転職を成功させる! 履歴書への自己PRの書き方&例文集

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履歴書の「自己PR」欄に何を書けば良いのか、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。

転職で書くべき自己PRは、就職活動のときとは異なります。

しかし難しく考える必要はありません。
実は、履歴書の自己PRは、2つのポイントさえ押さえればすぐに作成することができるのです。
しかも、きちんとポイントをおさえた自己PRは、あなたが面接に進める可能性をぐっと引き上げる重要な武器にもなります。

今回は「転職活動時に自己PRを書くための2つのポイント」と、それらをふまえた具体的な例文をいくつかご紹介します。

「自分の経験をどうアピールすれば良いのかわからない」

「今までの経歴のなかで、アピールできそうな要素を見つけられない」

「どれぐらい書けば良いのかわからない」

こうした悩みを持っている方は、ぜひ参考にしてください。

履歴書の「自己PR」とは

自己PRとは、企業に自分を採用するメリットを知ってもらうためのアピール文です。

企業の採用担当者は自己PRを読み、あなたがどんな人で、何のスキルを持っているのか想像します。自分が企業にとって魅力的な人物だと伝え、採用担当者に「会ってみたい」と思わせることが、自己PRの最大の目的です。

「自己PRを書く欄が2箇所もある」と困惑している方もいるかもしれません。

転職希望先の企業に提出する書類には、主に履歴書と職務経歴書の2種類があり、企業によっては、どちらにも自己PRを書かなければいけないケースが存在します。

この場合、自己PRの内容が重複すること自体は問題ありません。むしろ、2つの書類でそれぞれ異なるポイントをアピールしてしまうと、自己PR自体の信用度が下がってしまいます。

基本的には、文字数の制限がない職務経歴書には詳しい自己PRを掲載。履歴書の自己PR欄には、職務経歴書で書く内容のうち、一番企業に伝えたいものだけをピックアップして書くのが一般的です。

履歴書の自己PR欄は、採用担当者に「職務経歴書の自己PRも読みたい」と思わせるためのツールと考えると、書く内容のバランスがとりやすくなるでしょう。

職務経歴書に書く自己PRの書き方やポイントについては、以下のページを参照してください。

職務経歴書の自己PRの書き方

 ちなみに、自己PR欄のない履歴書も存在します。履歴書で自己PRをしなかったからといって、選考に影響が出ることはありませんが、自分をアピールするポイントを少しでも増やしておきたいと考える方は、自己PR欄が設けられた履歴書を使用しましょう。

履歴書の「自己PR」の書き方

履歴書(自己PR)

自己PRを書く上での2つのポイント

自己PRを書くうえで、必要なことは次の2つです。

文字量の目安は200~250文字

履歴書の中に設けられている自己PR欄は、あまり大きくありません。アピールポイントが沢山あったとしても、小さい文字で無理やり詰めこむことは避けましょう。

履歴書全体に言えることですが、まず大事な点は「目を通してもらうこと」です。いくら伝えたい内容が沢山あっても、欄内にすっきり収まる分量でまとめることが大前提です。

パッと見たときに、どんなキーワードが書いてあるのかすぐにわかるくらいの文字の大きさでないと、読んでもらえないばかりか「読まれることを前提に書類が作れない人物」と思われてしまうケースも。

読みやすい文字の大きさで書くことを考えると、200~250文字あたりが丁度良い文字数になるでしょう。

また、1つの文章が長くならないよう心がけましょう。主語と述語が離れてしまうと、一読しただけでは理解しづらい文章になってしまうためです。1文は60~100字程度を目安にしておくと、わかりやすい自己PRを作成することができます。

自己PRでアピールすべきは「自分の魅力」と「企業にとってのメリット」

履歴書の自己PRは、一読しただけで何が書いてあるのか伝わる、わかりやすい内容であることが求められます。職務経歴書の自己PRとは異なり字数制限もあるため、簡潔にまとめなければいけません。

押さえるべきは、以下の3点です。

  • 「今まで何を経験してきたのか」(魅力を伝えるための根拠)
  • 「その経験から、どんなスキル・強みを得たのか」(自分の魅力)
  • 「それらのスキルは、応募先の企業でどう活かせるのか」(自分を採用することによる、企業にとってのメリット)

自己PRで重要なことは、読んだ人間を納得させることです。

自分の強みが企業にとって魅力的であるということを、きちんと根拠と共に伝えましょう。文章をどう組み立てれば良いかわからない方は、上記の要素を上から順に書いていくだけでも、説得力のある自己PRを作成できます。

自己PR作成のための3ステップ

「自己PRでアピールすべきポイントはわかったものの、なかなか書き出せない…」という方向けに、履歴書の自己PRを作成するための3つのステップをご紹介します。

3ステップは以下の通りです。「企業とマッチする自分の強みが何かわからない」「説得力のある経験・エピソードを見つけられない」など悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

1応募先の企業から求められているスキル・強みを分析する

転職希望先の企業の求人情報や採用サイト、経営理念などを読み、企業が採用したいと考えている人物像を想像しましょう。

ここで気をつけておきたいのは、人物像を思い描くだけで終わらせないこと。「前向きな人」や「事業を引っ張っていける人」などの、ふんわりとしたイメージだけでは、必要なスキル・能力まで分析することは難しいです。

たとえば「前向きな人→常に目標を達成する能力、意欲がある人」「事業を引っ張っていける人→メンバーを巻き込むリーダーシップ、企画力がある人」といったように、人物像から推測できる必要なスキル・強みを洗い出しましょう。

2今までの経験と、そこから得られたスキル・強みを洗い出す

今までの自分が経験してきた仕事を、すべて洗い出してください。仕事の成果・実績を示すものがあれば一緒に書いておきます。それぞれの経験から得られたスキル・強みも一緒に列挙しましょう。

自己PRで取り上げる経験は、些細なものでもかまいません。数字や実績がわかりやすい、インパクトのあるエピソードはもちろん、数字がない社内業務といった経験も、スキルや強みと結びつけて書くことができれば、十分アピールポイントに繋がります。

事務職・専門職の場合は仕事の性質上、わかりやすい経験・エピソードを見つけにくいという方も多いかもしれません。

以下の例を参考に、あなたなりの経験と、今まで得てきたスキル・強みを洗い出してみてください。

<例>

  • 大きなプロジェクトを任された→企画実施力、メンバーをまとめるマネジメント力がついた
  • 目標を超える高い実績を出して表彰された→目標に対するコミット力と貪欲な姿勢、仕事遂行力の高さの証明
  • 社内ミーティングで、毎回議事録作成を担当していた→物事を要約する力、人にわかりやすく伝える力、事務処理能力が向上した
  • 皆が忙しい中、電話を誰よりも積極的にとっていた→組織への貢献意欲の高さの証明

3企業から求められているスキル・強みと、自分が持っているスキル・強みを結びつける

最後のステップです。企業から求められているものと、自分が持っているスキル・強みのうち、共通しているものを探して結び付けましょう。最初のステップで、企業が求めている人物像をスキルや強みのレベルまで細かく分析しているため、自分のどの経験が効果的なのかがわかりやすいはずです。

こうすることで、説得力のある「企業にとって魅力的な能力を持った人物の自己PR」が完成します。

3つのステップを踏まえて作成した自己PRがこちらです。自身の強みと企業から求められているスキルとの結び付け方など、参考にしてください。

<例文>

食品メーカーの営業として仕事をしていた2年半、目標に対して120%以上の売り上げを達成し続けてきました。

売り上げ達成を継続するため、必ず週に1度、見込み客リストのブラッシュアップを行い、顧客獲得に注力していました。

最新情報を元に、顧客にとってメリットのある提案を心がける姿勢が業績に繋がったのだと思います。

金融業界は未経験ではありますが、前職で培った目標達成力と仕事への貪欲な姿勢は、貴社の営業としても活かせる所が多いと感じております。一日でも早く戦力となれるよう努力致します。

抽象的な表現はNG!~書類選考で不利になる自己PR~

きちんと自己PRを書いているはずなのに、なぜか書類選考が通らないという方。経歴にも自信があるし、応募用件も満たしているのに…という悩みの理由は、もしかすると自己PRにあるかもしれません。

一般的に、採用担当者から「この人はイマイチ」と思われがちな自己PRの例がこちらです。自分が同じようなミスをしていないか、チェックしてみましょう。

<前職:電機メーカーの営業 → 応募先:専門商社の営業>

<例文>

私は非常に向上心の強い人間です。

前職では毎月のノルマを達成するため、さまざまな努力を続け、かなり一生懸命頑張っていました。前職の電機メーカーでの営業時代からのモットーは「日頃から必要とされる営業になること」です。

更に顧客から必要とされる営業を目指し、努力を怠らない姿勢を、貴社の仕事でも活かしていきたいと考えています。

【改善すべき点】

  • 業績を上げるための工夫が具体的でない
  • 実績がわかりづらい
  • 「非常に」「かなり」など、抽象的な言葉が多い

<改善後>

私は、向上心の強い人間です。電機メーカーの営業を行っていた1年間、毎月定められていた目標を必ず達成していました。高業績を上げ続けるため、新規顧客の開拓を毎月2件以上行うことを自分のノルマにしていました。

日頃から必要とされる営業になるべく、既存の顧客への提案・連絡も毎月欠かさず行っていました。このように努めた結果、取引先から感謝の声をいただくことも多くなり、上司からも高い評価を得ることができました。

上を目指し、努力を怠らない姿勢を、貴社でも活かしていきたいと考えています。

改善前と比べ、改善後の文章は説得力が増していることがおわかりでしょうか。

改善前の文章は、「向上心が強い」という強み、そしてその強みの根拠となるエピソードを述べようとしている点は良いのですが、エピソードが具体性に欠けているため、全体的に過大評価な印象を受けます。自己PRは、説得力・納得感がなければ一気にただの自慢になってしまうため、注意しましょう。

「日頃から必要とされる営業になることがモットーである」という箇所も、これだけだと働いているイメージが湧きません。「どんな努力をした」「その努力によって顧客からどんな評価を受けた」などの具体性を持たせることで、積極的な姿勢や提案力をアピールすることができます。

具体性という点では「月に○件訪問していた」など、数字を用いたエピソードに落としこめると、説得力がぐっと増します。数字は、あなたの実力や評価を表すうえで最も効果的な要素です。盛り込める箇所があれば、積極的に取り入れていきましょう。

また、文章を書く上で、抽象的な修飾語の使用はできるだけ控えること。

エピソードや実績にインパクトをつけたいときに使いがちな修飾語ですが、多用すると一気に中身のない自己PRに見えてしまいます。「かなり多い」「非常に強い」といった表現を使いそうになったときは、具体的な言葉に置き換えられないかを考えること。「さまざま」「いろいろ」に代表される、多くの意味を含む言葉も極力使わないように心がけましょう。

「エピソードも文章表現も、抽象的な表現はNG」ということを念頭に、自己PRを作成すると良いでしょう。

事務職、営業職、未経験職への転職…ケース別・自己PRのポイント&例文集

最後に、求人の多い職種である「営業職(販売職)」「事務職」と、問い合わせが多い「未経験職種への転職」の3パターンの自己PR例を紹介します。

ご自身の転職の際、自己PRを作成する参考にお使いください。

事務職の転職…自己PRのポイント&例文

【ポイント】

  • 組織への貢献度の高さをアピールする。
  • 取得資格(取得予定資格)は、取得までのプロセスと共に明記する。

<例文>

前職では営業サポート職として、計上処理をはじめとする様々な事務処理や、顧客からの電話対応を行っておりました。仕事を行う際は、常に迅速・丁寧を心がけ、社員同士の連携がスムーズに行えるよう心がけていました。

事務処理のスピードを上げるため、マクロの作成や関数を用いた計算などができるレベルのExcelスキルを身につけました。Wordに関しても、基本的な操作は可能です。現在、更なるスキルアップを目指し、1ヶ月後のMOS資格の取得に向けて勉強しています。

事務職に求められることは「事務処理能力」「多くの人に対応できるコミュニケーション力、適応力」などです。今までの経験から、これらの強みを打ち出せるエピソードをピックアップしましょう。着実・丁寧な仕事をする人が好まれる傾向にあるため、仕事ぶりの伝わるエピソードを取り上げるのも手です。

例文の場合、仕事の質を上げるために努力したプロセスがわかりやすい点が評価できます。目標数字などのわかりやすいアピール要素がない場合は「自分がどれだけ組織に貢献したいという思いの元、どんな仕事をしていたのか」ということを伝えられるよう意識すると良いでしょう。

また、所持している資格や取得予定の資格は明記しましょう。取得の目的や資格取得までの努力、その資格が仕事にどう活きるかを併記できると、更に好印象を狙えます。

営業職(販売職)の転職…自己PRのポイント&例文

【ポイント】

  • 実績は、客観的に評価を伝えられるもの(数字など)を使う。
  • 数字で伝えられないものは、プロセスを詳しく書く。

<実績をアピールする場合>

前職のハウスメーカーでは、営業部に配属されてからの2年間、チーム全体を牽引する存在となるべく努力してきました。昨年度は年間目標販売数10棟に対し、1.7倍の17棟の成約を達成しました。この成約数は部署全体で3年ぶりの実績であり、結果として社長賞を受賞することができました。

「誰よりも高い業績をあげる」という強い意志をもって仕事に臨む姿勢で、貴社でもしっかりと成果を出していきたいと思います。

<スタンスや姿勢をアピールする場合>

営業のゴールは商品を売ることではなく、商品購入後の顧客に満足してもらうことだと思っています。前職では、お客様の満足度を持続させることをモットーにしておりました。

成約後も定期的に連絡をとり、納品までのフローを都度お伝えすることで信頼関係を構築。納品後も、先方から問い合わせが来た際は即座に対応できるよう心がけていました。顧客満足度の継続や、アフターフォローの質を向上させることは組織全体の課題であるととらえ、フォローチェック表の導入など体制の整備も率先して行いました。

貴社においても、顧客満足度の更なる向上を目指し努力を続けていきます。

<販売職(アパレル)の場合>

現在は百貨店の紳士服売り場で、接客・販売を担当しています。様々なお客様と接するなかで、お客様の希望に合った商品をご紹介し、喜んでいただくことを一番のやりがいと感じています。

笑顔と明るさ、そして傾聴の3つを心がけ、常にお客様の視点に立った接客態度で仕事に臨んできました。購入後の顧客アンケートでお客様からお褒めいただく機会も増え、接客・接遇マナーには自信があります。

今後も顧客視点の接客態度をもって、お客様に喜んでいただける店員として成長していきたいと思っています。

営業職は「目標達成力」「売り上げ向上を目指す前向きな姿勢」「様々な顧客に合ったアプローチができる柔軟な対応力」などが求められます。売り上げの担い手なので、まず一番にアピールすべきは自分の実績です。評価を数字で表せるものがあれば、それに越したことはありません。また、数字以外でも「他者からの評価である」と一目でわかるものであれば、それも採用担当者の納得感を高める材料になります。

実績ではなく、自分の経験や仕事へのスタンスをアピールする場合は、プロセスを詳しく書くようにしましょう。「こんな姿勢で仕事に臨んだ」という一文で終わらせるのではなく、具体的な業務内容からあなたの仕事へのスタンスが浮き彫りになる内容にできれば、数字がなくても説得力のある自己PRになります。

未経験職種への転職…自己PRのポイント&例文

事務から営業への転職

【ポイント】

  • 課題遂行力や達成意欲、向上心が伝わるエピソードを盛り込む。
  • 積極的に仕事を覚えていきたい、という前向きな姿勢をアピールする。

<例文>

前職はデスクワークが中心の事務職でしたが、社外からの電話対応や社内業務を行う中で、常に相手のことを考えて仕事を行ってきました。社内外問わず、さまざまな人と電話を通して関わってきたため、ハキハキとした明るい対応には自信があります。

また、日々の業務改善を心がけ、ミスをなくすための社員同士でのダブルチェック制度の導入など、自分なりの工夫や提案を常に行ってきました。自分で考え工夫を続けるという姿勢を継続しつつ、貴社の営業手法を一から勉強させていただき、一日でも早く戦力になれるよう努力いたします。

前職が事務職というと、売り上げを作っていく意欲があるのかという点がポイントになります。「積極的に仕事を覚えていきたい」という前向きな人間性を伝えると共に、課題遂行力や向上心の高さを伝えられるエピソードを盛り込むと、魅力的な自己PRになるでしょう。

営業から事務への転職

【ポイント】

  • 仕事を着実にこなす姿勢を見せる。
  • 組織への貢献欲の高さをアピールする。

<例文>

前職の保険営業では顧客からの信頼を勝ち取るために、正確・迅速に業務を行う習慣を身につけて仕事を行ってまいりました。

また、大学時代からPCを日常的に使用していたため、エクセルやワードなど基本的なOAスキルは習得しており、社内会議などで必要とされるレベルのデータは作成できます。

貴社の社内ルールをいち早く覚え、これまで培ってきたOAスキルを活かしながら迅速で正確な仕事を行っていきたいです。貴社の益々の発展に、僅かながらも貢献できればと考えております。

事務職は、営業職よりもサポート色の強い職種です。また、書類作成をはじめ、正確性を求められる仕事が多いのも特徴。そのため、事務処理能力はもちろん「周りへの配慮、気配り」「着実に仕事をこなす姿勢」なども重視されます。

希望の企業で必要とされている基礎的なスキルを調べ、そのスキルの習得度をアピールしたうえで、仕事へのスタンス面がわかるエピソードを入れましょう。

事務職への転職の場合、営業としての実績だけをアピールすることは、あまりプラスに働きません。「なぜここまで営業としての実力があるのに、事務へ転職しようとしているのか?」という疑問を強めることになるためです。実績は、仕事に対する姿勢をアピールする要素として使うと良いでしょう。

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