手取り金額の計算方法も紹介 ボーナスにも税金はかかる?

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一般的に夏と冬の年に2回もらえるボーナス。思っていたよりも手取りが少ないことに驚いた人もいるのではないでしょうか?

この記事ではボーナスにかかる税金・社会保険料と、手取り金額の計算方法を説明します。

※計算方法を知りたい人は、下の「ボーナスの手取りの計算方法は?」をご覧ください。

ボーナスにも税金はかかる?

ボーナスから引かれるものにはどのようなものがあるのでしょうか?

ここでは、ボーナスに関わる税金と社会保険料について解説します。

ボーナスから引かれる税金や保険料などは4つ

ボーナス(賞与)から、毎月の給与と同じように税金や社会保険料が引かれます。ボーナスから引かれるのは以下の4つです。

  • 所得税
  • 健康保険料
  • 厚生年金保険料
  • 雇用保険料

ボーナスに住民税はかからない

ボーナスから住民税は引かれません

住民税は、前年1年間の所得を元に年間の納税額が決まり、それが毎月の給与から天引きされる仕組みになっています。そのため、新卒2年目になると毎月の給与から住民税が引かれますが、ボーナスからは引かれません。

コラム:ボーナスに対して所得税が引かれなかったことはない

「昔はボーナスから所得税が引かれなかった」と聞いたことがある人もいるかもしれませんが、引かれなかったことは一度もありません。

ただし、社会保険料は1995年までボーナスからは引かれませんでした。また、1995年以降2003年3月までは厚生年金保険料率はたったの1%でした。そのため、当時は給与を減らす代わりにボーナスを多く払うことで、納める社会保険料を安く抑えようとする会社が多かったようです。

ボーナスの手取りの計算方法は?

ボーナスの手取り金額はいくらになるのでしょうか。

手取り金額の計算方法を紹介するので、実際に計算してみましょう。

ボーナスの手取り金額はもらった額の約8割

ボーナスの手取り金額を計算したい時は、ボーナスに0.8をかける手取り金額の目安がわかります。ボーナスの手取り金額は、前月の給与額や扶養人数によって違いはありますが、ボーナスの75%~85%が一般的です。

ボーナスの手取り金額の計算方法

ボーナスの手取り金額
=ボーナス-(健康保険料+厚生年金保険料+雇用保険料+所得税)

ボーナスの手取り額は、ボーナスから健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、所得税を引くと求められます。

ここで計算できるのは、ボーナスの支給回数が年3回までの場合です。ボーナスの支給回数が年4回以上の場合、社会保険料はボーナスと月給をあわせた額から計算する決まりになっています。

健康保険料

健康保険料
=ボーナス(※1,000円未満は切り捨て)×健康保険料率×1/2

健康保険料率は加入している組合や勤務地によって異なるので、詳しくは加入組合のHPなどから確認しましょう。料率は、39歳以下と介護保険料も払う40歳以上で異なります。健康保険料は会社と半分ずつ納めることになっています。

※協会けんぽ組合員の場合はこちら→平成30年度保険料額表(平成30年4月分から) | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会

厚生年金保険料

厚生年金保険料
=ボーナス(※1,000円未満は切り捨て)×厚生年金保険料率(0.183)×1/2

保険料率は、住んでいる場所や勤めている会社に関わらず誰でも18.3%(2019年1月時点)となっており、会社と半分ずつ納めることになっています。料率は変更になる可能性があるので、厚生年金機構のHPから確認して下さい。

※厚生年金機構のHPはこちら→厚生年金保険料額表|日本年金機構

雇用保険料

雇用保険料
=ボーナス×0.003

(労働者負担率が0.3%、事業主負担率が0.6%で合計負担率が0.9%)

雇用保険料は会社の事業内容によって料率が異なりますが、ほとんどは0.3%です。雇用保険料率は、毎年変わる可能性があるので、厚労省のHPを確認しましょう。

※厚労省のHPはこちら→雇用保険料率について |厚生労働省

会社が農林水産・清酒製造事業を行っている場合、労働者負担率が0.4%で事業主負担率が0.7%です。建設事業の場合、労働者負担率が0.3%、事業主負担率が0.8%で合計負担率が1.2%です。

所得税

ボーナスに対する所得税
={ボーナス-(健康保険料+厚生年金保険料+雇用保険料)}×賞与に対する源泉徴収税率

賞与に対する源泉徴収税率は、ボーナスをもらう前月の給与から社会保険料を引いた額と、扶養人数によって決まります。詳しくは国税庁のHPから確認しましょう。

※国税庁のHPはこちら→平成30年分 源泉徴収税額表|国税庁

ボーナス30万円の20代の場合【扶養家族数0人・1人】

ボーナスを30万円もらった20代の会社員の手取り金額を、扶養家族数別に計算しました。

  • 東京都の企業20代の会社員
  • ボーナス300,000円
  • 前月の給与額220,000円
  • 加入組合は協会けんぽ

<扶養家族数が0人(独身)である場合>

20代独身者が30万円のボーナスをもらった場合、手取り金額は246,313円です。保険料と所得税は合わせて53,687円です。

※所得税の計算方法はこちら

20代(独身)ボーナス30万の場合:手取り金額(支給-控除)=246,313円。手取りの割合(手取り/ボーナス)82%

内訳:支給300,000円→ボーナス300,000円。控除53,687円→所得税10,487円。健康保険料14,850円。厚生年金保険料27,450円。雇用保険料900円。

<扶養家族数が1人である場合>

20代で扶養家族が1人の場合、30万円のボーナスをもらうと手取り金額は251,557円です。保険料と所得税は合わせて48,443円です。

※所得税の計算方法はこちら

20代(扶養家族1人)ボーナス30万の場合:手取り金額(支給-控除)=251,557円。手取りの割合(手取り/ボーナス)84%

内訳:支給300,000円→ボーナス300,000円。控除48,443円→所得税5,243円。健康保険料14,850円。厚生年金保険料27,450円。雇用保険料900円。

ボーナス30万円・20代の手取り金額の計算方法

ボーナスを30万円もらった20代の会社員の手取り金額の計算は以下のとおりです。

健康保険料
=300,000円×0.0990×1/2
=14,850円

厚生年金保険料
=300,000円×0.183×1/2
=27,450円

雇用保険料
=300,000円×0.003
=900円

以上から、ボーナスにかかる保険料合計金額は43,200円です。

前月の給料に対する社会保険料は、健康保険は10,890円、厚生年金保険料は20,130円、雇用保険料は660円で、合計31,680円です。

前月の給与が220,000円なので、そこから社会保険料と雇用保険料を引いた額は188,320円です。(220,000円-31,680円=188,320 円)

<扶養家族数が0人(独身)である場合>

国税庁の源泉徴収税額表から、源泉徴収税率は4.084%です。ボーナスにかかる保険料の合計が43,200円であるため、所得税額は10,487円です。

(300,000円-43,200円)×0.04084=10,487円

<扶養家族数が1人である場合>

源泉徴収税率は2.042%です。ボーナスにかかる保険料の合計が43,200円であるため、所得税額は5,243円です。

(300,000円-43,200円)×0.02042=5,243円

ボーナス100万円の40代の場合【扶養家族数0人・1人・2人】

ボーナスを100万円もらった40代の会社員の手取り金額を、扶養家族数別に計算しました。40歳以上だと、健康保険料に介護保険料も含まれるので注意してください。

  • 東京都の企業40代の会社員
  • ボーナス1,000,000円
  • 前月の給与額300,000円
  • 加入組合は協会けんぽ

<扶養家族数が0人(独身)である場合>

40代独身の人が100万円のボーナスをもらうと、手取り金額は796,193円です。保険料と所得税は合わせて203,807円です。

※所得税の計算方法はこちら

40代(独身)ボーナス100万の場合:手取り金額(支給-控除)=796,193円。手取りの割合(手取り/ボーナス)80%

内訳:支給1,000,000円→ボーナス1,000,000円。控除203,807円→所得税51,957円。健康保険料57,350円。厚生年金保険料91,500円。雇用保険料3,000円。

<扶養家族数が1人である場合>

40代で扶養家族1人の場合、ボーナスを100万円もらうと手取り金額は813,512円です。保険料と所得税は合わせて176,488円です。

※所得税の計算方法はこちら

40代(扶養家族1人)ボーナス100万の場合:手取り金額(支給-控除)=813,512円。手取りの割合(手取り/ボーナス)81%

内訳:支給1,000,000円→ボーナス1,000,000円。控除186,488円→所得税34,638円。健康保険料57,350円。厚生年金保険料91,500円。雇用保険料3,000円。

<扶養家族数が2人である場合>

扶養家族2人の場合、100万円のボーナスをもらうと手取り金額は830,831円です。保険料と所得税は合わせて169,169円です。

※所得税の計算方法はこちら

40代(扶養家族2人)ボーナス100万の場合:手取り金額(支給-控除)=830,813円。手取りの割合(手取り/ボーナス)83%

内訳:支給1,000,000円→ボーナス1,000,000円。控除169,169円→所得税17,319円。健康保険料57,350円。厚生年金保険料91,500円。雇用保険料3,000円。

ボーナス100万円・40代の手取り金額の計算方法

ボーナスを100万円もらった40代の会社員の手取り金額の計算は以下のとおりです。

健康保険料
=1,000,000円×0.1147×1/2
=57,350円

厚生年金保険料
=1,000,000円×0.183×1/2
=91,500円

雇用保険料
=1,000,000円×0.003
=3,000円

以上から、ボーナスにかかる保険料合計金額は151,850円です。

前月の給料に対する社会保険料は、健康保険料17,205円、厚生年金保険料27,450円、雇用保険料900円で合計45,555円です。

前月の給与300,000円なので、そこから社会保険料と雇用保険料を引いた額は254,445円です。(300,000円-45,555円=254,445円)

<扶養家族数が0人(独身)である場合>

国税庁の源泉徴収税額表から、源泉徴収税率は6.126%です。ボーナスにかかる保険料が151,850円であるため、所得税額は51,957円です。

(1,000,000円-151,850円)×0.06126=51,957円

<扶養家族数が1人である場合>

源泉徴収税率は4.084%です。ボーナスにかかる保険料が151,850円であるため、所得税額は34,638円です。

(1,000,000円-151,850円)×0.04084=34,638円

<扶養家族数が2人である場合>

源泉徴収税率は2.042%です。ボーナスにかかる保険料が151,850円であるため、所得税額は17,319円です。

(1,000,000円-151,850円)×0.02042=17,319円

コラム:ボーナスから所得税・社会保険料を引いた手取り金額はいくら?【会社員・公務員】

ボーナスの約8割を手取り金額とすると、民間企業の2018年冬季のボーナスの手取り金額は約74万円です。ボーナスの平均は934,858円で、毎年90万円前後のようです。ただし、これは経団連による調査結果のため、全サラリーマンの平均より高い水準だと考えられます。

一方、国家公務員ボーナスの手取り金額は約63万円です。2018年冬季のボーナスの全体平均額は788,454円でした。(平均年齢43.1歳)今回の冬季のボーナスでは、民間企業を参考に決まる通年支給額(月給4.45月分)のうち、夏季のボーナスの分を除いた2.325月分が支払われました。

※参考:2018年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果(加重平均)
※参考:人事院勧告(公務員の給与)

まとめ

ボーナスから所得税、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料が引かれたものが手取りとしてもらえます。住民税は引かれません。

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