注意すべき5つのポイントも紹介 面接時の不採用のサインって?
面接を振り返ってみると、「面接官のあの言動は不採用のサインだったのではないか……?」と心配になることもありますよね。
この記事では、面接官が出す不採用のサインとして噂されているものが本当なのかどうかを解説していきます。また、採用されるために面接時に注意すべき5つのことを紹介します。
面接官が出す不採用のサインってあるの?
面接官が出す不採用を意味するサインは存在しない
面接で不採用にされる場合でも、事前に面接官が不採用のサインを出すということはありません。
うまくいかなかった面接では、面接官の言動や面接時間の短さなどが気にかかり、「あれは不採用を意味するサインだったのではないか」と思ってしまうものです。しかし、面接官が同じ言動をしても、合格することも不合格になることもあります。考えすぎないようにしましょう。
例えば、一般的に不採用サイン(フラグ)と考えられているものには以下があります。
面接が予定時間より早く終わる
面接が終了予定時刻よりだいぶ早く終わってしまうと、「長い話を聞くまでもなく不採用だと判断されたのではないか」と感じるかもしれません。
しかし、面接官は履歴書や職歴書に事前に目を通しているので、面接では話した時の雰囲気や人柄だけで判断していることがあります。また、短い面接時間でも採用が決まることはあります。
面接官の態度が怖い・面接官に説教をされた
面接中に面接官からそっけない態度をされたり、厳しい意見を言われたりすると、不採用であることを暗に示しているのではないかと思ってしまうかもしれません。
しかし、その面接官がもともとそっけない態度を取る人なのかもしれません。また、厳しい意見や役員クラスの人の核心をついた発言に対して、応募者がどのような反応をするのかを見ているだけなので、落ち着いて対応すればOKです。
履歴書を返却される
企業に提出した履歴書は、返却されないのが基本です。そのため、履歴書を返される=不採用と思ってしまうかもしれませんが、その場で不合格だと言われない限り不採用が決まったわけではないので、諦めるにはまだ早いでしょう。
面接から1週間以上立ったのに連絡が来ない
採用についての連絡は、通常3日~1週間程度で来るとされています。そのため連絡が1週間以上来ないと不安になりますが、応募者が多いなどの理由で選考に少し時間がかかっているのかもしれません。過剰な心配はせず、気長に待ちましょう。
この他にも、「もしかして不採用のサイン(フラグ)ではないか?」と感じる人が多いものは以下の通りです。とはいえ、いずれも不採用が決まったとは分かるものではないため、考えすぎないようにしましょう。
- 面接官がメモを取らない
- 今後の連絡についての返事が曖昧
- 雑談が多く、志望理由など大事なことは聞かれない
- 他社の選考状況について聞かれない
- 「結果は郵送で送ります」と言われる
- 「最後に言い残したことはありますか?」と聞かれる
- 帰り際のエレベーターなどで丁寧に見送られる
- 「これからも自社商品のご愛顧おねがいします」と言われる
- サイトなどを見ると募集人数が変化しているが、自分には合否の連絡が来ていない
企業側に採用できない理由があることも
面接で不採用が決まっても、応募者の経験・能力不足だけが原因とは限りません。先に採用が決まった人がいたり、面接を通してポジションや社風とのミスマッチが発覚したりすることから、企業が不採用という判断をする場合もあります。
とはいえ、面接でいい印象を残し採用されるために、改善できるポイントはあります。今一度、面接中の言動を振り返ってみましょう。
面接時に注意すべき5つのことと解決方法
不採用になった時、すべての原因や理由が応募者にあるわけではありませんが、採用されるために意識したほうがいいことはあります。
ここでは、面接時に注意すべきポイントを5つ紹介します。
1清潔感がなくだらしない見た目
清潔感がなくだらしない見た目で面接に臨んでしまうのはNGです。服装や靴以外にも、髪型や顔(メイクやひげなど)、匂いにも注意を払いましょう。
2社会人らしくない受け答え
間違った言葉遣いや失礼な態度、質問の意図からはずれた回答をしてしまうと、取引先とのやり取りをスムーズに行ったり、社内の人間関係を良好に保ったりすることができないのではないかと判断されてしまいます。
正しい敬語を使うことも端的な話し方をすることもすぐにできるわけではないので、何度も練習し面接に備えましょう。
3消極的な態度
どんな質問にも前向きに答えたり、積極的に質問を投げかけたりすることができないと「うちの会社への志望度が低いのではないか?」と思われてしまいます。面接官の目をしっかりと見て、明るい声とハキハキとした口調で話すように心がけましょう。
4前職についてネガティブに語る
前職についての質問をされた時は、ありのままに答えてしまうとネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。例えば、転職理由を聞かれた時に、「人間関係でトラブルがあった」「給料が安かった」などと事実をありのままに語ることはやめましょう。
企業側にすぐに辞めてしまうのでないか、うちの会社である必要があるのかと思われてしまいかねません。
5条件や待遇ばかりを気にしている
残業や給料はチェックしておきたいポイントですが、そればかりを質問するのはやめましょう。事業や業務内容にはあまり関心がないと思われ、企業との価値観が合うのかどうか疑われてしまいます。条件や待遇以外にも聞いておきたいことがないか、しっかりと考えましょう。
面接で不採用になった時に気になるQ&A
不採用になった企業に再チャレンジできる?
現在の経歴や能力ではポジションに合わないと判断され不採用になっている場合は、すぐに再チャレンジをしても受かる可能性は低いでしょう。しかし、前回とは異なるポジションでの応募や、前回の面接から時間が経過したあとの再チャレンジは可能です。
不採用メールに返信は必要?
不採用を知らせるメールを受け取った場合でも、メールを見たことを企業側に知らせるために返信したほうがいいでしょう。
など、簡潔なものでOKです。
新卒の場合、いわゆるお祈りメールには返信しないのが一般的です。
不採用の理由を聞いたら答えてもらえる?
企業に不採用の理由を問い合わせても、答えてもらえないことがほとんどです。エージェントや紹介会社を利用した転職活動の場合は、不採用の理由について教えてもらえる場合があります。
不採用の場合、履歴書は戻ってくる?
一般的に、履歴書は結果が採用・不採用にかかわらず一度提出すると戻ってきません。不採用の企業から履歴書を返却してほしければ、一度連絡してみると良いでしょう。
面接の日程が合わないせいで不採用ってあるの?
長期に渡って面接日程の調整がつかないような場合は、優先順位が低い=志望度が低いと思われてしまうため、そもそも選考に進むのを断られてしまう場合があります。また、当日のキャンセルなどもスケジュールの管理能力がないと判断されてしまうので注意が必要です。
不採用通知が早かったのは良くできていなかった証拠?
不採用の通知が早く来ても、面接のできが悪かったせいとは限りません。通常3日~1週間を目安に合否の連絡が来るとされていますが、企業の中には合格・不合格に関わらず、素早い連絡をするところもあります。
さいごに
面接では上手く話せたと手応えがあったのに、不採用通知が来ると「何がダメだったのか……」と落ち込んでしまいますよね。しかし、不採用になった理由のすべてが応募者側にあるとは限りません。
面接官が出す不採用のサインや不採用フラグも、それによって不採用かどうかを判断することはできないので気にしすぎるのはやめましょう。
面接を振り返り、よくできなかった部分はどのようにすれば改善できるかを考え、次回の面接に活かせるといいでしょう。