採用担当の心をつかむ裏技も紹介 スカウトを使って転職するには?

転職したいけど、毎日忙しくて求人を探す時間がない……という人は、主に求人広告サイトにあるスカウトサービスを使ってみましょう。

この記事では、スカウトサービスの紹介と、実際に採用担当者からスカウトメールをもらうためのテクニックなどをお教えします。

転職で使える!スカウトサービスってなに?

ここでは、スカウトサービスの紹介と、登録するとどのような利点があるのかを紹介します。

スカウトサービス=採用担当者から求人のメールが届くこと

スカウトサービスとは、主に求人広告サイトにあるサービスの1つ。

サイト上に職歴や職務内容などのプロフィールを登録しておくと、それを見た企業の採用担当者や転職エージェントの担当者から、スカウトメールが届く仕組みです。

スカウトメールには、企業の情報や求人の概要が書かれており、より詳しい情報のリンクなども入っています。

 スカウトサービスを使った転職の流れ(1)サイトにプロフィールを登録(2)企業の採用担当者・転職エージェントの担当者がプロフィールを閲覧(3)スカウトメールを受信(4)気になる企業に返信、選考へ

スカウトサービスで登録したプロフィールは、いわば履歴書。求人によっては、スカウトメールが届く=書類選考の通過を意味し、いきなり面接から始まることも少なくありません

求人広告サイト以外にも、転職エージェントが取り扱っている求人を見られる転職サイト、キャリトレミイダスなどのマッチングサイトなどで受けられます。

スカウトサービスは求人を探さなくても待てば届く

求人広告サイトは、自分の希望する条件で求人を検索するものですが、スカウトサービスは事前にプロフィールや条件を登録しておくだけでスカウトメールが送られてくるため、自ら求人を探す必要がありません。

また、求人広告サイトでは、検索時に掲載されている求人しか見ることができませんが、スカウトサービスは、自分の条件に合う新しい求人が毎日登録したメールアドレスに届くので便利です。

 自動スカウトとダイレクトスカウトの違い

スカウトサービスは、運営している会社によって呼び方や受けられるサービス内容が違いますが、大まかに分類すると自動スカウトダイレクトスカウトに分けられます。

自動スカウト

自動スカウトとは、自分が設定した条件に当てはまる求人が、機械的にスカウトメールとして届くこと。

システムとして条件が1つでも当てはまれば送られてくるなど、精度が低いこともあるため、希望がすべて叶う求人が届くことは稀です。

また、送られてきた求人に応募しても、改めて書類選考が行われることも少なくありません。しかし、幅広い業界から送られてくるので、考えてもみなかった魅力的な企業と出会うことができるでしょう。

送られてくるスカウトメールの大半が、自動スカウトで送られてきます。

 ダイレクトスカウト

ダイレクトスカウトとは、企業の採用担当者から個別にスカウトメールが届くこと。

採用担当者は、プロフィールから経歴やスキルを見て、「この人だったら自社の〇〇のポジションに適任だろう」と考えた上でスカウトメールを送ってきているので、選考も通過しやすいのが特徴です。

自動スカウトかダイレクトスカウトかをメールの文面だけで見分けることは難しいですが、プロフィール内容に触れてきているものは、ダイレクトスカウトの可能性が高いでしょう。

 基本的には会社にバレることはない

スカウトサービスを使うには、サイトにプロフィールを登録する必要がありますが、基本的には転職活動をしていることが勤めている会社にバレることはありません

ほとんどのスカウトサービスで、勤め先からスカウトメールがこないように設定することができますし、特定の企業に対してプロフィールを非公開にできるサービスも多いからです。

また、サービスによっては、氏名や会社名などの個人情報を入力する必要がなく、自分の勤め先からスカウトメールをもらうことはあっても、その会社の社員であるとバレることはありません。

 スカウトサービスが向いている人・向いていない人

▼スカウトを利用するのに向いている人

・3~5年以上の業務経験がある人
・毎日忙しく、求人を探す時間がない人

▼スカウトを利用するのに向いていない人

・条件にこだわりがあり、じっくり探したいと考えている人
・業務経歴が短い人

スカウトサービスは、プロフィールさえ登録すれば企業からの連絡を待つだけなので、毎日忙しく求人を検索する時間がない人におすすめです。求人広告サイトで求人を探しながら、スカウトサービスも補助的に利用すると良いでしょう。

また、スカウトメールをもらいやすいのは3~5年以上の業務経験がある人。業務経験が長いと専門的な知識を持っていると判断されるため、即戦力となる人を求めている企業からのスカウトメールが届きやすい傾向にあります。

一方、条件にこだわりがありじっくり探したいと考えている人にはあまりおすすめできません。求人広告サイトで求人を比較しながら自分のペースで探す方法や、転職エージェントのコンサルタントと1対1の面談をして求人を紹介してもらうのが良いでしょう。

また、業務経歴が短い人は、スカウトサービスを使った転職は向いていません。同じ業務内容を経験しているのであれば、業務経歴の短い人よりも長い人の方が、スカウトメールをもらえる確率が高いでしょう。

採用担当者からスカウトをもらうためには?

ここでは、採用担当者がプロフィールのどこに注目しているのか、ダイレクトスカウトをもらうためにどんなことに気をつければ良いのかを紹介します。

 採用担当者は「経歴・実務経験」に注目している

企業の採用担当者は、プロフィールの中では、特に過去の経歴や実務経験が書かれた欄に注目しています。そこを見た上で、今までの経験やスキルなどが入社後も生かせそうかを判断しているため、今までの経歴を記入する欄は、職務経歴書の要約部分を作るつもり丁寧に書きましょう

 ダイレクトスカウトをもらうために書くべきこと

ダイレクトスカウトをもらうためには、上の2点を意識しましょう。

 今後の目標やキャリアプランを書く

プロフィールの経歴欄には、過去の経歴や実績だけではなく、今後の目標やキャリアプランも具体的に書きましょう。職務概要の中で書くのも良いですし、「今後の展望」「転職時の希望」などの見出しをつけて書いても

今後のキャリアプランが書かれていると、採用担当者も入社後に活躍する姿をイメージすることができ、自社の求める人物像に合っているのかどうか判断しやすくなります。

 職務内容に専門的な単語を盛り込む

ダイレクトスカウトをもらうためには、職務経歴の中に専門的な単語を盛り込むことを意識するといいでしょう。

採用担当者は、応募者のプロフィールを見ているとき、採用したい人物像に関連した専門的な単語が頭に浮かんでいるはず。例えば、マーケターを採用したいと考えているときは、「アクセス解析」「ネットマーケティング検定」「バリューチェーン分析」などの単語が並ぶプロフィールは目を引くでしょう。

専門性が分かるプロフィールは、採用担当者の目に止まりやすく、ダイレクトスカウトをもらえる確率が高くなります

 スカウトが来ないプロフィールの3つの特徴

スカウトが来ないプロフィールの3つの特徴:(1)経歴にブランクがある(2)内容が具体的ではない(3)空欄がある

上の3つにあてはまるプロフィールは、スカウトメールをもらえる確率を下げてしまうかもしれません。スカウトメールをもらえるようにはどんな工夫できるのでしょうか。

経歴にブランクがある

採用担当者は、一人ひとりのプロフィールを読み、慎重に検討してからスカウトメールを送るため、少しでもマイナスの要素がある人は弾かれやすくなります。経歴にブランクがある場合は、理由を書いた上で、過去の経歴などからブランクを跳ねのけるような自分の魅力を伝えられないか考えましょう。

内容が具体的ではない

過去の業務内容が具体的に書かれてないと、募集しているポジションで活躍できるのかどうかを判断しづらくなってしまいます

サービスやプロジェクトに関わった経験があれば、大枠だけでなく、自分が担当した業務内容をできるだけ詳細に書きましょう。具体的な数字を盛り込んだり、実際に使用していたソフトやツールなどを明記したりして、採用担当者が読んだときに業務内容がイメージしやすいものになるよう心がけましょう。

空欄がある

空欄があると、スカウトメールを送る際の判断材料を減らしてしまうことになり、スカウト件数が少なくなってしまう可能性があります。転職への意欲を伝えるためにも、プロフィールの欄はすべて埋めましょう

スカウトをもらったらどうする?その後は?

ここでは、スカウトメールが届いたときに選考に進むかどうかの判断基準を紹介。選考時に気をつけるべきポイントもお教えします。

興味のあるスカウトのみ返信すればOK

スカウトメールは、選考に進みたいと思う企業のみ返信するようにしましょう。事業内容に興味をもてない、今までの経歴を生かすことができそうにないなどの理由で、応募しないときは無視して構いません。

 「スカウトメールが届いたから」という志望動機はNG

スカウトメールをもらって選考が進み、面接で志望動機を聞かれた際に、「スカウトメールが届いたから話を聞きに来た」とありのままに伝えてしまうのはNG

採用担当者は、返信をしてきた理由や選考を受けた動機を知りたいと思っているので、「過去の経歴が御社の〇〇に生かせそうだと思った」「プロジェクトで一度関わり、興味がある分野だった」など、届いたスカウトメールに惹かれた理由を具体的に伝えましょう。

特に自動スカウトの場合は、プロフィールの中身まで見ていないことが多いので、しっかりと志望動機を考えておく必要があります。届いた求人メールや企業のHPを読み込み、なぜ選考を受けようと思ったのかが伝わる志望動機を考えましょう。

選考途中では率直に質問してみよう

スカウトメールからの面接は、一方的に質問をされるようなものではなく、会話形式のカジュアルなものが多いため、分からないことがあれば率直に質問してみましょう。面接の雰囲気によっては、「なぜ自分にスカウトメールを送ったのか」「求めている人物像はどんな人なのか」など、自分を選んだ理由を逆質問してみるのもOK

包み隠さず話してみて初めて、「今までの経験を生かすことができなそうだ」「思っていたような会社ではなかった……」と分かることもあります。

スカウトメールといえど選考で落ちる可能性はある

「スカウトメール」をもらっての選考といえど、面接で落ちる可能性はあります

面接以降の選考のフローは、通常の転職活動時と変わりません。企業に合う人物だとアピールできなければ不採用になりますし、募集していた求人が選考途中で埋まってしまうこともあります。

スカウトサービスはどう選ぶ?おすすめは?

ここでは、スカウトサービスがあるサイトをどんな基準で選べば良いのかとおすすめサイトを紹介します。

スカウトサービスを選ぶときの2つの軸

スカウトサービスを選ぶときの2つの軸の図:(1)総合型or専門特化型(2)自分の年齢や状況 

スカウトサービスは、「総合型or専門特化型」「自分の年齢や状況」の2つの軸で分類できます。自分にとって使いやすいものを選びましょう。

「総合型or専門特化型」で選ぶ

▼総合型

  • doda(エージェントサービスもあり)

▼専門特化型

スカウトサービスには、さまざまな業界・業種のスカウトメールがもらえる総合型と、専門的な求人のみを募集している専門特化型があります。

営業や事務など業界関係なく求人を見たいと考えている人は、総合型のサイトがおすすめ。一方、IT系の業界への転職を考えている人や専門的な職種の人は、専門特化型のサイトに登録したほうが自分の希望にあった求人が送られてきやすいでしょう。

「自分の年齢や状況」から選ぶ

自分の年齢や状況でサービスを選ぶのも良いでしょう。

年齢やターゲットが定められた専門的なサイトには、年収800万以上のハイクラス向けや、40~50代をダーゲットにしたミドル向け新卒1~3年目の第2新卒向けのものがあります。

▼年収ハイクラス向け

▼ミドル向け

▼第2新卒向け

まとめ

スカウトサービスとは、企業の採用担当者や転職エージェントの担当者から求人メールやメッセージが届く仕組みのこと。

スカウトサービスは、自ら求人を探す時間がない人や3~5年のまとまった業務経験がある人におすすめです。

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