【就活生の面接対策】 模擬面接の実施場所と事前準備方法
「模擬面接はやっておいたほうがいい」とは聞くけれど……。
面接に苦手意識を持っている就活生も多いですが、模擬面接で克服できるかもしれません。この記事では、模擬面接の実施場所と準備方法について紹介します。
模擬面接はどこに行けば受けられる?
模擬面接は主に以下のようなところで受けることができます。それぞれの特徴を説明します。
大学のキャリアセンター
大学のキャリアセンターの模擬面接は、就職活動に関する講座の一環として受けることができます。
定期的に行われているのでチェックしましょう。
学校のwebサイトやキャリアセンターの受付から事前予約が可能です。模擬面接講座ではグループ面接形式をとることが多いようです。個別に1対1の面接を練習したい場合は、キャリアセンターのアドバイザーとの面談の中でお願いするといいでしょう。
ジョブカフェ(最寄りのハローワーク)
ハローワークに併設されたジョブカフェでも定期的に模擬面接講座を行っています。
ジョブカフェとは、20代の若年層向けの就職支援サービスです。47都道府県すべてに存在しており、その多くは県庁所在地にあります。詳しくはこちら。
模擬面接などの就職活動に関する講座は平日に行われていることが多く、1回の募集人数は5~20人ほど。講師は外部のマナー講師やキャリアコンサルタントが行うことが多いようです。全て無料で受けることができます。
就活イベントの面接体験ブース
多くの企業が集まる合同説明会では、面接体験ブースが設けられている場合があります。
中には、面接官役を企業の人事担当者が行うものも。
就活イベントには多くの就活生が参加します。面接体験もすぐに満員になってしまうことがあるので、整理券の配布や事前予約の有無について確認しておきましょう。
面接対策セミナー
就活支援塾やキャリアコンサルタント会社などの中には、有料で面接対策セミナーを行っているところもあります。
料金は1回60分1万円前後と高額ですが、マン・ツー・マンレッスンという大きなメリットもあります。他の人の目を気にせず練習でき、その場で疑問や不安点も聞きやすいでしょう。
公務員志望の人は、予備校や専門学校の講座で公務員試験の模擬面接を受けることも可能です。受講生以外にも有料で模擬面接を行っている学校もあるので、受けてみたい人はホームページなどで確認してみましょう。
企業が企画している就活イベント
企業の中には、就活支援の一環として模擬面接を受けられるイベントやインターンを行っているところもあります。
企業が個別に開催しているイベントなので本番の面接に近いものが受けられます。自分の志望企業で模擬面接が行われている場合、参加をすればその企業がどのような人物を求めているのかがよりリアルにわかります。志望する業界や企業にそのようなイベントがないかチェックしてみましょう。模擬面接会と称して選考を行っている場合もあるので、模擬面接であっても本番のつもりで臨みましょう。
コラム:マイナビ「模擬面接シミュレーター」をどう使う?
マイナビの「模擬面接シミュレーター」では、就活生役と面接官役でそれぞれ模擬面接を体験できます。
自分が就活生役となる模擬面接シミュレーションでは、面接官から様々な質問が飛んでくるので、それに答える練習ができます。また、右下についているストップウォッチで自分がだいたいどのくらいの長さで話しているのかがわかります。面接官からのフィードバックはありません。
一方、面接官体験では、話し方やしぐさに特徴のある学生6人の面接の様子を見ることができます。利用者の学生に対するレビューも公開されていますが、プロの判断ではないので参考にはなりません。
どちらの機能もプロによる評価がないので、役に立つのかは疑問です。模擬面接で得たことを実際の面接に生かしたいのであれば、やはり対面の模擬面接を行うべきでしょう。
なぜ模擬面接を受ける必要があるの?
模擬面接の必要性
面接で言いたいことを伝えるのは難しい
履歴書では自己PRや今まで頑張ってきた経験を書けたとしても、面接官を前にして話せるかは別問題です。
意外と難しいのが「結論から話す」こと。
本当に伝えるべきことは活動内容からわかる努力や人となりなのに、状況をわかってもらいたいがために部活動やサークル、学業の活動そのものを一生懸命説明してしまうことが多いものです。
実際に自分の言葉で話してみないとわからないことも多いので、直接顔を合わせて話す面接練習の場は重要だと言えるでしょう。
弱点を知るには第三者の評価が必要
話やしぐさの癖は誰かに見てもらわないと気づくことが難しいものです。
模擬面接では、最後に面接官役から直接フィードバックやアドバイスをもらえます。面接官役は多くの就活生を見てきたプロなので、他の人とも比較して良し悪しを判断してくれます。そのアドバイスやフィードバックを有益に使いたいですね。
こんな人は一度模擬面接に行ってみるべし
面接の経験がない人
面接の経験がない人は、本番の面接に臨む前に模擬面接で雰囲気を掴んでおきましょう。
とくに学生時代に社会人と話す機会がなかった人は、目上の人と敬語で話す練習になります。初対面の社会人を相手に自分の話をするのは思ったよりも緊張するものです。模擬面接で本番の雰囲気を掴むことができれば、緊張も少しは和らぐかもしれません。
友人や家族など身近な人を相手に模擬面接をするのもありですが、よく知った相手では恥ずかしくて存分に練習できないという人もいるでしょう。その場合、模擬面接では面接官役が見知った相手ではないのでありのままの自分で臨むことができます。
一度面接に受けてみたが手応えがないと感じた人
面接を一度受けてみたものの思うように話せなかった人は、模擬面接で自分の話し方やジェスチャーの癖がないか見てもらいましょう。
おすすめなのは集団模擬面接です。他の人の姿を見ることで、自分と比較していいところと悪いところを客観的な視点で見ることができます。他の人へのフィードバックも自分のものにするつもりで参加しましょう。
模擬面接に行くまでの事前準備
本番の面接同様の準備が大切
模擬面接は「模擬」だとはいえ、本番の面接と同じ気持ちで臨みましょう。
就職活動では一般的に「自己分析が重要」だと言われますが、それは模擬面接であっても変わりません。自己分析をもとにした質問に対する受け答えはもちろん、動作、立ち居振る舞い、身だしなみなども模擬面接時の評価の対象になります。
しっかりと準備を行った分だけ、フィードバックから本番に生かせるものが明確になります。
模擬面接で必ず聞かれる質問
自己紹介
実際の面接では最初に自己紹介を求められることが多く、大抵1分程度という時間制限があります。時間制限があるということに焦ってしまうかもしれませんが、案外余裕があるので焦らず臨みましょう。
名前、学校名や学部という基本的な情報以外に、学生時代に学んできた学業のことや一番力を入れていた課外活動について話すといいでしょう。それらのエピソードに、その会社で頑張って行きたいことを関連付けて話すとより熱意が伝わります。
自己PR
自己PRはどんな面接でも聞かれるので必ず考えておきましょう。自己PRでは、学生時代の自分の経験をもとに自分の強みをアピールします。「自己PRをして下さい」という直接的な言い方ではなく、「学生時代に頑張ったことを教えて下さい」や「あなたの強みはなんですか?」といった聞き方をされることがあります。
この質問に対しては、最もあなたらしさが伝わり他の人と差別化を図ることができるエピソードを話しましょう。そのためにも自己分析をして、自分のアピールポイントを整理しておく必要があります。
模擬面接にはスーツで行こう
模擬面接にはスーツで行きましょう。理由は2つです。
1つ目は、着慣れていないスーツは普段着と違って肩に力が入ってしまいがちだからです。本番の面接状況に慣れるためにも模擬面接から服装はスーツにするのがいいでしょう。
もう1つの理由は、模擬面接で身だしなみについてのフィードバックをもらえる可能性があるからです。一度、自分なりに「正解だ」と思う着こなしと髪型で行ってみましょう。果たしてそれは第三者の目から見ても就職活動にふさわしいものなのか、客観的な意見をもらえるでしょう。
まとめ
実施場所、準備方法や模擬面接の必要性について紹介してきました。
模擬面接が本当に必要か悩んでいる人こそ、一度模擬面接に行ってみるといいでしょう。現時点で自分の話に自信がなくても安心してください。面接を客観的にみてもらうと自分の実力を知ることができます。また、模擬面接に行ったという事実が自信になりますよ。