履歴書への書き方と一言解説付き 自己PRの例文25選
自分のスキルや強みを、今までの経験や実績を示すエピソードとともにアピールする「自己PR」。
自己PRの組み立て方や、職種別/アピールポイント別の例文も紹介します。「自己PRなんてない…」という人向けに、盛り込むエピソードの探し方も解説しています。
自己PRとは?採用担当者はなにを見ている?
自分の良いところや強みを伝えるもの
自己PRとは、志望動機や学歴・職歴などの経歴からはわからない「自分の良いところや強み」を伝えるためにあります。
盛り込むエピソードはできるだけ具体的に記入し、応募書類を読んだだけでイメージができるようなものにしましょう。
経験・スキルが自社にマッチしているかを見ている
採用担当者は自己PRの内容から「これまでの経験・スキルが、自社にマッチしているか」を確認しています。
そのため、自己PRでは自分の経験・スキルのうち、志望先の企業・職種にリンクするものをアピールするのが効果的です。
志望先の企業・職種のことをよく理解するためにも、まずは企業研究をしっかりした上で自己PRの内容を考えるようにしましょう。
3つの要素で完成!自己PRの組み立て方
履歴書の自己PRを書くときは、下記の3つの要素を盛り込みましょう。それぞれどのような内容を書くべきなのか、くわしく解説します。
1.業務経験をもとにした自分の強み
履歴書の自己PRの冒頭には、結論として今までの業務経験をもとにした自分の強みを簡潔に書きましょう。
実際に記入する際には、前職での業務経験を簡単に説明したあと、その中で発揮された自分の強みを続けて書きます。もしくは、業務経験の説明をせずに「顧客の要望に答えるための粘り強さが強みです。」などと、キャッチコピーをつけるように一文で端的に表すのもOKです。
〈記入例〉
- 「前職では△△を担当しておりました。その経験から〇〇が強みです。」
- 「〇〇が強みです。」
この際、アピールするスキルや強みは、応募先の企業や職種で求められる能力にマッチするものを選ぶようにしましょう。
例えば、営業職だった人が事務職に応募する場合、バリバリ成績を上げた方法や工夫などの「営業」らしいエピソードより、適切な対応力やチーム内の調整力などが伝わるもののほうが適しているでしょう。
いきなり自分の強みを一言で表すのが難しいという人は、自己PRに盛り込む具体的なエピソード(2)を洗い出した後、その中で発揮された自分のスキル・強みを一言で表す言葉(1)を考えるのがおすすめです。
2.根拠となる具体的なエピソード
続いて、(1)で冒頭に記入した自分の強みを裏付ける具体的なエピソードを書きます。
〈記入例〉
- 「これまで〇〇を意識してきました。例えば前職では◯◯を行い、その結果〇〇になりました。」
- 「これまで〇〇の仕事をする中で〇〇することを徹底してまいりました。具体的には〇〇などを行いました。その結果、〇〇で業績をあげることができました。」
採用担当者は自己PRから「これまでの経験・スキルを、自社でどの程度活かすことができるか」を確認しています。
このため(1)自身やチームが抱えていた課題に対して、(2)どういった考えのもとどのような行動をし、(3)どんな結果が得られたかについて、ストーリー立てて書くことが大切。
そうすることで「自社でも同じように強みを活かしてもらえそう」と、納得感を与えられます。特に(2)では自身の仕事観やスタンスが伝えられるとよいでしょう。
また、行動によってもたらされた結果には「◯◯件の受注に成功した」「売り上げを◯%改善した」など、数字で表現できる実績を盛り込むと説得力が増します。
3.自分の強みをどう活かせるのか
最後に(1)で書いた自分の強みを、応募先の仕事にどのように活かせるのかを記入します。
スキルや強みを発揮してどのように貢献できそうなのか、入社後の業務や応募先の企業に関連づけて伝えましょう。
〈記入例〉
- 「こうした経験は、貴社の△△の業務でも活かすことができると考えております。」
- 「強みである〇〇を活かしながら、貴社でも△△を目指していきたいと考えております。」
自分の強み・根拠となるエピソードって?
「自分の強み」「根拠となるエピソード」と言われても、具体的なイメージがつかないという人もいるでしょう。「自分にはアピールできるような強みやエピソードはない」と思ってしまう人も多いかもしれません。
ただ、実際のところ自己PRに書くのは「普通のこと」で何ら問題ありません。
下記の記事では、若手キャリア支援のプロから聞いた、企業に刺さる「強み」の考え方や盛り込むエピソードの洗い出し方を紹介しています。
職務経歴書や面接の自己PRとの違いは?
履歴書に記入する自己PRと、職務経歴書に書いたり面接で話したりする自己PRの内容は、同じでもよいのでしょうか?
職務経歴書のほうがより具体的に書ける
職務経歴書に書く自己PRの内容は、基本的には履歴書と同じで問題ありません。
ただ、職務経歴書は履歴書とは違って、決まったフォーマットがないため、文字数を気にせずに履歴書よりも具体的に書くことができます。
そのため、職務経歴書に書く自己PRでは、アピール内容を裏付けるエピソードや実績をよりくわしく書くようにしましょう。
職務経歴書の自己PRは、下記の記事を参考にしてください。
面接も内容は同じでOK。長さは1分程度で
面接で自己PRを聞かれたときも、応募書類に記入した内容と同じ内容を答えればOK。実際のエピソードを話すときには「当時どのような思いで仕事をしていたのか」といったスタンスや意気込みなど、マインド面の内容もあわせて伝えると説得力が増します。
なお、話す目安の時間は1分、文字数にすると300字が基本です。
また、面接では話し方も意識しましょう。抑揚や話すスピード、表情などによって雰囲気や人となりも伝わるため、気持ちを込めて話すことが大切です。
くわしくは以下の記事で解説しています。
※応募先の「企業」の表現するとき、履歴書や職務経歴書では「貴社」、面接では「御社」を使います
コラム:自己PRと長所・短所は何が違う?
長所や短所は「強み」をアピールする自己PRよりも「その人らしさ」が見られています。「自社の社風と合うか」「人柄はどうか」を確認しているケースが多いでしょう。
履歴書に「長所」を記入する場合、自分の長所を端的に一言で表したあと、普段どのようなことを心がけて行動しているのかを簡潔に書けばOK。ただし面接では、これまでの業務内容や実績など、長所が発揮されたエピソードも付け加えて話すようにしましょう。
一方で「短所」は、それを解決する為の行動が取れているかも見られています。短所の改善に向けてどのようなことに取り組んでいるのか、具体的に伝えるようにしましょう。
長所・短所のくわしい解説と例文は、下記の記事で解説しています。
自己PRの例文集(アピールポイント/職種)
ここでは履歴書の自己PRの例文を、一言ポイント解説とあわせて紹介します。
アピールポイントと職種別に25種の例文を用意しているので、自分の状況に近いものを確認してみましょう。
〈アピールポイント〉
協調性 / 責任感 / 向上心 / 傾聴力 / 探究心 / コミュニケーション能力 / リーダーシップ / 業務の効率化 / チャレンジ精神 / 主体性 / 柔軟性 / 集中力 / 計画性 / 忍耐力
〈職種〉
営業から同職種 / 営業から未経験職種 / 事務から同職種 / 事務から未経験職種 / 販売・接客から同職種 / 販売・接客から未経験職種 / 製造・技術系 / 医療・看護 / 保育・教育 / IT系 / クリエイター系
協調性
〈例文〉
社内SEの業務を通して、協調性を意識して働いてまいりました。
前職ではWebサイトやスマホアプリを開発するエンジニアと、実際にそれらを利用するユーザーと接する営業社員との連携がうまくいっておらず、サービス内容に対するユーザーのニーズを的確に捉えられていませんでした。
そこで私は双方の不安要素を丁寧にヒアリングして仲介したり、プロダクトに関わるメンバーが一同に集まりフランクな話し合いをする場を設けたりと、より良いサービス提供のためにお互いが協力し合える体制を整えるべく行動しました。
同時にプロダクトの理想像や目的などもわかりやすい言葉でこまめに共有し、チーム一同が主体的に考えられる意識付けを行った結果、エンジニアと営業社員の双方から様々な意見が出始め、開発のためのすり合わせ工数の削減や新サービスの開発を実現できました。
周囲のメンバーを引き合わせ、巻き込んでいくような協調性は、貴社のマーケティング職でも活かせるものと思います。
協調性を自己PRの題材にしたい場合、「受け身」の協調性に映らないよう注意が必要です。どんな人とでもうまくコミュニケーションが取れることは大きな長所ですが、伝え方によっては常に周りに同調するような主体性がない人物と思われてしまう恐れもあります。
そのため、協調性が発揮されたエピソードは、周囲とうまく関係性をつくりながら巻き込んでいくような、主体性が感じられる内容になっていると良いでしょう。
責任感
〈例文〉
ここ3年間で取り組んだ後輩育成の業務の中で、責任感が私自身の強みだと捉えるようになりました。
3年前、私の担当エリアは事業拡大のため中途社員や新入社員を多く採用していたものの、マネジメント人材の不足により教育パワーが割けず、成果が出せないという課題がありました。そこで私は3人の新人の教育担当を買って出て、毎日ミーティングの時間をとり不安材料をつぶす努力をしました。
また私だけでは手が足りないため、上司に相談した上でメンバーをチーム分けし、お互いにサポートしやすい体制も整えました。こうしてチーム全体で新人を育てられるようにしたことで、徐々に成果が出るようになり、直近の半年ではメンバーの8割が目標達成できるようになりました。
こうした課題意識とそれを解決するために行動する責任感は、貴社の業務でも活かせるものと考えております。
自己PRで責任感をアピールしたい場合、何かの課題に対して、それを解決するために試行錯誤を繰り返したようなエピソードを伝えると良いでしょう。
責任感とは言い換えれば、途中で投げ出さずに最後までやりきる力とも言えます。課題解決や目標達成までに立ちはだかるさまざまな困難に対し、めげずに立ち向かい成果を出した経験をアピールしましょう。
向上心
〈例文〉
食品加工会社の労務担当として向上心を忘れずに働いた結果、社会保険労務士の資格を取得することができました。
前職では法改正や人事制度の変更に伴う行政手続きや就業規則の見直しといった業務を、都度外部の社会保険労務士に外部委託していました。しかし3年ほど前、事業拡大にともなう部署の新設や従業員の増加と、諸手続きの対応のスピード感にギャップがあり、知識不足の私は従業員への説明や質問に対する回答などを迅速に行えず、歯がゆい思いをしました。
同じ会社で働く社員のため、労務関連の業務をよりスピーディかつ的確に対応したいと決意し、社会保険労務士の資格取得に向け勉強を始めました。終業後の勉強はもちろん、労務担当の業務を通して外部の社会保険労務士にも積極的に教えを請い、無事1年後に試験に合格することができました。
貴社でもこうした向上心を忘れずに、資格勉強と実務経験を通して培った知識やスキルを活かせればと考えております。
自己PRの題材として向上心を選ぶ場合、上昇志向があることや、実際に行動して成果を出したエピソードを伝えましょう。
資格取得や営業成績◯%アップなど、数字で示せる成果があるとより説得力が上がります。
傾聴力
〈例文〉
百貨店の販売員として5年間勤務した中で、傾聴力を身につけることができました。
店舗に立ったはじめの頃、ご試着いただいたお客様でもご購入にまでは至らないケースが多々ありました。そこで私は「お似合いですよ」「こちら売れ筋商品です」といった一方的なセールストークを見直し、何がネックで決めきれないのか、お客様一人ひとりの声に耳を傾けるようにしました。
「どんな服に合わせればいいのかわからない」というお客様にはそのアイテムを中心としたコーディネート例を提案したり、「イメージと違った」というお客様には類似アイテムをご紹介したりと、お客様の不満や不安に寄り添う接客を徹底しました。すると徐々にお電話でのお問い合わせやリピートでご来店いただけるお客様も増え、売上も年間5~10%アップしていきました。
こうした傾聴力を活かし、貴社の営業職でも丁寧な対話を前提としたご提案をしていければと考えております。
傾聴力を自己PRに選ぶ場合「ただ相手の話に同調し機嫌をとることが得意」といった内容ではアピール不足です。相手の話に耳を傾け本音を聞き出した上で、その解決や改善に向けて実際に行動し、成果を出したエピソードを伝えましょう。
探究心
〈例文〉
WebマーケターとしてWebサイトの改善に取り組む中で、探究心を意識して行動しておりました。
前職で担当していたECサイトはリリースから5年以上経過しており、課題は山積みだったものの、その間に何度も担当者が変わっていたことから、効果的な改善ができていないという課題がありました。そこで私はサイトの目的から整理した上で、それを達成するために必要な用件を洗い出し、優先度の高いものからしらみつぶしに対応していきました。
仮説を立てては効果検証を行い、成果が出るまでさまざまな施策を行いました。また、サイトの仕様や設計の資料もない中で、わからない点は書籍で調べたりエンジニアに掛け合ったりして学びながら取り組んだ結果、半年で30%、1年で70%ほどコンバージョン率を改善させることができました。
課題を前にその改善に向けて奔走できる探究心は、貴社のマーケティング職でも活かせるものと考えております。
自己PRで探究心をアピールしたい場合、課題解決に向けて主体的にインプットをしたり、実際の行動にうつしたりといったエピソードを選びましょう。
最適解を導き出すためにはリサーチしなければいけないこと、やらなければいけないことが次々と出てきます。どんなに小さなことでも面倒に思わず、積極的に動いた経験がないか振り返りましょう。
コミュニケーション能力
〈例文〉
現職のシステム開発業務に関わる中で、コミュニケーション能力が自分の強みだと捉えております。
チームには派遣や出向で携わるメンバーが多く、人の出入りも激しかったため、関係が希薄になりがちでした。個人の小さなトラブルが他のメンバーに伝達されず、後々大きな問題に発展しかけたことをきっかけに、気軽にコミュニケーションを取れるチームのあり方が必要だと感じました。
そこで私はメンバー同士が気軽に意見を言い合える雰囲気を作れるよう、メンバーと一対一でランチをしたり、業務用チャットツールで趣味の話題を話すルームを作り、毎日発言したりしました。その結果、雑談などの業務外の会話も増え、些細な疑問や不安点でも気軽に相談しあえる雰囲気を作ることができ、重大なトラブルにつながるようなミスもなくなりました。
ミスがないように黙々と業務にあたることも大事ですが、コミュニケーション力は業務を円滑に進めるために必須だと考えております。この力は貴社でも活かせるものと考えております。
コミュニケーション力を自己PRに書く場合、具体的なイメージが付くように「顧客」「初対面の人」「チームメンバー」など、だれとのコミュニケーションなのかを伝えます。
実際に自分からどのようなアクションを取り、どのような結果になったのかを盛り込みましょう。
リーダーシップ
〈例文〉
前職ではマーケティングの部署で、新規の大型受注案件のプロジェクトリーダーに任命されました。そこで培ったリーダーシップが強みです。
プロジェクトチームは、新入社員から年上まであわせて5名いました。チーム内で活発に意見を交わせる空気の醸成を目的に、週1回の朝礼を新設。加えてビジネスチャットも導入し、各自の業務の進行状況をこちらから積極的に声がけすることで、報連相の活発化も行いました。
社内の別部署の協力が必要な場合には、リーダーである自分が自らかけあい、業務が円滑に回るように率先して行動しました。また、メンバーが提案資料の作成で手こずっているときは個別にフィードバックの時間を取り、フォローにまわるように意識しました。
こうした働きかけや行動により、プロジェクトは無事成功に至り、社内ではチームMVPをいただくこともできました。貴社でもこうしたリーダーシップを活かし、メンバーとの信頼関係構築に務め、目的に向けてチーム一丸となって進めるように頑張っていきたいと思います。
リーダーシップを自己PRとする場合、どのくらいの規模・人数のチームをまとめていたのかイメージがつくように、具体的な人数などを記載しましょう。
リーダーの役目は、自ら率先して動くだけではありません。裏方的な行動も重要な要素となるため、メンバーのフォローなどチーム全体を見ていたことが伝わるエピソードを盛り込むのも良いでしょう。
業務の効率化
〈例文〉
業務効率化に向けて積極的に取り組む姿勢が強みです。
前職の経営促進室の対応業務のひとつとして、メールマーケティングの企画立案から原稿依頼、効果検証がありました。その際、普段の業務に加えてリサーチや執筆を行う現場社員の負担が大きいという課題を感じ、効率化を図るために業務改善を提案・実施しました。
具体的には、対応スピードの改善を目的として、検索エンジンの機能を利用したテーマ収集の仕組みづくりを提案し、校閲校正ツールの利用を検討。実際に導入しました。結果として現場社員の対応時間の短縮と、リード獲得数アップに寄与しました。
貴社でも積極的に業務効率の提案と実行をしていきたいと考えております。
業務の効率化をアピールする場合は「(1)課題⇒(2)解決するための行動」が簡潔に伝わる流れがベスト。効率化に向けて動く手段は色々ありますが、自分自身の頭で考え、意欲的に行動したことが示せるとよいでしょう。
どのくらい効率化されたのか、データなどを使って伝えられるとより説得力があります。
チャレンジ精神
〈例文〉
なにごとにもチャレンジする姿勢が強みです。
配属された人事部では効率化を目指して、業務外でもリーダーに業務改善の提案を行っていました。いますぐの実現は難しいと拒否されることも多かったのですが、めげずに何度かトライした結果「新入社員の内定辞退率低下」に向けた提案がとおり、プロジェクトリーダーとして2020年の新卒採用を推進しました。
施策の推進にあたり、いままで人事部に完全依存していた採用活動を会社全体で取り組むために、各事業部のマネージャーにもプレゼンを行い、社員一人ひとりが面接や面談に参加する仕組みを整えました。業務外でも自身の考えを積極的に発信した結果、同年代の若手社員の共感を得られ、採用活動に快く協力してもらえるようになりました。
こうした取り組みの結果、社員が説明会や面接に関わることで、学生に現場感を的確に伝えられ、狙い通り過去最低の内定辞退率を達成できました。
このようなチャレンジ精神と推進力は、貴社の人事部でも活かすことができると考えております。
自己PRでチャレンジ精神をアピールする場合「業務外でも提案を行っていた」「応募が集まらなかったものに手を挙げた」などの状況設定を明確にすると、自ら進んで行動したことが際立って伝わります。
また、挑戦した経験を述べるだけではなく「結果」もあわせて伝えるのがセオリー。エピソードは「会社から求められていることに従って行動しただけでは?」と思われないような、能動的な動きが伝わるものが良いでしょう。
主体性
〈例文〉
私は現職の営業経験で培った、主体的に行動する力を強みとしております。
経験が浅いこともあり、お客様とお話しているその場で判断できないことも多々ありましたが、すぐに自分で調べたり上司に確認したりと、問題解決のためにできることはスピード感を持って取り組んでまいりました。
その結果、社内だけではなく、実際に担当したお客様からも「レスポンスが早くて助かる」などと、お褒めの言葉を数多くいただけるようになりました。
今回志望したマーケティング職は未経験ではありますが、少しでも早く即戦力になれるよう、より一層スピード感をもって体当たりで努力していく所存です。
主体性を自己PRで伝えるのは、職歴が浅い人や第二新卒の人におすすめ。自発性や行動力をアピールし、仕事に対する熱意や前向きな姿勢が伝えられると良いでしょう。
数字で見えるような実績がない場合は、周囲から評価されていた事実などを伝えるのもひとつの手です。
柔軟性
〈例文〉
前職の介護職では、様々な状況に合わせて柔軟に対応することを意識してまいりました。
基本的な対応は研修期間に教わり、困ったときには新人用マニュアルをもとに判断するようにしております。一方で利用者の方とのコミュニケーションを大事にしており、業務外では個人的に、利用者の方それぞれの特性などをまとめる資料を作っておりました。
例えば、一度決めたことを変えづらいという特性を持った利用者の方には、本人の意思を踏まえた上で実行に移すことが大切だと考え、複数の選択肢を提示しご本人に選んで頂くことで、その後の行動がスムーズに進むように対応しておりました。そのように利用者に合わせた適切な対応を考え、実行する柔軟性を評価いただき、2年目からは新人メンターを任せていただきました。
利用者の方に寄り添った施設運営を目指す貴社でも、こうした柔軟に対応する力を活かせるものと考えております。即戦力で活躍できるように努めてまいります。
自己PRの題材で柔軟性を選ぶ場合、当初の予定とは異なるトラブルがあったが臨機応変に対応したエピソードや、対人関係を円滑にするための行動や取り組みをアピールするのが効果的です。
この際「自分の意思がない」「流されやすそう」など、マイナスな印象を持たれないように注意。どういった経緯でどんな選択をすべきだと感じたのか、そのときの思いや自分の考えが伝わるものにしましょう。
集中力
〈例文〉
アンケート集計業務で培った、集中して実行する力が私の強みです。
業務システムの改修にあたり、サポート職3名で10営業日中に6000件の個別情報を仕分ける業務を担当しました。絶対にミスをしないという意識のもと、自ら2段階に分けてチェックする手法を考えて実行し、「○時までに○○○件」など、時間を区切って対応するように心がけました。
その結果、元々の締切を3営業日ほど前倒しで対応することができました。他のメンバー分のタスクにも着手することができ、システムの改修スケジュールを早めることができました。こうした仕事ぶりが買われ、それ以降同様の案件のチームリーダーを2回担当しております。
持ち前の集中力を発揮して即戦力として活躍していきたいと考えております。
自己PRで集中力をアピールする場合、長時間なにかに取り組んだことだけでは不十分。それによる「成果」や「解決された課題」をあわせて伝えると効果的です。
なお、複数のメンバーと関わり合いながら、状況に合わせて臨機応変に対応するような職種では、一人で黙々と取り組んだ内容などは評価されにくいので注意しましょう。ルーチンワークがメインの職種ではおすすめです。
計画性
〈例文〉
編集アシスタントとして4年間勤務してきた中で、計画的に業務を進める力が強みだと認識しております。
現職では3つのWebメディアの校正・校閲と記事の投稿・公開作業を担当しております。各メディアは公開曜日もタイミングも異なるため、それぞれのタスクに何分かかるのかを計算して公開スケジュールを立てるようにしました。その月と週の初めに先の予定を確認し、それに沿って対応するようにしております。
また、無理なタスクは抱え込まず、編集部とのこまめな連絡も心がけておりました。業務の進め方も改善できたので、残業時間も比較的短く効率的に業務を実行しております。
貴社でもこの計画性と効率化の仕組みを活かして、即戦力として活躍できるように努めてまいります。
自己PRで計画性を伝える場合、期間とその間の行動計画を詳細に伝えましょう。納期や締め切りまでの対応がマストな職種や、決められた時間内で効率よく業務を進めていかなければならない職種では、アピール材料として適切です。
なお「スケジュールどおりに進まない」などのトラブルに対して、どのように対処し解決したのか盛り込めると、より良いでしょう。
忍耐力
〈例文〉
学生時代の経験と前職の営業経験より、忍耐力を強みだと捉えております。
先輩から引き継いだ企業で、過去のクレームにより3年ほど取引NGとなっている企業が2社ありました。創業当時より関係のある企業様だったため、こちらの提案が押し付けがましくならないように月に2回ほど、業界傾向の共有と相手の現状や要望を聞く形でコンタクトを取りつづけていました。
初回コンタクトより1年半ほど経ったのち、先方よりご連絡があり「社内では競合A社に依頼する流れがあるが、〇〇(私)さんの話を出しておいた」とチャンスをいただくことができました。商談ではコース内容と料金に関して3度交渉を続け、最終的には自社で成約いただくことが出来ました。
こうした忍耐力は、小学生から現在まで続けている野球を通じて培ったものであり、それが仕事にも活きていると感じております。取引先企業様の課題解決に粘り強く向き合ってきた経験は、貴社でも活かせるものと考えております。
忍耐力を自己PRでアピールする場合、過去に「粘り強く対応した経験」や「長い時間(期間)かかったが、途中で投げ出さずに対応した経験」などのエピソードが有効です。
経歴の浅い若手や第二新卒であれば、学生時代の部活動などの経験も踏まえて語ると、説得力が出ます。
営業から同職種
〈例文〉
営業職として5年間勤務してきた中で、周囲から知識やスキルを貪欲に吸収するキャッチアップ力が強みだと認識しております。
新人時代、なかなか営業成績が上げられずにいたとき、上司から「経験がないのに自己流でやろうとするな」と指導を受けたことをきっかけに、どんなことでもまずはプロや熟練者の考え方ややり方を見様見真似で再現してみることを心がけました。
積極的に商談に同行してトーク術を学んだり、社内で公表されているノウハウ資料をすべて読みこんだり、録音された電話面談を何度も聞き返したりなど、成果の出ている社員のいいところを盗み再現しているうちに、徐々に自分自身のスキルとして習得することができました。
その結果、3年目には年間目標に対して200%超えの売上を立てることができ、今ではチームリーダーとして3人の新人指導も任されております。
こうしたキャッチアップ力を活かしながら、早期に戦力化できるよう努めてまいります。
営業職は、他のどの職種よりも成果を出す能力をシビアに判断されます。実際にどれほどの成果を出していたのか、実績は数字で示すのがベストです。
また、自己PRの題材を考えるときは、その成果を出すために自分なりに意識していたことを振り返り、その中でも応募先でも活かせそうなもの、再現性が高いものを選びましょう。
下記の記事では、営業職の職務経歴書の書き方を解説しています。自己PRの例文も掲載しているので、職務経歴書も作成する場合は参考にしてください。
営業から未経験職種
〈例文〉
前職の広告制作会社の営業職で培った傾聴力と、提案力が強みです。
前職ではSNS広告制作の新規問い合わせが大半を占めていましたが、顧客のニーズをくわしくヒアリングすると、SNS広告がターゲット層に効果的な手法でないケースが多くありました。こうしたケースでは、あくまで目的は消費者に顧客の商品・サービスを認知させることだと考え、状況を説明したうえで別の広告媒体のご提案等を行っております。
また、商談・成約に繋げる工夫として、問い合わせを頂いた顧客に対し、現在の課題などを深堀りするアンケートを独自に作成して送付しました。その回答を踏まえた施策を提案した結果、9割以上という高い割合で、打ち合わせ時での受注をいただくことができました。
このように顧客の本来のニーズや課題を聞き出し、それに最も効果的な施策を考え提案する力は、貴社でも活かすことができると考えております。
営業職から未経験職種に応募する場合、応募職種にリンクする業務経験であれば、営業職の経歴を盛り込んでOK。
自己PRを営業職と関連づけて考えにくい応募職種の場合は、元営業職と聞いて期待される「前向きさ」「貪欲さ」「コミュニケーションスキル」などが伝わるようなエピソードが良いでしょう。
事務から同職種
〈例文〉
私は現職で総務担当として4年間、主に機器・備品および施設の管理を行ってまいりました。
備品の残数や購入時期などはミスがないよう、エクセルで徹底管理しておりましたので、関数など一通りの機能はマスターし、マイクロソフトオフィススペシャリストの資格も取得しております。
また、私が席を外していたり他の業務に手を取られていたりといったときのために、誰が見ても理解できるわかりやすいマニュアルを作成した経験もあります。そうした仕事を評価していただいた結果、直近では社内行事の運営などの業務も任せていただき、業務の幅を広げることができました。
Excelを使用した各書類の作成や、より快適なオフィス環境にするために創意工夫してきた経験は、貴社でも活かせるものと考えております。
総務や経理、営業アシスタントなどの事務職の場合、経験やスキルがそのままアピールポイントになります。よって、どんな経験をしてどんなスキルや強みを得たのか、具体的な説明を心がけましょう。
そうした説明の中で、作業の正確さやスピード感、周囲のメンバーと連携する調整力やコミュニケーション能力をアピールできると効果的です。
下記の記事では、事務系職種の職務経歴書の書き方を解説しています。自己PRの例文も掲載しているので、職務経歴書も作成する場合は参考にしてください。
事務から未経験職種
〈例文〉
現職では営業事務として2年間、PCツールを使った書類作成や顧客管理、メールや電話での個別対応を行ってきました。
なかでも顧客との個別対応は最後まで気持ちのよいやり取りで終わるように意識して対応しておりました。お客様満足度アンケートのアシスタントに関する項目では高評価をいただくことも多く、社内では2度表彰を頂いております。
未経験ではありますが、PCを使った実務経験と顧客への丁寧な対応力を発揮しながら努めてまいります。
事務から未経験職種に応募する場合、事務の経験やスキルがそのまま活かせるのであれば自己PRに記入してOK。
また、受け身と思われないよう「自分から業務改善を提案した」といった行動力や主体性が伝わるエピソードがおすすめです。
販売・接客から同職種
〈例文〉
4年間務めてきたアパレル販売員の経験から、自分の強みは関係構築力だと考えております。
前職では接客単価が2万円以上と、高単価商品を扱っていたこともあり、オケージョンや体型に関する悩みについても気軽にご相談いただけるよう、常に丁寧で心地良い接客を心がけておりました。
また、独自に顧客リストを作成し、その方のご状況にあわせてDM送付や架電を行いました。その結果、私を指名して下さるお客様もでき、関西店舗では個人顧客が最も多い販売員として評価を頂きました。
今後はより一層、丁寧な接客と地道な個別対応によって、お客様との関係構築力に磨きをかけ、貴社でもエリアトップの販売員を目指していきたいと考えております。
販売・接客の場合、お客様とのエピソードを取り上げるのが王道です。実際にあったトラブルとその解決方法や、実際にかけられた感謝の言葉などを盛り込むと良いでしょう。
予算達成期間や表彰歴など、具体的な成果を伝えるのも効果的です。
店舗で他のスタッフと協力して成し遂げた実績をアピールする場合は、その結果に至るまでに自分がどう関わったのかを伝えると良いでしょう。
下記の記事では、販売や接客関連の職務経歴書の書き方を解説しています。自己PRの例文も掲載しているので、職務経歴書も作成する場合は参考にしてください。
販売・接客から未経験職種
〈例文〉
飲食店のホールスタッフとして5年間勤務した結果、トラブルに迅速に対応する力やコミュニケーション能力が身に付きました。
繁華街の居酒屋だったこともあり、夜をピークに客数が多かった上に、お酒に酔ったお客様同士のトラブルなど、日々さまざまな問題が発生しておりました。
はじめはただ謝ることしかできなかったり、適切な対応ができずにクレームをいただいてしまったりということもありましたが、徐々に冷静に対処法をその場で考える力や、相手の気持ちに寄り添う力を身に付け、今では何かトラブルがあったときには積極的にフォローにまわり、適切に問題を解決することはもちろん、他のスタッフからもその対応ぶりについて評価をいただいております。
医療事務の業務も、医師や看護師の方、患者様など多くの方々に関わるものと認識しておりますので、こうした対応能力やコミュニケーション能力を発揮しながら務めてまいりたいと考えております。
未経験の場合でも、接客や営業などで培われたコミュニケーション能力をアピールすると良いでしょう。また、作業の正確性やスピードも評価につながるため、そちらを伝えてもいいでしょう。
製造・技術系
〈例文〉
納期厳守とコスト削減達成を意識し、業務にあたっています。
製造リードタイムを短縮するために、協力工場の原料発注計画の見直しを行い、人員の再配置を計画。現場の変動要因をキャッチアップすべく、定例会議を開いて進捗をこまめに確認する仕組みづくりを行いました。
その結果、リーダーになってから現在に至るまで納期遵守率は100%、平均生産計画達成率も高水準をキープしております。
今後も業務効率化への意識も強め、貴社でも即戦力として活躍していきたいと考えております。
製造・技術系で同業種への転職の場合、得意先との窓口業務や購買業務、在庫管理業務といった実務経験やスキルは、即戦力としてのアピール材料となります。コスト削減や業務効率化への取り組みをエピソードとして伝えるのもよいでしょう。
ミスやクレームを削減するためのアクションを伝えるのもひとつの手。前月比などで、具体的なデータで示せるとより説得力が高まります。
医療・看護
〈例文〉
回復期リハビリテーションでの看護を通して、患者様とじっくり向き合いながら丁寧なサポートを行う姿勢を身につけることができました。患
者様の生活の中心は療法士とともに行うリハビリではありますが、早く自宅に帰りたい、元の身体に戻りたいという思いから、無理をしたり不安を十分に相談したりできない方も多くいらっしゃいました。そこで私は看護師として日常生活のサポートやバイタルチェックを行うだけではなく、患者様が気兼ねなく相談できるような関係づくりを意識しました。
リハビリの様子についてこまめに伺ったり、ささいな日常動作の変化にもこまめに声をかけたりすることで、患者様の不安を取り除き、前向きにリハビリに取り組めるような意識付けを行いました。結果、多くの患者様が笑顔で入院生活を送れるようになり、退院時にも感謝のお言葉をいただけるようになりました。
こうした心遣いを忘れず、貴院での看護に取り組んでまいります。
看護師は働く施設によって関わる患者や業務内容が異なるため、応募先の施設に合ったスキル・能力をアピールするようにしましょう。
応募先についてはホームページや求人票などをよく確認し、その施設の看護観や求められる資質についてきちんと調べることが大切です。
下記の記事では、医療・看護系職種の職務経歴書の書き方を解説しています。自己PRの例文も掲載しているので、職務経歴書も作成する場合は参考にしてください。
保育・教育
〈例文〉
6年間保育士として働いてきた中で、さまざまな業務を計画的に進める力が身に付いたと感じております。
保育士の業務は多岐にわたる上、園児同士のケンカやケガ、体調不良などの急なトラブル対応も多くあるため、目の前の課題に都度対応しているだけでは対応漏れが発生したり、予定通りに業務が終わらなかったりと、効率的に動くことができません。そこで私は常に中長期的なスケジュールを意識しながら働くように心がけておりました。
各種イベントや日々のルーティン業務など、事前に把握できるものはそこに必要な業務量や時間を洗い出し、計画表にすることで、イレギュラーな事態がおきてもすぐに調整して計画通りに業務を進められるようにしました。その結果、職員全体の残業時間の削減や、声をかけあってチームで効率化を考えていくような体制づくりにもつなげることができました。
こうした計画性は貴社の業務でも活かせるものと考えております。
保育士の業務は多岐にわたるため、それらを的確にこなす計画性や業務遂行能力をアピールすると良いでしょう。
また、WordでのExcelなど、何のソフトで何ができるのかを具体例にアピールするのも効果的です。まったくの未経験職種に応募する場合は、スキル取得に向けて勉強していることを伝えても良いでしょう。
IT系
〈例文〉
社内業務システムの改修作業を通じて、課題をキャッチアップする力と粘り強さが強みだと認識しております。
15年ほど前から使われているレガシーシステムがあり、データの呼び出しに時間がかかったり、たびたび不具合が発生することがあり、再構築化が話題にあがっていました。そのため、リーダーに課題とその解決方法、仮説立てと結果の検証手法について相談し、半年ほど掛けあって着手に至りました。
業務時の観察調査だけではなく、業務外でも営業部のメンバーと積極的に関わりを持ちながら、システムの課題や現場でのトラブル事例を把握することに努めました。現場の課題を正しく認識し、改善案を考え実行できたことで、システムの再構築プロジェクトによって社員の作業効率を平均18%アップさせることができました。
こうしたキャッチアップ力と粘り強さは、貴社の社内SEの実務でも活かせるものと考えております。
IT系の業界の場合、他職種との連携をアピールできるような「コミュニケーション力」や、プロジェクトの納期厳守をアピールできる「スケジュール管理力」にまつわるエピソードが効果的。
他にも、業界のトレンドや注目される事業の移り変わりが早いため、最新の情報や知識を積極的に習得しようとする姿勢もアピールポイントとなります。
下記の記事では、IT業界にまつわる職種の職務経歴書の書き方を解説しています。自己PRの例文も掲載しているので、職務経歴書も作成する場合は参考にしてください。
クリエイター系
〈例文〉
Webデザイナーとして、オウンドメディアの新規立ち上げとデザイン作成に携わりました。この経験から、最も質の良いものを作るため、主体的に行動する力が強みだと認識しております。
デザイン仕様書や指示書をいちから作成するため、社内の先輩デザイナーに話を聞いただけではなく、外部セミナーへの参加や同業者との意見交換会に出席しました。
また運用面では、Webディレクターとの密に情報共有することが大切だと感じ、週1回のミーティングを設定。ユーザーテストを通じて課題を見つけたり、Google Analyticsなどのツールからデータ抽出・分析したりなど、仮説に基づいた改修と効果検証を行いました。
Webデザイナーとしての業務は一通り経験しております。こうした経験や強みを活かして即戦力として活躍していきたいです。
モノづくりを行うクリエイターの場合は、納期と完成品の質の両立をアピールすると良いでしょう。業務外での情報収集や、プライベートで作成した経験なども題材にできます。
ディレクターや進行管理を担当している場合は、課題解決力やスケジュール管理力をアピールできます。課題をすくい上げて解決策に導いた経験や、メンバーを巻き込みながら進めていった経験を盛り込むと良いでしょう。
下記の記事では、クリエイター系職種の職務経歴書の書き方を解説しています。自己PRの例文も掲載しているので、職務経歴書も作成する場合は参考にしてください。
自己PRの作成が終わったら…
「自己PR」を応募書類に記入できたら、周辺の欄の書き方もあわせて確認しておきましょう。
▼「志望動機」の書き方
▼「趣味・特技」の書き方
さらに下記の「履歴書の書き方ガイド」では、「本人希望欄」や「扶養家族欄」なども含めた、履歴書にあるすべての欄の書き方を解説しています。また、履歴書が完成したあとの企業への提出マナーについても紹介。封筒の書き方や送付状の作り方など、確認したい人は参考にしてください。
自己PRがない人必見、作り方3ステップ
ここでは、「自己PRが書けない」「エピソードが思いつかない」という人向けに、3ステップでわかる自己PRの作り方を紹介します。
ステップ1:企業の理念や求める人物像をリサーチする
採用担当者は履歴書の自己PRから「応募者が自社に合う人物なのか」を判断しているため、応募企業や職種に関連する経験やスキルをアピールする必要があります。
応募企業や職種で何が求められるのかを探るためには「応募企業がどのような考えのもとそのビジネスをしているのか」や「どういった人物を採用したいと考えているのか」をリサーチするのが有効です。
下記では、主なリサーチ方法を紹介します。
応募要項や求人票
応募要項や求人票に書かれている実際の業務内容から、企業がどのようなスキルや人物を求めていそうかをチェックする。
企業のホームページや採用サイト
応募先企業のホームページから「企業理念」「行動規範」「企業の文化・風土」などを確認する。また、採用サイトの社員紹介やストーリーからは、その会社でどのような人が活躍し、実際に評価されているのかがわかる。
企業や在籍社員のSNS
採用や広報の一環としてSNSを利用している企業であれば、投稿内容からどのような企業特性・社風なのかヒントが得られることも。特に若手向けの採用活動に力を入れている企業であれば、TwitterやInstagramなどのツールを活用していることも多いので、まずは探してのぞいてみる。
人材支援サービス
転職エージェントであれば、応募要項や求人票などよりもリアルな情報を聞ける可能性が高い。応募企業が求める人物像や、実際の過去のエピソードからどういったものをアピールすればいいか、直接担当者に聞くのがおすすめ。
ステップ2:過去のエピソードを洗い出す
ステップ1で企業の理念や求める人物像について、ある程度イメージできたら、それに関連する過去の経験を洗い出してみましょう。ここからは、具体例とともに見ていきます。
ステップ1でのリサーチの結果、ある応募先では下記の2つの要素が求められているとわかったとします。
〈例〉
- 能動的に行動できる人
- チームワークを大切にする人
ステップ2ではその次のアクションとして、この2つの要素にマッチするような過去の経験を挙げるイメージです。
この際、具体的なエピソードをストーリー立てて伝えるためにも、実際の業務やスキルだけではなく、どういった課題があり、どのような取り組みを行ったのかといったプロセスまで書き出すようにしましょう。
下記に洗い出すべき項目と、その具体例をまとめました。こちらを参考に、自分の過去の経験を振り返り、埋めてみましょう。
項目 |
エピソード例 |
今までの業務内容やスキル |
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自身やチームが抱えていた課題 |
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実際の行動 |
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結果 |
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仕事へのスタンス |
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入社後にどのような影響を与えられそうか |
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ステップ3:よくある表現を参考に、強みを一言で表す
最後に、自分の強みを示す一言を考えます。
ゼロから表現するのが難しい場合、アピールポイントとしてよく使われる下記の表現の中から、自分の強みにあったものを選ぶのでも良いでしょう。
- 顧客との関係構築力
- 様々な立場の人への折衝力
- コミュニケーション能力
- 傾聴力
- 業務の効率化
- 広告(マーケティング)戦略を立てる
- 発信力
- マネージメント力
- リーダーシップ
- チャレンジ精神
- 段取りを立てて慎重に実行する
- 問題解決力
- スケジュール管理能力
- チーム運営を円滑にすすめる など
以上の3ステップで自己PRに盛り込むべき要素を洗い出せたら、2章「3つの要素で完成!自己PRの組み立て方」を参考に、実際に自己PRを作成してみましょう。
(文:転職Hacks編集部)
この記事の監修者

キャリアアドバイザー
竹園 翔一
株式会社クイック
転職支援を行うキャリアアドバイザー。主に建設・不動産・
