どれが使える? 無料適職診断を辛口比較した結果…

適職診断を受けようと検索すると、たくさんのサイトがヒットします。

「せっかく受けるなら、精度が高くて納得感のある適職診断を受けたい」というあなたのために、実際の受診データを元に、各サイトの適職診断を徹底比較。最も精度と満足度の高い適職診断を導き出します。

そもそも適職診断とは?

適職診断=自分に適した職業がわかる自己分析ツール
適職診断とは一般的に、数十個の質問に答えていくことで自分の性格タイプや職業観を分析、そしてその結果に合う職種がアドバイスとともに紹介される分析ツールです。

但し、サイトによっては性格診断・適職紹介のいずれか一方しか行われないものも。

適職診断の中には、役立つものと役立たないものがある
分析結果がざっくりしすぎている、対象年齢が低い、紹介される職業に現実味がない…など理由は様々ですが、時間をかけて受診してもあまり役に立たないものもあります。

また、どんなに良いサイトでも、結果を鵜呑みにせず、あくまで参考程度に捉えるよう心がけましょう。

無料の適職診断 全9サイト比較

社会人経験6年の女性モニターが全サイトを受診してみた結果…
社会人経験6年・事務職のモニターが全サイトを受診し、取得できたデータ(各サイトの使いやすさや分析精度、診断内容の納得感など)と各サイトの特徴をもとに比較表を作成しました。

無料適職診断サイト比較表

※分析精度は、分析が「当たっているか」の指標。

※満足度は、精度に診断結果の納得度(情報量や説得力)を加味した10点満点の数字。分析精度は良いが適職紹介が微妙な場合も低評価になります。

被験者のプロフィール
E.M(29歳・女性)

  • 社会人経験:6年
  • 転職経験:2回
  • 経験職種:営業(1年)、経理(3年間半)、営業事務(1年半)
  • 自覚している性格:ポジティブ、コミュニケーション力がある、計画性がない
  • 苦手意識のある仕事:営業・接客系(1年で向いてないと思い辞めた)、英語を使う仕事

満足度が高いのは「キャリアインデックス」と「マイナビ」
全10サイト中、最も満足度が高かったのはキャリアインデックス続いてマイナビという結果に。いずれも診断精度の高さとフィードバックされる情報の質・納得度が高かったことが要因です。この2サイトに関しては、他にも元営業の社会人2年目をはじめ複数のモニターが受診しましたが、概ね満足できる結果となりました。

では、各サイトの詳しいデータを1つずつ見ていきましょう。

満足度が高かった適職診断

適職診断 キャリアインデックス

URL:https://careerindex.jp/aptitude_assessment

キャリアインデックス

キャリアインデックス

自分の性格と適性を全方位的に理解できる
前半は、恋愛系をはじめ一見仕事と関係のなさそうな30の質問に「強く思う・思う・どちらでもない・思わない・まったく思わない」の5択で答えていくタイプ。後半9問は、仕事に対する価値観を書いた文章3つを当てはまる順に並べ替える、独特の内容です。

診断結果でわかることは「向いている職種(特に向いている1職種、資質がありそうな1職種)」「ビジネスにおける強み」「自分の性格と傾向」。文章に加え、グラフで自分の強み・弱みが示されるため、新しい発見を得やすい傾向にあります。

E.Mの診断結果:
当たってる。自分でも気付かなかった欠点もわかって満足度が高い

【性格】
・何事にも従順だが他人に振り回されやすい
・他者への配慮が得意・共感性が高い反面、課題発見が苦手
・他人の評価よりも自己実現を求める。やり方は自分で決めたいタイプ

【適職】
・研究・開発職
・編集・制作職

【感想】
まず最初に適職と資質のありそうな職種がひとつずつ示されます。それ自体はどちらかというとオマケという感じ。メインは性格や職業適性の診断結果ですね。お金を払って受診する本格的な適性診断のように、六角形や八角形のグラフで自分の能力や性格が示され、ちゃんと診断してもらったな、という気持ちになります。

分析結果も鋭く的確で、自分でも気がつかなかった欠点も知ることができました。また、仕事上の強みや仕事に求めること以外に、今の自分に足りていない「改善ポイント」がわかるのも良かったです。転職せず今の仕事を続けるとしても、かなり参考になるサイトだと感じました。

分析結果が具体的で納得感が高いので、分析結果を基に、自分で興味を持てそうな職種を探してみようかと思います。

このサイトの注意点:会員登録に要注意
診断結果ページ下部には「あなたの適職は?情報収集からという方も、まずは会員登録から」と会員登録を促すボタンが設置されていますが、必須ではありません
登録をすると、掲載されている人材紹介会社から電話やメールで連絡が来て、転職サポートがスタートします。まだそこまで具体的に考えていない…という場合はくれぐれも慎重に。

適職として示される職業はオマケ程度であるものの、職業適性の診断内容の納得感がとても高いサイト。診断結果を基に自分で気になる職業を探してみよう、と次のアクションに結びつけやすいのも魅力です。

マイナビジョブリシャス

URL:https://tenshoku.mynavi.jp/opt/joblicious/

マイナビ

マイナビジョブリシャス

37万人の調査から生まれたディグラム診断
マイナビが運営する適職診断で、書籍『データでズバリわかる! ディグラム天職診断』の内容をベースにした適職診断。延べ37万人・数万項目を超えるアンケート調査から得られたデータに基づいて作られています。

診断結果は、前半で「イキイキできる仕事環境」「シゴトでの強み・弱み」「ストレスを感じる一言」「相性のいい上司・同僚・部下」などかなり詳しい性格診断が示され、後半で「本領発揮できる職種」として具体的な職業が提示されます。診断結果は1000文字程度、内容とともに納得感はかなり高めです。

但し、分析結果の全文を見るためには、マイナビ転職への会員登録が必要です。登録するとメールや連絡が届くようになるため、「まだそこまでは…」という場合は気をつけましょう。

E.Mの診断結果:当たってるし納得感がある

【性格診断結果】
「世渡り上手のコミュニケーション王」

【適職診断結果】
法人営業、コンサルティング営業、営業事務・営業アシスタント、店長、FCオーナー、マッサージ師・鍼灸師・整体師 など

【感想】
痛いところを突いてくると言うか、良い面も悪い面もけっこう当たっているなと感じました。自分の性格がわかる、というよりは、「仕事上での自分自身の扱い方」がわかる感じで、どんな環境や上司・同僚を選べば不満を抱かないか、仕事でカチンとこないためには何に注意したらいいかな…など、転職に限らず、今後働いていく上でも参考になる分析でした。

性格分析に比べて適職の紹介はあっさりめですが、分析結果が濃密な分、ある程度の納得感はあります。会員登録しないと見られないのは不便ですが、いいフィードバックをもらえたので、登録してもいいかな…という感じです。

このサイトの注意点:回答しづらい設問が多い / 会員登録が必須
「場合によるなぁ…」と思える返答が難しい設問が多く、「はい・いいえ・どちらでもない」の三択で答えなければならない。おまけに間違えて回答しても後で引き返すことができません。熟慮して回答しないと、正確な分析結果にならなそうです。
また、会員登録をしなくても受診はできますが、その状態では分析結果のさわり程度しか見ることができません。分析結果の全文を見るためには会員登録が必須です。

※上記以外の8サイトのレビューは、最後『上記以外の適職診断』の章に記載しています。

本気で受けたい人はハローワークの適職診断が良い

ハローワークの適職診断は場所によって様々

無料でももっと本格的な診断を受けたい…という人には、ハローワークの適職診断がオススメ。ただし、受診できる適職診断の内容・メニューはハローワークごとに異なります。まずは適職診断が受けられる最寄りのハローワークはどこか、どのような診断が受けられるか、まずはホームページで調べてみましょう。

ここでは中でも代表的な、ハローワーク東京・渋谷の適職診断をご紹介しましょう。

ハローワーク渋谷 キャリアインサイト

設問数:137問+α 所要時間:60分程度
診断内容:経験・スキルが活かせる職業
主な対象:18~30代前半までの学生・若年求職者
会員登録:ハローワークへの登録が必要
サイトの使いやすさ:○
精度:◎
満足度:10/10点

ハロワ適職診断ハローワーク渋谷の適職診断は、独立行政法人 労働政策研究・研修機構が販売する『キャリア・インサイト』というソフトを用いた本格的な診断内容です。

適性評価・職業情報の検査・適性と職業情報の照合・キャリアプランニングを実施することができ、診断結果はグラフ・解説入りの内容で、かなり詳細かつ具体的。そのボリュームは、A4用紙10ページ程度にわたります。

ハローワークに備え付けのPCで自分で受講することができるため、「ハロワの相談員にカウンセリングを受けるのはちょっと…」という人も安心です。

診断結果:ダントツの情報量と納得感。最も新しい発見があった適職診断

さすがハローワークの適職診断だけあって、分析内容は正確かつ詳細。情報量も納得感も、他のサイトとは比べものにならないくらい高かったです。わざわざ出向いてたくさんの質問に答えた甲斐がありました。ハローワークの適職診断の良いところは、「当たってるな」と感じられるだけでなく、「新しい発見」があったこと。そしてその発見が意外なものでも「スッと入って来た」ことです。

4つの診断ツールで自分の性格や行動パターンを客観的に分析した上で適職が示されるので、納得感がありました。私はずっと事務系の仕事が向いていると思っていましたが、今回の診断でインストラクターが向いているかも…と思えるようになり、実際インストラクターの仕事って面白そうだな…と興味も湧いています。

また、適職と性格だけでなく、今後のライフプラン・キャリアプランの組み立て方もわかるので、得られるものはかなり多いです。無料なので、本格的に適職診断を受けたい場合は、時間さえ許せばwebの適職診断よりもハローワークでキャリアインサイトを受けると良いと思います。

ハローワーク渋谷 キャリアインサイト受診の流れ

専用の端末に通されたら、まず、4つの適職診断を順番に受診し、網羅的に自分の適性を捉えます。

能力の評価(54問・所要時間10分)

職業興味の評価(32問・所要時間10分)

価値観の評価(21問・所要時間10分)

行動特性の評価(30問・所要時間15分)

総合評価

希望する職業との相性診断

長期キャリアプラン

能力の評価(54問・所要時間10分)
「人に品物を売る」「人を説得する」など提示される作業に対して、自信がある・まあ自信がある・どちらともいえない・あまり自信がない・自信がない の5択で答え、自分の得意・不得意領域を明確にします。

診断結果として示されるのは、「リーダーシップ」「ボランティア&サポート」「プランニング」「スポーツ&エクササイズ」など8つの能力がそれぞれどの程度高いのか。そして、その結果に基づいた職業選択のアドバイスが示されます。能力面での適職診断です。

職業興味の評価(32問・所要時間10分)
「土木技術者」と「地理学研究者」、「マーケットリサーチャー」と「速記者」など、提示された2つの職業から関心がある方をどんどん選んでいくことで、どんな領域の職業に興味があるかを分析します。

「現実的興味」「研究的興味」「芸術的興味」など6つの興味領域に、それぞれどの程度の関心を持っているのかが分析結果としてフィードバックされ、その内容に基づく職業選択アドバイスが示されます。興味・関心面からの適職診断です。

価値観の評価(21問・所要時間10分)
仕事を探す上での価値観や判断基準を知ることを目的とした診断。職業を選ぶ際に重視する条件を選択していくだけでなく、優先順位づけも行うことで、より正確に仕事選びの軸を構築することができます。

「仕事の内容」や「企業ブランド」「職場の対人関係」など…仕事選びの価値観のほとんどを網羅した21個の条件に対してそれぞれどの程度重要視しているかがグラフで示されます。加えて、その結果を基にした職場選びのアドバイスが示されます。価値観から適した職場を診断するツールです。

行動特性の評価(30問・所要時間15分)
「こんなことが起きました。あなたはどうする(どう思う)?」といった、仕事上の具体的なケースに基づく設問に3択で回答。自分の行動タイプとそれに合う適職(上位5種)を知ることができます。

行動タイプは適職診断にありがちな「あなたは●●タイプ」という何か1つに当てはめられるものではなく、「個人プレー」と「チームプレー」ならどちらの要素を何%含んでいるか、「保守」と「改革」ならどちらか…というように、合計6つのタイプに関する自身の傾向がグラフと数字で示されます。加えて、その行動特性に合った職業が適する順に5つ示されます。

総合評価
4つの適職診断を受診した後は、総合評価へ。これまでの分析結果すべてを総括した診断内容とアドバイスを見ることが出来ます。

希望する職業との相性診断
これまでの診断結果を基に、希望する職業群との適合度合いを調べることができます。「営業系」「事務系」といったざっくりしたくくりだけではなく、営業系の中でも「セールスマン」「医薬情報担当者(MR)」「ディーラー」「商社員」など…職種ごとの適性を見ることができます。

長期キャリアプラン
仕事に加え、家庭、個人、そしてマネープランの観点から、今後の人生設計を行うことができます。加えて、そのプランを実現するための簡単なアドバイスも添えられます。

ハローワーク渋谷の受診可能時間は平日の16:00頃まで

ハローワーク渋谷の適職診断は無料で、仕事を辞めていなくても受けることが出来ます。
ですが、事前にハローワークへの登録が必要です。登録と状況ヒアリングにはおよそ15分ほどかかり、その後の適職診断は1時間程度。ハローワーク渋谷は18:00までに閉まってしまうため、16時くらいには到着しておかないと、受けさせてもらえない場合もあるため注意しましょう。

ハローワーク渋谷 キャリアインサイト(問い合わせ窓口もこちら)

上記以外の適職診断

適職診断16 ~理想の職業「天職」は?~

URL:https://適職診断.jp/

適職診断16

適職診断16

『適職診断16』は、ユングの類型論をベースにした、国際規格の性格診断「MBTI:Myers-Briggs Type Indicator)」の性格タイプ診断です。診断結果は、合計4系統16種類※のタイプに分類され、それぞれ向いている仕事環境や適性の高い業界と職種が示されます。

※保護者気質(SJ型) のISTJ、ISFJ、ESTJ、ESFJ、職人気質(SP型)のISTP、ISFP、ESTP、ESFP、理想主義者気質(NF型)のINFP、INFJ、ENFP、ENFJ、合理主義者気質(NT型)のINTP、INTJ、ENTP、ENTJ。

心理学に基づくだけあって性格分析の精度は高め。但し適職として示される職種は幅が広すぎ、あまり参考になりません。また、サイトには質問数を抑えた「お手軽版」も用意されていますが、こちらは分析精度が低いので利用しない方が賢明です。

適職診断16は、サイトのいたるところに「職業適性テスト」「転職適性診断」といった紛らわしい広告が設置されています。万が一診断を受けたい場合は、ページ後半の「診断してみる」という見出しの下にある「精度重視版」というテキストリンクが入り口です。

E.Mの診断結果:性格診断結果はかなり的確。自己分析として使うのには良いかも

【性格診断結果】
ESFP型

【適職】
医療/福祉、ビジネス、クリエイティブ、教育、職人、科学/技術

【感想】
フィードバックされる情報量も多かったので、満足感は高いですね。ただ、適職として示される職種が幅広すぎて、参考にできませんでした。性格診断の方は参考になると思います。

適職診断9 ~NG職業を避け、就職活動や転職を成功させよう~ Ver1.2

URL:https://適職診断9.com/

適職診断9

適職診断9

『適職診断16』の姉妹サイトで、エニグラ性格診断に基づく9つの性格タイプ判定と適職診断が行われます。

診断結果は「向いている職業・職場環境」「注意が必要な職業・職場環境」「適職一例(具体的な職種)」の3つ。適職例はなぜ向いているのか、性格タイプに基づいた根拠も示されますが、紹介される職業はあまり参考にできません。

なお、適職診断16と同じく不親切な釣り広告が多く迷いやすいサイト。こちらも同様にたった2問で判定を出す簡易版が用意されていますが、結果は期待できません。通常版がオススメです。

E.Mの診断結果:向いている職場環境は当たっているが適職との関連性が不明

【向いている職場環境】

  • 自分と馬が合う人がいる
  • 職場に人間関係の対立が少ない
  • 気を散らすものが適度にある など

【適職】

  • 医療・福祉(看護師、ケアマネージャーなど)
  • 職人(園芸家、大工、プロスポーツ選手など)
  • 公共サービス/教育(教師、地方公務員、自衛官など)
  • ビジネス(営業、経理、人事、接客スタッフなど)
  • 科学/技術(建築士、プログラマーなど)
  • その他(俳優・ミュージシャンなど)

【感想】
「向いている職場環境」は当たっていると感じたものの、紹介された適職例との結びつきが不明でした。例えば「ギラギラした競争心や出世意欲とは無縁で、静かに落ち着いて仕事を行いたい」と出ているのに営業や接客、俳優が出てきたり…。

いい仕事ミイつけよう診断 – 当たる!リトルミイの職業・適職診断テスト

URL:https://woman.type.jp/suggest/

リトルミイ

いい仕事ミイつけよう診断

性格ではなく、前職の経験に基づく適職診断。自分のスキルがどんなふうに他の職業で活かせるのかがわかります。正社員で長く働きたい女性のための転職サイト「女の転職@Type」が運営していることからも、内容は主に女性を対象としています。

E.Mの診断結果:紹介された職種に現実味がない印象

【適職】

  • MR、医療機器・医薬品営業
  • 旅行手配、ツアーコンダクター・添乗員
  • ファイナンシャルプランナー
  • 化粧品の販売・接客・美容部員
  • ホテル・宿泊サービス(フロントスタッフ、コンシェルジュなど)

※上記の根拠として、一般事務・庶務経験があるので「事務処理能力・コミュニケーション力・ビジネスマナーが活かせる」と説明される。

【感想】
事務経験を他に活かせる職種として具体的な職種の求人を紹介されますが、紹介された職種に関する説明がありません。なれるのかどうかも含めわからないことが多いため、いきなり応募する気にはなりませんでした。

3分間!適職診断 リクナビNEXT

URL:https://next.rikunabi.com/01/tenshokushindan/tenshokushindan_01.html

リクナビ

リクナビNEXT

リクナビの適職診断コンテンツ。「転勤のない仕事がしたい」「成果報酬の仕事がしたい」など仕事の希望で合致するものを選んでいくタイプです。サクサク診断できる反面、診断結果は選んだの希望がそのまま結果としてフィードバックされるだけ。適職も紹介されず、リクナビNEXTの求人検索画面へリンクされるだけです。

E.Mの診断結果:自分の知っていること以外、得られるものは何もなく

【診断結果】
勤務時間・休日重視タイプ

【感想】
「毎日定時に帰れる仕事がしたい」「休日がしっかり取れる会社で働きたい」という設問に対して「必ずそうしたい」と答えたら、そのまんま「あなたは勤務時間・休日重視タイプ」という結果が出ました。…知ってます。「転勤はしたくない」と答えると「勤務地重視タイプ」と出るのでしょう。これでは診断になっていません。

適職診断VCAP

URL:https://vcap.vone.co.jp/

vcap

vcap

1050年代後半に精神科医エリック・バーンが提唱した心理学理論「交流分析(エゴグラム)」の理論を元にした、性格・職業適性診断。質問数は60問と多め。5問に絞った簡易版もありますが、精度は低めです。診断結果は、「超人」「器用貧乏」「完璧模範生」「経営者・管理者」「古風な日本男児」など200タイプに分類されますが、分析結果は薄め。
なお、会員登録は不要ですが、設問の最後に必須アンケートとして「性別」「生年月日」「就業状況」などの入力が必要です。

E.Mの診断結果:60問も解いてたったこれだけ?

【性格分析】
対人営業適性:B
リーダー適性:B
マネジメント適性:C
組織従属性:B

  • 明るく穏和な性格で他人を立てることができる
  • ルーティンワークが得意

【感想】
60問も回答し、個人情報を取られたのに、出てきた診断結果は「あなたは●●タイプです」という簡単な性格分析結果が100文字程度と、職業適性として「対人営業適性」「リーダー適性」「マネジメント適性」「組織従属性」の4項目がAやBやCで評価されるだけ。それぞれの項目に対する説明もなく、何段階評価でのAやBやCなのかもわかりません。

高校生向けの適職診断

アクセス進学ラボ

URL:https://naninaru.net/tekishoku/check

アクセス進学ラボ

アクセス進学ラボ

診断結果では、自身の性格タイプが200文字程度で説明され、適している職業が20~30種、一覧表示されます。数は多いですが、それぞれ「適している業界」と「その業界内でどんな職業が向いているか」の2段階で説明されるため、納得感は高め。職種ごとに解説ページ(漫画+文章)も用意されているので、高校生向けとはいえ、適職を考える上で幅を広げてくれる役割は期待できそうです。

E.Mの診断結果:知りたい情報がまとめてわかり、働くイメージが持ちやすい

【性格診断結果】

  • マイペースながら堅実
  • 誰とでも仲良くなれる

【適職】
貿易事務、整備士、エアカーゴエージェント、コンサートスタッフ、ショップ経営など

【感想】
診断内容は薄いのですが、当たっているとは思います。また「こんな業界の中のこんな職種」という感じでたくさん適職が示されるのがとても良かったです。各職種ごとに知りたい情報がまとめてわかるのも良いですね。ただ、学校に通わないと転職できない職種が多いので、やっぱり高校生向けですね。

あなたの夢を探す!適職診断

URL:http://oshigoto.mydreams.jp/shindan/

あなたの夢をさがす_職種マッチ度

あなたの夢を探す

進路に悩む高校生向けの適職診断サイト。「気になる仕事、憧れの仕事が決まっているあなた」「気になる仕事・憧れの仕事を考え中のあなた」の2つのコースから、自分に合った適職診断を選ぶことができますが、どちらも社会人にとっては物足りない診断結果になりがちです。

「気になる仕事が決まっているあなた」の診断結果:参考にならない

【適職診断結果】
「マンガ・アニメ・CG・デザイン・アート関係」に対する適性…★★★

【感想】
診断結果は、興味のある仕事に対しての適性が★の数で表現されるのみ。致命的なのは★いくつが満点なのか表示されないため、良いのか悪いのかわからないことです…。

「気になる仕事、憧れの職種を考え中のあなた」の診断結果:とっつきやすいが情報が薄い

【性格診断結果】
「心からのおもてなしをすることが好き」タイプ
【適職診断結果】
「外国語・旅行・エアライン・ホテル・ブライダル・葬祭関係」

【感想】
決まっている人向けコースと異なり、「あなたは●●●なタイプです」という性格診断の結果がまず表示され、その内容に基づくオススメの仕事が表示されました。が、分析結果も紹介された職種もかなりざっくりしていて、正直ピンときませんでした(個人的に英語は超ニガテということもありますが)。

まとめ

適職診断は、当たっている・当たっていないも重要ですが、次のアクションに繋がる新しい発見があってこそ。特定の職種に対しての適性を再確認するにしろ、思わぬ職種への適性を発見するにしろ、得られた情報がその後の転職活動にどう役立てられるかがとても大切です。

今回ご紹介した中で最も満足度が高かったキャリアインデックスは、まさしく転職活動に直結する実用的な分析結果が得られるサイト。とはいえ、39問・12分の診断では知れることにも限りがあります。入り口としては良いですが、もしも本格的に適職診断を受診したい場合は、ハローワークで受診してみることをオススメします。