか」を把握することはできませんし、最初は良好な関係でも、働いていくうちに「ちょっと苦手かも」と不和が生まれるケースもあります。入社してすぐには周囲と打ち解けられなかったり、なかなか馴染めなかったりしても当たり前です。

もし人間関係がうまくいかないときは、自分を責めるのではなく「自分は変えられても、人は変えられない」「入社して間もないんだから緊張して当たり前」と割り切ってしまうのが一番です。自分の中で納得できるだけで、少し気が楽になるものです。

どうしても苦手な人がいるときは…

苦手な相手に対しては「この人はこういう人だ」と相手を認め、一定の距離をとって接することで気持ちが楽になります。

会社が終わったあと、家族や古くからの友人など、信頼できる親しい人に愚痴をこぼしてみるのも良いでしょう。

自分の話をするのが苦手な人は…

自分のことを話すのが苦手な方は、無理に話そうとするのではなく、「上手な聞き役」を目指してみてください。まずは相手の目を見て、適度に相槌を打つことから始めてみるのがおすすめです。

それでも人間関係で悩む場合は、リモートワークで働ける会社など、コミュニケーションを必要以上にとることのない仕事へ転職するのも一つの手です。

また、ひどいパワハラやモラハラをされているなど、明らかに問題がある場合は、もちろん無理に我慢する必要はありません

そういった場合、改善が見込まれなければ、自分を守るために短期間で転職するのというのも一つの方法です。それによって「仕事が続かない」と悩む必要などありません。 

入社後に「想像と違う」と思ってしまう人は?

入社後に、「思っていたのと違う」「自分が目指しているキャリアに比べたら物足りない」と感じてしまい、環境を受け入れられない人もいるでしょう。

仕事内容や職場環境において、自分の思い描く理想に合わない部分があるとやる気を失ってしまうこともありますよね。

しかし、「思ったのと違った」としても、すぐに辞めてしまうのはもったいないかもしれません。なぜなら、入社してすぐにやりたい仕事ができる人の方が、実は少ないからです。

入社してからしばらくは、その会社の仕事の進め方や全体像を掴む期間になります。そのため、初めのうちは「最終的にあなたが任される仕事」とは別の仕事に携わることも多いはずです。

転職先の会社の仕事をある程度学んだ後でも、「聞いていた仕事と違う」場合は、直属の上司や、あなたを採用した人事に相談してみましょう。

それでも「この職場ではない」と感じる場合は、転職するのも良いでしょう。

その際は、「今の自分の成長レベルに合った目標設定ができ、それが達成できそうな環境であるかどうか」をぜひ考えてみてください。

また、自分が今の職場に何を求めるのかも、明確にしておきましょう。報酬、休暇、仕事内容、通勤時間、オフィス環境など、自分にとって譲れないものを決めることで、納得できる転職をしてくださいね。

いつも自分以外に原因があると感じる場合は?

 「どの職場でもいつも変な上司にあたる」「仕事が続かないのは活発な人が多い社風のせいだ」など、いつも自分以外の原因のせいで仕事を辞めざるをえないと感じることもありますよね。

そういった場合は、「辞めたい原因である『人』や『もの』」と上手く付き合う方法を探してみましょう

例えば、感情の起伏が激しい上司に困っている場合、その上司とうまくやっている先輩を見つけてみてください。その先輩がうまく付き合うコツを知っているかもしれません。

また、もしかすると時にはあなたに原因があることも、あるかもしれません。

もし、「あのときもう少し素直に指示に従っていればな」「あのとき、ちゃんと謝っていればな」など、何か思い当たることがあるならば、次に同じような状況になったときは、きっとうまく対応できるでしょう。

もちろん、会社や上司が悪いことだってたくさんあります。

うまく付き合おうとしてもどうにもならないときは、思い切って転職するのも一つの手です。

その際は、あなたが辞めることになった原因を思い返してみてください。

もし人間関係や会社の制度が辞める原因だった場合は、転職活動では「人間関係が円滑かどうか」「制度は自分の求めるものか」を重視して、良い会社を見つけてくださいね。

そもそも仕事にやる気が出ないときは?

 「仕事へのやる気がいまひとつ」「モチベーションが持続しない」という理由で仕事が続かないこともあります。やる気がなければ仕事も楽しくありませんし、辞めたくなってしまうのも無理はありません

そうしてつい、「仕事への意欲がない=自分はダメ」というマイナス思考のループに陥ってしまう方もいるかもしれません。

そのような場合、まずは小さな目標を一つ作ってみるのがおすすめです。

人間は「何かを達成して報酬を得られる」という体験をすると、少しずつやる気が出てくるといわれています。報酬とはお金などの物質的なものだけではなく、褒められたときに嬉しいと感じることなどの精神的なものも含まれます。

どんな目標でもいいので、達成できたら「よくやった!」と自分を褒めることを習慣にしてみてください。

▼目標の例

  • いつも30分かけている資料作成を5分短くする
  • 朝少し早く出社してデスクをきれいにしてから仕事を始める
  • このプロジェクトを1週間でここまで進める

「プロジェクトを成功させる」などの大きな目標を達成できたときは、欲しかったものを購入したり、いつもより豪華な食事を楽しんだりして、自分にご褒美をあげるのも良いでしょう

そうした小さな成功体験を繰り返すことで、だんだんと仕事に対するポジティブな気持ちが湧いてくるはずです。

メンタルが弱く失敗するとくじけてしまう人は?

頑張って働きたい気持ちはあっても、壁にぶつかるとどうしても落ち込んでしまい、仕事を続けられないこともありますよね。

そんな自分を「メンタルが弱い人間だ」と責めてしまい、新しい仕事に就くことが怖くなってしまう人もいます。

意外かもしれませんが、失敗が怖い方は人に頼ることが実は一番の解決方法です。

失敗することを恐れるがあまりに、効率の良い仕事の進め方や人への仕事の依頼の仕方がわからず、結果として仕事がうまくいかずにストレスを抱えてしまう、といった状況に心当たりはありませんか?

「自分はこの仕事のこういう部分がわからないのですが、どのように解決すれば良いですか?」などと、上司や先輩、同僚に気軽に相談してみましょう。

「そんなことをしては、頼りない人間だと思われるのではないか?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、慣れない職場でわからないことがあるのは当たり前です。

上司や先輩も、わからないことはちゃんと質問してくれる方が嬉しいものです。

また、質問することであなたの成長意欲も伝わるため、「次はこの仕事を任せてみようかな」と気にかけてもらえるかもしれません。

どうしても口頭で相談しにくい場合は、メールやチャットで質問してみても良いでしょう。

質問をするうちに自然と周囲と打ち解けていた、なんてこともあります。人からどう見られるかを気にしすぎずに、まずは周りの人に頼ってみてください。  

「この仕事がしたかったのか?」と考えてしまう人は?

 「こんなにつまらない仕事が本当にやりたかったのか」「もっと自分がやる気を持って取り組める仕事が、他にあるのではないか」という理由で、仕事が続かないこともありますよね。

活躍している同期や著名な成功者をついつい自分と比較してしまい、なんだか劣等感でイライラしてしまう方もいるかもしれません。

このような場合、まずはもう少しその仕事を知ることから始めてみるのはいかがでしょうか?

業界の本を読んだり、成果を出している先輩に仕事の進め方やスタンスを聞いたりするなど、自分がやりやすいことで構いません。

仕事のことを知ると、「自分のこの作業が何につながっているのか」見えてくるでしょう。

作業の先にある成果まで考えることで、自分の仕事に意義を見出せるかもしれません。

もしくは、仕事は生活のため、と割り切ってしまうのも一つの方法です。仕事を極めることだけが幸せになるための方法ではありません。

仕事を続けて稼いだお金で、趣味やボランティアといったプライベートで使うことを目標にするのも良いでしょう。 

まとめ

仕事が続かない人の原因とその対策についてお話しました。

この記事で紹介したことだけが答えではありませんが、「自分はこのタイプに当てはまるかもしれない…」と思うものがあれば、一度対処法を実践してみてください。

ちょっとしたきっかけで、「辞めたい」という状況が変わるかもしれません。

すぐに対策できない場合は、ゆっくり休んで心身ともにリセットするというのも一つの方法ですし、思い切って転職しても良いでしょう。

「ここで頑張りたい」と思う職場に出会えるように、応援しています。

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