面接官も思わず納得! 面接での退職理由の話し方まとめ

面接で退職理由をどう話せばいいか、悩んでいませんか?

退職理由の伝え方には”コツ”があります。
コツさえ押さえれば、誰でも面接官を納得させる話ができます。

このページでは、面接で退職理由を話すときの注意点や、よくある退職理由別の伝え方のアドバイスを例文を交えて解説します。

面接官が退職理由を聞く理由

面接ではなぜ退職理由を聞かれるのでしょうか。
それは、面接官が応募者について次のような点を気にしているからです。

  • すぐに辞めてしまうのではないか
  • 仕事へのスタンスが甘くないか
  • 周囲の社員と良い関係を築けるだろうか
  • 不平・不満が多く、他人のせいにしがちな性格ではないか

このほか、「前の会社ではやりたい仕事ができなかった」という退職理由に合わせて入社後の業務内容を配慮するため、ということもあります。

退職理由を話すときは、このような面接官が気にしている点をふまえて答えるのが大切です。以下で、話すときの具体的な注意点を見ていきましょう。

退職理由を話すときの3つの注意点

退職理由を話すときに気をつけるポイントは以下の3点です。

前向きな話で終わらせる

退職理由を話す際、最後は「○○の経験を活かして○○の実績を出したい」「だから御社では○○の仕事をしたい」といった前向きな話志望動機とつながる話で締めるようにしましょう。
そうすることで意欲の高さを伝えることができ、すぐに辞めてしまうのではという懸念を払拭することができます。

受け身や批判の言葉を使わない

「~しろと言われた」「~してくれない」など、受け身や批判の言葉は使わないようにしましょう。人任せな印象を与えますし、入社後も同じような不満を口にするのでは、と思われてしまいます。

表情、声のトーンにも気をつける

退職理由は話す内容も大事ですが、表情やしぐさ(見た目)声の大きさ・口調(話し方)も大変重要です。
心理学の研究によると、人は相手の「見た目」→「話し方」→「話の内容」の順に印象を受けやすいことが分かっています。暗い顔でボソボソと話すのではなく、面接官の目を見てハキハキと話すことで、社員と良い関係を築けそう一緒に働きたい、と思ってもらいやすくなります。

よくある退職理由別!話し方のコツと例文7選

ここからは、退職理由別に「よくある悩み」と「それをクリアする伝え方のコツ」をご紹介します。

パワハラが理由の場合

不動産の営業を3年してきましたが、怒鳴られたり、書類を投げつけられたりするなど上司からのパワハラが激しく、転職したいと考えています。退職理由はどう話せばいいでしょうか。営業成績も未達が多く、アピールできる実績もありません。

大変な状況のなかで営業を続けてこられたのですね。
ただ、パワハラが退職理由の場合、以下の点を押さえておきましょう。

  • 退職理由がパワハラと言うのは避ける。
  • 営業として売上を伸ばすことが大事だと分かっていること、仕事をポジティブに捉えていることを伝える。

面接の場で退職理由がパワハラと言うのは避けたほうが良いでしょう。
どんなにひどいパワハラを受けていたとしても、面接官は現場を見ているわけではないので「本人にも非があるのでは」「感情的な性格なのでは」と思われてしまう可能性があるためです。
例えば、次のように言い換えることはできないでしょうか。

【参考例】
「売上と顧客満足度のどちらも高める力をつけたい、というのが退職の動機です。
営業である以上、売上目標を達成するために努力するのは当然ですので、売上を上げながらもお客様の満足を高められるよう、○○のような工夫を行ってきました(1)。しかし最近、会社の考え方が売上重視に偏ってきているのではと感じることが増えてきました。
お客様の要望を踏まえた的確な営業活動をすることで売上を伸ばせる営業パーソンになりたい(2)と思い、提案力と対応スピードの早さで強みをお持ちの御社を志望いたしました。」

こうすることで、仕事に対する前向きさを伝えることができます。ポイントは、
・売上を上げることが大事だと分かっている点(1)
・営業という仕事をポジティブにとらえている点(2)をアピールすることです。

営業目標を達成していれば(1)の大きな説得材料になりますが、未達成が多い場合は伝えないほうが賢明です。この場合は達成率などの数字を出すのではなく、上の例のように営業活動をするうえで工夫したことを具体的に話すようにしましょう。

残業の多さが理由の場合

残業や休日出勤が多く、体力的に厳しいので転職を考えています。
残業が多いのが退職理由と言っていいのでしょうか。うまく言う方法はありますか。

残業や休日出勤の多さに悩んでいる方は多いと思います。ただ、残業時間の感覚は会社によって大きく異なりますので、以下の点に気をつける必要があります。

  • まず、応募先企業の残業時間の感覚を確認しておく。
  • 多くの場合、残業の多さが退職理由と言うのは避けたほうが良い。代わりに「やりたい仕事があり、それを応募先企業で実現したい」といった前向きな話をする。

まずは今の残業が多いのか、応募先企業と比較してみましょう転職会議vokersキャリコネ等の口コミサイトを使えば、企業や部署ごとの残業時間が分かることがあります。

今の残業時間が多い場合でも、面接の場では残業が多いのが転職の理由と直接的には言わないほうがベターです。仕事への意欲が低い人と思われてしまう可能性があるためです。
その代わりに「前の会社ではできなかったことを、この会社では達成したい」といった前向きな話をするようにしましょう。

残業時間の多さが退職理由と言わない場合の伝え方の例を挙げます。

【参考例】
「前の職場や人間関係には満足していたのですが、ほぼ毎週休日出勤があったため、十分なスキルアップの時間を確保できませんでした。Webアプリケーション開発という仕事には魅力を感じていますので、今後もRubyなどの新しい技術を身につけて開発に活かしたり、スマートフォン向けサービスの開発に要件定義から関わったりすることでさらに成長したいと思い、御社を志望いたしました。」

ただし、応募先企業に比べて残業が極端に多い場合は、残業の多さが退職理由と伝えても問題ありません。その際は残業や休日出勤の具体的な数字をあげ、客観的な情報を伝えるようにしましょう。ポイントはやる気を伝えことです。入社後に携わりたい仕事を具体的に話すことで、前向きな姿勢をアピールすることができます(下線部)。

短期間で退職した場合の伝え方

応募した仕事と異なる部署に配属されたため、半年で退職したことがあります。短期間で離職したことについて、悪い印象を与えずにすむ言い方はありますか。

「入社前に聞いていた話と違う」などの理由から短期間で辞めた場合、面接官に「またすぐ辞めるのでは…」と思われないよう、伝え方に気をつける必要があります。以下の点を踏まえて話しましょう。

  • やむをえず退職したことを伝える
  • 愚痴にならないよう気をつける
  • 短期で離職したことについて不本意さを伝える

例えば次のような言い方を参考にしてください。

【参考例】
「営業事務として入社しましたが、実際には営業に配属され、今後も異動の可能性がなさそうなため、退職を決意しました。
営業として新規顧客の開拓に取り組んだうえで、査定などの場で上司に配置換えを願い出たのですが、引き続き営業として活躍するよう話を受けました。
ただ私自身としては、営業事務の経験を活かし、エクセルやAccessといったパソコンスキルを伸ばしていきたいと考えております。今後を考えると目指すべき道を早く選んだほうが良いと判断し、不本意ではありましたが短期で退職することにいたしました。」

そのうえで、自分なりに行った努力と、新しい仕事への前向きな意欲を伝えましょう。短期間で退職した場合、会社側にも非があったのだな、と面接官に思ってもらう必要があります(下線部)。ただその際、愚痴や悪口にならないよう、表現には気をつけましょう。「入社後もすぐに不平を口にするのでは」と懸念されてしまうからです。

介護が理由の場合

地方で一人暮らししていた親が介護が必要になり、退職しました。親の介護が退職理由と伝えて不利にならないでしょうか。

高齢化が進むなか、ご両親など親族の介護が理由でやむをえず退職される方が増えています。
介護という退職理由自体が不利になることは少ないものの、面接官は「介護という家庭の事情が入社後の業務に支障をきたさないか」という点を心配しますので、これを払拭するため次のような点に気をつけて話す必要があります。

  • 今では状況が改善しており、仕事に支障がないことを具体的に伝える
  • 仕事に邁進し、貢献する意欲があることを言い添える

これを踏まえた例文は以下のようなものです。

【参考例】
「父が脳梗塞で倒れ、介護が必要になったのが退職のきっかけです。父は当時山梨で一人暮らしをしていたため、しばらくは仕事を続けながら介護に通ったのですが、悩んだ結果、退職をしました。現在では東京の介護施設に入所していますので、業務に支障はありません。また、何かあった際は東京に兄弟もおりますので、兄家族たちが対応してくれます。今後は仕事に集中し、経験を活かして一日も早く御社に貢献する所存です。」

仕事に専念できる体制になったことを具体的に話すのが重要なポイントです。前向きな姿勢を伝えることで、「安心して仕事を任せられそう」と思ってもらえるでしょう。

※介護状況について、さらに質問を受けたら※
退職理由で介護のことを話すと、さらに質問を受ける可能性があります。
この場合、病名や介護の必要度、家族の体制、介護サービスの利用状況などは差し支えない範囲で具体的に答えましょう。そのほうが面接官にとっても安心ですし、入社後に休みを取る必要があった際も理解を得やすくなるからです。
答えるときは「要介護度は2です。平日は義理の姉が見てくれており、そのほか週2日、訪問介護サービスも利用しています」のように、対処方法も合わせて伝えるようにしましょう。

結婚が理由の場合

結婚することになり、転居が必要だったため仕事を辞めました。社会復帰したいと思い、就職先を探しています。結婚が理由で退職したとそのまま伝えていいでしょうか。

結婚が退職理由と聞いて面接官が気にするのは、「家族の都合でまた退職するのでは」「入社してすぐに妊娠・出産して辞めてしまうのでは」という点です。
次のような点に気をつけて話をしましょう。

  • 仕事に復帰する理由と、家族の理解があることを伝える。
  • これからどんな仕事をしたいのかを具体的に話す。
  • 妊娠・出産について聞かれた際は、長く働きたいという意欲を見せる。

妊娠・出産の予定については、自分から出す話題ではありませんので、退職理由の伝え方としては以下のように話してはいかがでしょうか。

【参考例】
「結婚に伴い、転居が必要だったため、退職いたしました。結婚しても変わらず仕事を続けたいと考えており、引っ越し後、家庭も落ち着きました(1)ので、前職で携わっていた総務人事の経験を活かせる仕事がしたいと思い、御社を志望しました。主人も就業に賛成してくれており、一日も早く戦力として貢献したいと考えています(1)。
総務人事の経験を活かし、尽力する所存です(2)。」

また、これは結婚で退職した方にかぎらず、既婚女性にいえることですが、面接で「妊娠・出産の予定はあるか」「残業はできるか」といった質問を受ける場合があります結婚して退職した後、なぜ仕事に復帰するのか、というご自身の理由と、家族の理解があることを伝えています(1)。また、入社後の仕事への意欲も伝えることができています(2)。

妊娠・出産を理由に合否を決めてはいけないため、基本的に企業はこのような質問をしてはいけないのですが、実際には聞かれるケースがあるのも事実です。このような場合、どう答えるのが良いでしょうか。

妊娠・出産についての答え方

妊娠・出産の予定については、面接の場では「しばらくは予定していない」と話すのが良いでしょう。
「でもいずれは考えているのですよね?」と聞かれたら、正直に答えたうえで、妊娠・出産したとしても長く働き貢献したいということや、出産後もサポートを受けられる体制にあることなど、前向きな話を言い添えるようにしましょう。

残業が難しい場合の答え方

残業が難しい場合は、「○時頃までであれば勤務可能ですが、毎日となると難しいかもしれません。勤務時間内に効率よく仕事をするなど、工夫することで業務量をカバーしていきたいと考えています」のように、残業できないぶん、工夫でカバーする姿勢を見せるのも手です。

人間関係が理由の場合

機械部品の営業を3年していましたが、同僚や上司に無視されたり、からかわれたりするのが辛くて会社を辞めました。人間関係が退職理由と言うと不利になりそうですが、他に良い言い方が思い浮かびません。

人間関係は職場の魅力と大きく関わりますので、「人間関係が良い会社に転職したい…」と思っている方は少なくありません。
ただ、人間関係が理由で退職しても、面接の場でそのまま伝えていいかは別問題です。以下の点に気をつける必要があります。

  • 人間関係が退職理由と言うのは避ける。
  • 人間関係が良いほかの職場でしたい仕事があるはずなので、それを実現するため、と話す。

面接で「退職理由は人間関係です」と言うのは避けましょう。
どんなに表現を選んでも、「本人にも至らない点があったのでは」と思われてしまう可能性があるからです。

転職を考えたきっかけは人間関係だったとしても、人間関係が良いほかの職場でしたい仕事や実現したい働き方があるはずです。
その点にフォーカスを当て、例えば以下のような話し方はできないでしょうか。

【参考例】
「チームで仕事をしてみたいというのが退職理由です。
これまで○○の販路拡大のため、新規開拓営業を行ってきました。以前の会社は個人プレー重視の営業スタイルだったため、3年間営業を続けるなかで、自分で開拓先企業を探し、計画的にアプローチや提案を行い、受注に結びつけるスキルを身につけてきました。今後はさらに成長するために、チームプレーで仕事をやり遂げる力を身につけたいと思い、顧客の課題に合わせてチームを組み、解決にあたっておられる御社を志望いたしました。」

病気が理由の場合上の例に限らず、話すときには面接官の目を見て、意識的に大きな声で話すように心がけましょう。人間関係で辞めた方のなかには「コミュニケーションに自信が持てなくなった」という方もいるかもしれませんが、それが出てしまうとマイナスになってしまうからです。
語尾をはっきり発音するだけでも印象は大きく変わるものです。ぜひ意識してみてください。

 

以前、広告の提案営業をしていましたが、体調を崩して会社を辞めました。その後、今の会社に復帰しましたが、また転職を考えています。以前の退職理由を聞かれた場合、病気が理由と話す必要はありますか。不利になりそうで心配です。

病気が原因で退職した場合、伝えるときのポイントは以下です。

  • 病気が退職理由と正直に話す。
  • 周りと変わらず働けることを伝える。

病気が原因で退職した場合、それを伏せて他の退職理由を話すのは避けましょう
経歴にブランクがあいたり、次の仕事がその前の経歴と関連がない会社だったりすることで、面接官が違和感を覚える可能性があるためです。

それよりも、正直に病気が理由で辞めたこと、今では完治していて、周りと変わらず働けることをハッキリと伝えるようにしましょう。

【参考例】
「長時間勤務や休日出勤が続いたことで体調を崩してしまったのが理由です。静養の結果、体調も回復し、次の会社でも他の社員と変わらず働いていました。御社では、インターネット広告やオウンドメディアの運用や制作に携わってきた経験を活かし、メディア制作部門の事務スタッフとして資料作成やデータ整備に取り組み、力を尽くしたいと考えています。」

この際、病名や症状などを自分から話す必要はありませんが、面接官から聞かれた場合は「○○の症状で3ヶ月通院しましたが、現在では通常の生活を送っています。」と状況を簡潔に話し、問題なく働けることを付け加えます

退職理由のウソはトラブルの元。ウソは避けよう

NGサインをしている女性ポジティブな退職理由なら話しやすいですが、実際はネガティブな理由が多いのも事実。
「ウソの理由を話したい…」と思う方もいるかもしれません。

ネガティブな退職理由を悪い印象につながらないように話すなどの工夫は問題ありませんが、「社長賞をとっていないのに、受賞したとウソをつく」「マネジメント経験がないのに、経験があるように話す」などはNGです。

選考中や入社後にこのようなウソが明らかになると、経歴詐称として訴えられたり、懲戒解雇の処分を受けたりする恐れがあります

中途採用の場合、在籍確認や勤務状況・退職事由の照会のため、過去の勤務先に問合せを行う企業も存在します。ウソを話すと、このような場合にばれてしまうのです。

「都合が悪い事実は伏せておこう」「実績を誇張して話そう」…気軽な気持ちから話したことが、大きなトラブルの元になります。
ウソは言わないようにしましょう。

さいごに

いかがでしたか?
ここまで、面接での退職理由の伝え方のコツや注意点を解説してきました。

退職理由は何であれ、前向きな意欲を見せることが大切です。
「新しい職場でどんな仕事をしたいのか」を整理し、ポジティブな思いを伝えられるように準備して臨みましょう。

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