緊張のほぐし方や辞退の方法も 面接前日には何をすべき?

面接を翌日に控えていると「ちゃんと準備ができているのかな」「会社にメールを送るべき?」といった疑問や不安が浮かんでくることもありますよね。

この記事は、面接の前日にするべきことをまとめてみました。

面接前日に絶対やるべき3つの準備

大切な面接を翌日に控え、きちんと準備ができているか不安になっていませんか?絶対にやるべき3つの準備をご紹介します。

(1)面接の場所や時間・内容を確認する

まずは、面接の場所や時間を確認しましょう。メールなど企業からの情報を見直すのが確実です。あわせて、面接担当者の所属や名前も確認し、手帳など確認しやすいツールにメモをしておきましょう。

企業に到着し、受付に声をかけるのはアポイントの10分前くらいがちょうどいいと言われています。道に迷ったり、電車が遅延したりと不測の事態が起こっても余裕を持って対処できるよう、早めに最寄駅に到着するプランを立てましょう。

また、企業からの連絡を見直すときに、面接の形式についてももう一度確認します。企業面接のタイプは集団面接、個人面接、ディベート、グループワーク、プレゼンテーション、グループディスカッションなどさまざまです。面接の形式がわかったら、それに絞って準備をしましょう。

(2)持ち物を確認する

以下のチェックリストを参考に、できる限りの準備を前日に済ませてください。

持ち物チェックリスト

(3)服装や身だしなみを整える準備をしておく

服装や身だしなみについても、当日になって慌てることのないよう、前日には準備を済ませておきましょう。

服装チェックリスト

身だしなみチェックリスト

前日、会社への連絡はするべき?

この章では、会社からリマインドメールが来ている場合、会社から連絡がない場合などのパターンに分けて、前日に会社への連絡をすべきどうかをまとめました。

会社からリマインドメールが来ている場合

面接の前日、会社からリマインドメールがきたら、必ず返信をしましょう。

連絡には「確認しました」の反応を返すのがビジネスマナー。メールを確認したことを感謝の意とともに簡潔に伝えればOKです。また、相手の会社名、役職名や担当者の名前は省略せずにきちんと書くことも大切です。

メール例文

<タイトル>
リマインドメールにそのまま返信でOK

<本文>
株式会社×× 人事部 □□様

ご連絡いただきありがとうございます。メールを確認いたしました。明日の面接では、どうぞよろしくお願いいたします。

○○○○(フルネーム)

会社から連絡がない場合

会社から連絡がない場合には、わざわざ応募者からリマインドメールや電話をする必要はありません

応募者にリマインドメールを出さない会社もたくさんあります。こちらからリマインドメールや電話をすると、採用担当者に返信・受け答えの手間をかけてしまうため、送らない方が無難です。

万が一面接の時間を忘れてしまった場合

もしも直接打ち合わせた面接の時間に自信が持てない、もしくは忘れてしまった場合、まずは企業からのメールなど、どこかに日時が記入されていないか確認します。

それで解決しなければ、メールではなく直接、電話で担当者に確認しましょう。前日のメールでは、担当者がすぐに気づけず、返信できない可能性があるからです。

「大切なことを忘れる人と思われてしまったら、落とされてしまうのでは?」と心配になる気持ちもわかりますが、面接の担当者が重視しているのはあなたの態度と面接の内容です。電話をして、素直に「面接の時間を確認させてください」と伝えましょう。

その際は始業や終業、お昼の時間帯を避けて電話をかけ、必ず謝罪・感謝の意を伝えてください。また、電話をかける前には、確認した時間を記入するメモを忘れずに。

前日の夜になって面接時間がわからないことに気がついた場合は、翌日の朝まで待って、面接先の始業時間以降に電話をかけて確認しましょう。午前中の面接である可能性が高ければ、当日の朝、会社の近くに着いてから電話をすることで、面接に遅れることなく時間を確認することができます。

面接前日の緊張にはどう対処すべき?

翌日の面接に対して緊張や不安を感じている方に向けて、気持ちを落ち着ける方法をまとめます。

応募書類・企業研究の内容をおさらいする

前日の緊張で眠れなかったり、ほかのことが手につかなかったりするときは、志望先に提出した書類のコピーや、企業研究で調べた内容をおさらいしましょう。

志望先の事業内容やビジョン・求める人物像をチェックする

エントリーシートなどの書類を提出する際に読んだ企業の募集要項や会社案内。これらをもう一度確認し、事業内容やビジョン、求める人物像について改めて把握します。

そうすることで、志望動機を改めて明確にできるだけでなく、志望先への熱意が高まり、緊張がほぐれやすくなります。

エントリーシートや履歴書を読み直す

自分が企業に提出した履歴書、職務経歴書、エントリーシートのコピーなどを再確認します。

面接官は、あなたの提出した書類をもとに質問を行います。このため、応募書類を書いた時点での自分の戦略やセールスポイントをしっかり再確認し、面接官に対してブレない応答ができるようにしておきましょう。

面接本番のイメージトレーニングを行う

面接本番をイメージして、受け答えする内容を復習しましょう。「これを聞かれたらばっちり答えられる」というものがあると、自信を持って面接に臨めます。

また、声を出すことで自然と緊張がほぐれる効果もあります。

志望動機をはっきりと答えられるようにする

緊張していても、志望動機は完璧に答えられるように声に出して何度も練習します。

文章に書いて整理し、実際に面接官の前で質問されている場面を想像しながら、自分のペースで話しましょう。可能なら話の流れのポイントは暗記しておいたほうが、本番で焦る心配がありません。このイメージトレーニングで重要なことは、できるだけ本番の場面を想定して、その中できちんと話をできる自分を作ることです。

面接の冒頭で質問されがちな志望動機。冒頭の質問に答えられる自信ができれば、心配な気持ちも少しは収まるでしょう。

想定される質問への回答を考えておく

志望動機以外にどんな質問がよくあるのかを知っておくことも、安心感に繋がります。

「こんなことを聞かれたらこれを答えよう」「こんな質問をしてみたい」など、当日の受け答えのイメージを膨らませましょう。

※当日の受け答えについて詳しくは→『転職の面接対策 よくある質問34例と、評価を高める逆質問

できるだけの準備をしたら、リラックスして早く寝る

ここまでの部分を準備したら、あとは当日に備えてゆっくり休むのがベストです。それでも眠れないという方は、以下のような考え方を参考にしてみてはいかがでしょうか。

自分に「準備OK」のサインを出す

イメージトレーニングで志望動機をうまく話せるようになったら「これだけの準備をしたから、あとは明日に臨むのみだ」と、自分に「準備OK」のサインを出し、面接の練習を終わりにします。

そのあとは、リラックスを心がけましょう。長めに息を吐くことを心掛けて深呼吸をすることで、副交感神経の作用が高まり、リラックスすることができます。

適度な緊張は必要だと考える

程よい緊張感は無理に消そうとせず、そのままで良いのだと考えましょう。緊張は最高のパフォーマンスを出すために必要なもの。スポーツ選手がオリンピックなどの大舞台で世界記録を更新するのも、大舞台特有の緊張感の賜物です。

「準備をどれだけしても緊張してしまう」「対策が十分だと思えない」と焦る気持ちを消そうとする必要はありません。

カフェインを取りすぎない

面接の前日にぐっすり眠るためには、カフェインの摂取は控えましょう

コーヒーや緑茶、紅茶、エナジードリンクなど、口にする多くの飲料の中にカフェインが含まれています。カフェインは緊張感を高める働きがあるので、ゆっくり休むためには、摂取を最低限に抑えるべきです。

面接前日にキャンセルは可能? 辞退の作法とは?

「別の優先したい予定が入ってしまった」「体調がどうしてもすぐれない」などやむをえない事情で面接に行けなくなってしまった場合、キャンセルする方法をご紹介します。

面接前日のキャンセル連絡は電話で

面接前日に辞退の連絡をする場合は、必ず電話で連絡をします。メールだと担当者が不在だった場合に、メールを読まないまま当日を迎えてしまう可能性があるからです。

お詫びの気持ちを簡潔に伝える

面接キャンセルの連絡で大事なのは、翌日の面接をキャンセルさせてほしい旨と申し訳ないという気持ちを伝えることです。

前日に面接の辞退を伝えるのは勇気がいりますが、無断キャンセルはせず、誠実に謝罪することが社会人のマナーです。

※面接辞退の電話について詳しくは→『面接の電話、応対方法総まとめ

まとめ

面接前日にすべきことや、面接前日にどう対処したらいいのか迷うポイントについて、実務的な面から精神的な面まで網羅的にご紹介しました。

このページを参考に、自分の思いを、自信を持って伝えるための土台づくりをしてください。

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